ミモザ

今頃おまえの 夢見たなんて
なにやら目覚めが ほろ苦い
後朝(きぬぎぬ)だったら 似合うでしょうと
ミモザ飲んでた 白いのど
女は恋を 脱ぎ捨てたなら
振り向くつもりは ないらしい
背高グラスに 沈めた合鍵(かぎ)が
たったひとつの 別れの言葉

悲しい素振りは 少しも見せず
大きめパジャマで 甘えてた
あなたの心は 迷子のままと
ミモザ飲み干し つぶやいた
男は恋が 終わったあとも
別れた女が 気にかかる
余計なお世話と 叱られそうだ
みんなあなたが いけないからと

どこかで二人 再会(であ)った時は
ミモザを一杯 つき合うよ
背高グラスに 沈めた合鍵(かぎ)は
次の恋まで ながめているよ
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