女房どの−男の感謝状−

めでためでたの 酒杯(さかずき)で
祝う笑顔に 鶴が舞う
おなじ夢 わけあって
ケンカもしながら 女房どの
惚れて連れ添う 二十と五年
苦労かけたな 男の感謝状

昔小町も 色あせりゃ
ただの梅干し 歯にしみる
あんなこと こんなこと
いろいろあったね 女房どの
辛抱がまんの でこぼこ道を
耐えた涙に 男の感謝状

惚れたはれたは もう時効
あきた顔でも 宝物
いつまでも いつまでも
元気でいてくれ 女房どの
赤い夕陽に 寄り添う影が
二つ重なる 男の感謝状
×