筏のうた

ほら 灯りをつけなさいね
目が悪くなる前に
その背中伸ばしたら

ああ もう二度とこんな思いを
しなくなるおまじない
そんなものは無いのだけど

そろそろ支度をしなくちゃね
窓の外 いつまでも風は止まない

大時化の海原へ
ひとり漕ぎ出した君の
行く先を遮るものが
ありませんように
できるだけ大袈裟で
思い出しやすいメロディー
歌わなくてもいいから

最後の空想は また
音もなく上手にかき消された
気にしないでいてね
どうせ3つ数えたら
また変わっちゃうから
星を読んで 航路を見定める
帆を立てて どんな音が聞こえる
誰を思い出してる

目が覚めて寄るべなく
照りつける日差しに焼かれて
まだ誰も見たことがない
明日を待ってる
君のこと忘れた
世界に旗を立てる
誰も見ていない間に

大時化の海原へ
ひとり漕ぎ出した君の
行く先を遮るものが
ありませんように
できるだけ 大袈裟で
思い出しやすいメロディー
歌わなくてもいいから
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