錆びつかない言葉

眠りについた 街の外れで
消えかけていた 古い落書き

壁にもたれながら 火をつけた煙草が
たぶん あいつには目印だと分かる

幾つも夜を越えて 悔しい夜も越えて
それぞれの明日を 歩き続けただろう

約束された道じゃないから
熱くなれる――
あの時の言葉を 刻み込んだ場所が
ここにある

もう5本目の 煙草を消した
潮の匂いの 近くで一人

駆け抜けた季節に こだわり続けたい
交わす視線から 逃げ出さないために

いつでも海を見てた 二人で海を見てた
あの頃の熱さは 今でも抱えてる

何かを創るために俺たち
生まれて来た――
あの時の言葉を かみしめ合えるまで
ここにいる

幾つも夜を越えて 悔しい夜も越えて
それぞれの明日を 歩き続けただろう

約束された道じゃないから
熱くなれる――
語り合う今夜を かみしめ合えるまで
待っている
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