忘れな草

嫌いになって別れられるのなら
こんなに苦しくはないだろう
描いた未来を「現在」が消し去る
同じ方を向いてたから
同じ速さで歩いてると思ってた
いつの間にかひらいた距離は
優しさだけじゃ埋められないから

サヨナラの言葉だけじゃ
何も伝えられないけど
震えた指先じゃもう
ねぇ離すよこの手を

明日になれば眠る前の電話も出来ない
四月の二人はこの日が来る事わからない
変わらないと信じていた
目の前で泣き崩れる君を見て
言いかけた「もう一度」
本当はそんなに強くない
でも零れた涙は戻らないから

サヨナラの言葉だけじゃ
何も伝えられないけど
震えた指先じゃもう
ねぇ離すよこの手を

月日は流れ僕はまだ独り
あの頃と同じテーブルのままだけど
苦手なコーヒーはブラックになった
トーストも焦がさなくなった
少しは大人になれたかな
でも君のいない世界ではまた道に迷う事もあるだろう
その時は必ず君の顔思い出すよ

サヨナラと孤独だけが
まだ胸を締めつける
忘られぬ愛しい人よ
ねぇ幸せでいて
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