ラストワルツ

英才教育のもと育った わたしももうバレリーナ
見本になることだけ覚えて 誰にも心を開けずにただ

ずっと履いて黙って踊ってた 赤いトゥーシューズはまだ
サイズが違うように思えて 足枷のように感じてしまう

靴擦れに気づいた頃にはもう末期
素直に脱ぎ、踊り始めたら良かったわ

正解なんてもう知る必要もない
そう不恰好なほどダンスを踊るバカでいたい
不正解なんてもう知る必要もない
そう、不恰好なこのダンスを踊った挙句に笑って眠りたい

マタタビで戯れ合いだすあの猫のように
時間を忘れて、ただ忘れたくないものをずっと得ていきたい

正解なんてもう知る必要もない
そう不恰好なほどダンスを踊るバカでいたい
不正解なんてもう知る必要もない
そう、不恰好なこのダンスを踊った挙句に笑って眠りたい

道から逸れることを怖がらず 踊るストリートダンサー
希望の灯りでこのからだが 焼け焦げようとももう構わない
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