シェルブールの雨

やわらかな雨に濡れた
寂しげな顔
薄暗い店の前のショーウィンドウに霞む
見知らぬふりの町が私を隠して
消えかかる外燈だけ頼りにして行く

さよなら愛する人
小さく手を振っても
その場から離れられず立ち尽くすだけ

長い影が二つ寄り添い歩いた
裏通りを染めていくカテドラルの鐘

さよなら愛する人
小さくうなずいても
本当は何もかもわからないまま

天まで届きそうな広場の噴水
恋人の分かれ道を空の果てまで投げかけ
雲間に溶けていく
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