花火

自転車を漕いで ふたり観に行ったね
お祭りの花火 十七のあの夏
きみといるだけで 少し切なくて
はしゃぐ声たちが 夜に響いていた

触れたものはみな 永遠と思ってた
でもいつか消えることそれもわかっていた

夜空いっぱいの花火
ふたり見上げたね
まぶしい きらめきが
きみの顔染める
いま あの日に戻りたい

いまでも繋いだ きみの手の温度
ふと思い出すよ 雨の日の夜に
僕らしく生きる それができなくて
急かされるように 走り続けてきた

自分だけの夢を 手探りでさがしてた
あの頃のきみとまたもう一度語りたい

時がきみを変えて
僕は立ち止まる
あの夏のように
夜空見上げてる
今もきみを想ってる

夜空いっぱいの花火
ふたり見上げたね
まぶしい きらめきが
きみの顔染める
いま あの日に戻りたい
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