君を待つ風の物語

風になれたなら 今すぐ僕は君に会いにいけるのに

波音が渡る小さな町の遠くに蜃気楼
風の無い街で今頃君はきっと笑顔でいるよね?

思い出が君と巡るよ
この砂浜にあった 君と僕の小さい頃の足跡も

すぐそばにいた君が 遠くなった日 心から近くにいたかった
すぐそばにいた君が 離れる日まで 最後まで嘘ばかりついてた
「さよなら」言えずに 僕は背を向けた

「おかえり」と言えた 昔の二人戻った気がしてた
変わり始めてる君の仕草に 少し不安感じてた

本音だけ隠したままで 何気ないこと
僕の声を 夕日がいつの間にか焦らせた

横顔を見つめては 遠くを見てた 言葉にも頼れずに笑った
想いは通り過ぎて 繰り返されて 突然に未来を遮った
二人でいるのに 僕はいなくなった

一度も見たことない笑顔 君がふいにつぶやいたこと
君のそばにいる人を 僕は知った

泣かないと決めたんだ あの丘までは 手を振って 自転車を走らせた
一人になった時に すでに泣いていた 何もかもゆっくり離れていく

今すぐ風になって君に会いたい あの日からずっと思ってきた
今すぐ風になって君に会いたい 遠い君 いつでも見つめてた
君のそばに僕はずっといたかった

君はここにいない 君の欠片も 君の声も
“どんなに離れててもまた会えるよね”
それだけ 僕の心に 風が泣いた
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