天雅の海へ

水面に輝く 満天の星
あれは大漁の 道しるべ
掛け声揃えて 若い衆が
ヤーレン宝の 網を引く
陸(おか)で待ってる あいつの為に
俺の笑顔を 見せる為
海よ、海よ荒れるな 騒ぐなと
祈る天雅の この海よ

昆布の浜で 磆火(ほたび)を焚いて
寒さ堪えて 番屋めし
味が自慢の 団子汁(だごじる)に
ヤーレン鴎が 目を覚ます
遠く離れた 千島(ちしま)の風に
大漁旗を なびかせて
船は、船はまだかと 心待ち
耐えて天雅の 海を見る

今日も稼ぎの 祝いの唄を
塩辛声を 響かせて
意地と、意地と度胸の 心意気
男天雅の 船が着く
男一番 船が着く
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