青い瞳の舞妓さん

桜の花びらが ブロンドの髪に
はらはらと 雪のよに 舞い降りて来る
お稽古帰りの 鴨川(かもがわ)沿(ぞ)いの
気になるカフェの 気になるあの人に
渡したい 渡せない 手作りのお財布
青い瞳(め)の舞妓さん 春まだ浅し

待ち人来たらずの おみくじを引いて
ほろほろと ため息が こぼれる小径(こみち)
清水寺(きよみずでら)から 三年坂(さんねんざか)を
歩けばきっと 歩けばあの人に
逢えそうで 逢えなくて 振り向けば 鐘の音(ね)
青い瞳(め)の舞妓さん 木漏(こも)れ日優し

夜空の大文字(だいもんじ) 送り火が燃えて
ゆらゆらと オーロラの ふるさと浮かぶ
両手を合わせて 願いを掛ける
好きだといつか 好きだとあの人に
言いたくて 言えなくて 面影が揺れます
青い瞳(め)の舞妓さん また夏が逝(ゆ)く
×