星の河

何処に居るのさ 夜空へひとり
なにも言わずに 旅立つ妻よ
信じたくない 運命だなんて
泣いて別れの 蜩さえも
声も途絶えて 冷たい風が
ああああー

呼べど答えぬ 暗闇に星の河
親と暮らした 月日も越えた
こころひとつで 黄昏までも
語り明かした 日もまだ浅い
どんな顔して おまえのことを
告げりゃいいのさ 育てた父母に
ああああー

胸の裂け目に 沁みる星の河
俺と一緒に 成りさえしなきゃ
生きてゆけたろ 苦労もせずに
連れて行きなよ おまえの好きな
せめて一輪 カサブランカを
夜明け来るなよ このままずっと
ああああー

傍にゆきたい 遠い星の河
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