ヨダカ

吹き荒れる風 オリオン通り
君の目に宿る決意
過去のカラスが嘲笑おうと
醒めない希望ひとつで

存在証明の夜空

いつだって
迷って悩んで泣いて
自分の不甲斐なさに打ちのめる
そして悔やんで恥じて悲しくて
全身の放心を受け入れる
結局僕たちは自分を自分自身の空にさえ
刻み込めない生き物さ
いつだって

ただの毒じゃない
本当の毒は薬のフリしてる
何が正解で何が間違いか
僕は分からない
何を信じればいいの

どうやって
生まれてきたのかも知らず
消え行くだけの光なら
せめて今を、in my life、一瞬を、
空の彼方へ 放つように
どんなにちっぽけな光も
光って分かる闇がある
その闇が僕らにいつでも勇気をくれる光になる
随分遠回りしたって
その道が君なんだよ

いつか愛を知った時に
心は出逢うだろう
あの空に答えなんてない

あの空に燃えるヨダカの星のように
誰かの心を照らせたなら
結局僕たちは自分を自分以外の誰かの心の中にしか残せない
悲しき生き物さ

君はもう行くんだね
あの空へ飛び立つんだ

運命だ
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