ブリキ行進曲Goodbye holiday | Goodbye holiday | 児玉一真 | 児玉一真 | | 小さなおもちゃ箱に詰まれたあれこれが 音をたてて崩れた 世界が回りだした 歩き方も覚えた 行く先もなんとなく ブリキの姿をしてそれなりに紛れていた なんだかんだ言ったって 長いものに巻かれちゃって 気が付けば壁が前方を塞いじゃっている 善くも悪くも僕たちは 広い世界を捨てたんだ 壁がまた音もなく箱になる 汚れたネジを回して 歩く姿が今の僕で いつか崩れた あれこれ探して 空のおもちゃ箱に残された一つだけ ブリキの姿をして 懲りずに歩き始めた なんだかんだ言ったって 孤独を嫌って群れようと 何気ない顔で近づいて収まちゃっている 無意識にかいた冷や汗で そのうちネジも錆びちゃって ぎこちない音でお得意の箱を作る 壊れたネジ空回り 歩き方さえ忘れて 邪魔だと気付いた箱を 壊して 光るネジを回して 歩く姿が今の僕で いつか崩れた あれこれ探して |
等価な世界Goodbye holiday | Goodbye holiday | 児玉一真 | 児玉一真 | | 悲しみの分だけ喜びがあると 期待している訳じゃないけど 思い切り泣いたら 思い切り笑えるかな でも泣くことさえ忘れていたんだ 気付けば傷付くことを恐れて 裸の想い押し殺した 臆病でちっぽけなこの心は さざなみさえ立てるのを止めて 笑いたいから泣くことだって 必要なことで 泣きたい時は堪えなくていいんだよ 目が眩んでも頭痛がしても それが証拠なんだよ 僕等は生きている 想いを伝えることは難しくて 苦し紛れに心ない言葉で 大切な人さえも傷付けてしまう そんな自分をいつか嫌うようになっていた 一人で閉じこもり 心には深い闇が掛かって行く だけどね 自分で作ったんだから 自分次第で消せるはずさ 笑いたいから泣くことだって 必要なことで 絡んだままの心を解けばいい 涙が君の心を纏う闇を流したなら 何かがきっと見える 悲しみの分だけ喜びがあって 等価な世界だとして それ以上には求めはしないけれど でも少しだけ ほんの少しだけ 喜びが多くあると信じているんだ 笑いたいから泣くことだって 必要なことで 泣きたい時は堪えなくていいんだよ 君が笑って 僕が笑って 世界が笑っていく 笑顔が連鎖していく 僕等は生きている |
半透明Goodbye holiday | Goodbye holiday | 児玉一真 | 児玉一真 | | 半透明だ 僕達は 見えるようで見えないものばかり いつだって全部見たくて それでも自分は見せたくなくて 見せれなくて はっとして気が付いたんだ 君は僕を映す鏡でした 半透明なその顔に 紛れもなく僕の姿があったんだ 気付かないくらい僕達は 似ているようで 違うようで 同じさ 醜い姿を曝している 僕のせいか 君のせいか 誰のせいとかもうどうでもいい ねぇ 本当の顔を見せてよ 君から 半透明だ 僕達は すぐにどんな色にも染まるんだ 黒く淀んだ表情に 君の顔が黒んでいくのが分かった 嫌になるくらい見えてくるんだ 僕の淀んだ根底の心が 醜い姿を曝している 僕のせいか 君のせいか 誰のせいとかもうどうでもいい ねぇ 本当の顔を見せたいんだ 醜い姿を曝している 僕のせいか 君のせいか 誰のせいとかもうどうでもいい ねぇ 本当の顔で笑って 君は僕を映す鏡だろう 試しに全て見せたなら 見えてくるものもあるだろう ねぇ 本当の顔で話をしよう |
いつか終わることGoodbye holiday | Goodbye holiday | 児玉一真 | 児玉一真 | | いつから知ってた 終わること いつか終わるのが怖かった 止まっては泣いて 泣いては隠した いつの間にか日は暮れて いつの間にかもう忘れて いつか思い出す 季節が変わってた 終わりが近づく 赤は流れてく 手を振るみたいに 羽ばたくよ 誰が見ていなくたって 僕はここで優しい灯を燈すんだ こんなに君は綺麗だった その中で僕は生きていた そして灯が燈る頃に 僕は行くよ いつから知ってた 終わること いつも忘れてただけだった そして思い出す 確かな季節を生きてきたことを 赤が燃えている 手を振るみたいに 羽ばたくよ 誰が見ていなくたって 僕はここで優しい灯を燈すんだ こんなに君は綺麗だった その中で僕は生きていた そして灯が燈る頃に 僕は行くよ 手を振るみたいに 羽ばたくよ 誰が見ていなくたって 僕はここで優しい灯を燈すんだ こんなに君は綺麗だった その中で僕は生きていた そして灯が燈る頃に 僕は行くよ 灯が燈る頃に僕の灯は消えるよ それでも |
ダウトGoodbye holiday | Goodbye holiday | 児玉一真 | 児玉一真 | | また途絶えた記憶を探している 全てが仕組まれている罠だろう 意味の無い会話がひたすら続いていく お子ちゃまな妄想だと知らずに 底の底まで落ちてしまったっていいだろ? 意味の無い駆け引きを楽しみたいんだ 騙されても構いやしないから 何だっていいじゃんか 朽ちるように踊らされたいから だってもう限界さ 君の全てで楽にしておくれ ちぐはぐなまま絡まる姿が 妙に滑稽にさえ見えてしまうから 何も考えずに楽しめばいいさ それが全て嘘だと気付いても 何だって言うんだよ 満たされたいだけのことじゃないか だってもう限界さ 君の全てが僕を刺激する 何だっていいじゃんか 所詮自己満足だっていいから だってもう限界さ 君の全てで楽にしておくれ 何だっていいじゃんか 君の上で踊らされたいから だってもう限界さ 君の全てが僕を刺激する |
シンプループGoodbye holiday | Goodbye holiday | 児玉一真 | 児玉一真 | | 家の中よりずっと 外はもう暖かくて 見上げた空は澄んで 自然と笑っていた 不安や恐れなんて 忘れてしまうくらいに 生きていられること それが嬉しいと思えるように 泣いたり迷ったり 切なくて苦しかったり 僕等は不安定になっている 幸せを幸せと知るために 僕等は面倒な生き物だけど 至って単純なのかもしれない 幸せ求める素直な姿が 愛しくもあるよ 誰もがそう 形は違えど 明日もなんとかやっていけそうだよ 思い通りにはいかないよ それはわかっているつもりだよ それでも不安 それも必要 その後の虹のような 幸せにふるえるんだ 僕等は面倒な生き物だけど 至って単純なのかもしれない 幸せ求める素直な姿が 愛しくもあるよ 僕等は面倒な生き物だけど 家の中よりずっと 外はもう暖かくて 見上げた空に泣いて 「生きてる」と笑うんだ |
decoGoodbye holiday | Goodbye holiday | 福山匠 | 児玉一真 | | 流されるままに くすんだ煙と笑って逸れた雲の様に 誰かから聞いた「諦める努力」 そんな矛盾と生きてきた だから嘘を夢と呼ぶんだよ なのに今さら胸が痛い 過ぎ去った空に透明な花が咲いていた 確かいつかの夢 赤く染まるなら君に歌おう ちぐはぐに手を繋ぎ笑おう 始まりの合図 見送りは皆無 立ち上がってちょっと息を吸う 灯りはおぼろげ 夜道は不公平 消えた影には地平線 時は何か捨てていくんだろう 僕はいつも覚えている 生きて行くことと 死んで行くことが 僕を繋ぐ確かな光で 見えないところで癒えない痛みが 叫ぶように汽笛を鳴らした いつからか僕と変わり続けていた 臆病で頼りない声は 歌を歌って 朝を告げるよ もし君と語れやしなくとも 過ぎ去った空に透明な花が咲いていた 確かいつかの夢 赤く染まるなら君に歌おう ちぐはぐに手を繋ぎ笑おう |