福の神

縞(しま)のドテラに いがぐり頭
腕組みしながら ほほえむ男
何故かあんたの 行く先々で
笑いの渦(うず)が 巻き起こる
あの店この店
暖簾(のれん)をくぐりゃ 商売繁盛
笑う門(かど)には 福の神

火の見櫓(やぐら)を 知らない人も
あんたの事なら 誰でもわかる
キレイドコロに 貢(みつ)がれるとは
どうした風の 吹きまわし
あの店この店
ふと立ち寄れば 千客万来
涙忘れて えびす顔

泣いて暮らすも 一生ならば
笑って暮らすも 一生一度
杜(もり)の都に 桜が咲けば
無邪気にあんた 踊り出す
あの店この店
盃(さかずき)交(か)わす 仙台四郎
運ぶ幸せ 福の神
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