城端 曳山祭

あなたに似てる 後ろ姿に
おもわず駆け寄る 石畳
女の未練の 哀しさよ
賑わう城端(じょうはな) 曳山祭(ひきやままつり)
誰を泣かすか 庵唄(いおりうた)

どの女(ひと)よりも 私が先に
出会いたかった あなたとは
身を引くつらさに 涙して
別れたあの日の 蔵回廊(くらかいろう)よ
軋(きし)む ぎゅう山 胸を打つ

あなたと二人 玉繭(たままゆ)のよに
寄り添い暮らす 夢を見た
未練の残り火 また燃えて
揺(ゆ)らめく提灯(ちょうちん) 曳山祭(ひきやままつり)
沁みる笛の音 なみだ月
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