哀傷歌

ひとつどうぞと そそぐ手に
過ぎた昔の 影がある
傷を隠さぬ 薄化粧
わかっているさ 俺しかいない
優しい夜を やれるのは

昼と夜とが あるように
恋に表と 裏がある
未練なみだは 今日かぎり
わかっているさ 俺しかいない
孤独のつらさ 分けるのは

追えば逃げてく ものばかり
夢の名残(なご)りが やるせない
逃げちゃいけない つらくても
わかっているさ 俺しかいない
明日(あした)をともに 歩くのは
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