KAIBUTSU

ひだまりの中
こすれあい 揺さぶる
焦がれた秘密 光と影

吸い込まれる 瞳の奥で
足宛く何か 覗き込んで

あまりにも無力だった
響きもしない叫びだった
今日が昨日のままで
新しい日はいらない
何もいらない

わるい夢を見ているだけだから
目を開けても平気なように
願っていたけど 願っていたんだけど
平気だと笑えることなんて二度と…
もう帰れない わたしは何処に行くんだろう

許せない想いに飲み込まれてく
このまま誰だかわからなくなって
睨んだままの眼差しで
彷徨い続けて牙を生やす

愛しくて消えないものは?
一番深く遺るものは?
当たり前のこと
すごく当たり前のことが
ひどく剔る

優しく強く
あなたが私を
抱きしめてくれただけのことを
戻らない日々が
なによりも負けない
あなたがただ笑うだけでよかった
もう帰らない 降り注ぐ星の中

閃光舞い踊るように
遥か堕ちていく流星
あなたが触れた
あなたに触れた
記憶 からだ 解き放って

優しく強く
あなたが私を
抱きしめてくれるだけのことが
戻らない日々が
なによりも負けない
あなたがただ笑うだけでよかった
もう帰れない わたしは 何処へ
もう還らない わたしは 怪物になる
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