ひとりぼっちの恋

最初のデイトは 春でした
胸はそわそわ かげろうゆれて
好きとひとこと 言えなくて
歩き続けて 日がくれる
星のきれいな ああ夜でした

二度目のデイトは 夏でした
白い砂浜 渚がもえる
好きとひとこと 言ったとき
波にさらわれ 海の中
雲が呼んでる ああ午後でした

三度目の正直 秋の夜
口に言えない やさしい言葉
好きです 好きです 大好きと
書いて又消す ラブレター
落葉さびしい ああ夜がふける

最後のデイトは 冬でした
紫煙る 新雪踏んで
好きとひとこと 言ったのに
雪にまかれて 消えて行く
ひとりぼっちの ああ恋でした
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