星合いの空まで

輝きを失わずに千年も旅して
この空に辿り着いた小さなあの星は
ひと時の輝きを時の果てまで連れてく
僕はその星を手に入れた
大切な人とは 二度と無い日々とは
泉のように湧いた涙とは
さよならを言わずに「僕についておいで」
やがて僕が星になるまでそばにいようよ

夢の波間に舟が止まる
彼女はとても元気だった
つらい宝物を担いだまま僕は
ほどけた様に笑った
いつもここにいるね
言えずに、何も訊かずに、僕も舟に乗った

星空の片隅に浮かんだ僕の想いは
君にだけ輝く星になる

君にふれた声や 君が好きなピアノや
君が見た最後の涙は
相変わらずだから そのままでいるから
きっと来る星合いの空まで連れてくよ
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