祈り

願いは今もこの胸にある
あなたがそうであるように

語らうように爪弾くように
あたしに呪いをかけて

過去から未来全てを看取って
あたしはそこへ足を早ませる
使えぬ身体苗床にしては
命を創る 森に成りたいよ

たとえばどんなに許されない祈り
奏でてみせても 私はまるで傀儡
砂漠の真ん中 踊って雨を待つ
あなたが恋しい世界で 今も生きている

この世の果てを知りたくなって
慣れ親しんだ巣を離れた
それでもすぐに喉が渇いて
枝葉の先のあなたを想った

思い出はそりゃ美しくたって
立ち会えばほら 崩れ去るだろう
それでも闇をまさぐる 懲りずに
二度と逢えない震撼求めて

あたしとあなたじゃもう駄目なんでしょう
額にキスして まじないをかけてみる
「2人は来世できっと仲良くやれる」
手を取りあっては
さよならを惜しんでいる

私がどんなに願っても祈っても届かないこの想いは
きっと誰もが通った道 あなたも知っている道 
ねえ そうなんでしょ?
此処じゃない何処か 未だ知らない明日
求めずにいられないの
誰かの力じゃなくこの足で辿り着きたい
たとえあなたを失っても
その心は この胸に この体に
宿ってるって 信じているから

いつかのあたしじゃ もう立ち上がれない
だからさ 今日から 少しだけ強くなる
あなたが零した涙を忘れない
世界で一番綺麗なあの輝きを
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