夕焼け

釣竿を草にからめ 僕がサヨナラと云えば
君はいつも手をふり 自転車は夕焼けを横切る
せせらぎの川にもどり つれた小魚をのぞき
僕は腰を下ろして 暮れてゆく一日をみつめる
この故郷という母に抱かれて
僕は生きてきた
この故郷という母をはなれて
旅立つ日も近い

頑張れの声にこたえ 僕がうなずくと汽車は
白い蒸気はき出し ゆっくりとホームから離れる
送らないはずの君が 汽車を追いかけて走る
僕はみかんつかんで 夕焼けの空高く投げたよ
この故郷という母に抱かれて
君はもう少し
この故郷という母に甘えて
変らずいてほしい

この故郷という母に抱かれて
君はもう少し
この故郷という母に甘えて
変らずいてほしい
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