あの人の声が、空から降ってくる

 2024年5月10日にシンガーソングライター“さとう。”が新曲「ステージ」を配信リリースしました。今作は【ステージ】というタイトルをもとに作られた楽曲。“癌のステージ”と“人生のステージ”を掛けて、ふたつの意味を持たせている歌詞にご注目を。力強くもどこか儚さの残る歌声が、浮き沈みの激しいこの季節、あなたの心に優しく届き、震わせるような1曲となっております。
 
 さて、今日のうたではそんな“さとう。”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「ステージ」にまつわるお話です。自身に大きな衝撃を与えたとあるテレビ番組の内容とは。そしてこの曲をライブで歌うとき、強く思うことは…。ぜひ楽曲と併せて、エッセイを受け取ってください。



2024年7月19日、渋谷LOFT HEAVENにて開催される、
さとう。one-man Live『産声みたいで、』に向けてスタートした7ヶ月連続リリースの5曲目。
今ではさとう。のライブをとても支えてくれている1曲、
「ステージ」を選ばせていただきました。
SNSでショートver.を公開した際にフルバージョンを望む声が多く、私も早く聴いてほしい気持ちでいっぱいでした…!
澄み渡る五月の青空にこの歌が高らかに響くことを願っています。
歌詞の通り、さとう。の気持ちが特に強く込められた曲でして…
今回はこの曲を書いた時のことを書いていこうかなと思います。
 
 
とあるテレビ番組で、あるロックバンドのボーカルのドキュメンタリーが放映されていました。
癌でこの世を去った彼の、亡くなるその瞬間までを追った、映像でした。
そのバンドを昔から知っていた訳でもなく、名前は聞いたことあるなぁと思ってなんとなく見続けたあのドキュメンタリーが、今でもずっと心に残っています。
殴られたような、悔しいような、気づいたら涙が溢れていました。
 
歌いたかったことが山程あって、その歌を受け取りたい人がいて…
どうしてあの人が? いや、あの人だけじゃない、
きっと私が知らないだけで、もっともっと歌えたはずの人がたくさんいるはずなんです。
気のせいかもしれないけど今でも
空の上から私に、歌ってるように思えて仕方がないのです。
 
そんな気持ちが「ステージ」に込められています。
この曲をライブで歌う度、より強く高く、あの人に届くように響いて、
私にとって、大切な決意の曲のひとつになりました。
空の上のステージで歌うあの人と、ライブハウスのステージで足掻きながら歌う私と、
そしてそれぞれのステージで戦うこの曲を聴いているあなたとを、この曲が繋いでくれるように祈ります。
 
<さとう。>



◆LIVE SCHEDULE
 
5/11(土)吉祥寺MiMiNOKO ROCK FES 2024
5/11(土)下北沢 DY CUBE
5/17(金)大塚LIVE BAR MARU
5/18(土)歌舞伎町MUSIC LIVE
5/19(日)下北沢 『革命ロジック2024』
5/24(金)下北沢DY CUBE
6/ 1(土) 渋谷 O-Crest
6/ 2(日) 下北沢DY CUBE
6/ 9(日) 下北沢 DY CUBE
6/15(土) 下北沢 DY CUBE
6/28(金)月見ル君想フ
 
※LIVE情報詳細は公式Xへ
 
◆公式X