ひとりよりふたり

ひとりよりふたりで

ぬくもりを分けあいながら
響きあう心と心
ほどかずに 束ねていよう

街路樹を朝日が金色に染めて
眠い目をこする君は
夢の中

空が頬をピンク色に染めて
甘えた表情で
そっと微笑む

ひとりよりふたりで
ほら
思い出を育てながら
向かい風の理由も
聞かずに
目の前の扉を
開けよう

窓際の青い椅子に座り
色づく町並を見渡せば
星屑とビルの灯り達が
その美しさを競いあう

ひとりよりふたりで
さあ
悲しみさえ 受け入れながら
雨の日も
晴れを待たずに
青空を探しに行こう

委ねあう手と手
もうはなさないで
信じあう目と目
まだそらさないで
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