白木蓮

白木蓮 さみしそうに
あしたは春がくると 咲いている
白木蓮 眠れぬ夜に
足音待つ 女のよう
桜舞う頃は あなたはきっといない
白い花びらは 風に散らされて
もっと もっと愛したい
もっと もっと咲きたいの
いくつもの季節 めぐっても
二人より添いこの道 歩けないの?

白木蓮 咲く小道を
肩をよせて歩いた 遠い日々
白木蓮 あのぬくもりを
指先さえ 覚えてる
春がくることを 告げゆく甘い香り
白い花びらと 風に消えてゆく
もっと もっと愛したい
もっと もっと咲きたいの
ひとつだけ願い 受けとめて
二人より添いこの道 歩けないの?

もっと もっと愛したい
もっと もっと咲きたいの
いくつもの季節 めぐっても
春の日差し夢にみる 白木蓮
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