ひと雫

「どれくらい振りかな、綺麗になったね」
あなたの変わらない 低い声

会えたことうれしくて ほんとは切なくて つい後ろを歩いた

ただあなたが 好きで好きで つないだ指先に灯したぬくもり
瞳閉じて 消えないように 願った日も
こんな桜の舞う穏やかな日でした

はにかむ笑顔で 彼女の話など
聞きたくないのよ 気付いて

背伸びして履いてる 真っ赤なピンヒール 転ばぬよう気にした

ただこうして そばにいてね 今日で忘れる覚悟して来たから
電車の音遠く響く 揺るぎない事
あなたと出会えた事 頬つたうひと雫

ただあなたが 好きで好きで つないだ指先に灯したぬくもり
瞳閉じて 消えないように 願った日も
こんな桜の舞う穏やかな日でした

…(Spring Colored Sky)…
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