旅…あかり

俺の生まれた ふるさとにゃ
温もり抱いた… 風が吹いていた
節くれ指で 井戸水を
汲みつつうたう 子守唄
母の優しい 微笑みが
俺のこころの 旅…あかり

誰が吹くのか 草笛は
切なく沁みる… 故郷(くに)の山や川
想い出呼べば 熱くなり
過ぎ去る日々の 幾春秋
瞼とじれば 望郷の
やけに恋しい わらべ唄

どこへ帰るか 雁(かり)の群れ
夕焼け空の… 燃えるあかね雲
夕暮れ小路(こみち) 肩ぐるま
弱音を吐くな 負けるなと
強い親父の 一言が
俺のこころの 旅…あかり
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