恋春花

梅の香りに 包まれて
あなたの胸で 見た夢よ
何を惜しんで 鳴く小鳥
声も哀しい 春霞
恋春花
恨んだりしません 時のいたずらを
恋春花
恨んだりしません 風のいたずらを

遠いあの日へ 誘うよな
胡弓の調べ 誰が弾く
水に散らした 花びらを
追えど明日(あした)は ないものを
恋春花
恨んだりしません 時のいたずらを
恋春花
恨んだりしません 風のいたずらを

風に吹かれて 梅の香が
うなじを髪を 撫でてゆく
いくつ季節が 巡ろうと
花は涙の 露に咲く
恋春花
恨んだりしません 時のいたずらを
恋春花
恨んだりしません 風のいたずらを
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