ポン太の日記帳

パパを見上げてワンワン 吠えてばかりでごめんね
首輪くわえてワンワン 散歩につれてって
みどりの草原 青い空
風が揺れる 川のほとり
どこまで行くの 白い雲
走る走る ポン太が走る
お家に帰れば ママのおやつが待っている
走る走る ポン太が走る
お家でみんなが待っている

愛しちゃったのワンワン 隣りあわせのマリちゃんと
デートしたいのワンワン ふたりになりたいの
ピンクのリボンが かわいいね
みつめあって ほほを寄せて
ふたりはいつか 夢の中
恋に恋に ポン太は燃えた
切ない想いを 夜空に向ってほえていた
恋に恋に ポン太は燃えた
毎日眠れぬ夜だった

歳を取ったよワンワン 白髪ばかりになってきた
目も歯も弱ってワンワン もう歩けないよ
家族でいられた 今日までを
僕はずっと 忘れないよ
やさしいみんな ありがとう
泣いた泣いた ポン太が泣いた
幸せだったと 声も小さくなってゆく
泣いた泣いた みんなで泣いた
死んだらいやだと冬の朝
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