ヒトヒラ

当たり前のように 過ぎていく 何気ないしあわせ 見つけては
問いかけてくる乾いた風に ふわり舞う 花 ひとひら

いつか いつかと秘める 淡く鮮明な影
まだここで息をする 枯れぬ痛みと
あなたを待つ それだけ

取り留めない心 人知れず 生きるこの世界で 重ねては
躊躇い隠す冷たい雨に ひらり散る 花 ひとひら

どうか どうかと願う 尊く繊細な声
いまここで息をする 果てぬ憂いと
あなたを待つ それだけ

追いかけた幻に 手を伸ばしてみても
届かずに 立ち尽くしてるだけの私
真実も偽りも 分からなくなるまで
すべてを ひとつに還せたら

どうしてここにいるのか 何もわからないまま
どうか どうかと願う 尊く繊細な声
またここで息をするための明日を
あなたと待つ それだけ

何気ないしあわせ生きるこの世界で
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