カサブランカ浪漫

雨に濡れてる 白いカサブランカ
気高く清らな 君と重なる
二人は 愛し愛されて
幸せな日々 夢見てた
冬の木枯らし 吹き荒れた夜でも
肌寄せ合って 夜明けに溶けた

月の明かりに まつ毛の影揺れて
涙のしずく 頬に散らばる
ふたりで 暮らすアパートに
季節の悪戯(いたずら)秋の風
片方だけの 真珠のピアスは
君の忘れ物 仕舞ってあるよ

いつかは 君と寄り添って
静かに海辺で 暮らしたい
それも叶わぬ 今は遠い夢さ
ほろ苦さだけ こみ上げる夜
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