光の一粒

こころだけが 疲れた夜
遠い街の片隅で

目を閉じて 理由もなく
交わした
笑顔を
たどれば

水のように この胸が
すき透るよ
君と出逢って知った さびしさは
いのちの一粒

無事を祈る あの日の声
空耳の向こうへと

これからも 旅は続く
傷つけ
傷つき
ながらも

そうさ 夢はさりげなく
流れてゆく
だれも今夜は 気づかない場所へ

水のように きらめいて
俺を呼ぶよ
あした迷って生きる せつなさは
光の一粒
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