風屋台

赤いちょうちん 揺れるたび
浮かぶ面影 コップ酒
惚れたおまえに 幸せひとつ
やれずに別れて 来た俺さ
苦(にが)さ飲みほす 風屋台

尽すおまえの 優しさを
じゃまにしていた あの頃は
女心の 淋しさつらさ
今ならわかって やれるのに
ばかな男さ 風屋台

酒にほろ酔い 目を閉じりゃ
そばにおまえが いるようで
すまなかったと 一言(ひとこと)詫びて
この手に抱きたい 細い肩
つらさ飲みほす 風屋台
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