おんなの挽歌

枯野にほほ笑む 月見草
風にふるえて 誰を待つ
愛は… 愛は 愛は…
信じた者ほど 傷つけて
足早に 秋はゆく
夢はかえらぬ おんなの挽歌

ひとりにしないで 行かないで
恋は幻 たわむれか
人は… 人は 人は…
優しさだけでは 愛せない
月日(とき)が経ち 色あせて
こころ移ろう おんなの挽歌

花びらみたいな 春の雪
夜の静寂(しじま)に とけてゆく
消えて… 消えて 消えて…
はかない運命(さだめ)の 淡雪が
絵のような 美しさ
そうよ生きるの おんなの挽歌
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