KAWASAKI

コンビナートの赤い灯(ひ)が
まぶたに沈んで消えてゆく
さよならさえも不器用ね
そんなあなたが愛おしい
涙で終わらせたくないの
涙でひき止めたくないの
独り 独り また独り
この街で私生きてゆくから

緩いカーブの川崎線
肩にもたれて夢見てた
助手席という指定席
ずっと隣にいたかった
涙で困らせたくないの
涙で諦(あきら)めたくないの
いつも いつも いつの日も
あなただけ私に思い出くれた

夜空飛び立つ最終便
やがて瞬く星になる
暗い小窓を見つめては
こんなにあなたを探してる
涙で終わらせたくないの
涙で見送りたくないの
遠く 遠く 遠ざかる
この街で私生きてゆくから
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