くちべに怨歌

あんな男は 誰でも逃げる
あんな男に 私は惚れた
かばうつもりは さらさらないが
いいとこあったさ 一つや二つ

馬鹿な女と 世間のうわさ
いいじゃないのと 笑った私
それみてごらんと 言われた通り
ちょいと暮らして あっさり切れた

切れてよかった 男のはずが
切れる前より 夜風がしみる
あんな奴でも 口惜しいけれど
居ると居ないで こんなにちがう

あんな男に 惚れるも女
こんな男に 泣くのも女
あんたもそうだよ いつかはきっと
何処かの誰かで 苦労をするわ
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