すがり酒

女がひとり 呑む酒なんて
味も素っ気も ありゃしない
そうね男は こりごりなのに
甘いことばに また惚れて
涙ほろりと すがり酒

手酌の冷酒(ひや)が じんじん染みて
お猪口持つ手も ふるえます
そうね男は 移り気きまま
花に戯(たわむ)れ 舞う蜂ね
胸にチクリと すがり酒

私の肩を やさしく抱いて
恋に酔わせて もう一度
そうね男は おんなの命
心許して また惚れて
夢を注ぎ足す すがり酒
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