ヤってもいいよ

まだ残っている異常さで君の気配を嗅いでは
いよいよ その時が来る

知ってんだ 覚えてんだ
舌を轢き潰したような声を
極寒に凍えてんだ 今に割れちまうよ薄い足場 あなたを思い出す

体で一つに重なり合っても 心は吹雪いて宿らん
ならいっそ云ってくれないか
「そんなんじゃねえよ」って
手入れ一つも許されないのが 二人の理らしいが
夢でもいいから聴きたい
「愛してやってもいいんだぞ」って

今育っていく無謀さが 派手な妄想を広げる
それでも 実現は遠い

一点を見据えてんだ 光る道導のようなそれを
失点に溺れてんだ 砂の海流離う人の群れよ
あなたは何処にいる?

まるでどっかに堕ちてくみたいに とにかく吹雪いて虚しい
ならいっそ云ってくれないか
「そんなんじゃねえよ」って
かつて愛した屍累々 顔さえ忘れて仕舞った
あなたに逢えたら云いたい
「愛していたのは本当だよ」って

貴様のような痴れ者が
愛されようなど容易く思うな
情けは貴様の為ならず
肝に命じて分を弁えろ

体で一つに重なり合っても 心は吹雪いて宿らん
ならいっそ云ってくれないか
「そんなんじゃねえよ」って
手入れ一つも許されないのが 二人の理らしいが
夢でもいいから聴きたい
「愛してやっても…」

まるでどっかに堕ちてくみたいに
とにかく吹雪いて虚しい
ならいっそ云ってくれないか
「そんなんじゃねえよ」って
かつて愛した屍累々 顔さえ忘れて仕舞った
あなたに逢えたら云いたい
「愛していたのは本当だよ」

墜ちた溢れた 順序は要らない とにかく吹雪いて虚しい
ならいっそ云ってくれないか
「来世さえ逢いたくない」
手入れ一つも許されないのが 二人の理らしいが
夢でもいいから聴きたい

「愛してやってもいいんだぞ」
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