月見うどん

八百宵 月は秋 流離い寄りかかる
不思議に夜は晴れて 祭りの音がする

いざ宵 飲めやれや 矢継ぎなあいさつに
西から東まで兎は月飛びまわる

光り鳴く 照らし鳴く
想い報われねど
詠い狂う 痛み抱く
さらに押し上げてゆくだけ

なお酔う丑三つも光は雲がかり
さすがに朽ち果ててそれすら美しく

光り鳴く 照らし鳴く
想い報われねど
詠い狂う 痛み抱く
さらに押し上げてゆくだけ

通り雨 夕べどき 吹かれる冬枯れる
朝日に清もしく手を振り
泣かないで 死なないで
燦々と降り積もれば
あなたならやれそうさ

光り鳴く 照らし鳴く
想い報われねど
詠い狂う 痛み抱く
さらに押し上げてゆくだけ
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