ひとひら、ふたひら

ひとひらふたひら
散りゆくさくら

紺碧へ 色付く心に
淡い記憶がいま
風となり 揺らす水面
忘れていた 痛み

数奇な運命と いまをただ嘆くより
悲しい時に笑えることが
大切ね

ひとひらふたひら
見上げし空は
悲しいくらいに
蒼く澄んでいる

愚かだと 嘲笑われても
後悔はしてない
いまだから そっと祈る
あなたの倖せを…

さくら襲(がさね)に舞う 生き急ぐ花びらを
この掌(て)で掬いあげたとしても
戻れない

ひとひらふたひら
散りゆくさくら
描いた軌跡に
わたしを重ねた

ひとひらふたひら
見上げし空は
悲しいくらいに
蒼く澄んでいる

ひとひらふたひら
散りゆくさくら
描いた軌跡に
未来を重ねた
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