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  • イチオシ!
    菜奈ちゃんが生きていたら…。
    菜奈ちゃんが生きていたら…。

    イチオシ!

    菜奈ちゃんが生きていたら…。

    今日のうたコラムでは、作詞家・作家の“高橋久美子”さんによるスペシャル歌詞エッセイを3週に渡ってお届けいたします。今回はその第1弾です。これまで、作家としての活動と並行して、大原櫻子、コアラモード.、私立恵比寿中学、ももいろクローバーZ、足立佳奈など、数々のアーティストに歌詞を提供してきた彼女。    2019年10月16日に“原田知世”がリリースしたバラード・セレクション・アルバム『Candle Lights』に収録される新曲「冬のこもりうた」の作詞も担当しております。尚、同アルバム収録の「銀河絵日記」と「2月の雲」も高橋久美子の作詞楽曲。そんな彼女が第1弾歌詞エッセイで綴ってくださったのは、新曲「冬のこもりうた」にまつわる“原田知世さんと菜奈ちゃん”のお話…。是非、最後までじっくりとご堪能くださいませ。 【歌詞エッセイ第1弾:原田知世さんと菜奈ちゃん】  朝、パジャマのまま夢の続きを書くことがある。電車の中でふとあの子と似た人を見つけて物語ができることもある。洗濯物の取れたボタンを見て思いつくこともある。美しい景色を見て…というのはあまりないかもなあ。不思議だけど、書く必要のない完璧なものだからかもしれない。何気ない生活の中で、道行く人達が気づいてないだろう細やかな発見をしたとき私はメモをとる。同じ道を何百回歩いても何を見ているかは人によって違う。傍にあるものほど見えなかったりするし、映画を見た後にいつもの部屋に帰ると全く違う風に見えたりもする。じっと机に座っていても何も出てこない。締切が迫っても出てこない。町を歩き人々の営みを見つめる。家事をしながら、お風呂に入りながら、本を読みながらふとした気づきにニヤリとする。依頼をいただいてから作るので、もちろん歌い手を思い浮かべて書くけれど、どうしたって心にないことは書けない。  原田知世さんの新しいアルバム『Candle Lights』が10月16日に発表された。冬の美しい寒さの中にCandleが灯り、静かに包みこんでくれるバラードセレクションアルバムだ。この中に収録された新曲「冬のこもりうた」と前作『L'Hetre Bleue』に収録され、今回リ・ワークされた「銀河絵日記」「2月の雲」の三曲の歌詞を担当している。作曲・プロデュースの伊藤ゴローさんが歌詞を先にどうぞと言ってくださるので、いつも詩を先に紡がせてもらう。実は私は詩先の方がちょっぴり得意で、そう言ってくださると胸が躍る。もちろん曲先には曲先の良さがあるけれど、書きたいことを羽をうーんと伸ばして書けるのはやっぱり楽しい。ありがたい。  今作のボーカル録りは、原田さんが主演の“菜奈ちゃん”を務めたドラマ『あなたの番です』の最終回の前日行われた。私も半年間ずっと楽しみに見てきていたので「犯人は誰なんでしょうねえ」「それは明日のお楽しみですよ」なんて話しながら、原田さんと菜奈ちゃんを一緒に見ているような不思議な感覚があった。作詞していた8月頃はまさに『あな番』一色。亡くなった菜奈ちゃんと血眼で犯人を探す夫、翔太くんが少なからずこの歌詞にも投影されているだろうと思う。原田さんは原田さんであり、菜奈ちゃんは菜奈ちゃんなのだからそんな風に書くべきではないと言い聞かせながらも、どうしても拭い去ることができなかった。もし菜奈ちゃんが生きていたら…翔太くんとどんな冬を過ごしたかなあ。 “曇った窓ガラス 指でらくがきした ストーブのそば 子猫はまるまって眠る” “粉雪 街中を染めて 眠れないね 降り積もるメロディー”  「冬のこもりうた」なのに眠れないほど楽しい日々を送ったに違いない。 “さようなら また会おう 今頃 好きだよ”  妻亡きあとに、気づく愛はたくさんあるだろうと思う。天国で続いていく愛も同じく。レコーディング終わりで、原田さんに「実は、菜奈ちゃんと翔太くんを思い浮かべながら書いたんです」とお話した。「それだけドラマに感情移入してくださったということだから、とっても嬉しいです。私も菜奈ちゃんの気持ちがまだ残っているんですよ」という言葉を聞いて何だかほっとした。  前作「銀河絵日記」の歌録りにお邪魔したとき、原田さんの朗読するような歌がなんて心地いいんだと思った。言葉を私達の心にポンポンと置いていく。自然で、佇まいにフィットした歌い方だと感じた。きっと敢えて余白を残していて、だからこそ聞き手は様々なイメージを描く。  歌録りも中盤の出来事だった。プロデューサーの伊藤さんが「やっぱり、こういうメロの方がいいかもなあ」と新たなAメロをキーボードで弾きはじめた。ええ!今から! 内心びっくりの私だが、原田さんは「そうですね。今の良かったんじゃないですか」と真摯に向き合う。歌録りは一時中断。「それじゃあ、ここの言葉はこう入れた方が面白いですね」と私も参加しながら、歌とメロディーと言葉が、その場の化学反応を起こす。すごいライブ感! バンドで曲のアレンジを考えている時みたいなドキドキワクワクする時間だった。デビュー35年を超えても、今にもたれかかることなく制作に没頭するお二人の姿に痺れたのだった。  原田さんの透明感、可愛らしさ。その奥にある凛とした姿、逞しさ。そこに菜奈ちゃんと翔太くんの物語ものせて、冬の日々を彩ってくれる静かで美しい曲は完成したのだ。次回も引き続き、原田さん他、担当した歌詞の制作秘話を書いていきます!お楽しみに。 <高橋久美子> ◆紹介曲「 冬のこもりうた 」 作詞:高橋久美子 作曲:伊藤ゴロー ◆原田知世バラード・セレクション・アルバム 『Candle Lights』 2019年10月16日発売 UCCJ-2171 3,000(+tax) <収録曲> 1. Love Me Tender - Haruomi Hosono Rework 2. 冬のこもりうた (新曲) 3. ソバカス 4. 2月の雲 - Hiroshi Takano Rework 5. 夏に恋する女たち 6. イフ・ユー・ウェント・アウェイ 7. ハーモニー 8. 銀河絵日記 - Goro Ito Rework 9. いちょう並木のセレナーデ 10. ベイビー・アイム・ア・フール 11. SWEET MEMORIES 12. 夢のゆりかご

    2019/10/16

  • イチオシ!
    返信待ち、車内、花火、電話、空の向こう…。
    返信待ち、車内、花火、電話、空の向こう…。

    イチオシ!

    返信待ち、車内、花火、電話、空の向こう…。

    他人から見たらどんなに情けなくても みっともなくても 彼を想うこの気持ち たったひとつが 冷たくて明るい 私の宝物だった。 (羽海野チカ『ハチミツとクローバー』より引用)  マンガ家・羽海野チカさんの名作『ハチミツとクローバー』より、素敵な一節をご紹介させていただきました。誰かを想うこと。それはときに情けなく、みっともなく見えるかもしれません。だけどそれ以上に、心にとっておきの“宝物”をくれる。だからこそ人は焦がれて、苦しんで、それでも、恋をするのです。そして恋の歌が生まれるのです。  さて以前、うたコラムでは『恋愛のお悩みを抱えているあなたへ贈る歌』をテーマに、全8つのお悩み別に【前編】と【後編】で様々な楽曲をピックアップいたしました。そこで今回は、さらに『誰かを想うこと』をテーマに、全10パターンのシチュエーション別ラブソングを 【前編】 と 【後編】 で一挙ご紹介!心に染み入るフレーズがございましたら、歌詞リンクにアクセスしてみてください。では、本日は【後編】をお届けします…! 6.【君からの返信待ち】 今頃何をしてるのかな? 携帯 見る暇ないのかな? 妄想ばかりが広がって これじゃもう夜も眠れない 既読にならない日は続き いつしか夢から覚めてたの 突然夜中のメッセージ 「会えない?」って今何時? 「 パーフェクトボーイ 」/Ms.OOJA どこか出掛けようよ 明日はバイト休みだし ドライブしたいな 時間かけて選んだ 絵文字つきのメール送信 返信ナシ いつもそうだし 少しだけ期待した私はバカみたい ありえない!! ムカツク 会えないなんて あんなにワクワク張り切ったのに YEAH×4だってだって 今日は2人の記念日って そんなことさえ忘れちゃったの? 雨まで降ってきて くじけそうよ 「 ありえない!! 」/miwa 「なにしてんの?」 「誰と一緒にいるの?」 「ねえ返事返してよ」 「あなたのことずっと想ってる」 「ああ会いたいなあ」 既読はつかない むしろ前より 全然 恋してる 「 残暑です 」/ヒグチアイ 「おやすみ」なんてさ 言わないで欲しいよ 返事の途中 もう眠りについて そうすれば「ごめん、昨日寝ちゃったよ」って 明日も君から始まるかな 何度も 何度も 聞こえないように 小さな声で ほんの2文字で 伝えたかった 恋文 「 恋文 」/近藤晃央 7.【車内で揺れる恋心】 走り出した 流星の街 星空のドライブ 加速するこの気持ちにはキミは気付いてない 大好きで大好きで大好きで 遠い 会いたくて会いたくて会いたくて 近づきたくて 空に浮かぶカシオペア 不器用な恋を笑ってる 泣いて 笑って 迷って 星になってく 「月と太陽」 「 カシオペア 」/吉田山田 車の中で かくれてキスをしよう 誰にも 見つからないように 疲れ果てたまま 眠りについた君を いつまでも 見守ってる 車の中でかくれてキスをしよう 誰にも 見つからないように 君は泣いてるの? それとも笑ってるの? 細い肩が震えてる 「 車の中でかくれてキスをしよう 」/Mr.children 最後のデートも 同じ場所で待ち合わせよう 新しい地図を君にあげるよ 今日が最後のナビゲイター 花水木の通りの終り 線路沿いの空地でハザード出してるよ 「花水木」/槇原敬之 「 花水木 」/槇原敬之 君の青い車で海へ行こう おいてきた何かを見に行こう もう何も恐れないよ そして輪廻の果てへ飛び下りよう 終わりなき夢に落ちて行こう 今 変わっていくよ 今 変わっていくよ 「 青い車 」/スピッツ 8.【花火にまつわる恋物語】 花火の魔法にかかってしまえ わたしの病を患ってしまえ 夏の暑さがわたしを狂暴にする 花火の魔法にかかってしまえ あなたの心を燃やしてしまえ あぁ 花火消える前に あなたのこと火傷させたいです。 あなたのことがずっと好きでした。 「 花火の魔法 」/杏沙子 花火がきれいに 夜空に消えてく 「キスがしたいよ」 少し声がふるえた あなたは困って でもうなづいて ぎこちなくふたり おでこを重ねたんだ はじめてつながる 瞬間ばかりだ 写真に残せたらいいのにな この指に伝わった ぬくもりもときめきも わたしはぜったい 忘れはしないんだろう 「 せかいでいちばん 」/井上苑子 声も聴こえない花火の音を言い訳にして 近づいてみた首筋の匂いが綿飴とりんご飴 甘い甘い甘い甘過ぎて吐きそうになる 程の飴を僕ら一緒に舐めてた 生温い体温と少し汗臭い匂いを 抱きしめて離さないよ確かに一つになった 君がいて僕がいるそれだけでよかったのさ 花火なんてどうでもいいなんだってよかったの 二人なら 「 綿飴とりんご飴 」/ウソツキ 最後の花火に今年もなったな 何年経っても思い出してしまうな ないかな ないよな なんてね 思ってた まいったな まいったな 話すことに迷うな 最後の最後の花火が終わったら 僕らは変わるかな 同じ空を見上げているよ 「 若者のすべて 」/フジファブリック 9.【電話で繋がる心と心】 受話器越しになると照れるけど そりゃ一緒がいい 当たり前さ 思うほど上手くいかないけど 遠く遠く 離れ離れ 電話切れない夜もある 闇深く心細く それでも光射し 泣いたり笑ったりさ 別の街に暮らす君よ 寄り添ってやれないが 僕はここにいる 「 電話 」/藤巻亮太 好きな本や 音楽のこと話す 電話越しの声が少し眠そうで あなたに会えない わかっているから 余計に僕は寂しいのです “いつかまたね”の繰り返しに “絶対だよ”とは言えないまま ベランダの先 胸が痛むほど 今宵の月が美しいのです 「 月は美しく 」/SHE'S 「最近あまり字を書かなくなりました。 あのビルは、まだそびえていますか?」 愛のある生活 愛のない生活 さびた蛇口 うるさい洗濯キ …必要のあるものが僕の暮らしを支えているらしい 君にも電話で教えてあげよう 「 電話キ 」/スキマスイッチ 「プルルルル‥プルルルル‥」 Callを無意識に数えてる 7回目には 決まって 留守電に変わる もう眠っていたのかな? ‥だと良いな 何でもないメッセージを残し 受話器を下ろして気付いた 大した用事なんて無いんだ ただ 声が聴きたいんだよ 明日の朝に聴くのかな? それなら「おやすみ。。」じゃなかったね また 君に笑われるや いつものように 「 コイン 」/コブクロ 10.【空の向こうにいるあなたへ】 キラキラ輝く明日を 水面が照らしていた あなたの目にあの海は どう映ってたんだろう 時々答えが欲しくなる 時々逃げたくなる 怒ってるかな あきれてるかな 星になったあなたは ずるいよ 「 写真 」/平井堅 君へ いつも見守っているよ…。 雲の上から君を、今もこの先も。 元気にしているよ。突然いなくなってごめんね。 本当に、本当によく頑張ったね。 いつかまた逢えるのを楽しみにさせて。 「 天国の郵便ポスト 」/キマグレン 誕生日に大好きな白い花束買ったけど たぶんね、すぐに枯らしてしまう もしもし 僕の顔もね足もね腕もね不器用な手もね悪い頭もね なんだか今夜は愛しく思えるさびしくないと思える 一緒に星を数えたガソリンスタンドの裏のゴミ置き場はビルになったよ でもなにもかわらぬものがある きっとこの胸の中には ずっとあなたがいるのでしょう 「 天国電話 」/石崎ひゅーい 「しあわせだった?」なんて 聞かないでくれ 愛しき人 腕に抱きしめて 僕が聞きたいよ 君がしあわせだったか? 終わらない道は きっとない 見送る人 涙 拭いて 背中 見届けて… 僕は一人きり この川を 今 渡る 何も悔いはない 生まれてよかった 心から ありがとう 「 最期の川 」/CHEMISTRY  どんな場所でも、どんな天気でも、どんな季節でも、どんな時間でも、誰かをまっすぐに想う気持ちが綴られたフレーズに、胸が温かくなりますね。尚、『LINE MUSIC』で掲載中の 【歌ネットプレイリスト】 では、今回のシチュエーション別ラブソングをはじめ、様々なテーマをもとにオススメの楽曲をセレクトしております。是非、こちらも併せてチェックを! そして、どうかみなさまも“たったひとつの宝物”になるような恋をすることができますように…! 【前編はコチラ!】

    2019/10/03

  • イチオシ!
    雨の日、同棲生活、煙草、月が綺麗な夜、帰り道…。
    雨の日、同棲生活、煙草、月が綺麗な夜、帰り道…。

    イチオシ!

    雨の日、同棲生活、煙草、月が綺麗な夜、帰り道…。

    他人から見たらどんなに情けなくても みっともなくても 彼を想うこの気持ち たったひとつが 冷たくて明るい 私の宝物だった。 (羽海野チカ『ハチミツとクローバー』より引用)  マンガ家・羽海野チカさんの名作『ハチミツとクローバー』より、素敵な一節をご紹介させていただきました。誰かを想うこと。それはときに情けなく、みっともなく見えるかもしれません。だけどそれ以上に、心にとっておきの“宝物”をくれる。だからこそ人は焦がれて、苦しんで、それでも、恋をするのです。そして恋の歌が生まれるのです。  さて以前、うたコラムでは『恋愛のお悩みを抱えているあなたへ贈る歌』をテーマに、全8つのお悩み別で 【前編】 と 【後編】 様々な楽曲をピックアップいたしました。そこで今回は、さらに『誰かを想うこと』をテーマに、全10パターンのシチュエーション別ラブソングを【前編】と【後編】にて一挙ご紹介!心に染み入るフレーズがございましたら、是非、歌詞リンクにアクセスしてみてください。では、本日は【前編】をお届けします! 1.【雨の日に】 どしゃぶりでもかまわないと ずぶぬれでもかまわないと しぶきあげるきみが消えてく 路地裏では朝が早いから 今のうちにきみをつかまえ 行かないで 行かないで そう言うよ 「 Rain 」/秦基博 愛される事があんなに素敵な日々で かけがえの無い時間だと君が教えてくれた だから今の僕には何一つ思い出に出来ない 君が溢れる水溜りに溺れていたいんだ 「 Rainy day 」/奥華子 思い出たちがふいに私を 乱暴に掴んで離さない 愛してます 尚も深く 降り止まぬ 真夏の通り雨 「 真夏の通り雨 」/宇多田ヒカル Singin' in the rain Singin' in the rain 本当は今も大好きだけど でも Singin' in the rain Singin' in the rain いやよ 甘く見ないでほしいわ Singin' in the rain Singin' in the rain 離れても特別でいたいから ほら Singin' in the rain Singin' in the rain 馬鹿ね 後悔すればいいわ 「 Singin' In The Rain 」/chay 2.【同棲生活】 一緒に暮らそう 二人はいい組合わせだと思うんだよ 窮屈さが心地よくて 自由なのが歯がゆくて 君が一人で目覚めた朝は 僕を探してしまうくらい いつか当たり前の二人に 「 一緒に暮らそう 」/藤田麻衣子 日差しが眩しいと 一緒にもぐりこんだ布団 今日は日曜日 夢の続きを見よう 寝ぼけた背中に すっぽり顔をうずめてみる 甘く小さな 私だけの世界なんだ 「 人間活動の80% 」/MACO 顔も知らないし 名前も知らない てゆーかそんなの知りたくない ここは君と私の城 誰も入ることなんて許されない なのに、なのにね バカになっちゃったのかしら? 寝ても覚めても 顔も知らないあの子の匂いが消えないの 「 あの娘の城 」/SHISHAMO ちゃんとしてなくてもいいから一緒に住んでほしいな あたしがちゃんとするからさ 阪急電車2DK あたしの住んでた街を見せたくなった それが合図だった 阪急電車2DK 二人だとちょうどいいね 探してるだけ見てるだけ思ってるだけ 「 阪急電車と2DK 」/コレサワ 3.【煙草が香る恋】 あなたの好きな煙草 わたしより好きな煙草 いつだって そばにいたかった 分かりたかった 満たしたかった プカ プカ プカ プカ 煙が目に染みるよ 苦くて黒く染まるよ 「 染まるよ 」/チャットモンチー 明け方の部屋に散らかってる 潰された空き缶とぐちゃぐちゃの服 「まだ眠れるよ。」って笑っていた 吸いさしのタバコ 抜け殻のコンドーム 「 未送信のラブソング 」/リリィ、さよなら。 右手で煙草を吸うなら せめて 空いた手で 髪を撫でて 愛していて わたしは 煙たい あなたを 手一杯のこの時間も そのまなざしで 捉えていて 愛していて わたしは 煙たいあなたを わたしは わたしは あなたを やめられない... 「 煙たい 」/片平里菜 一秒一秒がはてしなく大切だった あなたがたばこに火をつけると これでまた何分かはいっしょにいられるって すこしほっとしたりしていた ooh la la 信じる気持ちと 思う強さは 別だったんだ 「 好きだけじゃだめなんだ 」/DREAMS COME TRUE 4.【月が綺麗な夜に】 バスが揺れるたびに 触れる肩にまだとまどうから 窓の外に目を向けた 月が微笑んでいた 今夜夢の中 どうか逢いにきて  その願いがもし叶うなら 信じてもいいよ 昔の話を あなたの肩に触れた風の中 私の心の奥には 春の花が咲いている 「 眠れぬ夜は君のせい 」/MISIA さよならの言葉を交わすことさえ 忘れ合えてしまうくらい忘れ合えたらなぁ 唐突にこの歌を披露したけれど きみはただそっとそっと肩を揺らしてくれただけ きみ 月光の仮面を被ってて どんな顔をしていたのか分からなかったよ きみ 月光の仮面を被ってて 微笑んでいるのか涙ぐんでいるのか分からなかったよ きみ 月光の仮面を被ってて。。。 「 月光の仮面 」/竹原ピストル コーヒーに月と星を浮かべて 「おいしいね」と笑って 夜空を全部飲み干したら あなたも消えた 今 一人で旅立つ君を 受け止める勇気をくれるなら あなたを見失う闇 照らしてよ 心が見通せるまで 「 月光浴 」/柴田淳 どうしよう、どうしたらいい? こんなにも“誰かを愛せる”って 涙が溢れ出す 愛を知って輝いてるよ 迷わないで世界を照らしてく 夜空の月のように こんなにも輝いてるよ ほら、この空で 「 輝く月のように 」/Superfly 5. 【君を想う帰り道】 消えていく背中眺めて 心の真ん中 小さくため息 こんなに夢中で 切ない ツキアカリ見上げた静かな帰り道 泣きそうで ああ$ あなたの好きな歌をそっと口ずさむ 一人じゃない Maybe 「 ツキアカリ 」/大原櫻子 夢がさめて さめた時には まっ暗な夜でも 完全にはならない どこかに光がある 支えてくれる 傷跡はまだ深い 免疫はいつになってもできない 明日も帰り道 想ってくれて ありがとう 「 帰り道 」/大塚愛 今日が終わってしまえば 明日からは一人ぼっちになる どうして?約束をしたあの映画 もう1人じゃ見れない ほどけそうな手を何度だって握りしめた どんな顔で私は帰れば良いの? その温もりも優しさも消えてしまう 「また明日ね」は言えないから「じゃあね」 「 じゃあね 」/Dream Ami まだ あなたが残ってる からだの奥に残ってる ここもここもどこかしこも あなただらけ でも 忙しい朝が 連れて行っちゃうの いかないで いかないで いかないで いかないで 私まだ 昨日を生きていたい 「 残ってる 」/吉澤嘉代子 【後編】へ続く!

    2019/10/02

  • イチオシ!
    “恋愛セミナー”じゃなくて“恋愛サークル”に近い。
    “恋愛セミナー”じゃなくて“恋愛サークル”に近い。

    イチオシ!

    “恋愛セミナー”じゃなくて“恋愛サークル”に近い。

    言葉っていうのは、魔物だ。 人を傷つけも、励ましもする。 本やネットを目で追うよりも、 話せばなおのこと、生きた力をみなぎらせる。 この魔物をどう操るか。それは、話す人次第なのだ。 (原田マハ『本日は、お日柄もよく』より引用)  この言葉が綴られているのは“スピーチライター”という仕事に、スポットを当てた小説です。言葉ひとつでその場の空気が変わる。誰かの人生が変わる。読めば読むほど『言葉の力』を考えさせられる物語となっております。さて、もちろん【歌詞】もまた“言葉という魔物”を操り、歌うことでいっそう“生きた力”をみなぎらせるものですよね。    では、アーティストたちは一体どのような気持ちで“言葉という魔物”を操って、音楽を生み出しているのでしょうか。彼らにとって【歌詞】とはどんな存在のものなのでしょうか。今日のうたコラムでは、歌ネットの過去インタビューをもとに、様々なアーティストの『歌詞とは?』の回答をご紹介いたします。本日は 前編 に引き続き、後編をお届け! <足立佳奈> 手紙を書くのと同じですね。1曲1曲それぞれに宛て名があります。たとえば「little flower」だったら、恋をしている同世代のひとへ。「ウタコク」だったら、今告白しようか迷っている女の子へ。「WE CAN!」だったら、ジュビロ磐田に関係しているみんなへ。「私へ。」だったら、私自身や、自分の進路で悩んでいる学生の子へ。必ず自分のなかに「~へ」という気持ちがあるものです。 <グッドモーニングアメリカ・金廣真悟> “日記”っていう言葉が近いかな。自分がその時に思ったことを書くことが特に今作「inトーキョーシティ」では多かったので。その日その日、その瞬間瞬間にも必ずストーリーがあるので、自分を思い返す日記のような気がします。昔は歌詞を書くことは苦行に近かったんですけど、最近やっと歌詞を書くことが楽しいって思うようになりました。 <Rihwa> 自分と向き合うことですね。想像しながら作ったとしても自分でしかないので、歌詞を書き終わると“自分と向き合った!”っていつも思います(笑)。なんか自分と向き合うことで、どんどん昔の自分を取り戻しているような感覚になるんですよ。もしタイムマシンがあったら戻りたいと思うのは、幼稚園、小学生の頃で、その頃の自分に常に問いかけている感じはありますね。 <秦基博> 自分自身の中を深く掘り下げていく作業ですね。ひとつの物事に対して、普段はそこまで考えていないし、一方向からしか見ていなかったりするんですけど、歌詞を書くときはいろんな方面から考えていくので。「誰かにとっては違うかもしれない」とか「自分にとっても、さらに奥を覗いてみたらまだなにかあるかもしれない」とか、自分自身と向き合って、対話していくんです。あとは、曲が浮かんだときの初期衝動で見えた景色をちゃんと言葉にしていくという意味もありますね。「メロディーが呼ぶ言葉」ってよく言われますけど、そういうものがきっと自分の中にもあって。だから曲の中から“こういう世界を伝えたい”という答えを探していくような感覚です。 <黒木渚> 感情を発散させることが近いかもしれないですね。私はそれこそ、今回みたいに声を失うくらいの大きなことがない限り、基本的にあんまり日常生活の感情にブレがないんですよ。怒ったりとか、哀しんだりとか、落ち込んだりとか。それは何故かっていうと、文字で吐き出し続けてきたからなのかなって思うんです。言いたいことを明確に歌詞にして、音にして、何回歌っても大丈夫な状態になって。多分、そうやって自分の中でクリアしているんじゃないですかね。 <fumika> 私はしゃべることは好きなんですけど、しゃべりに自信はないんですよ。やっぱり思ったことって照れ臭くて言えないし、喜怒哀楽の感情をどうしても内に落としこんでしまう方なので、その感情が爆発するように歌詞を書いているんだと思います。だから、歌詞を書くことは、自分の居場所みたいなものだし、感情の吐け口ですね。 <erica> 私の歌は“恋愛セミナー”じゃなくて“恋愛サークル”に近い気がします。一緒に考えて悩んで、でも「絶対に一緒にイイ女になろうね!」みたいなね。(中略)あと私の歌詞は、あえてすごくシンプルでストレートな言葉にしているところもあって。もっとお洒落な歌詞を書くアーティストさんもたくさんいるじゃないですか。たとえば、英語と日本語を散りばめたり、愛を違うものに例えてみたり。でも私は“相手に伝えたい言葉を手紙のように書くこと”を一番大事にしているから、ありきたりな言葉になりがちだけど、そこも「距離の近い歌」を作るために優先させていますね。  自分の居場所を作るため、自分の感情を発散させるため、自分の気持ちをより丁寧に理解し、届けるため。誰かと感情を共有するため。手紙のようにメッセージを届けるため。心に感動を届けるため。それぞれ“言葉という魔物”を操るために欠かせない大切な想いを抱いていることが伝わってきますよね。そして、その想いがそのまま『生きた力をみなぎらせる』歌に繋がっているのでしょう。    この記事を読んでくださったみなさんは是非、それぞれのアーティストの想いも踏まえた上で、共感したり、感動したり、何度でも歌詞を楽しんでみてください…! 今日も新しく生み出されてゆく歌に宿っている魔物が、あなたの心のパワーになりますように。

    2019/09/10

  • イチオシ!
    歌詞を書くことは“旗揚げ”じゃないですかね。
    歌詞を書くことは“旗揚げ”じゃないですかね。

    イチオシ!

    歌詞を書くことは“旗揚げ”じゃないですかね。

    言葉っていうのは、魔物だ。 人を傷つけも、励ましもする。 本やネットを目で追うよりも、 話せばなおのこと、生きた力をみなぎらせる。 この魔物をどう操るか。それは、話す人次第なのだ。 (原田マハ『本日は、お日柄もよく』より引用)  この言葉が綴られているのは“スピーチライター”という仕事に、スポットを当てた小説です。言葉ひとつでその場の空気が変わる。誰かの人生が変わる。読めば読むほど『言葉の力』を考えさせられる物語となっております。さて、もちろん【歌詞】もまた“言葉という魔物”を操り、歌うことでいっそう“生きた力”をみなぎらせるものですよね。    では、アーティストたちは一体どのような気持ちで“言葉という魔物”を操って、音楽を生み出しているのでしょうか。彼らにとって【歌詞】とはどんな存在のものなのでしょうか。今日のうたコラムでは、歌ネットの過去インタビューをもとに、様々なアーティストの『歌詞とは?』の回答をご紹介いたします。本日はその前編をお届け! <コレサワ> 世に「こういう女の子もいるんだよ!」ってことを知らしめたいという気持ちですかね。こう…【女子の代表】というよりかは、いつも【ある一人の女の子】の気持ちを歌うというモットーでやっているので、むしろ歌詞が全ての女の子に当てはまるとは思ってほしくないんですよ。 もちろん「女の子の気持ちを歌っているアーティストといえば“コレサワ”でしょ!」って思ってほしい気持ちはあるんですけど…。なるべく「女はこう!」みたいなことは歌いたくない。「この子はこう!」ってことを歌いたいんです。もっと言えば「今日のこの子はこう!」ってことを伝えたいなって思っています。 <米津玄師> 人と繋がる手段でもあるし、自分の中にある未分化の状態な割り切れない感情をカタチにするためでもあります。基本的には、誰かに向けて発している部分と、自分のために書いている部分のせめぎ合いですね。片一方が大きくなったり、片一方が小さくなったりというのを繰り返しながら歌詞を書いているなぁと思います。 <ちゃんみな> そのとき書きたいものを書くだけというか。私の歌詞に共通点があるとしたら、すべて“実体験から生まれた言葉たち”というところだと思います。以前書いた「Princess」という曲には<わたしの歌は人生の日記>ってフレーズがあるんですけど、まさにそういう感じです。逆に、まったく体験したことのないフィクションの物語は書いたことがないので、いつか書いてみたいですね。 <MACO> 全然しゃべっても伝わらないこともあるし、自分の想いを吐き出す場所が歌詞しかないというのもあるので、そういった意味で歌詞って私の日記のようなものだなってずっと思っているんですけど、それは今も同じですね。だから本当に、歌詞に注目して読んでほしいなって思うんです。 <androp 内澤崇仁> そもそも僕は、ライブで聴いてくれる人に対して、この場を楽しく幸せに過ごしてほしいとか、心に感動を届けたいって気持ちがすごく強くて、そういう想いで曲作りをすることが多いんです。だからステージでも、自分自身の「怒り」とか「哀しみ」を表現するってことはほぼないですね。なんか、目の前の人に向けて、心を込めて歌うことしかできなくて。andropの歌詞は、聴いてくれる方の存在ありきなんです。 逆に、僕が僕だけの感情を吐き出した曲を作ったら、メンバーに対しても申し訳ない気持ちになってしまうというか。たとえば、僕が何かに対して怒っている歌を作ったとして、それをメンバーと共有していなかったとしたら…。メンバーは何を思って、この曲に自分の感情を乗せて演奏をすればいいんだろう…って考えてしまいます。メンバーもライブに来てくれる人も、みんなが共有できる感情を、歌詞では表現したいと思うんです。 <吉澤嘉代子> おしゃべりや振る舞いでは足らない部分がたくさんあるので、歌詞を書くことによってそれを補っている気がします。作品を世に出すことで、きっとどこかに自分を分かってくれる人がいるって思えるんです。 <Mrs. GREEN APPLE・大森元貴> 今の自分をわかってもらうための表現ですかね。もともと音楽を始めたきっかけが、承認欲求からなので。僕は目立ちたがり屋な小学生だったんですけど、どう前に出れば良いかわからなかったんですよ。だから音楽に出会ったとき「これだ!」ってハッとしたんですよね。小学校の卒業式の謝恩会で、モンパチさんの「あなたに」のカバーとオリジナルを1曲歌って、人前で表現するという感覚にすごく感動しました。それは今でも変わらなくて、本当に自分のことをわかってくれる人に向けて歌詞を書いている感じですね。 <ナオト・インティライミ> 歌詞を書くことは“旗揚げ”じゃないですかね。“僕はこんなことを思っている”だったり、“こんな奴なんだ”っていうアイデンティティの部分だったり、“ここにいるぞ”っていう自分の証な気がします。 【後編へ続く!】

    2019/09/09

  • イチオシ!
    甘い匂いに誘われてしまう、どうしようもない心をこう例えるか!
    甘い匂いに誘われてしまう、どうしようもない心をこう例えるか!

    イチオシ!

    甘い匂いに誘われてしまう、どうしようもない心をこう例えるか!

     歌詞愛好家のみなさま。歌ネットにて、毎月お届けしている 『言葉の達人』 はチェックされていますか? 作詞家をはじめ、音楽プロデューサー、ミュージシャン、詩人、などなど【作詞】を行う“言葉の達人”たちが独自の作詞論・作詞術を語るこのコーナー。8月は、有森聡美さんがご登場。現在、第186回を迎えております。    さて、今日のうたコラムではそんな『言葉の達人』から、達人たちが教えてくれた“「やられた!」と思わされた1曲”を、ダイジェストでご紹介! 【前編】 に続く【後編】では、さだまさし、中嶋ユキノ、杉山勝彦、宮川弾、高橋優、仲宗根泉(HY)、槇原敬之、7名の回答をご堪能ください…! <さだまさし> 石川さゆり「 津軽海峡・冬景色 」です。出だしの<上野発の夜行列車 おりたときから 青森駅は雪の中>という風景描写がとにかく素晴らしい。そのあとの<北へ帰る人の群れは 誰も無口で 海鳴りだけをきいている>には雪国に住む人々の心や姿が目に見え、海鳴りが聞こえ、寒さまで伝わるようです。素晴らしい作品です。 <中嶋ユキノ> 中島みゆきさん「 糸 」です。人と人が巡り会うこと、生きていくこと、繋がっていくこと、それを短い文章の中でとても繊細に描かれた楽曲だと思います。 <杉山勝彦> Mr.Childrenの「 GIFT 」です。この曲は、NHK北京オリンピック・パラリンピック放送テーマソングとしてリリースされた楽曲なのですが、<降り注ぐ日差しがあって だからこそ日陰もあって そのすべてが意味を持って 互いを讃えているのなら もうどんな場所にいても 光を感じれるよ>という歌詞に感動しました。 オリンピックというと「金メダルを目指せ!」という歌詞が多くなりがちですが、勝者になれる人の数は少数で限られているけれど、人生をかけて挑戦すること、技を競うことの価値はそれだけではなくて、ある種、陰になった人にも光を感じられるということを歌っていて、その時代と当時の自分の気持ちと一致して、すごく感動して素晴らしいなと思って毎日聴いていました。 <宮川弾> 幼いころから聴こえてくる音楽にドキドキさせられてチェックすると大抵、康珍化さんの作詞でした。堀ちえみさんの「 稲妻パラダイス 」にでてくる<消えない陽焼け 残してあげる>という詞は、まさに消えないものをボクの心に残しています。言葉だけ見るとサディスティックなのに、メロディーと合わさるとかわいい。 歌詞に於けるこういう感覚って現代ではままあると思うのですけど、1984年のボクはテレビを凝視したまま動けませんでした。今にして思うと、堀ちえみさんの健康的なルックスもイメージとして加味したうえでの作詞なのでしょうね。もうずるいし、脱帽です。改めて読んでみて、がっつり影響を受けていることに自分でも驚いています。 <高橋優> 槇原敬之さんの「 軒下のモンスター 」。よく聞く“君のことが好き”的ラブソングとはひと味もふた味も違う、でも正真正銘のラブソング。孤独な愛のかたち。こういう言葉を楽曲に落とし込める技術に僕は鳥肌が立ちました。 <HY・仲宗根泉> 槇原敬之さんの「 ズル休み 」です。好きな人に想われない切なさを書かれているだけかと思いきや、詞の中の主人公もまた誰かに想われているんだよ。って、まるで小説のようなどんでん返しの詞にハッっとさせられました。 <槇原敬之> aikoちゃんの「 カブトムシ 」。すごいなぁ~と思いますね。甘い匂いに誘われてしまう、どうしようもない心をこう例えるか!って、感動しましたね。ほかにもユーミンだったり中島みゆきさんだったり、いろんな人のいろんな歌詞に「やられた!」がありますよねぇ。そういうものに触れられるとき、至福の喜びを感じますね。  いくつもの楽曲で、わたしたちの心を揺さぶってきた達人の心をも、揺さぶった名歌詞の数々。どんなところに「やられた!」のか、その視点や捉え方を読むのも、また面白いですよね。もちろん、9月に登場予定の“あの達人”にも“「やられた!」と思わされた1曲”を訊いておりますので、是非その回答もお楽しみに!

    2019/08/27

  • イチオシ!
    存在への強い肯定がそこにはあって、優しい歌詞だなと。
    存在への強い肯定がそこにはあって、優しい歌詞だなと。

    イチオシ!

    存在への強い肯定がそこにはあって、優しい歌詞だなと。

     歌詞愛好家のみなさま。歌ネットにて、毎月お届けしている 『言葉の達人』 はチェックされていますか? 作詞家をはじめ、音楽プロデューサー、ミュージシャン、詩人、などなど【作詞】を行う“言葉の達人”たちが独自の作詞論・作詞術を語るこのコーナー。8月は、有森聡美さんがご登場。現在、第186回を迎えております。    さて、今日のうたコラムではそんな『言葉の達人』から、達人たちが教えてくれた“「やられた!」と思わされた1曲”を、ダイジェストでご紹介!まず【前編】では、有森聡美、Sally#Cinnamon(Heavenstamp)、平義隆、玉井健二、志倉千代丸、大宮エリー、水野良樹(いきものがかり)、7名の回答をご堪能ください…! <有森聡美> 作詞家として、やられた!と言うより、オーディエンスとして聞いてやられたのは、小田和正さんの「 君住む街へ 」です。私の事だわって、ほんとファンと同じ目線で聞いています。あの歌詞と小田さんの声や、生きて来た歴史からの優しさを感じます。ユーミンの世界観も大好きです。沢山影響もパワーももらったし、なにより夢をもらいました。玉置浩二さんにもずっと歌詞を書いてみたいと思っています。そして、やられた!と思わせたいです。 <Sally#Cinnamon(Heavenstamp)> 井上陽水さんの「 最後のニュース 」。最初に知ったのは奥田民生さんがカバー曲として演奏していたライブ映像でした。人間が向き合い続けなければならない問題に正面から、壮大かつ身近な表現で歌詞にされていることに衝撃を受けました。決して遠い場所での問題ではないのだよと、訴えかけられている気持ちになったことを覚えています。 <平義隆> かぐや姫の「 神田川 」です。はじめて聴いた当時小学生でしたが、経験したことないアパート暮らしや銭湯をリアルに想像できたことが凄いと今でも思います。 <玉井健二> これは!と思った種はたいていは野田洋次郎さんに取られています。その上でこの人には決して叶わないんだな、と感じさせられたのがYUKIちゃんの「 Home Sweet Home 」。努力で補えない圧倒的な才能があることを実感としてこの時知りました。 <志倉千代丸> やられた!というより「流石すぎる!」に近いのですが、ピンクレディーさんの「 サウスポー 」ですかねぇ。楽曲の構成の中で、要所要所にある強気な面、弱気な面、伝わってくる緊迫感。構成と歌詞がリンクしているのはもちろん、言葉のハマリも流石の一言です。まるでミュージカルのようにドラマが見えてくる様は、楽曲という枠を越えた何か別ジャンルの作品にも思えます。 <大宮エリー> 松本隆先生の詩はもう全部好きですよ。< 渚のバルコニーで待ってて ラベンダーの 夜明けの海が見たいの >なんて、書けないですよー。 <水野良樹> 「やられた!」という言葉のニュアンスとは違うかもしれませんが、椎名林檎さんの「 ありあまる富 」の歌詞は最近、読み直してみて、とてもすばらしい歌詞だと感動しました。存在への強い肯定がそこにはあって、優しい歌詞だなと。言葉づらだけになってしまいがちな応援ソングより、よっぽど励まされました。 【後編】へ続く!

    2019/08/26

  • イチオシ!
    7組のアーティストの“スランプ脱出法”をご紹介…!
    7組のアーティストの“スランプ脱出法”をご紹介…!

    イチオシ!

    7組のアーティストの“スランプ脱出法”をご紹介…!

    じっと耐えて嵐が去るのを 待ったほうがいい時期というのがある。 目の前にある障害物を避けて 遠回りしたほうがいい場合も多々ある。 (真梨幸子『クロク、ヌレ!』より引用)  心が挫けそうなとき、ピンチに遭遇したとき、スランプに陥ったとき、あなたならどうやってその時期を抜け出しますか? 今日のうたコラムでは、そんなときの参考になりそうな言葉をアーティスト過去インタビューよりご紹介。彼らには、どんなスランプがあるのか or あったのか。それらをどのように越えているのか。7組の回答に注目です…! <井上苑子> 曲作りのスランプは常にあります(笑)。歌詞が毎回わりと行き詰まるんですよ。タイアップの曲だとテーマがあるじゃないですか。それに沿って自分があまり深掘り出来ないときに、かなり模索しますね。また1から考え直したりとか、まったく違う視点からみるようにしてみたりとか、そうやって最終的にはなんとか抜け出します。 <MACO> スランプに陥るのは、歌詞を書くときが多いです。みんなからあんまり「良いね!」って言われないから…(笑)。まだ曲が世に出る前に、MACOがその歌詞を初披露すると、スタッフのみんなが「ん?」ってなるときが結構あるんですよ。だから今もその瞬間が一番緊張しますね。でもファンのみんなが聴いて「ん?」ってなる状況が一番怖いので、リリースされる前にものすごく試行錯誤します。 アルバム『FIRST KISS』や『love letter』あたりでもかなり悩んでいましたね。私はいつも100%自分が書きたいことを書いているんですけど、ニュアンスとか言い回しが、他の人に伝わりづらいことも多いみたいで。この表現じゃダメなんだって気づかされるというか。そういうときに「こうしたらもっとたくさんの人に届くよ」というアドバイスをいただいて、頭を悩ませながら改善していきますね。 自分の言葉で伝えたい。でもたくさんの人に届けたい。その両方のバランスを取るのは大変ですけど、今は一番そこが大切ですかね。自分が信頼できるスタッフの方たちと、その歌詞の最高到達地点まで行けるように作り上げてゆきたいという気持ちが、最近より強くなっています。 <阿部真央> スランプ期は結構ありまして。とくに3枚目のアルバム『素。』のときは、それまでの2枚のアルバムでもう学生時代のストックを使い切ってしまっていたので、アルバムのために新たに曲を作るということを初めてやったんです。 まずストックがない不安があったし、ツアーなども並行してやっていくなかで書く時間もマインドもなかなか作れなくて。そのときは相当大変でしたね。でも結果的には、その疲れた気持ちを曲にした「モットー。」が生まれたりもしたので、わりと1、2枚目のアルバムと同じように、歌詞に“素”を出せたなという感じはしますね。 <コレサワ> スランプ期には、書けないというより、降りてこない。私は書こうと思って書くのではなくて、自然と曲ができるタイプなんです。でもメジャーデビューをして、初めて“締め切り”がある状況になって。そこで「あ~出てこないなぁ…」という壁にぶち当たりました。でもまぁ「出てこなくても、死ぬわけじゃないから!」って思っています。 あまり自分を追い詰めずに「できなかったらしゃーないわ!」くらいの感じでいる。そうやって気持ちが楽になった時にこそ、曲って降りてくることが多いので。曲作り以外でも、楽になりたいときとか、すごく嫌なことがあったときとか、明日は行きたくないなぁってときには「でも死ぬよりはマシやから、頑張ろう!」って思うようにしています。自分の心に逃げ場をひとつ作っておくことって大事なんですよね。 <柴田淳> 2014年12月に『バビルサの牙』というアルバムをリリースしたんですけど、その1年半くらいほど前に大失恋をしまして…。その痛手から目を背けるために1年半で3年分くらいの仕事を詰め込んでしまったんです。仕事をしている時は、楽しいし必死だから、傷ついていたことなんて忘れていられる。だから悲しみに向き合わずに過ごせたんです。でも、それが終わった瞬間に、一気に身体も心も壊れてしまったんですよね。 しかも、痛みを感じないようにしていた期間が長かったからこその反動っていうんですかね、ものすごく膿がたまっているような状態で。時間が解決してくれるどころか、傷の量がかなり増えてしまっていて…。その状態で『バビルサの牙』を作らなければならない時期になり大変でした。バビルサは、ジャケットを見るだけで今でも涙がこぼれてきてしまう、本当にボロボロの私が形になっています。 初めて本気で「仕事やめようかな」って思いました。なんで歌っているんだろう、なんで仕事しているんだろう、なんで生きているんだろう…ってところまでいってしまって。それは単に「死にたい」とかそんなことではなくて、漠然と「もう疲れた。自由になりたい」って思ってしまったんです。 でもそうやって“身も心も休みたい、好きな人もいない、どうしよう”って時にちょうどテレビ出演の話をどんどん頂いたので、良い意味で時間を埋めることができたんですよ。全く違う世界に飛び込むことは何もかも新鮮で、心のリフレッシュにもなり、結果的に私の心を救ってもらいましたね。 <ゴールデンボンバー・鬼龍院翔さん> 曲作りのスランプはあまりないですね。ただ「女々しくて」が売れ過ぎた時は、もう一曲こんな大ヒットを作り出さなきゃと思っていたけど全然できなくて、スランプなのかなぁと思っていました。でもそんなこと関係ないんですよね。 「女々しくて」だって、リリースした時は売り上げ77位で、そのまますぐ圏外になって、しばらくはファンの間でしか知られていない曲だったんです。それが2年後くらいに何故かヒットしましたからね。どんな曲がいつ何で流行るかなんて誰にもわからないんですよ。だから、僕はもうヒットしなきゃという悩みからは脱出して、自分が良いと信じる曲を作るのみです。 <erica> 【告うた】が“片想いソング”だけを意味していた時期は、スランプに陥りました。告白のラブソングとなると、どうしてもワードが限られてきまして。いっぱい作っていると「これ前にも使ったな…」というフレーズが出てきちゃうんですよ。それで「違うワードに変えなきゃ」と言葉を選び直したりしていました。 でもそれだと結局、作品としてしっくりこなくて。最初に選んだ言葉が「これを伝えたい」という素直な想いで、やっぱり他の言葉では越えられないんですよね。だから「たとえ何回使っていたとしても、使いたいと想った言葉を入れよう!」と決めてからは、だいぶ楽になったような気がします。  井上苑子やMACOのように【とにかくより良い形を模索する】か、阿部真央のように【スランプ期の気持ちさえ何かに昇華する】か、コレサワのように【自分の心に逃げ場を作っておく】か、柴田淳のように【全く違う世界に飛び込む】か、鬼龍院翔やericaのように【スランプをきっかけに本当に大切な信念にたどり着く】か。  わたしたちの恋愛や仕事や勉強や人間関係、あらゆる悩みにも通じる“スランプ脱出法”ではないでしょうか。前に進みたいのに、何をどうしたらいいのかわからないという方。是非、自分の心身に合った方法を試してみてください。そして、いつかそのスランプ期のことを笑って話せる日がやってきますように…!

    2019/08/22

  • イチオシ!
    ああいう“愛”が書けていたのは不思議な部分もあります。
    ああいう“愛”が書けていたのは不思議な部分もあります。

    イチオシ!

    ああいう“愛”が書けていたのは不思議な部分もあります。

     みなさんは、数年前と今、自分のなかで変化したことってありますか? たとえば、以前は「人間なんて誰もが一人ぼっちに決まってる!」と思っていたけれど、今は「いや、そうでもないかもしれない…」と感じたり。恋愛がすべてだと思っていたけれど、別の楽しさを発見したり。逆に恋愛なんて無縁だと思っていたけれど、初めて愛を知ったり。  また、容姿も環境も変わっていくものですので、人は常に変化の繰り返しとも言えるでしょう。さて、そんななか今日のうたコラムでは 【歌詞面での変化】 をご紹介いたします。アーティストもまた、時とともに作詞法や価値観、描きたいメッセージが変わってゆくことが多々。今日は 【前編】 に引き続き 【後編】 として、7組の過去インタビュー回答をピックアップ! <絢香(2018年取材)> 変わらない想いやテーマはあるんですけど、年齢と共に“チョイスする言葉”が変わってきている気はしますね。たとえば今回のアルバム(『30 y/o』だと、1曲目の「 カラフル!! 」の<色の無い時代>とか。自分の内から出てきた感情を言葉にするというところから一歩離れて、今の時代と冷静に向き合うこともできるようになったのかなって。 <忘れらんねえよ・柴田隆浩(2017年取材)> 前は、歌いたい相手を限定していたんですよ。モテない男子とか童貞男子を肯定して、イケている奴らを完全否定するみたいな。でも今はもっと人間全体を見たいんですよね。きっと俺が今まで否定してきたイケている人にも、どこかにしんどさってあるんだろうし。だからこれからは、頑張っている人たちみんなの“うまくいかない気持ち”を表現したいし、「こう変わるといいなぁ」って希望まで一つの歌のなかで伝えたいですね。 <家入レオ(2018年取材)> 以前は、発信者としての視点しか持っていなくて、すごくガムシャラで、グレーって言っておけば良いところを白黒はっきりつけたがる、みたいなところがあり…。でも二十歳を過ぎて、一人の人間としても、アーティストとしても、女性としてもたくさんの経験をしていくなかで、もっといろんな視点を持てるようになって。 だから、自分のちょっとした実体験を妄想で脚色して物語にする、というような作詞法も楽しめるようになりましたね。渋谷で思いっきり肩をぶつけられたのに「ごめんなさい」も言われなかった時のモヤモヤから、ブワーッと歌詞が生まれるときもあるし。フィクションもノンフィクションも両軸を楽しめるようになったんです。 <ビッケブランカ(2018年取材)> もう昔と今じゃ、月とすっぽん並みに歌詞の存在意義が変わりました。比べるまでもないですね。僕は幼い頃からずっと、サウンドやメロディーにばかりこだわってきたから、歌詞に必要性を感じていませんでした。サウンドを引き立てる、ただの発音でしかなかったんです。 フェスとかでいろんなアーティストと曲作りの話をしても、やっぱりみなさん最初に「この気持ちを歌いたい」というところから歌詞が生まれて、音楽を作っていくかたが多くて。だけど僕は真逆だった。音が気持ちよくて仕方なかった。歌いたい気持ちなんてなくて、作りたい音しかなかったんです。歌詞や言葉の力に気付いたのは、本当つい3~4年前のことですね。 (中略) 今、僕がやっているのはその二つの作詞法が共存した歌詞を書くこと。自分にも、日常の中で本当に一瞬、悲しくなること、ツラくなることってあるんですよね。その一瞬をプッと切り取って、想像上の主人公に込める。つまり自分の本当の感情を大げさにストーリー仕立てにするという感じでしょうか。 そうすると、その曲で自分も救われるし、きっと聴いてくれる人も同じように救われるんじゃないかなぁ、そうだったらいいなぁと思う。だから25歳で始まり、27歳で本物になった歌詞人生なんです。そして今があるという感じですね。 <奥華子(2019年取材)> どうかなぁ…。いや、歌詞はあんまり変わってないかもしれないです。結局、恋愛って変わらないんですよね、ずっと。本当に成長してないなぁと思う。好きになったら、高校生のときの「好き!」って気持ちと、今の年齢での気持ちと、まったく変わらない気がします。だから、学ばないし、繰り返すんだなって…(笑)。 <erica(2019年取材)> それがまったく変わっていないんですよ。だからこそ今の年齢の私が等身大のつもりで書く歌詞が、中高生に響くわけです(笑)。実は本当にそこが課題でして。やっぱりもっと同世代の女性にも聴いてほしい。私は不器用で仕事が充実しないと恋愛まで手が回らないという現実もありまして。きっとここで悩んでいる方も多いと思っていて。そういう部分では共感してもらえる世界観の歌詞を書けそうです。 <大塚愛(2018年取材)> う~ん。娘が産まれるより随分と前に「 愛 」という曲を書いたんですけど、その歌詞は「あれ?私この時期にもう子どもがいたのかな?」って思うくらいの内容なんですよ(笑)。そう考えると変わってないのかなぁ。こう…娘に会うことを目標にそれまで活動してきたというか、ずっと自分のなかに一緒にいたような感覚。ああいう“愛”が書けていたのは不思議な部分もあります。    いかがでしたでしょうか。様々な【歌詞面での変化】がある一方で、奥華子やerica、大塚愛のように「変わっていない」と語るアーティストのコメントも印象的です。恋愛観が変わらないから、歌詞も変わらない。環境が変わっても、歌詞は変わらない。その“不変の理由”もまたおもしろいですよね…!  また、今回ピックアップしたアーティストの方も、数十年後、数年後、数日後、今、さらに新たな“変化”があるのかもしれません。今後も、人間にとって大切な“変わったこと”や“変わらないこと”に注目しながら、インタビューをお届けしてまいりますので、様々な回答を楽しみに、ご熟読ください!

    2019/08/16

  • イチオシ!
    開眼したという感じ。あ、まだまだ書けることある!って。
    開眼したという感じ。あ、まだまだ書けることある!って。

    イチオシ!

    開眼したという感じ。あ、まだまだ書けることある!って。

     みなさんは、数年前と今、自分のなかで変化したことってありますか? たとえば、以前は「人間なんて誰もが一人ぼっちに決まってる!」と思っていたけれど、今は「いや、そうでもないかもしれない…」と感じたり。恋愛がすべてだと思っていたけれど、別の楽しさを発見したり。逆に恋愛なんて無縁だと思っていたけれど、初めて愛を知ったり。  また、容姿も環境も変わっていくものですので、人は常に変化の繰り返しとも言えるでしょう。さて、そんななか今日のうたコラムでは 【歌詞面での変化】 をご紹介いたします。アーティストもまた、時とともに作詞法や価値観、描きたいメッセージが変わってゆくことが多々。今日は【前編】として、6組の過去インタビュー回答をピックアップ! <井上苑子(2019年取材)> 今までは感情をすぐ言葉にしていたというか。ただ伝えたいことだけを書いた、飾りのない丸裸な歌詞だったんですよ。だからこそ、等身大とか言っていただけていたんですけど。でも今は、いろんなものをまといたいなと思っているんです。曲の核を決めたら、その周りの物語とか、言葉選びをもっと丁寧に描いていきたいなって。きっとそんなことアーティストのみなさんはもっと前からやっているんだろうけど、私は本当にわかっていなくて。最近になってようやくそういう作詞法に変わってきましたね。 <BLUE ENCOUNT・田邊駿一(2019年取材)> 今回(ニューアルバム『SICK(S)』)の楽曲はどれも10年前には書けなかったと思います。あとやっぱりね…なんというか…活動を重ねてきたからこそ、自分たちの立ち位置でフィルターをかけないといけないときもあるんですよ。言い過ぎちゃダメだし、あまりマイナスなことを想起させるのは僕らのライフワークとは違うし、そういう“ブルエンらしさ”というところはすごく考えてやってきました。 そんななかで今回は、うまいことすべてのバランスを取って、アーティストとして言いたいエッセンスを入れることができたように思えるんです。自分の内面を主観で見つつ、俯瞰で見る。その両方の作業を何回も繰り返しましたね。その結果、今までで一番時間はかかったけれど、一番満足のいく歌詞が書けたと思います。 <足立佳奈(2019年取材)> 小中学生の頃はとにかくラブソングばっかり歌っていたんですね。でも今は将来のことを真剣に考えて悩んだりとか、友達や家族のことを思ったりとか、何かや誰かを“心配してるよ”という歌をよく作っています。そういう時期なんですかねぇ。 (描くことが多い感情は)喜怒哀楽で言えば…哀ですね。怒まではいかないけれど、怒と哀の間くらい。自分の気持ちをさらけ出したいというか。世の中への訴えとか、私の明るいだけではない本音とか、決意とかを書くかな。デビュー時は思いっきり“楽”だったと思うんですけど、今は正反対な感じです(笑)。 <BIGMAMA・金井政人(2019年取材)> 単純なところだと、僕は最初、洋楽のバンドに憧れていたので、英語で歌う曲が多かったんですね。だけどやっぱりミュージシャンとして、まず日本人としてきっちり日本語で勝負できないと、長く音楽家でいることは難しいと思って。そこから日本語の歌が増えていったという変遷はあります。そこ以外はあまり変わってないかな。ただ、年相応の言葉にはなっていますね。今の自分が歌って、恥ずかしいか恥ずかしくないか、という美徳みたいなものは年齢を重ねるにつれ、少なからず変化していると思います。 <阿部真央(2019年取材)> 息子が産まれるちょっと前から、フィクションの世界を歌詞に書くのもありだと自分に許可し始めましたね。活動の中期以降、2015年のアルバム『おっぱじめ!』くらいのときかな。それまでは実体験をもとにしか書いていなかったし、それを評価されていたので、実体験を書かなければいけないって思い込みがあったんです。 でも、年々その考えが柔和になっていって、フィクションに対する苦手意識が薄れていったという変化はあります。あと、息子が産まれてからは、母になったからこその感覚で書ける曲、書きたい曲ができたのは大きな変化かな。ただ、音楽性が変わったというよりも“母親として”という新たな引き出しが増えたような感覚に近いと思います。 <槇原敬之(2019年取材)> J-POPってどうしても“恋愛のお供”みたいなところがあるじゃないですか。でも、自分がちょうど30歳になるタイミングであった当時、友達に言われたんですよね。「もうそろそろ恋愛以外のことも歌っていかないと、嘘なんじゃないの? お前が40歳、50歳になって恋愛の歌しか歌わないって、キショイよ!」って。それが意外と僕の中で「そうだよねぇ!? ずっとこのままじゃ寂しい男じゃん!」と、刺さりまして。その会話がひとつの(変化の)きっかけだったように思います。 そして、その変化が最初に反映されていると思う曲は「 太陽 」かな。そこから、SMAPの「世界に一つだけの花」が書けたりもして、恋愛以外の物事をどうポップスに落とし込んでいくかという楽しみが始まったんです。それまでの活動に本腰を入れていなかったわけではなく、開眼したという感じ。あ、まだまだ書けることある!って。そのほうが音楽家として長く続けられるだろうという未来も見えたので、決意できました。これからも自分が人生で感じることがある限りは、歌詞を書いていけるんだろうなぁって思っています。 【後編へ続く!】

    2019/08/15

  • イチオシ!
    永遠を願ってた、終わるはずないと思ってた。
    永遠を願ってた、終わるはずないと思ってた。

    イチオシ!

    永遠を願ってた、終わるはずないと思ってた。

    やがて上がった光に 照らされた 綺麗な横顔 特等席で あなたを見つめてた 永遠を願ってた、 終わるはずないと思ってた…… あなたのそばにいたかった どうかどうか 忘れないでください 一人ぼっちの部屋に 花火の音 痛く痛く 響く夜 青き青き 夏ノ詩 「 夏ノ詩 」/コアラモード.  8月1日は【花火の日】です。戦中に禁止されていた花火が1948年に解禁された日であり、世界一の花火大会とも言われる『教祖祭PL花火芸術』の開催日でもあるそう。そこで今日のうたコラムではまず、2019年7月17日に“コアラモード.”がリリースしたコラボミニアルバム『空色コントラスト』に収録されている新たな花火ソングをご紹介しました。    あの日<終わるはずないと>永遠を願いながら、ふたり見上げた花火の眩しさ、その光より<綺麗な横顔>…。しかし<あなたのそばにいたかった>と、今はもう何もかも過去形になっているのです。その思い出の眩しさゆえに<一人ぼっちの部屋>の闇はいっそう深く深く際立ち、ただ<花火の音>だけが耳に心に痛く響く様子が伝わってきますね。    ぜひ、コアラモード.の「夏ノ詩」全歌詞をじっくり味わってみてください。また、この歌のみならず、華やかな花火にまつわる曲は、意外と苦しく切ないものが多い模様。せっかくの【花火の日】ですので、今日のうたコラムではさらに、様々なアーティストの<痛く痛く 響く>ような花火ソングのフレーズを一挙ピックアップいたします! 甘い吐息 微熱を帯びる私は君に恋した その声に その瞳に 気づけば時は過ぎ去ってくのに まだ君の面影を探して 一人きりで見上げる花火に 心がちくりとした もうすぐ次の季節が やって来るよ 君と見てたうたかた花火 今でも想う あの夏の日を 「 うたかた花火 」/supercell あなたの指を追いかけた最後の夏さようなら いつまでも素敵な想い出です 痛い喧嘩も今は愛しい あぁ あの日が最後だと知っていたなら もっとあたしあなたを抱きしめたのかな? それともきつく当たったのか? 膨れた頬は線香花火 橙色も弾けた 「 線香花火 」/aiko 思い出はそう 美しいまま そっと鍵かけ しまっておこう この想いよ この想いよ 空へ打ち上がり 花火のように 花火のように 美しく散れ 「 HANABI~episode II~ 」/浜崎あゆみ 夜空に咲いた花散る 一瞬の中で永遠に消えた 儚いよ 寂しいよ ねぇ 消えないで あなたを失いたくない 愛した数だけ涙があるなら もう二度と恋に落ちたくはないよ 遠くなる背中にさよならを告げた でもその角を曲がるまで言わないで 恋人でいて 「 恋花火 」/CHIHIRO この線香花火が消えたら もうさよならなんだね きみが決めたことだから 何も怖くなんかないよ 口笛吹いたら涙がこぼれてきた 星がにじんだ ちきしょーなんか綺麗だ 「 線香花火 」/ナオト・インティライミ 今頃 あなたも どこかで 思い出してるの? あの夏の花火を 今年も綺麗ね あの日と同じように 輝く花達 今頃 あなたも どこかで 散ってく季節を生きてる 今頃 誰かと―― 「 あの夏の花火 」/DREAMS COME TRUE 風が冷たくなってた冬の日 あなたは照れながら教えてくれたね 友達のあの子の事が好きだって 泣きたくて 泣けなくて あたしの片想い そんな事 知ってたはずなのに 切なさも 愛しさも 消えてゆくのかな あなたは あたしの 冬花火 「 冬花火 」/奥華子 時間(とき)はいつでも過ぎ去ってから しあわせな日々 教える 失ったものは 惜しくなるんだ ふいに一瞬 パチパチと爆(は)ぜて 線香花火は 美しく輝き出す 消える前に もう一度 思い出させて 楽しかった君と僕の八月 チリチリ夏が チリチリ終わる Woo... 「 線香花火が消えるまで 」/日向坂46 夜空に咲いた恋花火 君もどこかで見上げてますか? 時空を超えて伝えたい 満天の星想いを乗せて ただ切なくて言えなくて苦しかったよ もう隠さない伝えたい ずっと君だけ見てたよ 好きだよ… 好きだよ… 「 恋花火 」/erica  一人ぼっちの部屋で、窓から花火を眺めながら聴きたい曲ばかりですね…。やはり花火のまつわる記憶が眩しければ眩しいほど、今の心の痛みがよくわかります。尚、歌ネットではLINE MUSICにて 【花火にまつわる恋物語】というプレイリスト も公開中。今回、ご紹介した楽曲をはじめ、大きく打ちあがったり、静かに燃えたり、夏にピッタリな花火ソングを揃えましたので、ぜひこちらもチェックしてみてください…!

    2019/08/01

  • イチオシ!
    アンテナを高く掲げて神様からのヒントを待つ
    アンテナを高く掲げて神様からのヒントを待つ

    イチオシ!

    アンテナを高く掲げて神様からのヒントを待つ

    聞くことは、話すことよりも ずっとエネルギーがいる。だけどその分、 話すための勇気を得られるんだ、と思います。 (原田マハ『本日は、お日柄もよく』より引用)  こちらは、作家・原田マハさんの小説に綴られていた一節です。たしかに、誰かの話を聞いて、心のなかでしっかりと咀嚼・消化・吸収したものは、自分自身の言葉を構成する血肉へと変わる気がしますよね。その実感こそが『話すための勇気』になるのでしょう。そして、きっとそれは『書くため』のチカラにも通じているのではないでしょうか。    つまり作詞をする際にも『聞くこと』が『書くため』の勇気になったり、アイデアの源になったりすることが多々あるのです。実際、アーティストや作詞家で“話を聞くこと”を重視している方はたくさんおります。そこで今日のうたコラムでは、歌ネットの過去インタビューから【歌詞のインスピレーション】についての回答を一挙ご紹介。彼らは『聞くこと』をはじめ、どんなことを大切にしているのでしょうか…。 前編 に引き続き、本日は後編です! <Uru> 歌詞は実体験とか妄想もあるんですけど、友達の話とかそれを聞いて生まれた気持ちを書くことも多いですね。あと本をよく読むので、その感想だったり感情だったり。 (たとえば)森沢明夫さんの『虹の岬の喫茶店』という本はすごくあたたかい作品でした。私が主題歌を歌わせてもらった映画『夏美のホタル』の原作を書かれた方なんですけど。穏やかな波のなかに、人と人との関わりがあって、日常の中に見つける普遍的な幸せが描かれていて「 しあわせの詩 」にも通ずるような物語で。素敵な作品です。 <水野良樹> なにか直接的に他の作品からイメージを拾うことはあまりないように思います。メロディをつくるのも、歌詞を書くのも、映像をイメージすることが多くて、なかなかうまく説明できないのですが、たとえるならば映画の予告版くらいの印象的なシーンだけがつながれたようなものをなんとなく頭に浮かべることが多いですね。 <chay> 映画が好きなので、その中のセリフとか映像から刺激を受けることが多いですね。父も映画好きなので、夜仕事から帰ってきて一緒に作品を選んで観るんです。あともうひとつ、これはちょっと珍しいことなのかもしれないですけど、お買い物をして可愛い洋服とかを見ているときに曲のイメージが湧くようなこともあります。 <Official髭男dism・藤原聡> (人との会話)ですね。こないだもハッとしたんですけど、日曜に友達と遊びに行くと「あ~明日、仕事行きたくないなぁ」みたいなことを言っているわけですよ。でも音楽の仕事をやっていると、あまり平日も土日も関係ないじゃないですか。だから生きている世界のおおまかな縮図というか、時間軸が違うんだなぁって。でも聴いてくれている人たちの多くは、決まった曜日に仕事や学校を頑張っているし。もちろんそうでない人たちもいるし。そう考えると、いろんな人たちの話を聞いて、リアルに触れることができる機会って貴重だし、楽しいし、為になるなぁって思いますね。 <井上苑子> キュンキュンするのは大好きなんですよ!だから基本的にいつもキュンキュンは求めています(笑)。そのためにドラマとか映画を観たり、マンガ読んだりしていますねぇ。あと最近よくやるのは、Instagramのハッシュタグでドラマの名シーンの動画を探して観ること。『イケメンパラダイス』とか『野ブタ。をプロデュース』とか『プロポーズ大作戦』とか…。とくに『リッチマン、プアウーマン』の最後の空港のシーンはたまらんですね!そういうちょっと前に流行ったような恋愛ドラマで検索して「うわー!このシーンよかったわぁ!」っていう胸キュンをたくさんもらって、実体験の代わりに吸収しています(笑)。 <クリープハイプ・尾崎世界観> 日常生活のすべてからですね。電車に乗っていても聞こえてくるものは色々あるし、誰かとしゃべったり、飲みに行ったりしたときの相手の何気ない一言を次の日にふと思い出したりもします。無言であるときでさえも「なんでこの人しゃべらないんだろう」とか「なんで自分とこの人には沈黙があるんだろう」とか考えたりするんですよ。自分以外の人、他人から影響を受けることが多いと思います。 <さだまさし> 映画はなかなか観る機会が無いのですが、読書・会話・体験などで見聞を広めています。解らないことがあると調べなければ気が済まない性格なので、しつこく本を探し、読んで追いかけます。場合によっては一冊の本を読み切るのに別の本が5冊必要なこともあります。 ただ、言葉選びは出来るだけ自分の心から出てくる言葉を選びます。心を動かされる言葉をそのまま引用することは避けています。インスピレーション、というなら、これはやはり神様が下さるものでしょう。自分では如何ともしがたいことです。アンテナを高く掲げて神様からのヒントを待つ感じですね。  いかがでしたか? どなたも、目、耳、心、あらゆる感覚を研ぎ澄ませながら【歌詞のインスピレーション】を得ているのが伝わってきますね…! もし、何かを話したり、書いたりするのが苦手だという方は是非、彼らの回答を参考にしつつ、自分なりの方法で『話す勇気』や『書く勇気』を手にしてください…!

    2019/07/24

  • イチオシ!
    例えば最近ではライブの打ち上げの帰り道に
    例えば最近ではライブの打ち上げの帰り道に

    イチオシ!

    例えば最近ではライブの打ち上げの帰り道に

    聞くことは、話すことよりも ずっとエネルギーがいる。だけどその分、 話すための勇気を得られるんだ、と思います。 (原田マハ『本日は、お日柄もよく』より引用)  こちらは、作家・原田マハさんの小説に綴られていた一節です。たしかに、誰かの話を聞いて、心のなかでしっかりと咀嚼・消化・吸収したものは、自分自身の言葉を構成する血肉へと変わる気がしますよね。その実感こそが『話すための勇気』になるのでしょう。そして、きっとそれは『書くため』のチカラにも通じているのではないでしょうか。    つまり作詞をする際にも『聞くこと』が『書くため』の勇気になったり、アイデアの源になったりすることが多々あるのです。実際、アーティストや作詞家で“話を聞くこと”を重視している方はたくさんおります。そこで今日のうたコラムでは、歌ネットの過去インタビューから【歌詞のインスピレーション】についての回答を一挙ご紹介。彼らは『聞くこと』をはじめ、どんなことを大切にしているのでしょうか…。本日は前編です! <槇原敬之> 主に普通に人と話しているなかからが多いですね。人っておもしろいもので、すごく良い話をしているのに自分でそれに全く気が付いてないということが多いです。なので、そこから話を膨らませたりする事は多々ありますね。 <杉山勝彦> 人との会話から得ることが多いです。歌に使える、掴みのあるフレーズは、心の声が素直に出ている生の言葉から生まれることが多いと感じています。 他にも、電車の中吊り広告や週刊誌の見出しなどから影響を受けることもあります。当然、キャッチコピーをそのままは使えないですが、例えば、「甘かったり、辛かったり」というカレーのキャッチコピーがあった時に、それを「嬉しかったり、悲しかったり」と置き換えてあげるだけで、歌詞になったりします。グッとくる、ありそうでないフレーズを作るためにそうした作為的なこともします。 <HY・仲宗根泉> 自分の経験をもとに書くことが多いです。悲しかったとき悔しかったとき、携帯に気持ちだけをバァーっと書いて、のちに詞にしていくという感じ。もしくは突然、頭の中に曲と詞が浮かんでくることも多くあります。 <高橋優> 物凄く残酷な血しぶきが沢山飛ぶようなスプラッター映画を観ていて、物語の本筋と関係ないのに、この二人がもしも愛し合ってたら…とかって想像してラブソング描いたりします。 <大原櫻子> 本、音楽、あとは友達との会話ですね!たまに、友達がポロッという言葉がすごく刺さって、良いこと言うなぁ…って思うような時ってありますよね。 以前、ある番組に知り合いのダンサーが出ていたんです。そこでその人が言っていたのが「毎日毎日この仕事を辞めたくなる。だから続けることができる」って言葉だったんです。「好きだから嫌いになれるし、好きだからツラい。そうじゃなかったら今の私はない」って。深いなぁ、かっこいいなぁ、と思いましたし、すごく共感できる部分もありました。私は毎日「辞めたい」「ツライ」と思うわけではないし、「幸せ!」と感じることもたくさんあるんですけど、“好きだからこそ嫌いになれるんだ”って言葉には、心が明るくなりました。 <Mrs. GREEN APPLE・大森元貴> なんだろう…。友達とご飯に行って、会話をしているときに「ん?今のはちょっと違うんじゃないか?」って思ったこととか、そういう感覚は大事にしてますね。あと、本とかマンガもよく読むし、ドラマも映画も観るんですけど、そのなかのセリフで「わー素敵だなぁ」って感じたものは覚えておくようにしているかな。でもあんまりメモに書き記したりはしないんです。忘れちゃったのだとしたら、それまでの言葉だということなので。本当に自分にとって大切な言葉が残って、曲作りのときに自然とメロディーに乗って出てくるんだと思います。 <中嶋ユキノ> 私は、映画やドキュメンタリー、そして人との会話や自分が感じたことから、インスピレーションを得ています。例えば最近では、ライブの打ち上げの帰り道にバンドメンバーやスタッフの方と信号待ちをしていたんですが、その時に「『信号が変わったら』というタイトルの曲だったらどんなストーリーになるかな」という会話をしていたんです。 ある方は「信号が変わったら、隣にいる恋人と別れて別々の道を歩きだす」。ある方は「昨日仕事でやらかしてしまった失敗を、今日は繰り返さない!信号が変わったら、そこからが新しい1日の始まり」。というように、意見を交わしました。この2つの話は、同じタイトルだとしても、曲の中で描くストーリーや情景は随分と違う。そんな風にして、普段の生活の中の色んなシチュエーションを広げていったりしています。 【後編へ!】

    2019/07/23

  • イチオシ!
    お料理アピールでは定番の肉じゃがおいもが好きな男子は…。
    お料理アピールでは定番の肉じゃがおいもが好きな男子は…。

    イチオシ!

    お料理アピールでは定番の肉じゃがおいもが好きな男子は…。

     よしながふみ原作の大人気マンガをドラマ化した、話題の『きのう何食べた?』は観ていましたか? 惜しまれながら最終回を迎えた“西島秀俊×内野聖陽”主演の作品。そのストーリーや演技力が賞賛されていたのはもちろん。毎回登場するおいしそうな料理にも、SNS上で大きな反響がありました。実際にそのレシピ通り作ってみたという方も多数。    では、みなさんなら恋人にどんな料理を作ってもらえたら嬉しいですか? 各恋愛サイトを調べてみたところ、よく挙げられていたのが、餃子、からあげ、卵焼き、おにぎり、パスタ、オムライス、チャーハン、シチュー、ロールキャベツ、グラタン、などなど。そして【カレー】【ハンバーグ】【肉じゃが】【味噌汁】は四天王である模様…! 今でもオムレツは ひっくり返せない 餃子は お鍋逆さにしても落ちて来ない 結果あなたシンプルなものばっか大好きだから ありがたいわぁ:) 「 あなたにサラダ以外も 」/DREAMS COME TRUE  さて、今日のうたコラムでは、さらに “歌詞によく登場する料理” に注目してみました。やはり四天王が強いのか。それとも別の料理が首位に上がるのか。DREAMS COME TRUE「あなたにサラダ以外も」では早速<オムレツ>と<餃子>が登場。ちなみにこの歌には、他にも“サラダ以外”の料理が続々と出てきますので、チェックしてみてください…! 【歌詞によく登場する料理ランキング!】 ※歌詞全文検索を利用 1位:カレー 2位:スープ 3位:ラーメン 4位:寿司 5位:パスタ・スパゲティー 6位:ピザ 7位:おにぎり・おむすび 8位:サラダ 9位:味噌汁 10位:シチュー 君とインドカレー 君が帰り道に思い出すような ことをしちゃいたい それが吉か凶かされど気にしない 君とインドカレー 熱々の気持ちあなたのルーの中 放り込んでほら 真っ白いそのシャツにシミを付けたい 「 君とインドカレー 」/コレサワ 温かいスープをひとすくい口へと運んで たぶん幸せはこんな味付けなんだろうって いつもくだらない悩みで空腹を満たそうとしてきた 「 オニオンスープ 」/ポルノグラフィティ ラーメンたべたい ひとりでたべたい 熱いのたべたい ラーメンたべたい うまいのたべたい 今すぐたべたい 「 ラーメンたべたい 」/矢野顕子  ちょっと意外な結果ですね…!まず、1位はダントツで<カレー>です。こちらはやはり歌詞界でも強い料理である模様。また、2位は<スープ>ですが、これには<ミソスープ>も含まれるため、9位の<味噌汁>との分け方が難しいところ。歌詞にする際には、味噌汁よりスープの方が語感が良いのかもしれませんね。とはいえ“汁物”が強し。    3位には、恋人に作ってほしい料理には出てこなかった<ラーメン>がランクイン。なんと398件ものヒットです。誰かと食べるも良し、ひとりで食べるも良し、わたしたちの日常にかなり身近な食べ物ならではの人気でしょう。一方で、四天王として前述した<ハンバーグ>と<肉じゃが>はランキング外となりました。    <ハンバーグ>でのヒットは115件。10位の<シチュー>が120件のヒットでしたので、僅差です。しかし<肉じゃが>はたった24件。他の圏外料理と比べてみても、たとえば<焼肉>82件、<たこ焼き>76件、<餃子>73件、<牛丼>66件、<卵焼き>42件と、手作り料理の定番である<肉じゃが>はわりと歌詞界では下位であることがわかりました。 お料理アピールでは定番の肉じゃが おいもが好きな男子は 実は少ないって本当ですか?? 「 サヨナラ59ers! 」/DREAMS COME TRUE  実は現実でも、恋人に<肉じゃが>を作ってほしいという方は少なかったりするのでしょうか…!? こうして改めて注目してみると、意外な事実が見えてきますね。また、今回は“お菓子”は対象外としましたが、歌詞界で人気のお菓子というと何なのでしょう…。ケーキ?チョコ?キャンディー?アイス? では、そのランキングはまた別の機会に…!

    2019/07/16

  • イチオシ!
    アーティストが“いちばん最初に作った楽曲”とはどんな歌詞!?
    アーティストが“いちばん最初に作った楽曲”とはどんな歌詞!?

    イチオシ!

    アーティストが“いちばん最初に作った楽曲”とはどんな歌詞!?

    ささやかなカケラを集めて生きている 強く確信できなくっても (加藤千恵『映画じゃない日々』より引用)  こちらは、作家・加藤千恵さんの本に綴られていた一節です。わたしたちはみんな“確信”なんてないけれど、それでも、幸せになるためだったり、目標にたどり着くためだったり、何かのための【ささやかなカケラ】を集めながら生きていますよね。そしてそれは、音楽を多くのひとに届けるという夢を叶え続けている、アーティストたちも然り。    では、強く確信できないながらも、とにかく手にしてみた“最初のカケラ”とはどんなものでしょうか。つまり、夢を叶えるため“いちばん最初に作った楽曲”です。そこで、今日のうたコラムでは、過去インタビューより、たつや◎(ACE COLLECTION)、井上苑子、秦基博、足立佳奈、ビッケブランカ、谷口鮪(KANA-BOON)、田邊駿一(BLUE ENCOUNT)、7組のアーティストの“最初のカケラ”を一挙、ご紹介いたします…! 【ACE COLLECTION・たつや◎(2019年取材)】 歌詞でいうと、最初に書いたきっかけは、高校2年生の頃に付き合っていた彼女と揉めたことでして…(笑)。なおかつ当時は、進路でも悩んでいて、自分は何をして生きていこうかな?と思っていた時期でもあるんですね。そのときみんなに「歌が良いじゃん!」って勧められ、じゃあ作ってみようかなと。カバーも考えたんですけど、本気で音楽で生活していくなら、やっぱりオリジナルがないとダメだと思い、作り始めましたね。 (書いたのは)ひたすら「君の気持ちがわからないよ!」という愚痴です。何を考えているんだよ!こっちはめっちゃ好きなのに!伝わってないのかこの気持ちは!みたいな(笑)。でも初めての歌詞はその彼女がきっかけで書けたんですけど、もともと2歳から鍵盤はやっていて。作曲っぽいことも5歳くらいのときにしていたみたいなんですよね。最近聞いた話なんですけど、お母さんに怒られたりすると、自分の部屋にこもって鍵盤を弾きながら「ママが怒ってる~♪」とか歌っていたらしいです(笑)。 【井上苑子(2016年取材)】 いろいろ書きましたけど、最初に作ったのは「こころ」っていう曲ですね。家の前に捨て猫がいたんですけど、そこに人だかりはできているのに誰も飼おうとはしないから、なんか人間って悲しいなぁと思いながら書きました。今でも全然覚えていますよ!<優しさを持って 強さを愛に~♪>…って歌で。いや、ダサいですね!ヤバ恥ずかしい!これは絶対に発表できないやつです(笑)。 【秦基博(2015年取材)】 (高校時代の曲は)歌詞としては日記に近かったですね。自分がそのとき思っていること半分、それから「歌詞ってこういう感じだろうな」って誰かを真似ていたりもしました。当時聴いていたアーティストの影響は受けていたと思うんですけど、今より文体が小難しい感じの文学的な表現をあえてしていたりとか…。そういう歌詞に憧れていたようなところはありましたね。 【足立佳奈(2019年取材)】 小さい頃からピアノは習っていたので、アンジェラ・アキさんのマネっこをして、弾き語りをしていました。最初に作ったのは「おこりんぼうお母さんの歌」という曲で、ママに対する“こんなに怖いひとはいやだ!”という想いを書きました(笑)。あともう1曲、小学生ながらに好きなひとができて、その子に向けて作った歌もありますね。 【ビッケブランカ(2018年取材)】 ピアノでしっかり曲を作り始めたのは4~5年生でしたね。聴いているだけだと難しそうだったけれど、いざ自分でやってみたら意外と簡単なんだなって感覚を抱いたのを覚えています。最初に作ったのは「壁」という曲なんです。いきなり壁にぶち当たってスタートしました(笑)。なんか“越えてゆく~越えてゆけ~♪”みたいな、どこかで聴いたことありそうな歌謡曲のフレーズを並べたりして。 基本的に稚拙でスベっているんですよねぇ。たとえば“雨が止んで 空に虹が見えるまで”……「で?」っていう感じ(笑)。しかもそのワンフレーズ以外はすべて英詞。メロディーに真似事英語を当てはめて、間奏の手前だけちょっと日本語にする程度の歌詞でした。もう昔と今じゃ、月とすっぽん並みに歌詞の存在意義が変わりました。 【KANA-BOON・谷口鮪(2016年取材)】 (オリジナル楽曲を作り始めたのは)高校2年生の頃です。先輩が自分たちのオリジナル曲を作って演奏していて、その背中を見ていたので自分たちも早く早く!っていう思いがあって。作り始めたときは何の取り柄もないような曲たちでした。でも、高3になって、なんとなく音楽の扉が開けてきて、だんだん自分たちでも「良い曲やなぁ」「KANA-BOONっぽい曲やなぁ」ということを感じられるようになっていきましたね。 【BLUE ENCOUNT・田邊駿一(2019年取材)】 これ恥ずかしいんですけど、はっきり覚えています(笑)。高校のとき、ブルエンの前身バンドがあって、僕はコーラスのような感じで、もう一人メインボーカルがいたんですよ。そいつがもうジャイアンみたいなやつで!「俺が歌えない歌はお前が歌え」みたいな。それであるとき彼が「みんな1曲ずつオリジナルを作ってこい」と言ったんですね。で、僕はそのとき相当イライラしていたんですよ、彼に。その結果、生まれたのが“「トータルシェイド」=すべて闇”という曲で(笑)。 歌詞もめちゃくちゃ病んでいるんですよ。強烈すぎて未だにドラムの高村とかも覚えているくらい。サビがね<安否不明な未来の中で 誰かが今助けを求めている 折り重なる影の季節は 怒りへ変わる>っていう…(笑)。高校2年生が書く内容じゃないですよね。まぁそれを初めてオリジナル曲として作って、ライブでも歌ったわけですが、自分で歌いながら「なんやこれ!」って思っていました。なんかそれっぽいことしか言ってないし、ただただ雰囲気重視で、まぁダサかった。  ご自身が振り返ってみると、今の歌詞との変化を改めて感じたり、ダサかったなぁと懐かしく思ったり、恥ずかしく思ったり、思い出はいろいろ。しかしみなさん“いちばん最初のカケラ”を決して忘れていないんですよね。それはきっとそのカケラが、今の自分に欠かせない大切な楽曲だからこそ。今後のインタビューでも是非、様々なアーティストの回答をご堪能ください…!

    2019/07/09

  • イチオシ!
    8組のアーティストの“特別な言葉”をご紹介!
    8組のアーティストの“特別な言葉”をご紹介!

    イチオシ!

    8組のアーティストの“特別な言葉”をご紹介!

    誰かの言葉が温かくて あなたの笑顔が温かくて 一つ一つ喜びが積もっていく これが一番の幸せ 「しあわせの詩」/Uru  7月1日は【こころの日】と呼ばれています。1998年に日本精神科看護技術協会が制定した記念日だそう。さて、わたしたちの“こころ”は日々、様々なもので作られてゆきますが、そのもっとも大きなエネルギーとなるのは【言葉】でしょう。夜眠る前に<誰かの言葉>をふと思い出して幸せな気持ちになったり、いざというときのお守りになったり。    そこで今日のうたコラムでは、歌ネットインタビューの回答をもとに、8組のアーティストの【特別な言葉】をご紹介。活動をする上で座右の銘になっている言葉。強く背中を押してくれた言葉。おもしろいと思った言葉。考え方を変えさせてくれた言葉などなど。彼らの歌詞にも繋がっているかもしれない、ひとつひとつの言葉をご堪能ください…! <Uru(2017年取材)> 私はこう…一つのことをやると決めると頑固になりやすいというか、手を抜くということにすごく罪悪感があるんです。でも友人に「もうちょっと肩の力を抜いて、上手に手を抜くことで見えてくることってたくさんあるから」ってアドバイスをされて、それは大きな救いになりましたね。 カバー動画をやっていたときも、やるって決めたんだから人より頑張らないと見つけてもらえないし、ちゃんと歌手になれないって思ったので、遊びに誘われても全て断っていたんです。メールとかLINEのやり取りとかもわざと冷たくして…。でもそれは間違っていて、逆に何も書けないし、何もできなくなってしまいました。それで、友達にさっきのアドバイスをもらったこともあり、たまに遊んだり、散歩したりするようになって、そこでみた景色や生まれた感情が歌に反映できるってことがわかりました。今までなんてことをしていたんだって思いましたね(笑)。だから、それでも離れずにそばにいてくれた友人には今でも凄く感謝しています。 <コレサワ(2018年取材)> どこで知ったかは忘れてしまったんですけど【近くで見たら悲劇でも、遠くから見たら喜劇だ】って言葉ですね。どんなにつらいことや恥ずかしいことも、遠くから見たらエンターテインメントになるんだなって、ハッとさせられました。「彼氏はいません今夜だけ」も、自分が当事者になったらめちゃくちゃ嫌だけど、遠くから見たら面白かったりするじゃないですか。だから、どんなことも歌って良いんだなって気づいたし、これはコレサワの音楽を作っていく上で大事にしたいなって思っています。 <大原櫻子(2018年取材)> たとえば友だちが言ってくれた「そのときに素直になればいいんじゃない?」とか。やる前から心配していても、その場に立たないと自分の感情はわからないから、その瞬間に素直になれば良いんだって。あと、寝る前にストレッチをしているとき、ポロッと父から言われた「喋ってないからって、わからないと思わないで」という言葉も印象的だったかな。つまり「喋らなくてもわかっているよ」ということなんですよね。私が喋っていなくても「櫻子の出ている歌番組を見れば、今何をどう思っているかとか、ちゃんと伝わっているよ」って。しかも不思議なことに、友だちにも同じことを言われたんです。でも、本当にそのとおりだなぁと思うし、そういうことを言ってくれる人が回りにいることはありがたいですねぇ。 <家入レオ(2018年取材)> 最近、ズトーンって来たのは、RADWIMPS・野田洋次郎さんの『ラリルレ論』ですね。ご自身がツアー中に書いていた日記をそのままエッセイにしてらっしゃるんですけど、それがとにかく凄くて。とくに印象的だったのが「女性を好きになるとき、もちろん男性としてその人に惹かれるんだけど、自分のなかの女性的な部分に反応して、初めて恋になる」という内容でした。なんとなくわかる気がするんです。私も男性を好きになる要因の一つとして、自分のなかにいる男性がその人のことを素敵だと思ったから、恋になるというか。ただ異性としての「カッコいい」「カワイイ」だけなら、いつか尽きるじゃないですか。そうじゃなくて、同性として見たときに尊敬できるって、やっぱり強いなぁって。そんなことを考えましたね。 <井上苑子(2016年取材)> メジャーデビューちょっと前に、私が音楽活動のことでいろいろ切羽詰まって、悩んで、曲が書けなくなっちゃった時期があるんですよね。そんなとき、まさに歌詞に書いた<あたしが泣いた日に 一緒に泣いてくれた>友達がいて。女優さんをしている子なんですけど、その子自身もこれからどういう方向性に行こうって悩んでいたらしく、お互いにぐちゃぐちゃになってしまって。でも、だからこそ励まし合って、とりあえず悩んでいたこと全部忘れて、スタバ飲んで(笑)、もう一回明日からやってみよう!って思うことができて。そのときに言ってくれた「みんなが見たいのは苑子の笑顔だよ!」って言葉に、一番背中を押されましたね。 <chay(2016年取材)> 【練習は不可能を可能にする】という言葉ですね。ギターをはじめた19歳の頃、音楽塾に通っていたんですけど、そこがものすごいスパルタ教室だったんです。「今日までにこれ弾けるようにならないと帰さない」とか「明日までにこれ弾けるようにしてこい」っていう厳しさで。初心者にとっては「こんなの弾けるわけない!」って言いたくなるようなフレーズを突きつけてくるんですよ(笑)。でも諦めそうになっても、同じフレーズを何時間も何百回も練習をしていると、ある日突然めちゃくちゃ簡単に弾けるときが来るんです。その“不可能が可能になる瞬間”の達成感と喜びをギターを通して初めて味わいました。こんなにも幸せなことなんだって。だからその言葉は今も大切にしていますね。 <BIGMAMA・金井政人(2019年取材)> ずっと忘れがたいのは、父からの「お前が巻き込んだひとたちを、絶対に不幸にするな」という言葉かな。これは僕が「ミュージシャンになります」と言った、次の日に言われたんですけど、今でも胸に深く刻まれていますね。まず「幸せにしろ」じゃないところがいいなって。自分の力で誰かを幸せにできるなんて、簡単に思うのはおこがましい。それは家庭を持ったときに、初めて口にするべき言葉なんだろうなって。 だけど「不幸にするな」という言葉は、「損をさせない」とか「出来る範囲のことをし尽くす」とか「困ったときにきちんと助ける」とか、たくさんの解釈ができて。さらに「お前が巻き込んだひとたち」という“巻き込んだひとの範囲”をどこまで僕が設定するかも考えないといけませんよね。周りのスタッフたちなのか、メンバーなのか、ファンの方々なのか。そうやっていろんなことを僕に考えるきっかけを与えてくれた言葉なので、すごく大切にしているんです。 <槇原敬之(2019年取材)> 僕ね、うちの父や母に優しく触れられた記憶は全くないんですよ。これは別に悪いことじゃなくて、今すごく仲も良いんですけど、かなり忙しく働いている世代だったので仕方なくて。だけど一度だけ、まだ小学生くらいのときに、僕が突然、何かを買いに行かなくちゃならなくて、親に知らせず夜中に出て行ったことがありまして。そうしたら、僕が帰ってきた途端に向こうから母親が出てきて「あーよかった!いなくなったのかと思った!」って言ったんです。正直、その場面というか、そのひと言で、僕はずっと生きてきたところがあります。 「あ、なんだ、心配してくれているんだ」って。こう…商売人の息子として育って、父親と遊んだこともないし、コミュニケーションも少なくて、でもあの涙目の母親を見て、ブワーッ!っと自分のなかに流れ込んできた何かがあったんですよね。「大丈夫だよ、これくらい!」って言いながらも、すっごく嬉しかったなぁ。未だに思い出しますね。でも、母親にその話をしてみたら「覚えてない」って言われて、ガックーンってなったんですけど(笑)。なんか自分も、好きなひとだったり、犬や猫だったり、会社のひとだったり、周りの人たちだったりの<特別な場面>になれたらいいなぁって思いますね。  当人でなくとも、グッと来る言葉、印象的な言葉が並んでいますよね。また、大事なのはその言葉自体だけではなく、その言葉にいつ、どんなときに触れたか、どんなひとが言ってくれたかということも、すべて含めて“こころ”の大切になるのだとわかります。こころの日、是非あなたにとっての大切な言葉も、思い出して噛み締めてみてください。

    2019/07/01

  • イチオシ!
    プロの作詞家たちが“詩を書くこと”を選んだ理由とは?第3弾!
    プロの作詞家たちが“詩を書くこと”を選んだ理由とは?第3弾!

    イチオシ!

    プロの作詞家たちが“詩を書くこと”を選んだ理由とは?第3弾!

    大切なのはどんな選択をするのかじゃない。 自分がした選択を強く生きるかどうか。 (ドラマ『サバイバル・ウェディング』より)  ひとはそれぞれ様々な選択をしますが、人生において“詩を書く”という選択をし、その道を強く生きている方々が“作詞家”です。さて、歌ネットにはそんなプロの作詞家たちに“作詞論”を語っていただく『言葉の達人~伝えるための作詞術~』というコーナーがございます。2018年4月のリニューアルを経て、現時点で計184名の達人がご登場。    では、その言葉の達人たちが“詩を書く”という選択をした理由には、一体どのようなものがあるのでしょうか。そこで今日のうたコラムでは『言葉の達人』ダイジェストとして【Q.なぜ“詩をかくこと”を選んだのでしょうか】という質問に対する回答を厳選!【第1弾】~【第3弾】に分けて、お届けいたします。本日はラスト【第3弾】です! <第108回:相田毅さん> ~代表作~ 代表作 「俺たちに明日はある」/SMAP 「サクラ咲ケ」/嵐 「大阪ロマネスク」/ 関ジャニ∞ など多数。 A.音楽が好きだった…音楽のそばにいて、いい音楽が生まれる瞬間に携わっていたかった。レコード会社に入ったのもそのため。で、コピーライターをしていたんだけど…コピーより歌詞の方が、もっと音楽の根幹にいられると思ったのね。感動の爆心地にいたかったんだ。 <第119回:MOMO"mocha"N.さん> ~代表作~ 「忘れないよ」/青山テルマ 「The Meaning of Us」/安室奈美恵 「The Answer」/三浦大知 など多数。 A.子供の頃から、心で感じていることを言葉で忠実に現せた時のきもちよさというか、安堵感のようなものがありました。パーソナルな悲しみや、話す宛のない感情を歌にして手放して行くことで救われる自分がいて、今に至ります。 <第125回:SPINさん> ~代表作~ 「BANG THE BEAT」/氷室京介 「Love So Sweet」「MONSTER」/嵐 「Keep the faith」/KAT-TUN など多数。 A.自分が歌えないからですね(笑)。もし僕が、自分が歌いたいように歌えたら、誰かの言葉を自分なりに解釈して、自由に歌ったでしょう。でも哀しいけど、僕の歌声は、僕が望んだ声じゃない。だからその気持ちを、メロディーの力を借りて、前向きな力に変えて、言葉にしているんです。だから、メロディーがないと、とたんに哀しい言葉が裸で並んでしまう。もし良かったら、僕が書いた長編自由詩「マリア」を読んでみてください。僕の哀しみだけがあふれていて、我ながら目を背けたい程つらくなる(笑)。でもそれが僕自身だから、正直に付き合っていかないと。 <第127回:Mio Aoyamaさん> ~代表作~ 「Mission of Love」「New Day」/V6 「Love@1st Sight」/AAA 「風花便り」/Do As Infinity など多数。 A.幼少の頃から、音楽、小説、映画、マンガ、ゲームなど、エンタメ全てが大好きでした。特に音楽は、迷ったり、悩んだりした辛い時期には、そっとキズを手当してくれる包帯でした。私は作詞家以外に、小説や童話、脚本の仕事もしているのですが、これらは呼吸することと同じで、選んだ、という感覚はありません。単純に、中二病をこじらせただけかもしれませんが。 <第139回:RUCCAさん> ~代表作~ 「楔-kusabi-」/KAT-TUN 「わすれもの」/テゴマス 「STORY」/AAA など多数。 A.「鬱屈した日常」「未来への閉塞感」「誰かより劣っているという思い込み」こそ、原動力だったかもしれません。あとは、教育熱心だった会社員の父と相容れず、間逆の生き方を模索した結果ですかね。(今では一緒にお酒も飲みます) <第147回:高橋久美子さん> ~代表作~ 「空のカーテン」/ももいろクローバーZ 「泣き虫ファイター」/東京カランコロン 「シャングリラ」「風吹けば恋」/チャットモンチー など多数。 A.中学生のときの国語の授業で詩を作っていたのですが、それ以降、詩作にはまって授業以外でも詩を書くようになりました。一番身近で奥深い芸術だと思っています。 <第153回:カミカオルさん> ~代表作~ 「Wishful Thinking」/SHINee 「Forever Together」/三代目J Soul Brothers 「Blow You Away!」/三浦大知 など多数。 A.敢えて選んだ記憶はないですが、気づいたら考えや想いをつらつら書くのが好きでしたし、混乱しやすい自分が整い、心が落ち着いていたので「言葉」はずっと理解者でした。本も好きですし、空想の世界にずっと浸っていたい夢見る子ちゃんだったかもです。コピーライターになりたい、と中学生のとき思った記憶もあります。 <第155回:只野菜摘さん> ~代表作~ 「Chai Maxx」「仮想ディストピア」/ももいろクローバーZ 「ORANGE RIUM」/でんぱ組.inc 「episode Solo」/アイカツスターズ! など多数。 A.自分という樹が1本あって、何になるのかはわからないけれど彫っていったら、いつの間にか「もしかしたら作詞家なのかもしれない」という形になり、今も彫り続けているかんじです。 <第159回:山本加津彦さん> ~代表作~ 「好きな人がいること」/JY 「空」/JUJU 「赤い糸」/手嶌葵 など多数。 A.「詩を書く」という気持ちでいると、この世界への感じ方が変わるんです。今まで何も感じていなかった、例えばビルの色、電車の音、他人、また、時を超えてその場所での何10年も前や、未来を想像して、そこに何があるんだろう、とか考えたりするようになります。詩を書くことは、虚しいと思っていたこの世界に、酔いしれる方法の一つです。 <第167回:ヤマモトショウさん> ~代表作~ 「今夜がおわらない」/ふぇのたす 「ダンス・ファウンダー」/フィロソフィーのダンス 「とびきりのおしゃれして別れ話を」/SHE IS SUMMER など多数。 A.バンドをやろうと思った時に、普通はボーカルが書くことが多いかと思うのですが自分で書いたほうがよいものができるなと思ったので書きはじめました。作詞というのは音楽の素養と、文や詩をかくという素養の両方が求められていて、これは面白いなとすぐに思い、それ以来試行錯誤していますが、ずっと続けています。  言葉の達人たちの十人十色な回答、いかがでしたでしょうか。もしかしたら今、あなたの胸の内にある“何か”もいつか“詩を書く”という選択に繋がるのかもしれません。尚、最新版の『言葉の達人』第184回にはHYの仲宗根泉さんがご登場。是非、こちらもチェックしてみてください…! 【『言葉の達人』バックナンバーはこちら!】

    2019/06/26

  • イチオシ!
    プロの作詞家たちが“詩を書くこと”を選んだ理由とは?第2弾!
    プロの作詞家たちが“詩を書くこと”を選んだ理由とは?第2弾!

    イチオシ!

    プロの作詞家たちが“詩を書くこと”を選んだ理由とは?第2弾!

    大切なのはどんな選択をするのかじゃない。 自分がした選択を強く生きるかどうか。 (ドラマ『サバイバル・ウェディング』より)  ひとはそれぞれ様々な選択をしますが、人生において“詩を書く”という選択をし、その道を強く生きている方々が“作詞家”です。さて、歌ネットにはそんなプロの作詞家たちに“作詞論”を語っていただく『言葉の達人~伝えるための作詞術~』というコーナーがございます。2018年4月のリニューアルを経て、現時点で計184名の達人がご登場。    では、その言葉の達人たちが“詩を書く”という選択をした理由には、一体どのようなものがあるのでしょうか。そこで今日のうたコラムでは『言葉の達人』ダイジェストとして【Q.なぜ“詩をかくこと”を選んだのでしょうか】という質問に対する回答を厳選!【第1弾】~【第3弾】に分けて、お届けいたします。本日は【第2弾】です! <第67回:大森祥子さん> ~代表作~ TVアニメ『けいおん!』主題歌 TVアニメ『おジャ魔女どれみ』主題歌 TVアニメ『デジモンアドベンチャー』挿入歌 など多数。 A.言葉に興味があり、何か“書く職業”に就きたいと漠然と思っていました。ただ、デビューがまだ高校生の頃でしたので、「選んだ」という感覚は特にありません。私の詞を読んでくださった方がいて、導いてくださった方々がいて、書くことが好きで好きで続けてこられて、現在に至る、という感じです。 <第68回:真名杏樹さん> ~代表作~ 「砂の男」 / 少年隊 「YOU」 (共作)/ BEGIN 「TOMORROW」(共作) / 岡本真夜 など多数。 A.これは難しい質問ですね。AとBとCの理由が混在してるような…。A=歌中心の家庭環境で育ち、歌以外の知識がなかったから。B=インドに友人と旅して、お約束の発病、1か月隔離入院中、歌を再発見したから。C=体力のない子供で、強くなれ強くなれと、オトナ達にいつも言われ続けた。そんな期待の重さゆえ、文学、映画、音楽などに逃避したかったから。 <第74回:山本成美さん> ~代表作~ 「永遠」/BoA 「かたちあるもの」/柴咲コウ 「シルバーリング」/嵐 など多数。 A.とにかく小さい頃から音楽が好きだった。歌うこと、聞くこと、踊ること…。中学のとき、学級歌の歌詞をクラスのみんなで作って、その中から私の作った歌詞が選ばれたときはスゴく嬉しくて。そのとき、私って才能があるのかも?!って思ったんです(笑)。 そういう勘違い?から今に至ってます。歌詞を通じて、自分の中の何かを表現したかった。 <第75回:田中秀典さん> ~代表作~ 「冬恋」/関ジャニ∞ 「ふたつの祈り ~X'mas Love to you~」/ゴスペラーズ 「Wish」/伊藤由奈 など多数。 A.小さい頃から言葉の韻を踏んだり、物事を別の何かに比喩してみたり、などの言葉遊びが好きでした。音楽に目覚めた10代半ばで、“メロディーに歌詞が合わさった時の化学反応”にのめり込みました。現在も、その無限大の可能性を追いかけています。 <第76回:いしわたり淳治さん> ~代表作~ Superfly/「愛をこめて花束を」 中孝介/「真昼の花火」 新垣結衣/「進化論」 など多数。 A.言葉は誰でも使っているツールですが、それを誰よりも上手く扱う詩人という職業は、もしかしたら世界でいちばん恰好良い職業なのではないかしらとあるとき思ったからです。 <第88回:ヒロイズムさん> ~代表作~ 「LIFE」/中島美嘉 「I can be free」/JUJU 「あきれるくらい僕らは願おう」/TOKIO など多数。 A.小さい頃から気が付いたらノートの片隅に書きものをしていた気がします。人と何か違うという意識が強かったのがきっかけの一つです。 <第89回:岡嶋かな多さん> ~代表作~ 「Steal My Night」/安室奈美恵 「いいんじゃない」/Hey! Say! 7 「Eternal Flame」/Do As Infinity など多数。 A.想う事が、本当に沢山あって、それを歌詞に、曲にして、歌うことが、自分の生きる道なのかな、と、感じたからです。 <第92回:亜美さん> ~代表作~ 「そばにいて」/JUJU 「愛ing-アイシテル-」/Hey!Say!JUMP 「MOTHER/FATHER」/KAT-TUN など多数。 A.欲張りな私は、歌って、コーラスして、歌詞書いて、曲書いて、とやらせてもらってますが、歌詞を書くという事は幼稚園からやってました。詩じゃなくて、歌詞を。「うた」にしてはじめて気持ちをちゃんと伝えられると気づいたからだと思います。今でもコトバだけで人に気持ちを伝えるのはヘッタクソです。だから作詞をすることは、自分のバランスをとれる秘密兵器だと思います。 <第99回:菜穂さん> ~代表作~ 「ハレルヤ」/AAA 「かげろう」/ 柴咲コウ 「milestone」/DEEP など多数。 A.詩を書くことを選んだ、という実感もありません。子供の頃から、歌詞を描いていました。想っていること、感じていることをノートに書き留めておかないと、もったいないような気持ちでずっと過ごしてきました。小学校の頃から書き続けているノートが、いっぱいすぎて、引っ越しの度にその大量さに泣かされます。けれど1冊も捨てられません。歌詞のノートというより、日記のような、手紙のようなものですが、宝物です。 <第100回:多田慎也さん> ~代表作~ 「曇りのち、快晴」/嵐 「風の向こうへ」/嵐 「still…」/嵐 など多数。 A.なぜでしょう(笑)。いいメロディーラインに、これ!っていう言葉がのると、背中がぞくっとする感じ。その瞬間のために作詞をしていると思います。 【ラスト・第3弾に続く!】 【『言葉の達人』バックナンバーはこちら!】

    2019/06/25

  • イチオシ!
    プロの作詞家たちが“詩を書くこと”を選んだ理由とは?第1弾!
    プロの作詞家たちが“詩を書くこと”を選んだ理由とは?第1弾!

    イチオシ!

    プロの作詞家たちが“詩を書くこと”を選んだ理由とは?第1弾!

    大切なのはどんな選択をするのかじゃない。 自分がした選択を強く生きるかどうか。 (ドラマ『サバイバル・ウェディング』より)  ひとはそれぞれ様々な選択をしますが、人生において“詩を書く”という選択をし、その道を強く生きている方々が“作詞家”です。さて、歌ネットにはそんなプロの作詞家たちに“作詞論”を語っていただく『言葉の達人~伝えるための作詞術~』というコーナーがございます。2018年4月のリニューアルを経て、現時点で計184名の達人がご登場。    では、その言葉の達人たちが“詩を書く”という選択をした理由には、一体どのようなものがあるのでしょうか。そこで今日のうたコラムでは『言葉の達人』ダイジェストとして【Q.なぜ“詩をかくこと”を選んだのでしょうか】という質問に対する回答を厳選!【第1弾】~【第3弾】に分けて、お届けいたします。まず本日は【第1弾】です! <第2回:森浩美さん> ~代表作~ 「shake」/SMAP 「Shinin'on Shinin'love」/MAX 「愛されるより愛したい」/Kinki Kids など多数。 A.若い時には勘違いという病にかかります。作詞家のほうが売れる気がした…ということです。選択理由はそれです。だから売れてから必死になってやってきました。 <第4回:吉元由美さん> ~代表作~ 「SUMMER CANDLES」/杏里 「別れの余韻」/和田アキ子 「Jupiter」/平原綾香 など多数。 A.感性にあっていたからでしょう。中学校の時の作文の先生のコメントで「君は作詞家になったらいい」とあったことを最近思いだしました。 <第5回:SATOMIさん> ~代表作~ 「月のしずく」/RUI 「UNLIMITED」/V6 「雪の華」/中島美嘉 など多数。 A.気が付いたら趣味で書いてました…。ストレス発散のひとつだったのかも知れません。言葉を書くと云うよりも、妄想をしていると楽しいんですよね(笑)。 <第10回:松井五郎さん> ~代表作~ 「悲しみにさよなら」/安全地帯 「東京」/矢沢永吉 「恋一夜」/工藤静香 など多数。 A.他にもやりたいことがたくさんあるので、書くことを選んだという意識がありません。むしろ、書いたものを選んでいただけた。 <第17回:岩里祐穂さん> ~代表作~ 「PIECE OF MY WISH 」/今井美樹 「MESSAGE」/上戸彩 「Kisses」/松たか子 など多数。 A.言葉と、音楽が、好きだったから。 <第26回:湯川れい子さん> ~代表作~ 「センチメンタル・ジャーニー」/松本伊代 「恋におちて」/小林明子 「火の鳥」/中島美嘉 など多数。 A.ずっと純粋詩が好きで、中学時代から書き溜めた詩が、ノートに10冊以上。たまたま歌の詩を頼まれたので、ただ人の歌を評論しているよりも楽しそうだから。 <第27回:松尾潔さん> ~代表作~ 「電話のむこう」/黒沢薫 「Unchained Melody」/稲垣潤一 「恋のダウンロード」/仲間由紀恵 with ダウンローズ など多数。 A.それまで作編曲に重きを置いてプロデュースしていたのですが、楽曲のイメージを決定付けるコトバの力を次第に思い知り、自ら関わる必要を強く感じるようになりました。 <第47回:zoppさん> ~代表作~ 「青春アミーゴ」/修二と彰 「サヤエンドウ」/NEWS 「抱いてセニョリータ」/山下智久 など多数。 A.学生時代に洋楽の訳詞をしてて、作詞の奥深さに感動したからです。その感動を自分も誰かに共有してもらいたいという思いから作詞家を目指そうと思いました。 <第48回:星野哲郎さん> ~代表作~ 「三百六十五歩のマーチ」/水前寺清子 「男はつらいよ」/ 渥美清 「みだれ髪」/美空ひばり など多数。 A.寝たきりの闘病生活中「頭脳と手を使って生きる方法はないか」と考え、少年時代に受験雑誌に短歌・俳句・詩なと投稿し、賞金を貰ったことを思いだし、投稿マニアから、懸賞作家、そしてプロへと進みました。 <第55回:森由里子さん> ~代表作~ 「TATTOO」/中森明菜 「come」/安室奈美恵 「残像」/郷ひろみ など多数。 A.仕事にしたいと思ったのは、詩を書くことと音楽が好きだったから、これに尽きます。 【第2弾に続く!】 【『言葉の達人』バックナンバーはこちら!】

    2019/06/24

  • イチオシ!
    アーティストにとっての“理想の恋愛像”とはどんなもの!?
    アーティストにとっての“理想の恋愛像”とはどんなもの!?

    イチオシ!

    アーティストにとっての“理想の恋愛像”とはどんなもの!?

    あなたが夢みてた 理想の恋ってなんだったっけ? いい事ばかりじゃない 教科書にも書いてないよ 「恋を諦めかけているあなたへ」/erica  6月17日の誕生花は、スイカズラ。別名を忍冬(ニンドウ)といい、花言葉は【献身的な愛】だそうです。突然ですが、みなさんが夢みている<理想の恋>とはどんなものですか? 与える恋。与えられる恋。リードする恋。ついてゆく恋。イーブンな関係の恋。それぞれ理想が浮かぶでしょう。なかには、まさに【献身的】であることを理想となさっている方もいらっしゃるはず。  さて、今日のうたコラムではそんな“理想の恋愛像”に注目してみました。これまでの歌ネットインタビューをもとに、冒頭で歌詞をピックアップしたericaをはじめ、10名のアーティストの【理想の恋愛とは?】の回答を一挙ご紹介。ときに頷きながら、ときに心のなかで反論を唱えながら(?)、10個の“理想の恋愛像”をご一読ください…! <erica(2019年取材)> 私はですねぇ、理想と現実が違うんですよ。理想は、毎日スキンシップをし合えるような関係。手も繋ぎたいし、一緒に寝たいし、休日もベタベタしたい。だけど実際の経験を振り返ってみると…まず連絡さえくれない(笑)。人前でベタベタしたくないひと、自分のやりたいことを優先しているひと、何故かそういうひとを好きになってしまうんですよ。だから「 あなたへ贈る歌2 」には私の“こうでありたい”という願望も入っています! <黒木渚(2017年取材)> やっぱり理想と現実って違うなぁと思っていまして…。哀しいことに、私はかなりダメ男に引っかかる率が高いんです。年下とかバンドマンとかに「してやられたぁ!」みたいな経験がわりと多くて…。だからこそ憧れるのは、ちょっとおじさんと呼ばれるくらいの年齢で、余裕のある男性とお付き合いをすることですね。本当にただほんわかと思い合いたい。あと、子供みたいに扱われたい(笑)。大体、私がいつも上になってしまうパターンが多かったので、そういう恋愛が理想ですねぇ。 <家入レオ(2018年取材)> もし、刺激だけを求めるのであれば、思い切り好きになって、なんでもしてあげたい!みたいに思えたら良いかなぁ。でもそれってホント続かないんですよね、全然(笑)。それに私は音楽でやりたいことがまだまだたくさんあるし…。って考えると、お互いそれぞれやりたいことがあるというのが理想です。 <MACO(2017年取材)> 理想の恋愛かぁ…。やっぱり「 僕だけのBaby 」にある<僕には君がいないと 君には僕がいないと お互い一瞬でダメになる>みたいな、お互いがいないと絶対に無理くらいの関係が一番の理想ですね。これ以上の人には絶対に出会わないと思えるような関係。すぐ壊れちゃうような軽い恋愛は絶対にイヤですね。だからこそ、信頼し合えていなきゃダメだなぁと思います。 <chay(2016年取材)> 何気ない小さな幸せを共有できる人がいてくれたらいいなぁと思います。すっごいオシャレなデートをするよりは、素朴で他愛もないことで一緒に盛り上がれるような恋愛をしたいですね。 <ハジ→×井上苑子(2017年対談)> Q.色々なラブソングがある中、自分だったらこんな恋愛してみたいな~!って思う歌はありますか? ハジ→:やっぱり苑ちゃんの歌になっちゃうけど「 ふたり 」とか「 大切な君へ 」の学校感!ああいうのを聴くと学生に戻りたくなるよね。僕は男子校だったんですよ。だから高校には女子がいなくて。中学時代も野球一筋だったからまったく恋愛とかしてなかったし。だからそういう意味でも、いいなぁ、こんな恋愛してみたかったなぁ、って思いながら聴いていますね。 苑子:私は「 指輪と合鍵。feat. Ai from RSP 」が羨ましいですね。指輪と合鍵もらいたい!とか思うし。めっちゃもらいたい。合鍵とかもらいたい!もらったことなーい!!! <高橋優(2016年取材)> 僕の理想は…う~ん、話していて面白い人がすごく好きなので、なんか同じ映画を観たあとに、いつまでも話が尽きないような時間とかいいですねぇ。 <片平里菜(2016年取材)> 「 そんなふうに愛することができる? 」という楽曲でも描いているような恋愛かなぁ。男女間の愛情って、すごく“所有”や“独占”の欲が強いし、好きだから近づきたい、触れたい、という感情は当たり前だとは思うんですけど…。でもそれより、お互いを認め合うとか、その人と一緒にいて心穏やかで、自由で自然な自分でいられるとか、そんな関係がもしあるのなら、そういうものを信じたいですね。 <back number・清水依与吏(2016年取材)> そのテーマは長らく考えていなかったですねぇ。20代前半くらいに置いてきてしまっている気がします。昔はもっとスラっと言えたのになぁ。理想のシチュエーションの妄想とかはほとばしるんですよ。でも理想の恋愛って聞かれて、今何も思い浮かばない事態に自分でも驚いています(笑)。まぁ楽しいのが一番だし、出来ればずっとイチャイチャしていたいですけどね!ただ結局はひとつの感情だけじゃ数ヶ月しか一緒にいられないというか、幸せな時期は続かないということを思い知っちゃっているからかなぁ…。 でも、だからこそずっと一緒にいるためには“好き”って気持ちよりむしろ、お互いのダメなところとか喜怒哀楽の相性の方が重要なのかもって思うところはあるかもしれないですね。いい加減なところとか、ワガママなところとか。で、長いこと続いていくなかで、マンネリっぽくなってきて(あぁこのまま終わっちゃうのかなぁ…)って時に“結婚”ってものがあってもいいと思うし…、なんか、語り尽くせないですね。すみません、話がまったくまとまらなくて(笑)。でも、答えが出せないからこそ、まだまだ歌っていけるのかもしれないなぁとも思いますね。 誰かが言うような 理想の恋人とは程遠い 鈍臭い僕なのに 一緒にいて笑っている君をずっと見つめてる 「君の背景」/高橋優  いかがでしたでしょうか。様々な“理想の恋愛像”を知っていただき、みなさんもご自身の理想を浮かべていただいたかと思います。しかし現実では、高橋優「君の背景」に綴られているように<誰かが言うような 理想の恋人とは程遠い>ひとが、生涯の伴侶になることも多々。だからこそ面白いのが恋愛なんですよね…!この記事を読んでいるあなたとどなたかが、ともに幸せになりますように。

    2019/06/17

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