ひとり 放浪

最果て駅に 降り立てば
胸に寂しい 波の音
故郷(こきょう)離れて 幾月日
なぜにさすらう どこへ行く
聞けど答えぬ 聞けど答えぬ 日本海

来た道ひとり 振り向けば
忘れられない 人がいる
受けた温情(なさけ)も 返さずに
悔やむ思いの ほろ苦さ
俺を泣かすな 俺を泣かすな 浜茄子よ

燈台灯り チラチラと
暗い夜空に また揺れる
港酒場で お湯割りを
冷えた心に 流し込む
ひとり放浪 ひとり放浪 明日もまた
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