お別れ波止場

二人で暮らした 港町
やっと掴んだ 幸せなのに
ひとり旅する 冷たいあなた
私を置いて 何処へゆく
船が出て行く 夜霧を連れて
涙こぼれる お別れ波止場

雲間(くもま)に隠れる 月明かり
ひとり飲んでは 涙に暮れて
遠い他国の 夜風に吹かれ
心は寒く ないですか
霧に霞(かす)んだ 連絡船に
乗せて下さい お願いだから

遥かな旅路を 追いかけて
辿り着いたら 小泊港
好きで添えない 女の辛さ
未練が残る 桟橋で
沈む夕日が 心に沁みて
これでさよなら お別れ波止場
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