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  • イチオシ!
    迎春!あなたの恋に効く楽曲を6つのテーマ別にピックアップ!
    迎春!あなたの恋に効く楽曲を6つのテーマ別にピックアップ!

    イチオシ!

    迎春!あなたの恋に効く楽曲を6つのテーマ別にピックアップ!

     みなさま、明けましておめでとうございます。年末年始は『第63回 輝く!日本レコード大賞』や『第72回NHK紅白歌合戦』など様々な音楽番組をご堪能されましたでしょうか。2022年はほんの少しでも去年より前に前に。マスクなしでお喋りできて、ライブで歌って叫んではしゃげる日に希望を抱きながら、進んでいきたいですね…!    さて、新年初となる『今日のうたコラム』では、あなたの恋を応援いたします。その恋に効く楽曲のフレーズを、【あなたの理想になりたくて】、【本音が言えなくなった恋】、【抜け出せない沼恋…】、【恋の脇役…】、【ただ会いたい、逢いたい。】、【死ぬほど愛して…】、6つのテーマ別にピックアップしてご紹介。今、恋をしているあなたに寄り添う1曲と出逢えますように。 【 あなたの理想になりたくて 】 ~もっと見てほしいから、好きになってほしいから、背伸びをしているあなたへ。~   二人でいられる 今この瞬間が いつまでも続くものだったら 叶わない恋でも 叶えられるように 理想の女の子になりたいよ いつかはあなたに 想いが届いて 「好きだよ」と言ってもらえたらなぁ 「 恋する気持ち 」/足立佳奈    今日のために切った髪も あなた好みの色の服も 気付いてくれるといいな 今夜だけ ヒロインは私一人 「 冬のプレゼント 」/もさを。     変われ 変われって 何度も唱えていた something new 動きだす 大事な君に似合うような私になれるように 君色に染まる 「 リュネット 」/瀬川あやか    恋愛なんて詳しくないし 経験とか微塵もないから あなたの理想に 近づきたいな どうすればいいんですか 「 サニー 」/まるりとりゅうが    ダッシュしたって 今更遅すぎかも? 立ち止まっては作戦を練り直して やっぱりアタシはまだ諦めたくないから 毎晩ちっぽけな一歩 理想に近づけて アナタの心を射止められるように頑張るから まだ頑張るから 見ていてね 「 アシアトコンパス 」/LiSA  【 本音が言えなくなった恋 】 ~言えないからすれ違う。好きだけど好きだから、本音を口にできないあなたへ。~   どうして? 向き合っているのに伝わらないの 暗い部屋ひとりで待っていたのは私の方 「 リスポーン 」/Saucy Dog   「もっと早く帰ってきて」 その一言が言えないのは 君のお荷物になりたくないから 「もっと早く帰ってきて」 その一言が言えないから 今晩のシチューに溶かしておくね 「 明日の夜は何が食べたい? 」/SHISHAMO   何も知らないくせに、って 知らせなかっただけなのにね ずるいんだ わたしもきみも 「 キラキラ 」/緑黄色社会   こんなに一緒にいるんだし 当たり前のようにそばにいてくれるから ありがとうもごめんなさいも僕は言わなくなってた   追いかけながら少し僕は泣いてて だけどもしかしたらあなたも泣いていて どうしてこんなふうに最初から思いやれなかったのか 「 おまえさん 」/back number   特別なことなどひとつだってないと思っている 君があの日 本当に食べたいと思ったものとか そういうちょっとしたレベルでゆっくりと戻れなくなって 僕たちはすれ違ってきて 君はすり減らしすぎてしまった 今じゃもう何の意味もないことだけが残ったなあ 僕らは何になれたらよかったのだろうとか もう君は居ないよ 「 独り 」/odol 【 抜け出せない沼恋… 】 ~堕ちたら最後。抜け出したくても抜け出せない、恋の沼でもがいているあなたへ。~   いつだって手の平の上で 踊らされてる気がしてさ ただの遊びだったのなら もっと早くに捨てて欲しかった 「 ピアス 」/あたらよ   私の頬には赤く残った左手の跡 右利きのあなたの最初で最後の優しさだった 「死ぬまでお前と一緒にいるのが俺の夢なんだ」 もうやだ あの日にもどって もどって もどって 「 棘 」/BLUE ENCOUNT  「君に会いたい」って言葉 君には痛いと聞こえてしまうかな もういっそ もう一生 言わない方がいいかもな 「 いやいいや 」/當山みれい 君は思わせぶりがうまいから 沼から抜け出せないまま沈んで 勝手にハッピーエンド描いてさ ずっと 君しか嫌だ 「 私じゃなかったんだね。 」/りりあ。 キャンセル待ちしてるような恋だけど 私は懲りずにまだここにいるから あの子に飽きたらこっちきて 都合がいいなんて知ってます 「 キャンセル待ちの恋 」/Anly 【 恋の脇役… 】 ~ヒロインにはなれないから…。恋の脇役を演じてしまっているあなたへ。~   あなたを好きになるわけにはいかないの私 恋に落ちるわけにはいかないの私 どうやらここでは 脇役だから だけど気づけば またあなたを浮かべてる私 会いたいなんて思ってしまってる私 あくまで主役はあなたとあの子 台詞は間違えないよ 「 劇 」/wacci    物語の主人公は 報われないことなんてなくて この物語の続きは 私の目線じゃない   そうやって見切りをつけて 歩くほど強くないから 思えば思うほど 溢れて 落ちてゆく 「 エンドロール 」/川崎鷹也    泣きたい時にいつだって 夕暮れ時だとは限らない 大体いつも一人だけ 浮いているような気がする ガラスの靴も履けなければ 悲劇のヒロインにもなりきれず 村人A か Bあたり か弱いセリフなんてない 「 赤を塗って 」/SUPER BEAVER    Remember me もうすぐ あなたはあの娘と結婚するけれど ときには思い出して 夢の中のわき役でいいから 「 わき役でいいから 」/松任谷由実    「一緒にいたいの」重くないように 他の女(ヒト)より上手に言うわ   「今度いつ逢える?」約束なんて 自信がない女(ヒト)がすること   この身体ごと夜をあげるわ だから心をちょうだい 「 ミスキャスト 」/福山雅治   【 ただ会いたい、逢いたい。 】 ~自分の本当の気持ちと向き合えば向き合うほど、恋しくなってゆくあなたへ。~   会いたくて 会いたくて 溢れ出す想いに絶対値はなくて 世界は愛につつまれた 相乗りして伝えよう 「 会いたくて 」/Ado    今、君に恋してるみたい 気のないふりはもうできない だって、溢れそうなんだもん 夏空の下、2人で会いたいの 「 今、君に恋してるみたい 」/ひらめ     会いたくて仕方ないのは あたしだけなのかな 説明してください   だんだん薄れていく愛の狭間に 隠された暗号は解読不可能で さよならか 「 ランドマーク 」/佐藤千亜妃  あと数秒だけでもいい あと数回だけでもいい ただ聞きたいだけなのに ただ会いたいだけなのに   ただ会いたい 「 残響 」/映秀。     探してた欠片が 何かは知っていた ただ過ぎる日々は 気づけばなくなった 支えたい 頼りたい 会いたいな 寂しいんだ 溢れ出す想いは一言でいうよ 君がほしい 「 Spell On Me 」/SHE'S       【 死ぬほど愛して… 】 ~この命をかけてもいいぐらいに愛している、本気で死ぬ気で愛してほしいあなたへ。~   あたしが死んでも彼女はつくらないでね 恋をしないで あたし以外と あたし以外とは あたしが死んでも日記は開かないでね 時々ね あなたの悪口書いているの それもまぁ だけどまぁ 許して 「 あたしが死んでも 」/コレサワ  言えない 言えないよ 今君が死んでしまっても 構わないと思っているのは 言えない 言えないよ ほんとは小さなその胸の 中に僕がいつまでも生きてたいと 願うからで 「 いえない 」/RADWIMPS あなたの髪を切らなきゃ 真っ黒な其の眼があたしの眼に光を射てば呼吸が出来る いまは還らない影など全く厭だけれど あなたには殺されても良いわ 「 シドと白昼夢 」/椎名林檎      わたしの最後はあなたがいい あなたとこのままおサラバするより 死ぬのがいいわ 死ぬのがいいわ 三度の飯よりあんたがいいのよ あんたとこのままおサラバするよか 死ぬのがいいわ 死ぬのがいいわ 「 死ぬのがいいわ 」/藤井風     もっと抱いてもっと このまま死んでもいいから$ わたしをわたしを 月と飲み干して   あなたの血に流れて 記憶の細胞を壊して   生まれ変わりたくなどない この生であなたと終わりたい 生まれ変わりたくなどない この生であなたと終わりたい 「 月光 」/DREAMS COME TRUE どんな恋をしているときでも、きっとその心のお守りになる音楽があります。是非、今のご自身の味方になってくれる歌を探してみてください。尚、『LINE MUSIC』で掲載中の 【 歌ネットプレイリスト 】 では、今回ご紹介した楽曲をはじめ、様々なテーマをもとにオススメの楽曲をセレクトしております。こちらも併せてチェックを!    また、あなたのイチオシフレーズは、是非 【 コトバのキモチ 】 コーナーへのご投稿くださいませ…!では、2022年も歌ネットを何卒よろしくお願いいたします。

    2022/01/01

  • イチオシ!
    コロナ禍での音楽への想い…。10組のアーティストの言葉をご紹介!
    コロナ禍での音楽への想い…。10組のアーティストの言葉をご紹介!

    イチオシ!

    コロナ禍での音楽への想い…。10組のアーティストの言葉をご紹介!

     2021年『今日のうたコラム』年内ラスト更新です。今年も様々なアーティストに執筆いただいた歌詞エッセイ。さらに、インタビューや特集、ピックアップ記事などなど、ユーザーのみなさま、ご愛読いただき誠にありがとうございます。そして、様々な形で音楽や言葉を届け続けてくださっているアーティストのみなさま、心より感謝申し上げます。    新型コロナが収束したとは言い難い2021年。それでも、感染症対策を行いながら少しずつライブもできるようになり、2020年よりは光が見えてきた気がしますね。歌ネットのインタビューでは、アーティストのみなさまがコロナ禍にどんなことを感じていたのか、どうやって曲を生み出したのか、語っていただく機会も多くございました。今回は今年のまとめとして、その言葉たちを一挙ご紹介いたします…! < 石崎ひゅーい > コロナ禍になって、生活だったり、音楽を作る環境だったり、演奏する環境だったりが変わっていって。そうなったときに、ひとと会えない分、音楽とすごく密になったなと。とにかく音楽のことを考えざるを得ないし、音楽ってどんなときも苦楽をともにするパートナーなんだって思ったんですよ。どんな時代になっても、音楽はそばにいてくれるし、そばにある。要するに音楽と結婚しているみたいなことなのかなって思えたんですよね。 ― コロナ禍は、歌詞の言葉選びにも影響がありましたか?   めちゃくちゃありました。すごく混とんとしていたし、いろんな弊害がみんなの生活のなかにあったから、そんなときに届けたい歌、届けなきゃいけない歌っていうのは、シンプルなものだろうなと思って。寄り道しないで、まっすぐ心に届くようなものを作らなきゃという意識は強くありましたね。 < 足立佳奈 > とくにコロナ禍は、自分を見つめ直す時間が多くなり、かなり大きな転機になったと思います。しかも20歳になって、2020年にアルバム『I』をリリースしてすぐ、というタイミングとも重なったので。ツアーもできなかったりして、あのときは何をしていいかわかりませんでした。みなさんもお仕事や活動が止まってしまっていたはずなんですけど、自分と同じことを誰もが思っているとは思えずに、「私だけが止まっているんだろうな」って不安に感じてしまって。でも、自分の過去を振り返る機会ができたことは大きかったです。だからこそ今回のアルバムは、私が過去に出会ったいろんな<あなた>に向けて1曲1曲を作ることができました。     < sumika・片岡健太 > 会えないからこそ、想像するしかないというか。「名前がついてないこの気持ちを、どういう言葉にしたら正しく伝わるんだろう」ということをすごく考えていました。あとニュースとかSNSとか、言葉尻ひとつで揚げ足を取られるような風潮もありましたし。失言が許されない。だから作品だけではなく、自分が発信するすべての言葉に対してセンシティブになっていた時期でもありましたね。     < 大原櫻子 > いちばんショックが大きかったのは『ミス・サイゴン』という舞台が中止になったことでしたね。この作品は、1年間オーディションをやって勝ち取った役だったんです。だからもう…積み上げてきたつみきをバーンッ!って払いのけられた感じ。でも誰のことも責められないじゃないですか。なんか、こんなことってあるんだなぁ…って。でもだからこそ「 チューリップ 」という歌を書こうと思えたんです。ただ生きているって、素晴らしいことなんだなって気づけたから、それを歌にしたくて。     < ビッケブランカ > 気落ちしたって言ったほうがアーティスティックですけど、それがまったくなかったんですよね。曲が書けなくなって困っているひとも多いじゃないですか。でも僕は「こんな情勢ごときで曲作りに影響なんてあってたまるか!」って気持ちがありました。   ― コロナ禍だからこその歌詞を意識されることもなく。   全然なかった。そんなんやったら終わりだと思った。そこを気にされるアーティストもいるんですけど、柔道にたとえると、そっち側の方は柔道選手で、僕は柔道家なんですよ。点を取るため、勝つために頭で考えて試合をするのが柔道選手。試合で勝つ負ける以前に、礼節の問題や相手への敬意を重視するのが柔道家。だから僕としては「コロナ禍だから夏の歌を書いてもみんなに受け入れてもらえない」みたいなことを考えるのは違うわけです。そこを創造するのが僕らの仕事というか。だからいつもどおりの自分で今回のアルバムも作りました。     < 吉澤嘉代子 > 自分の歌を聴いてくれるひとと会えなくなったことで「自分の仕事ってなんだったっけ?」と思ってきて。作ったものはすごく好きなんですけど、自分そのものをどう抱きしめて生きていったらいいかわからないのが日頃の悩みだったので、ますます自分にできることがよくわからなくなりましたね。だけど、向き合う時間が多かったからこそ、子どもの頃から解消できなかった悩みとか、こう…ラスボスみたいな存在と対峙する1年でした。それはそれで大切な時間だったんじゃないかなと思います。   対峙できたからといって、すべてが解決するわけではないんですけど。でもとくにライブって、個人的なことで感情が振り回されているとやりづらいというか。主人公のなかに没頭していきたいと思うので、多分なるべくそのこと以外を考えないようにフィルターをかけてきたんですね。だからライブがなくなったことで、自分のなかに降りていく時間になった気がします。     < 平井大 > 僕はそもそもあんまり人に会うのが好きじゃないから、逆にすごく楽でした(笑)。家からラジオ出演もできるし、出張のときの品川駅の人混みも味わわなくていいし、平和な一年だったんですよね。それに、意外と向き合ってみると、日々の感情って違って。天気によっても大きく左右されますし、飼っている犬と散歩に行くときの気持ちも違う。ちゃんと心にフォーカスしていくと気づくんです。そういう感情の変化は、生まれてくる曲に繋がっていたと思いますね。     < wacci・橋口洋平 > 最初は、(コロナ禍を)切り離して作ろうと思っていたんですよね。でも一昨日なんかも、夏の歌を書こうと思って書きはじめたんですけど…。たとえば、みんなでビーチに集まってキャッキャッ的なシーンを描きたくても、「いやコロナだしな…」って。ちょっと制限されている感覚がありますね。どうなるかもわからないし。もしかしたらずっとこのままかもしれないじゃないですか。だからタイトルに「~コロナ終息後~」とか入れようかなとか考えます(笑)。   あとつい最近、コロナ禍だからこそ遠距離恋愛をテーマにした歌を書いてほしいという依頼もいただいて。そのときは“離れていても繋がっている方法”みたいなものを歌詞に取り入れましたね。「付き合いたてでまだ写真も少ないから、寂しいときはLINEのトーク画面を見返している」みたいな。そういう“会えないあるある”をたくさん考えて。それもまたコロナ禍に寄り添っているのかなって思います。     < Uru > 私の曲は、心の中のジクジクと湿っていて痛い部分に手で触れて撫でるような歌詞が多いですが、素直に涙を流せるような曲も良いけれど、この状況だからこそ、心の底から元気が湧いてくるような前向きな曲も届けたいと思い、作ったりしていました。   人と会うことで得ていた自分の感情の気づきみたいものは確かに少なくなっています。でも、毎日のニュースやSNS、自分の元に届くメッセージなどで目や耳に入ってくる、自分とは違う場所でも一生懸命に毎日を過ごしている方の苦しみや痛みを知ると、胸がギュっと狭くなって絞られていくような感覚になります。   昨年、悲しいニュースが続いた時期には、ちょうど前回のシングル「 振り子 」をリリースする事が決まっていて、取材の時にその想いを話していると涙が止まらなくなってしまうほどに、自分の届ける音楽や歌詞のあり方について真剣に考えました。     < 竹原ピストル > このコロナ禍で変な意味じゃなく「のし上がってやる!」とか「俺が天下を取ってやるんだ!」みたいな気持ちが自然とスッと落ち着いて。そして、自分を応援してくれているひとたちが現状、コロナ禍で暮らしをしていて、ひょっとしたら同じようにイライラもやもやしているかもしれないから、何か楽しませることをしてあげられないものだろうかって。これまでの恩返しというか。どうにか全力でみんなの暇つぶしになることはできないだろうかって。そういう意識になっているんですよね。   内には向かなかった気がします。とにかく喜んでもらえそうなことを思いついたらやって。無観客配信ライブもその延長線上にあるものだし。だけれども、別に生演奏だろうが、画面越しだろうが、ひとに何か出し物を観てもらうってことへの執着という意味でのギラギラは色褪せなかったかもしれません。常に「何か楽しんでもらおう」という気持ちではずっとギラギラしていましたね。    以上、10組のアーティストの言葉をピックアップさせていただきました。それぞれに異なる想いはありますが、誰もがただただ真っすぐに誠実に音楽と向き合っていたことは同じですね。そんなアーティストたちが2022年はどんな歌詞を届けてくれるのか、今から楽しみです…!それではみなさま、よいお年を。くれぐれもお身体にはお気をつけて。そして来年も何卒、よろしくお願いいたします!  

    2021/12/29

  • イチオシ!
    迎春!あなたの心に寄り添う楽曲を5つのテーマ別にピックアップ!
    迎春!あなたの心に寄り添う楽曲を5つのテーマ別にピックアップ!

    イチオシ!

    迎春!あなたの心に寄り添う楽曲を5つのテーマ別にピックアップ!

     みなさま、明けましておめでとうございます!年末年始はステイホームで『第62回 輝く!日本レコード大賞』や『第71回NHK紅白歌合戦』や『CDTV ライブ!ライブ!年越し スペシャル 2020→2021』といった音楽番組を堪能されたことでしょう。今はまだコロナウイルス感染拡大防止のため、大人数での飲み会や旅行などの娯楽や、マスクなしでの生活は難しそうですが、ご自宅で音楽を楽しむことは100%自由。2021年に生まれる、様々な名曲の歌詞を味わい尽くしましょう!  さて、新年初となる『今日のうたコラム』では、今だからこそ心身に沁みるような、ちょっと心が上向きになるような、大切なひとへの想いを重ねられるような、楽曲のフレーズたちをピックアップ!5つのテーマに分けて、ご紹介いたします。好きなひとに会えていなかったり、帰省できていなかったりする方も多いはず。そんなときには<手紙>や<電話>といった形で繋がってみるのはいかがでしょうか…! 【元気にしていますか?】 あの日と今日は繋がってるよ 延長線のその先へ いつか今日も誰かの線と交わりながら 進んでいく 元気ですか 今度いつ逢えるでしょう どうかそれまで お互いに頑張ろうね いつか 今日までの嗚呼日々を笑い合おう いつか 今日までの嗚呼日々を泣き合おう 「 元気ですか 」/GReeeeN いつもそばにはいられないけれど きっと空を見れば想いは同じさ 友達っていいなって笑いながら 夢の先なんかを語らいましょう そうやって僕らは力合わせて 毎日を生きてるんですね 大きな声で笑える事が 幸せだってまた笑うんだ お元気ですか 最近どうしてますか きっとあなたらしく笑ってるのですね あの時くれた その笑顔が 今でも日々の勇気となってます 「 to 」/持田香織 元気でいるのか もう随分と会ってないし 電話もしていないから どこにいるのかもわからないな いつか偶然出会って どうしてる?とか やんちゃした頃の話に 花を咲かせ 涙出るほど笑って また朝まで騒ぎたいな いいだろう? 「 友だち 」/須澤紀信 懐かしいあの声が 寄り添う 帰り道 元気にしてますか? あなたを思う日々 もっと素直に ごめんねと言えたら 神様いまお願い 時を戻して 伝えたいことは 溢れるほどあるけど あなたへの言の葉が 時を超えて 愛を結ぶ 「 コトノハ 」/絢香 だめだよ、と いいよ、とを 往復する信号機 止まったり動いたり 同じようにしていても他人同士 元気でいるかな この瞬間にどんな顔をしていただろう 一体どんな言葉をいくつ見つけただろう ああ 君がここにいたら 君がここにいたら 話がしたいよ 「 話がしたいよ 」/BUMP OF CHICKEN 【電話で繋がる心と心…】 さみしい なんて言ってあげない わたしばっかりで悔しいから 好きだよ は会えたときだけに 大事にとっておくのよ 三日月の夜が あなたの声で満たされていく でもほんとは どうしようもないくらい あなたに会いたい 「 おやすみ 」/杏沙子 好きな本や 音楽のこと話す 電話越しの声が少し眠そうで あなたに会えない わかっているから 余計に僕は寂しいのです “いつかまたね”の繰り返しに “絶対だよ”とは言えないまま ベランダの先 胸が痛むほど 今宵の月が美しいのです 「 月は美しく 」/SHE'S 声を近くに置いて目を閉じてみたら すぐ隣りにまるであなたがいるような気がする 今の2人なかなか会えないけど 一言でも電話越しに声聴けるだけでいい 「今日は2人にとって大切な日だね」 会えない時間も好きだから 寂しさも勇気に変わる 星空カレイドスコープ見上げて頷くの 「2人なら大丈夫」 「 カレイドスコープ 」/瀬川あやか どうしようもなくて 眠ることにして 余計に目が覚めて 天井に話しかける 「この胸苦しいよ モヤモヤはもう嫌だよ」 電話を握りしめた 金曜日のこと 臆病な風よ お願い 見逃してください 君に伝えたい言葉は もう ここまで出てきているのに 「 つたえたいコトバ 」/秦基博 受話器越しになると照れるけど そりゃ一緒がいい 当たり前さ 思うほど上手くいかないけど 遠く遠く 離れ離れ 電話切れない夜もある 闇深く心細く それでも光射し 泣いたり笑ったりさ 別の街に暮らす君よ 寄り添ってやれないが 僕はここにいる 「 電話 」/藤巻亮太 【あなたに手紙を書きました。】 インクが涙で滲む ああ、文字がぼやけちゃう レターセットとペン 携帯はもういらないよ 一緒に海を見た日 夕日のオレンジ 横顔 あなたのとなりは いまも特別で... 初めてのキスも 優しい匂いも 目を瞑るだけでよみがえる 机に向かって 少し泣きながら あなたに初めて手紙を書くよ 「 手紙 」/MACO 尖りながら震えた文字が 彩った言葉たちは 魔法じゃない この瞬間が 本当と教える そうね 悲しいわね 口づけたのは 君じゃない ただの切手 感情を散らした手紙 届くように 届かないように 「 切手 」/LACCO TOWER 周りの人たち早送りで 私が世界で一人 停止 してるみたいな気持ちになって 不意にあなたに会いたくなったの だから 手紙を書きました あなたにラブレター ハロー ハロー そちらはもう春ですか? 元気にしてますか? 目を見て言えないことを書きました 「 恋文 」/カネコアヤノ 「拝啓、最近はやけに従順な天気です。 君なりの配慮なんでしょか? あっ手紙を出すのが遅れましたね。 今も泣いてるのかな?僕の方が笑ってる気がするけど。 僕はといえば、ずっと空を見ていました。」 昨日を全部忘れられたら良い明日が来るって、 そう信じてる内はずっと冴えない今日を迎えている 「 むだい 」/indigo la End たまには手紙を書いてみるよ どっかにポストカードでもあったっけ 懐かしい顔に向けてほんの数行ノスタルジーを チュルチュ 調子はどうですか? チュルチュ 忙しくしていますか? 無我夢中で探し回っていたあの夢の具合はどんなだい? 相変わらずだよって飲み明かせたならいいな それだけで最高 「 Hello Especially 」/スキマスイッチ 【大切な家族へ…】 毎日の人知れぬ苦労や淋しみも無く ただ楽しいことばかりだったら 愛なんて知らずに済んだのにな 花束を君に贈ろう 言いたいこと 言いたいこと きっと山ほどあるけど 神様しか知らないまま 今日は贈ろう 涙色の花束を君に 「 花束を君に 」/宇多田ヒカル 大人になればいずれ気付く うっとうしいくらいの愛を 歩くことを覚えた日から もうひとりの人になる 母にもらったこの名前を いつか綺麗に咲かせたい 父から受け継いだ名前を いつか立派に旅立ちたい 「 なまえ 」/片平里菜 空いたミネラルウォーターのラベルもないペットボトルに 煮出した麦茶入れる母の口うるささが恋しいです ホントは優しくしたくて 何故だかいつも出来なくて 駅まで向かう帰り道 自分の幼さが嫌になる あと何年 あと何回 あと何年 あと何回 「 母のうた 」/吉田山田 定年後はどうすんだい? もしもノープランなら俺と 同じ夢見て生きていかないかい? 親父の役目も用意してるから どんだけ 長生きしたって まだまだ 生き足りねえなって 思えるようなそんな未来を共に創ろう 今 俺は あなたのような 大きな男になりたいと 心から そう思う おとうさん ありがとう 俺も もう 大人になったし そろそろさ、 おやじ って呼んでいいかな? 「 おやじ。 」/ハジ→ いつでも歌ってて ホント働き者で おにぎりとお味噌汁(しる)は 世界一おいしくて 誰よりせっかちで めっちゃ負けず嫌いで どんなことにだって いつも一生懸命で 生きるその背中が教えてくれたこと あなたのように 前を向いて 大きい人でありたい 心細さを 灯台のようにそっと照らしてくれる人 「 あなたのように 」/DREAMS COME TRUE 【自分を好きになりたい!】 明日でもなく昨日でもない 今日の自分を好きでいたい 未来も過去も納得したい 今の自分を好きでいたい 信じてみてよ 愛してみてよ 大事なものはすぐ側にあるよ 今 誰の代わりもいない君の 生まれた声を聞かせてよ どこにも代わりのいない君が 信じた声で叫んでよ 「 Voice 」/androp 薄っぺらい友情や 寂しさ予防の恋愛があふれかえる街で 非難の声恐れて 無難な生き方貫いて 自分らしさにさえ無関心になって 「平等だ」って嘘ついた 頭を撫でられ喜んだ いい子になんてならないで 『調子にのって出しゃばった火をつけ回る異端なスター』 そんな汚名着せられてもいいから どうか叫んで 歌って 何か変えたいなら どうか 歌って 「 異端なスター 」/Official髭男dism 君の事は何も知らないけど どこか他人とは思えない 都会に似つかわしくない表情に 勝手ながら僕はこの言葉を贈る クーラーって最高だよな ソファベッドは気持ちいいよな ゲームの中は自由だよな 外を歩くと疲れるよな いいんだよ、それできっと そのままでいいんだよ 「 いいんだよ、きっと 」/菅田将暉 何も出来なくたって持ってなくたって 追いかけてる今が楽しいんだって思えたの きっと浮かれている だけど輝いてる ああ生きている なんだか今なら 愛されるより愛したいとさえ思う まだ間に合うかな 私このまま消えちゃいたくない これが私だと 少しだけなら 今は胸を張って言えるの 「 sabotage 」/緑黄色社会 僕らが手にしている富は見えないよ 彼らは奪えないし壊すこともない 世界はただ妬むばっかり もしも彼らが君の何かを盗んだとして それはくだらないものだよ 返して貰うまでもない筈 何故なら価値は生命に従って付いている 「 ありあまる富 」/椎名林檎  自宅にいる時間が長いと、誰かを想う時間や自分自身と向き合う時間も増えますよね。どんな気持ちを抱いているときでも、きっとその心に寄り添ってくれる音楽があります。是非、今のご自身の味方になってくれる歌を探してみてください。尚、『LINE MUSIC』で掲載中の 【歌ネットプレイリスト】 では、今回ご紹介した楽曲をはじめ、様々なテーマをもとにオススメの楽曲をセレクトしております。こちらも併せてチェックを!    また、あなたのイチオシフレーズは、是非 【コトバのキモチ】 コーナーへのご投稿くださいませ…!では、2021年も歌ネットを何卒よろしくお願いいたします。

    2021/01/01

  • イチオシ!
    2020年のコロナ禍だからこそ生まれた全18曲をご紹介!
    2020年のコロナ禍だからこそ生まれた全18曲をご紹介!

    イチオシ!

    2020年のコロナ禍だからこそ生まれた全18曲をご紹介!

     2020年の『今日のうたコラム』年内ラスト更新です。今年も様々なアーティストに執筆していただいた歌詞エッセイ。ユーザーのみなさま、ご愛読いただき、多くの感想もお送りいただき、誠にありがとうございます。大変な状況のなかでも、様々な形で音楽や言葉を届け続けてくださったアーティストのみなさま、心より感謝申し上げます。  コロナウイルスのニュースが絶えることなかった1年。流行語大賞に選出された言葉も、年間大賞の<3密>をはじめ、<アベノマスク>や<アマビエ>、<オンライン〇〇>、<GoToキャンペーン>と関連ワードが多数。そしてもちろん、2020年でなければ生まれ得なかった楽曲、綴られることのなかったはずの歌詞もたくさんございます。  具体的なワードが登場する楽曲。コロナ禍で大切なひとに会えない気持ちを描いた楽曲。わたしたちはひとりではないと伝えてくれる楽曲。この状況がよくなる“いつか”を願う楽曲…。今年最後のうたコラムでは、アーティストがそれぞれの想いを込めて放ったそんな楽曲たちを一挙ご紹介!是非、1曲1曲歌詞を読んでみてください。 気軽に温泉も行けないし 全然海にも行けないし 夏フェスも祭も全部中止 こんなはずじゃなかった2020 新型コロナウイルスが憎い 新型コロナウイルスが憎い しかし この音は止めてなるものか こんな時だからこそ 悪あがきしまくり なんやかんや出来上がり 2020集大成 「 新型コロナウイルスが憎い 」/打首獄門同好会 魑魅魍魎 密です 女子力は無駄です クールぶってみても せめて恋はしたい KISS! KISS! KISS! 泣き寝入りなんてナンセンス! 怒り大爆発 ロックダウン! 理不尽なアレコレ フラッシュバック! 寝れないじゃん! 「 DAITAN! 」/miwa もう綺麗事なんか辞めにしよう 君が思うほど君は強くはない 僕が感染源です 世界中に愛が届くように 街は崩壊寸前だけれど 腐っちゃいけない 君が感染源です 信じる事を絶やさないでいて ここが感染源 僕らは生きている 「 感染源 」/感覚ピエロ 怒り苦しみ 悲しみだってどうせ消えない 新しい一日に完璧なんてもう求めない それを知ったって生きてみたくなるような 喜びがあることを知ってしまった だから歩こうか 今日も曇りだ 雨は降らなそう 覗く車窓 人がまばらな公園で今日は遊ぼう 「暑いからマスクはしなくたっていいさ」 不安なく言えるのはまだ先か その未来は 「 曇天 」/amazarashi 当事者になってはじめて 疼きだす ほら騒ぎ出している 街の人たちはやっと気づくこの現状 danger danger WARNING! danger danger WARNING! みんなfalling downで ロックダウンした街 警報が鳴り響いてる... 触れたいよ 君のこころに 「 WARNING! 」/エドガー・サリヴァン 誰もがただ 不安の中 手探りの日々で 眠れなくて 目を閉じれば 今日が終わる siren が鳴り響く 憎いよ 憎いよ siren が鳴り響く 悲しみ どこへ続くの 何もかもが 崩れ落ちて もうわからないよ 振りかざした その正義は 正しいの siren が鳴り響く 痛いよ 痛いよ siren が鳴り響く 絶望に 終わりはあるの 「 siren 」/シド 離れても 話の続きを抱きしめて 抱きしめて 止められないし止めさせない だって音楽は鳴り続けてる 笑ってたいんじゃなくてね、笑い合ってたいのだ 今までも そしてこれからも 分かってないことをもっと分かち合ってたいのさ 足りないものばかりの僕らなら 何度も出会えるからね 「 僕らが強く。 」/DISH// 新しい距離感 補い合いたい価値観の違いを理解した 何年越しだって 画面越しだって 断然盛り上げる やめ時なんてないぜ 俺ら息が合う 気が合う 肌が合う だから歩き続け見つける生き方 違う世界観 まだまだ生み出せる 言わせたいんだ また ただただあなたが好きだって 「 Fall in Love Again feat. 三浦大知 」/KREVA 夕闇に華が咲いた いくつもの屋根の上 途切れなく音が咲いた 悲劇の終わり願いながら Oh,ah 荒波にのみ込まれて Oh,ah 打ちよせた大切なもの 飛行機が雲 描いた 白衣の戦士に「ありがとう」と どんな想いで見上げるの 次の夏の空を どんな希望に抱かれるの やがて明ける空の下 いくつもの笑顔あれ 「 空の詩 」/久保田利伸 繋いだ手と手を嘲笑う そんな悪者に踊らされてる こんな時に限って 世界の境目が消えている 奪われたpleasure 募っていくpressure まだ待ってくれ じゃあ僕らはどうすれば 「 2020 」/坂口有望 →本人歌詞エッセイは こちら ! 灯る灯る心のほたる 神様は灯さない 世界は今日も平和を灯す 生きる日々を明るく 独りじゃないよ あなたがいれば ふたり部屋で歌うメロディ 「 ほたるのうた 」/リュックと添い寝ごはん →本人歌詞エッセイは こちら ! Living in the city 少しずつ I become me わかってく 誰よりも自分のこと Living in the moment 何度でも笑って泣いて 最後にはいつだって前を向いて 未来に期待したい そうやって生きていたい そうやって生きていこう こうやって生きていこう 「 Living in the city 」/SCANDAL →本人歌詞エッセイは こちら ! 暮らしも仕事も恋も 愛の場所 しおり挟もう 会えない夜だって こころは傍に あなたの願いは 誰かの道しるべ とめないで そのSTORY その願い ずっと きっといつか 繋がっていくよ もっと大きなSTORY Tu lu lu... 同じ空の下 響け 「 あなたのSTORY 」/矢井田瞳 →今年10月『言葉の達人』登場回は こちら ! 君とSTEP! STEP! どこまでもfar 離れていても消えない How about you? STEP! STEP! 君次第のプラン このモニターで、スピーカーで、君を I wanna rock you 君次第さ、ダーリン 君のことさ、follow me I'm with you 笑ってみせてよbaby 君がいるから、私生きている 「 FREE 」/ポルカドットスティングレイ →同曲収録のアルバムインタビューは こちら ! うちで歌おう 悲しみの向こう 全ての歌で 手を繋ごう 生きてまた会おう 僕らそれぞれの場所で 重なり合えそうだ 「 うちで踊ろう 」/星野源 どうか どうか さよならも 言わずに ありがとうも 言えないままで 行かないで 行かないで 子どものように 叫ぶの その手に触れられぬままで あなたを抱きしめぬままで 行かないで 行かないで 私 一人 残して 「 さよならも言わないままで 」/MISIA あけたら あけたら 必ず君を真っ先に迎えに行こう あけたら あけたら いつものように 二人乗りして 一緒にまた あの海まで ふざけあって 笑い合って 小さな幸せを歌う 君への歌 「 あけたら 」/スキマスイッチ 辛いことの後には いいことあるはずさ 昔からそう言うだろ きっと本当のことなのさ いつかマスク外して 君とまた会えたら もっと側に近づいて 抱きしめ合おうよ 会おうよ 緊急事態宣言が始まったばかりの頃 窓の外にはいつも 透き通るような青空 「 2020 DIARY 」/斉藤和義  以上、全18曲をピックアップさせていただきました。その曲にまつわる歌詞エッセイやインタビューもリンクがございますので、ぜひ改めてチェックしてみてください。心に沁みたフレーズに出逢えたときには 【コトバのキモチ】 コーナーへのご投稿もお待ちしております。どうか2021年は今よりもっとずっと明るく穏やかな一年となりますように…!それではみなさま、よいお年を。くれぐれもお身体にはお気をつけて。そして来年も何卒、よろしくお願いいたします!

    2020/12/28

  • イチオシ!
    可愛らしさ、オシャレさ、の中に潜ませた男らしさで魅せる!
    可愛らしさ、オシャレさ、の中に潜ませた男らしさで魅せる!

    イチオシ!

    可愛らしさ、オシャレさ、の中に潜ませた男らしさで魅せる!

     今日のうたコラムでは、人気コーナー『言葉の達人』にもご登場いただいた作詞・作曲、プロデュースで活躍中の“カミカオル”さんによる歌詞エッセイのアンコール回をお届けいたします。TAEMIN、日向坂46、SHINee、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、AAA、W-inds、福原美穂などなど様々なアーティストに楽曲を提供している彼女。歌詞とは?作詞とは?音楽とは? 5週連続で執筆していただいた 第1弾 、 第2弾 、 第3弾 、 第4弾 、 第5弾 の締めくくりとなるこのラスト回をお楽しみください…! ~歌詞エッセイアンコール回~ 前回で終わり、と見せかけて、もれなく予想外のアンコール回、、!になりましたっ。連続で書かせていただいたこちらのコラム、これがホントのホントの最終週です、、!! 前回はSuperMやソロ活動でも留まることを知らないTEAMIN君の日本曲『 Famous 』について書かせて頂きましたが(先日のミュージックステーションではSuperM紹介VTRでもちょっと流して頂きましたね、、!)最後はなにを。書こうかな、、! ということで、今回は歌詞を書かせていただいた某オーディション番組が先日、コロナでの放送延期やイベント中止を乗り越えて、遂に最終回を迎えデビューメンバーが決定した、、!という嬉しく華々しい出来事があったので。そちらの課題曲のこぼれ話をチラッと話して終わりに向かおうと思います。 某、と言いつつすぐ話題にしていきますが笑 Abema TVで放送されていた日韓合同プロジェクト、ボーイズグローバル・アイドルを育成する「G-EGG」という番組の中で、私はCteamの『I Don't Care』という曲の歌詞を書かせて頂きました。課題曲って書いてみたかったのですごく嬉しかったです。でもね。 この曲、すごく難しかったんですよ、、! 「課題曲」 というのは、難しいですね。 歌う人やグループのキャラクターがまったく見えてない状況の中、外れすぎていないものを書かなくてはいけないわけですから。しかも、いままでこのようなsweetな王道R&B的曲調はなかなか書いてこなかったのもあるし、王道を王道そのままでかけない、どこかひねくれた自分がいたりで。 悩みました。悩みました。 でも、最終的にはこんなsweetnessで、PVでも、フワフワピンクなイリュージョン世界が繰り広げられた曲調で、私はサビ頭に ♪I Don't Care~♪ (知らね~よ~)           (きにしない~) か? と歌う歌詞をあてこみ、仕上げました。 そうじゃないと、私が思うバランスは保てなくて。 といいますのは。 私の中のツボに 「泣き踊りソングのツボ」 があってですね。 アップテンポのメジャースケールで、失礼やサヨナラやあきらめを歌う、など、明るい曲調でネガティブを歌いたい。というツボです。 それと同様に、 sweetな中性的雰囲気、オシャレな曲調に 相反する要素の男らしさである 誰がなんと言おうとも構わない I Don't Care という強気な一面をいれたくなったのです。 でもこれが、結果、すごく良かったと安心しています。 今回は日韓合同アイドルなので、KPOPの良き魅力を存分に表現できるよう、とは思っていました。KPOPの魅力といえば、歌もカンペキ、ダンス&振付もカンペキ、MVもちろんカンペキ。そして礼儀正しくて、笑顔や仕草、MCは可愛くて、カンペキに楽しませてもくれるのに、そこはかとなく実は男らしい一面がありますよね、、!じつは脱いだら筋肉隆々だったりしますし、、。(それは関係ないか、、。) そう!そのギャップを滲ませる曲にしたかったんです。ちょっと、いざというときグイッと引っ張るキュン死の男性的強さ、というか。 可愛らしさ、オシャレさ、の中に潜ませた 男らしさで魅せる! という事が、結局、この課題曲の隠れミッションとなったな、と思っています。もちろんこれを歌ってくれたG-EGGのグローバルアイドルの卵君たちが、そのような魅力を持ち合わせてくれていたからこそ成功!したわけですね、、! 私はCteamをかいたわけですが、Cteamの方々全員、本当によくこの曲をモノにしたなぁ!と感じました!ソフトな曲調なのにダンサブルでかっこよさを感じれるのは、ダンスのスキルや振付が素晴らしかったからもありますね。そして、歌唱も、こんなふうに歌ってくれたら...というイメージそのものでした! 私が暗に期待していた隠れミッション、密かな男らしさな魅力も、イメージどおりで素晴らしかった。おしゃれでPOP雰囲気と、内面から滲む男性性でギャップ男子を演じきりました! 実はこの世界観、すごく難易度が高いことなので、この世界を表現できるって事は、こういうソフトな曲調から、バキバキ踊る曲まで、なんでもオールマイティいける才能なんだ、という証明にもなったと思います。 『NIK』として無事デビューをするメンバーは、これからどんどん活躍する姿を見れるわけで、、。楽しみすぎですね!すごいポテンシャルの持ち主ばかりが集まったし、みなさん天性のアイドルだと思っています。(もちろん、今回、道が分かれた方も、先々には同じステージで会えるでしょう!) ひとつ、すごーく気になるのは ヒドさんの辞退ですね。汗 Cteamだからすごく気になりました。まさかの彼は彼でまた、明るい未来があるのかもしれませんが、NIKでの姿も見たかったですね。^_^ Take that seat お座りください のRAPは、ヒドさんしかできないものだったし。また違う曲でぜひRAP聴きたいです。彼の個性も、また表舞台でみれるものだと信じています! 他のチームの課題曲も中毒性があってすごく好きになってしまって。歌詞もほとんど覚えて毎日歌ってました、、!!! ワオな出来事として、私が歌ったver.の『I Don't Care』が番組内で流れる珍事件もありました。!!(流れるって知らなかったんです笑 流れるならもっとちゃんとrecしてmixすればよかった?、、。一発録り&ラフmixでした、、。) 番組は終わってしまいましたが、そんなこんなが分かった上で、もう一度、ぜひ課題曲を聞いてみてくださいね、、! そんなこんなで、完全に感情移入してしまい楽しんで見守らせて頂いたG-EGGでしたが。ではでは最後に。歌詞をかきはじめて、その度にいろんなアーティストさんや歌との出逢いがあって。音楽を通して言葉を紡いできましたが。こんな風に、歌詞や曲についてあーだのこーだの文章で語るというのははじめてで。 「コラムを締切までに毎週かく」 それができるすごさよ、、 実感しております。大変なのね~! 歌詞の締切は守れるのに。 文章かけないかけない。 むしろ、削れない。というね。 本当、文章を書く方々。恐れ多し。 でこざいます。 今回このような自分発見の機会をくださった歌ネットさん。貴重な体験をありがとうございました!私が今、どんな想いを抱えているのか。すごく整理されますね、書く作業って。新しい発見が多かったです。これを機に、また文章で発信できる場なんかも増やしたいなと感じました。 表現は自由だから、、 いろんな形でマイペースに 『願い』や『思い』 を発信してゆけたら、と思っております。 そして、最後までこのつたないコラムにお付き合いくださった皆様~!また、楽曲の世界の中で同じ想いや喜びを共有できる日を楽しみにしております。最後まで読んでくれてありがとうございました。またね!! <カミカオル> ★information Abema TVなどで放送 日韓合同男性アイドル発掘オーディション番組 『G-EGG』課題曲作詞 TeamC『I Don't Care』 2020年6月3日リリース Abema TV『今日好きになりました。』 人気メンバーからなる限定ユニット  ERROR 『TRIGGER』 ★カミカオル 『言葉の達人』登場回

    2020/09/01

  • イチオシ!
    自身が手掛けた“テミン「Famous」”の歌詞への様々な質問に回答…!
    自身が手掛けた“テミン「Famous」”の歌詞への様々な質問に回答…!

    イチオシ!

    自身が手掛けた“テミン「Famous」”の歌詞への様々な質問に回答…!

     今日のうたコラムでは、人気コーナー『言葉の達人』にもご登場いただいた作詞・作曲、プロデュースで活躍中の“カミカオル”さんによる歌詞エッセイを全5回でお届けいたします。TAEMIN、日向坂46、SHINee、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、AAA、W-inds、福原美穂などなど様々なアーティストに楽曲を提供している彼女。歌詞とは?作詞とは?音楽とは? 第1弾 、 第2弾 、 第3弾 、 第4弾 に続く、最終回をお楽しみください…! ~歌詞エッセイ最終回~ さてさて。5週にわたり書かせて頂いた歌ネットさんのこの連載も今週が最終週。せっかく文章書くの慣れてきたのに~と、ちょっと後ろ髪のひかれる想いでございます。 そんな最終週。せっかくなのでこのコラムのために私が提供したある楽曲歌詞に対してTwitterで期間限定質問箱を設け、特別に質問を募集させて頂きました、、!ただその期間体調を壊してしまい、、、うまく返信に至ってない方々、本当にごめんなさい、、途中になったままで。明日から質問はまた返信していきますので、長い目で見てやってください、、待っていてね、、! そう、その楽曲とは、、、 最近『2KIDS』を公開したばかり、 SuperMでも大好調のSHINeeのマンネ、 TAEMIN テミン君の 『 Famous 』 でっすっ、、! この曲、もちろん日本語歌詞がオリジナルなんですが、韓国語verで日本以外の国でも歌われているようで、大変光栄です、、、。 たくさんの質問、ご意見、反響をありがとうございました、、、!!!音楽の力ってやっぱりすごいなぁ、、とこういう時にも思います。私がごく個人的に頭の中に描いた世界観が、一気に何万、何千万、何億?の人々とシェアされていくなんて、なんてクレイジー、、。 ご意見を頂いて、あぁ、、ちゃんと伝わっているんだ、みんな同じイメージ像でこの曲を聞けているんだ、、音楽は風化しないんだ、、などと噛み締めています。こんな想いをくれて、何よりもその世界観のインスピレーションであり、表現者であるテミン君には感謝しかありません。あなたがいなければ、この世界は確実に存在し得ない。そして余談ですが、カミカオルは今更、韓国語をお勉強しようと決意しました。まずハングル読めるとこから。先生、よろしくお願いします。草。 いやはやしかし、『FAMOUS』はもはやSHINeeのマンネ、というより独り立ちを経て、完全なるスター君臨、でしたね。そして今思うとグローバルなSuperMでの活動に繋がるほんの序章に過ぎないのかも、、なんてゾクゾクします。いつも露出があるたびに驚きがあるテミン、、。 長い前置きでごめんなさいでした、、! では!!! 皆さんから頂いた質問に触れてゆきましょう~~~。 まず一番多かったのが、 ・インスピレーションをどこから得たか? ・テミン君のどんなところを見てこの歌詞を書こうと思ったか? という質問でした。 ・テミン君の魅力はどこだと思うか? ・このような歌詞にしてという要望や意見の交換があったか? という質問も多かったです。皆さんが感じているテミン君の魅力って、皆さんと同じように、私も同じ事を感じているんですよ~不思議ですね。やはり、誰かの魅力って、万人が思うめちゃめちゃ客観的な部分なんでしょう。だから、そこを伸ばしていくのが自分磨きの近道にもなりますね。(あ、話それた。) 私は、テミン君の思慮深い眼差しや多面性が、想像力を掻き立てられるという意味で最大の魅力だと思っています。静かながら情熱的、強いけど儚げ。彼の目って本当に何かを物語っているようで印象的ですしね。その思慮深さの奥底に、葛藤や憂い、苦悩があると仮定して、今回この歌詞を書きました。テーマは「スターの苦悩」。 曲を聞いた時に、アメリカのPRINCEという大好きだったアーティスト(というかスター!)がふっと思い浮かび、その孤高の天才とテミン君が重なった部分があったのでスター性というものをテーマにしました。それが彼のリアリティかどうか、は聴く側に委ねられているのも彼の表現者としての懐の深さだと思います。 あくまでもこの「歌詞」の中では「FAMOUS=有名」になる事で 対極の影 僕に宿ってから 手にしたステイタス という、自分自身ではない「影」に支配され、蝕まれていく精神性を表しています。 あっ。ちなみに、これはこぼれ話。ですが。<対極の影>という箇所は、実は最初は<全能の神が>と言う歌詞だったんです。でも、そこだけは別案に変わりました。それくらい振り切った歌詞の設定だったのです。そして 嘘に口づけ 代償のドラマ 悪魔に身を捧げた事で、悪夢という代償を背負わなければいけないようなフレーズも現れてくる、、!(注:今の彼の環境が悪夢というわけじゃないですよ!彼が現在病んでいる、という歌でもないです。汗) 質問では、更に ・この歌詞を書く上で苦心したところは? という内容も多かったです。皆さんに愛される曲ほど、すんなり時間がかからず書けるって事が通説でありましてですね。創作ってそんなマジカルだったりします。この曲は全く苦労はなかったんです、、。 カシャッ、スラスラスラーでした。(もちろん、絞り出しても書けない時もあります。)一番最初に浮かんだ歌詞が、ド頭の 強烈にWatch Me 歓声でAwakening 触れるモノ全てダイヤに変えようか 見つめる瞳 真珠をあげようか でした。その後も 肥大するbad romanceが蝕むエモーション このbeatは身体 侵食するポーション と言うフレーズたちは、書き始めて15分以内に生まれてきた言葉たちです。 そして、私としては、RAPの部分 僕のモノになるための特別な筋書きはいらない これが愛の序章なら ただDo Me Right は、支配しているもう一人の怪しいテミンが歌っている、という設定です。なんだか振り切って高圧的、、、。でもこのパート、意外とMVではナチュラルな表情をしていて、それがまた想像していたものとは違ってセクシーでグッときました。彼の解釈、素晴らしい、、。 そして2番にいくにしたがって、自分自身が対極の影に飲み込まれていき、 スポットの中で感じるカタルシス あたりでは、もう、完全に「あっち側」に行っちゃったテミンさんを想像、、、。そして、 鳴り止まぬdisonnance 頭痛が襲って で、壊れていく「終わりの始まり」を予言するフレーズも、、。ちなみにdissonanceって不協和音って意味です。うまくいってたはずの歯車やリズム、意識なんかが、少しずつ壊れていく比喩ですね。改めて書くと、こわいですね、、、。 今回は、かなり振り切った歌詞を書こう、と意を決して書きました。曲調がダークだったので、中途半端は退屈だと思ったし、彼が今までソロで表現してきた世界を包括するような世界観にして、ネクストステップに繋げたいと思ったからです。ダークゆえに、それ以上に幅のあるエンターテイメント性も要素として必要と感じていました。それに耐えうる曲調であったこと、そして楽曲の元々の良さにとても感謝しています。 さて、いよいよ最後になりますが。 なんと、、、!!! ここにきて、今回が最終週ではなく、まさかのアンコール回を9月1日(火)に頂きました!最終回らしい投稿は、9月1日に先延ばしさせていただき、笑 今回は、テミン君の余韻で終わらせて頂きたいと思います、、!それではまた3週間後にお会いしましょう、、! <カミカオル> ◆紹介曲「 Famous 」 作詞:Kaoru Kami 作曲:Didrik Thott・Daniel Kim ★information Abema TVなどで放送 日韓合同男性アイドル発掘オーディション番組 『G-EGG』課題曲作詞 TeamC『I Don't Care』 2020年6月3日リリース Abema TV『今日好きになりました。』 人気メンバーからなる限定ユニット  ERROR 『TRIGGER』 ★カミカオル 『言葉の達人』登場回

    2020/08/11

  • イチオシ!
    氷のように涼しぶっても、本当の熱さを忘れちゃいけないなって。
    氷のように涼しぶっても、本当の熱さを忘れちゃいけないなって。

    イチオシ!

    氷のように涼しぶっても、本当の熱さを忘れちゃいけないなって。

     今日のうたコラムでは、人気コーナー『言葉の達人』にもご登場いただいた作詞・作曲、プロデュースで活躍中の“カミカオル”さんによる歌詞エッセイを全5回でお届けいたします。TAEMIN、日向坂46、SHINee、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、AAA、W-inds、福原美穂などなど様々なアーティストに楽曲を提供している彼女。歌詞とは?作詞とは?音楽とは? 第1弾 、 第2弾 、 第3弾 に続く、第4弾をお楽しみください…! ~歌詞エッセイ第4弾~ ◇氷のように冷たい女と私◇ 先週、少女時代さんの『 DIVINE 』について書くと言っていたんですが、数日前に観た、いや、観させて頂いた山下達郎さんの配信ライブ(2020年7月30日コロナ禍)の余韻がとにかくおさまらず、今だにあの『震わす何か』に感激が止まらないので、topicを変えてお送りしたいと思います。。! 達郎さんとまりやさん、そしてCITY POPやニューミュージックと語られるであろう音楽たちを好きになった経緯や敬意に触れだすと、もはやコラム終わらないので。。。とにかく数日前の配信ライブを軸に、確かに感じた感覚を記したいと思って。すみません。 はい、で、動く達郎さんが観れるレアな映像の配信。それは確かにライブ、でしたね。いつでも観られる無料のYouTubeなんかとは、感じ方がやっぱり違う。便利すぎるって、なんかリッチじゃない。そんな、便利すぎる時代に2度と観られないレアな配信は、その瞬間、その場所だけのマジックで、YouTubeじゃ決して得られない感覚でした。ライブマジックがあったんですよ、過去映像なのにね、不思議です。 観ていた間は、終始、アップテンポでも明るい曲でも涙が止まらず。。この涙は、私、プライベートで教会に行く時があるのですが、教会のパイプオルガンの前に座り、その音を浴びた時に流れてくる涙と同じもののような気がしていて。。 言葉なんて役に立たない。そんな瞬間でした。ただただ音楽が。音が。空気が。「いいんだよ」って抱きしめて。赦してくれる瞬間。浄化されて。解放されて。ありのままの自分を受け入れてくれる瞬間。日々に流されて、一生懸命ひた走って生きていても。ぽっかり空いた場所が知らない間に大きくなっていて。その埋まらない場所は一生埋まらなくても、音楽ってそばにいてくれるんですよね。こんな涙があるなんて。音楽って本当に素晴らしいなって思います。 説明できない涙が音楽。説明できない感動が音楽。音楽ファンだからこそ、作詞をはじめた頃は言葉をのせる立場として、どう書くべきか、私に果たして書けるのか、かなり迷ったり、矛盾を感じたりしている時もありました。言葉が音楽を邪魔してないか、って。かなり模索しました。特に当時は、ありのままの自分の葛藤のようなものが響くストーリーとしてもてはやされていて、そんなリアリティを語らなきゃいけない当時の音楽の風潮もあったりで。 でも何となく違和感もあったんですよね。ストーリーを語りすぎるのもイヤ。言葉が音楽を邪魔するのもイヤ。その感覚が無意識にあるから、私のアップテンポやダンス曲の歌詞は「言葉が踊る」と言われるスタイルに寄っていったんじゃないかな、という気がしています。 でも、「踊る言葉」たちを少し、新しいベクトルに軌道修正したくなってきました。達郎さんの音楽は、あるべき音、あるべき言葉しか存在しない、蒸留水のような無駄のないPOPS。作詞を始めた頃は、その良質なサウンド自体に影響され、言葉が音楽のグルーブを邪魔しちゃいけない、となぜか勘違いしていたけれど。先日の配信を見て、その勘違いを再確認。 達郎さんも、まりやさんも、歌詞はどちらかというと、すごく熱かった。それを歌って表現する際の歌の表現方法が、涼し気だっただけ、ということ。だって、私がキャッチして涙していたのは、むしろ都会的、涼しげなものにカムフラージュされていた人間らしさや、想い、念、どうしても溢れる愛、許す優しさ、そこだったんだから。言葉が涼しげだって、ちゃんと熱い。 そして、達郎さんが神なのは、その蒸留水のように無駄のないめちゃくちゃかっこいい音像の中で、ちゃんと愛を伝えてくれるところだったんだ、と。すごくタイトなのに愛が溢れてくる。ただただ愛に打ちのめされ、赦され、心が震えてくる。 10歳の時、まりやさんの『 夢の続き 』や『 時空の旅人 』って曲を聞いて、すごくまりやさんが好きになって。。さらに、本当の達郎さんの恐ろしさを18歳くらいで知っていって。。そこからものすごい時間が流れていた中で、また気づかされてしまった。。 氷のように冷たい女だと ささやく声がしても Don't worry! 『 プラスティック・ラブ 』 こんな熱い歌詞。書いてみたいよ。氷のように涼しぶっても、本当の熱さを忘れちゃいけないなって。じゃないと、やっぱり伝わらないなって。 この時代、暑苦しくなることを少し忘れていたり。涼しぶってるつもりが、本当にただ冷めてしまったり。予定調和が上手になっていたり。そんな自分で日常をやり過ごせてしまっているかもしれないけれど。 今度、言葉をのせる時には。もっと、愛を。音楽の中で正直にさけんでいきたい、と今回の配信ライブ後、号泣しながら思いました。 Withコロナの時代の音楽。達郎さんはその溢れる愛で、どうにか配信ライブの未来をたぐりよせようとしてくれているのかもしれないです。 やっぱり人間、愛がなきゃダメなんだなと。思います。その愛が、ライブであり、音楽であるはずなんだって。いち音楽ファンの私は、言い続けてゆきたいと思います。 <カミカオル> ★information Abema TVなどで放送 日韓合同男性アイドル発掘オーディション番組 『G-EGG』課題曲作詞 TeamC『I Don't Care』 2020年6月3日リリース Abema TV『今日好きになりました。』 人気メンバーからなる限定ユニット  ERROR 『TRIGGER』 ★カミカオル 『言葉の達人』登場回

    2020/08/04

  • イチオシ!
    おばあちゃんになっても憧れていたい不滅の絆のLOVE SONG。
    おばあちゃんになっても憧れていたい不滅の絆のLOVE SONG。

    イチオシ!

    おばあちゃんになっても憧れていたい不滅の絆のLOVE SONG。

     今日のうたコラムでは、人気コーナー『言葉の達人』にもご登場いただいた作詞・作曲、プロデュースで活躍中の“カミカオル”さんによる歌詞エッセイを全5回でお届けいたします。TAEMIN、日向坂46、SHINee、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、AAA、W-inds、福原美穂などなど様々なアーティストに楽曲を提供している彼女。歌詞とは?作詞とは?音楽とは? 第1弾 、 第2弾 に続く第3弾をお楽しみください…! ~歌詞エッセイ第3弾~ ◇銀河の超新星と私◇ こうやって、サマンサタバサジーンズのCMにも起用して頂いた『 GALAXY SUPERNOVA 』。それを歌ったのは、歌詞を書かせて頂いてきたご縁の中でも、やはり縁の深いと言わざるを得ないインパクト(と勝手に感じている)のアーティストさん、銀河の超新星、少女時代さんです。 出せば出すほど話題になる爆発的人気。飛ぶ鳥落とす勢いの9人のスーパーガール。やっぱり私からしたら、宇宙人的で未来的、時代を動かす存在だったし、その時期に私が書きたかったことをどんどん投影できる存在だったので、1曲1曲に思い入れは強かったです。現在ではすでに不動の地位で、同じ事務所のSUPER Mさん同様、本国韓国を拠点にグローバルなスケールで活躍中ですよね。恐れ多き、SMファミリーです。 そんな一世風靡を絵に書いたような彼女達。たくさん書かせて頂いたし。。。その曲すべてを東京ドームで演じてもらったし。。。その中でもエピソードとして話したいのは、バラードの2曲。 『 Indestructible 』 『 DIVINE 』 の2本。 今週は、テヨンソロライブでも歌い続けてくださり大事にしてもらえている『Indestructible』を。 そもそもカミカオル的に書かせてもらう歌詞ってどんなアーティストさんでも8割、9割がアップテンポなんですが。笑(なぜ。)この集大成バラードのような2曲を書くチャンスを頂いて、言葉が踊ってるだけじゃない、きちんと血の通った人間として想いを伝えられることができた手応えがあったと同時に、自分としても「そうか、悲しいことを歌うのがバラードじゃないんだわ、ワタシの場合、、」と、これまた真髄に気づかせてくれたこの2曲。 では、 ここしか読めないエピソード。 を、へいどーぞ。(韻踏んだ風) 『Indestructible』 不滅。難しい単語。Indestructible。意味は『不滅』。壮大ですね。。『不滅の絆』を描いた曲です。この曲は、書くときに、だれが聴いても、自分のための曲だ、って思える歌詞にどうしても!したかった。メロディが良すぎた。失敗が許されなかった。なので、ガゴン!とハードルがバチ上がったし、緊張感もずっとありました。そんな中で、書きたかったのは、 1、ファンの方々と彼女達の関係が不滅でありますように 2、彼女達メンバー同士がいつまでも絆を確かめあえる曲になりますように 3、そしてこんな未熟な私でも、人をこんな風に愛せますように という願い。 書きながら、自分が時代さんのメンバーになった気になってみたり、かたや、ファンになったつもりで、何度もこれでいいかな、、って確認しながら書きました。でも、3の絶賛主観、私の家族に捧げたLOVE SONGって観点できいてもしっくりくるトリプルミーニング。今じゃかけないかもしれないな。。笑 さて。それでは『不滅の絆』ってなんなんだろうな。恋人同士ってキラッキラの時期はあるもんだし、恋愛の醍醐味ってもんですが、いつか終わるからこそ美しいものでもあるし。じゃあ家族はどうかな。家族ともなると、それこそドロドロだって一生一緒にいなきゃいけないって前提の中、はっきりいって毎日がドキドキとかじゃないし、毎日ニコニコ仲良し美しい関係でいれるわけでもないと思うんですよ。お互いの思いやりがすれ違うときもあるし、相手の身勝手さに震えるときもあるし。(お。やばい、熱くなってきた。) こうでありたい、仲良しでいたい、って思っても、喧嘩もするし、聞こえないフリ、無視りたい悪態なんかもあるものです。それでいて、婚姻届が効力を持たなくなれば全く他人に戻っちゃう儚さも裏ルールにあるわけで。しかも人は1人で最後は旅立っていくし。だから、家族ったって、絶対壊れないものじゃない。 この世には、ほっといたって壊れない形、壊れない関係性、不滅の絆なんて存在しないのかもしれない。だからこそ、幸せ像への『憧れ』と『願い』、こうありたい!っていう『形』を敢えて態度や言葉にしていきたいな、と思うんですよね。何度も繰り返しね。(憧れ。またデターー。)その幸せを願う底力や壊さないようにするひたむきさ、とかが、愛ってものなのかも?しれない。私もまだ辿り着けなくて。もしかしたら、うまらない距離を許す、受け入れる、って事が愛なのかも?しれない。 彼女達メンバー同士は、まさに。それこそお互いが家族なんだろうし、むしろ家族よりも恋人よりも長い時間を過ごしてきた特別な存在同士であって、葛藤や衝突、修復、支え合い、感謝、、、などいろんな感情を繰り返してきたんだろうな、って。だから、大きい意味で、心が繋がってるファミリーの歌。心の絆の歌。を書こう、って思ったんです。 1番の書き出しはまさに喧嘩からはじまります。 早いのね 月日流れ the way we are 想い合っていたはずが いつからか 口論 無言 全てを共にしたわ それでも その声で ホッとしてる でも、壊したくないから。ききたいんです。「今、私のこと、どんな風に好き?」って。ここででてくる、『新しい感情論』とは、ただ好き、とかじゃない、「愛」ってどんなものなのか、知りたいがために投げ出さないよって決めた誓いのようなもの。 How you like me? 新しい感情論はit's so hard 簡単じゃないけどあったかい 2番では、私の亡き父が「埋まらない距離を愛で埋めるってことが世界で一番美しい事だと思うよ」って言ってた言葉、覚えてるよって刻んで。 愛を知ると人は強くなれるって 遠い昔 パパが言っていたこと そしてそれ以降は、あなたの手元にある『不滅の絆』のツボミを花咲かせるにはどうしたらよいか。私なりの願いをぎっしり詰め込んで。 混線中? 想いはうまく届くかな だけど 素直に今伝えたい ときに大切なものはただInvisible 目に見えない だから 何度も言わなきゃ (say to you) 触れることなく散ってゆく 真実に触れたくて このdestiny ありがとう たとえ誰かが私を 傷つけようとしても 何があっても 大丈夫 大切なものはInvisible目に見えない だから 何度も言いたいの (言いたいの) あなた無しでは 今この私はなかったよ 2番のサビは一番好きなパートです。触れることなく散ってゆく真実。未だ手に入れたとは感じられない永遠の愛。自分の中にある感情も、世の中も、人の心も。何一つ同じままのものはないから。だからこそ。触れなくて、目にみえないからこそ。何度も愛を伝えたいよって。不滅の絆が欲しい、って思えたこと。あなたを守りたいって想いがあれば、誰かが私を傷つけようとしても大丈夫って強さを持てたこと。出会ってくれたこと、全てにありがとう。って。 歌詞ができると、私が歌ったDEMOをご本人達に聞いてもらうわけなのですが、それを聞いて、全員が泣いていたよ。歌詞がいいから、リリックビデオにしたよ、って。後から聞き、本当に安心しました。役目を果たせて良かった、って。 私にとって、おばあちゃんになっても憧れていたい不滅の絆のLOVE SONG。この曲の誕生はやはり銀河の超新星のように奇跡的だな、って。彼女達やこのメロディとの出会い、そしてこの歌詞を書く機会が与えられた事、周囲の方々、すべてに心から感謝しています。 <カミカオル> ◆紹介曲「 Indestructible 」 作詞:KAMIKAORU 作曲:Claire Rodrigues・Albi Albertsson・Chris Meyer ★information Abema TVなどで放送 日韓合同男性アイドル発掘オーディション番組 『G-EGG』課題曲作詞 TeamC『I Don't Care』 2020年6月3日リリース Abema TV『今日好きになりました。』 人気メンバーからなる限定ユニット  ERROR 『TRIGGER』 ★カミカオル 『言葉の達人』登場回

    2020/07/27

  • イチオシ!
    10年以上の時を経て。私は巡り会えたのです。KPOPと交わる交差点で。
    10年以上の時を経て。私は巡り会えたのです。KPOPと交わる交差点で。

    イチオシ!

    10年以上の時を経て。私は巡り会えたのです。KPOPと交わる交差点で。

     今日のうたコラムでは、人気コーナー『言葉の達人』にもご登場いただいた作詞・作曲、プロデュースで活躍中の“カミカオル”さんによる歌詞エッセイを全5回でお届けいたします。TAEMIN、日向坂46、SHINee、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、AAA、W-inds、福原美穂などなど様々なアーティストに楽曲を提供している彼女。歌詞とは?作詞とは?音楽とは? 第1弾 に続く第2弾をお楽しみください…! ~歌詞エッセイ第2弾~ ◇ホイヘンスの振り子時計と私◇ そうこうしているうちに、私はホイヘンスが発見した振り子時計の原理のように『憧れ』と『ルーツ』の間で揺れながら、自分が本当に作りたい音楽を探す旅に出たのです。旅に出た、という名の引きこもり、制作制作制作の日々、脳内TRIPでした。笑 それでもラッキーだったのは、初めてつくった曲で尊敬のプロデューサーさんプロデュースのもと歌い手としてCDリリースさせて頂いたり、その後すぐつくった曲がパラパラと提供曲に決まったり。なんだか漕ぎ出しは順調だったことです。(その提供曲は、今でも家族ばりに仲良しの一十三十一ちゃんの『 Wake up! 』という曲で、まさかのまさか、8/8に再販されたり、長きに渡り愛してくださる方がおり感無量だったり。。!) そして作詞でも、唐沢美帆ちゃん(今はTRUEさんという別名もお持ちですね!)の『 anytime, anywhere 』という曲で作詞家デビューをさせて頂きました。 カタカナで書く作家名『カミカオル』もその頃決めました。これは私の祖父の名前で、苗字は本名です。そして何と言ってもこだわったカタカナ表記。これは『洋楽のサウンドやメロディ感を引き継ぎながら日本人がキャッチーに感じるDANCE POPつくる!』という私のスタンスををおもむろに表しているもので、固い決意表明でもありました。 そのDANCE POPとは 1曲の中で、JPOPでもHIPHOPでもR&BでもHOUSEでもTECHNOでもROCKでもPUNKでもRAGGAEでもWORLD MUSICでもない、ジャンル、カテゴリーに捉われない『POP』 ということ。 言っていることがピンとこない方がほとんど。とは思うのですが。笑 ざっくりいうと、曲中のパートによって違うジャンルのビートがつなぎ合わさっているPOPをつくりたい、と考えていました。でもこれは、めちゃめちゃ壮大かつ無謀な野望だったんです。当時は、JPOPはもっとJPOPだったし、洋楽のDANCE MUSICはもっとDANCE MUSICでした。うーん、なんていうんだろう。シンプルでした。リスナーもジャンルでばらけていたし、それぞれポリシーや良しとする思想、哲学、歴史が明らかに違う、というか。。音楽とファッション、考え方がジャンルの属性で表現されていましたし。(今よりも。) 主観ではありますが、ハードなRAPをしていたアーティストがジャンルを飛び越えて、POP(キャッチー)の上で歌ったりするコトはセルアウト(市場に迎合したダサいヤツ、的な意味でしょうか。。)と呼ばれたし、R&B DIVA、ROCK STARみたいな分断がジャンルではっきりしていたし、可愛らしい女の子が、今のように歌ウマ歌唱系で歌うコトはなかったし、フツーのTシャツ来た兄さんが、バキバキのDANCE TRACK作る、なんてコトもなかった。 そんな時代だったからこそ1曲の中でいろんなジャンルの音楽要素を感じる音楽を作って、見た目全くゴツくない私がそれを目指していて、形にすることで驚かせてみたかったし、自分が誰よりも驚いてみたかったんです。笑  海外ではその後、Andre3000やPharrell Williamsたちが、私が違和感に感じていたジャンルの垣根をヒョイっと超えてくれて、少し時代が進んだ気がしたのを覚えています。日本はちょうどm-floさんやRIP SLYMEさん、ケツメイシさん、KICK THE CAN CREWさんなどが開拓者だったと認識します。(私に近しい音楽範囲、超個人的見解です。)実はその数年前は、ケツメさんやKICKさんと同じアマチュアイベントに私もシンガーとして出演させてもらったりしていたりで、表現は違えど、私が目指した『憧れ』の音楽は、特にあの頃はみんなの『憧れ』であったのかもしれません。 その当時、私が作りたった曲調とは、こんな感じ。例えば、VERSEはHIPHOPやR&Bベースのアレンジだけど、サビになるとドラムンベースのように倍速ビートに変わったり、だとか、PRE-CHOはRAPトラックだけど、VERSEとCHORUSはがっちりコードが展開する上で可愛くRAPできるアイドルグループものであったり、と。 (VERSE=歌い出し PRE-CHO=サビ前の盛り上がってくるパート  CHORUS=サビ) その観点でいうと、この時代、今のKPOPは存在しなかったけれど。私が20年前から目指していた音楽、書きたかった歌詞は、K-POPの世界観に相当近かったんだな、と、今でもひしひし嬉しさを感じる時があります。10年以上の時を経て。私は巡り会えたのです。KPOPと交わる交差点で。 気概だけはあった私。笑 そもそもが偏ってこじらせているんですから、 いろんなことが大変。 チクタクチクタク...チクタクチクタク... 1つの定点を持たない双子座の試練。 等時性の法則。 壮大なチャレンジと対峙しながら。 (周りに多大なるご迷惑をおかけしながら。) その当時の『憧れ』の音楽の理想を とうとう体現してくれたのが 「少女時代」というアーティストとの 出会いだったのでした。 そこで私は『 GALAXY SUPERNOVA 』と言う 宇宙空間の歌詞を3時間ほどで書くことになるのです。 (来週へつづく) <カミカオル> ★information Abema TVなどで放送 日韓合同男性アイドル発掘オーディション番組 『G-EGG』課題曲作詞 TeamC『I Don't Care』 2020年6月3日リリース Abema TV『今日好きになりました。』 人気メンバーからなる限定ユニット  ERROR 『TRIGGER』 ★カミカオル 『言葉の達人』登場回

    2020/07/20

  • イチオシ!
    私が音楽に求めるもの。それは「憧れ」です。
    私が音楽に求めるもの。それは「憧れ」です。

    イチオシ!

    私が音楽に求めるもの。それは「憧れ」です。

     今日のうたコラムでは、人気コーナー『言葉の達人』にもご登場いただいた作詞・作曲、プロデュースで活躍中の“カミカオル”さんによる歌詞エッセイを全5回でお届けいたします。TAEMIN、日向坂46、SHINee、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、AAA、W-inds、福原美穂などなど様々なアーティストに楽曲を提供している彼女。歌詞とは?作詞とは?音楽とは? まずは第1弾をお楽しみください…! ~歌詞エッセイ第1弾~ ◇七夕のシーザーサラダと私◇ カミカオルと申します。 歌詞を書いたり曲を書いたりしています。 今日は七夕。娘が七夕記念に作った自作うちわには、シーザーサラダの絵が描かれていました。七夕で、なんでシーザーサラダなの?と聞くと、『自分で作るんだから自由自在なんだよ(ニコッ)。』と返されました。自由自在か。。!そうだね、自由を尊重してあげようと思います。。! さて質問です。 みなさんは音楽、聴きますか? 聴く時間、ありますか? 聴く、と答えた人。もう少し突っ込んだ質問をします。 音楽に何を求めますか? 『癒し』『ノリ』『ムード』『可愛いシンガー』『怒りや皮肉を代弁するメッセージ』などなど。。先日ご逝去されたエンニオ・モリコーネ氏の音楽のように『人生の素晴らしさを思い出させてくれるもの』『思わぬ大きな愛に包まれてしまった時のような感動』という答えもあるのかもしれません。 この数ヶ月で突然ニューノーマルな生活様式に方向転換し始めた私たち。根本的な価値観、概念が覆され、削ぎ落とされて、今必要なものだけが目の前にあると思います。まずはあなたにとって、それでもなお音楽がそこに残っていることを願います。 質問に戻ります。質問しておいて答えていなかったので、私も答えたいと思います。私が音楽に求めるもの。それは『憧れ』です。『憧れ』とは、真新しいもの。手の届かないもの。驚き。多幸感。ということかもしれません。 私はLIFE(命、人生)を推し進めるには、強い『憧れ』のエネルギーが投影された“何か”で刺激、影響を受けることが人生には必要だと感じています。そしてそれらに情熱を捧げる自分でありたいです。その筆頭が私にとっては音楽です。人によってはファッションだったりビジネスだったり、農業、学問、野球、愛、だったりするでしょうね。 『憧れ』があれば、気持ちが動く。気持ちが動くと、足や頭が動き、現場が動き、文化や科学が動き世界をも動く。世界には『憧れ』という希望がなければいけない、と私は信じています。 前置きが長くなりましたが、今週は ~私の『憧れ』の創造に目覚めるまで~ について、徒然なるまま話してゆきたいと思います。超個人的な話なので、ライトに読み進めていただけたら。。!嬉しいです。来週以降は、作詞のキーポイントや楽曲にまつわるエピソードなんかも意識して織り交ぜたいな、と思います。 私は、読書や手芸、ヒーローものや秘密基地づくりなどが好きな男女感が入り混じった活発かつ内向的な子供でした。育った家庭ではクラシック音楽のみが流れ、コンサートと言ったらオペラかオーケストラ。 この頃クラシックピアノを母が熱心に教えてくれたおかげもあり絶対音感に近いものを習得し、後々は作曲もできるようになったのですが、例に漏れずピアノの練習は大嫌い。更には子供番組はかろうじて見れても、ドリフや、ダウンタウンさんのお笑い番組は見させてもらえない、という世のエンタメからは少し距離のあった偏った環境で育ちました。 好きなアイドルを追いかけてコンサートに行く機会がない代わりに、私の周囲には、幸いの竜フッフールに乗って空を飛ぶ物語だったり、ハンサムな大佐と恋に落ちた修道女がエーデルワイスを歌うモノクロ映画だったり、悲劇をハイトーンで明るく歌うヴェルディのオペラなどがあったのです。 そんな偏った抑制の日々の中、やがて大きくなった私は、偏ったままスクスクと。『抑制』の反動の証であるかのように、自由や非現実、無重力、未知の世界などの【ここではないどこか】へ憧れるようになっていました。美しい自然現象だったり、宇宙空間だったり、魔界だったり、時には味わったことのない嘆きだったり。 その【ここではないどこか】を堪能する楽しみが壊される事を異常に拒んでいました。YMOやDuftpunk、Afrika BambaataaやP-FUNK、Philly Soul、Detroit HiphopやBlues、はたまたPRINCEのJazzyなサウンドにハマりながら。そういえば、奇抜なPOP代表のKaty Perry様も、育った環境は敬虔なるキリスト教徒の家庭だったそうです。 そう。 『抑制』の反対語は『想像力』。 『憧れ』の創造の始まりなのでした。 (来週へつづく) <カミカオル> ★information Abema TVなどで放送 日韓合同男性アイドル発掘オーディション番組 『G-EGG』課題曲作詞 TeamC『I Don't Care』 2020年6月3日リリース Abema TV『今日、好きになりました。』 人気メンバーからなる限定ユニット  ERROR 限定single『TRIGGER』 ★カミカオル 『言葉の達人』登場回

    2020/07/13

  • イチオシ!
    歌詞って、「恥ずかしい」のか?
    歌詞って、「恥ずかしい」のか?

    イチオシ!

    歌詞って、「恥ずかしい」のか?

     今日のうたコラムでは、作詞家・昆真由美さんによる歌詞エッセイを【前編】と【後編】でお届けいたします。歌ネットで歴代人気曲として認定されている、チャン・グンソク「淡い雪のように」や、TikTokで人気急上昇のShuta Sueyoshi「HACK」といった楽曲をはじめ、様々なアーティストの作詞を手掛けてきた彼女。    そんな昆真由美さんが 【前編】 に続く【後編】で綴ってくださったのは、自身がよく質問される“作詞家”という一見、ミステリアスな職業についてのお話です。【『代理店系作詞家』と『身を削る系作詞家』】【作詞家はテクニックとセンスの両方が必要】【作詞家が作れる必然】3つのタイトルで明かしていただいた想い、じっくりとご堪能ください…! ~歌詞エッセイ【後編】~ ◆作詞家というミステリアスな職業 「作詞家をしています」と言うとたいてい驚かれる。そしてその次によく来る質問はこうだ。「歌詞って、自分の体験を書いてるの?」さらには、「歌詞とか、恥ずかしくない?」みたいなことを言われることだってある。そんなことを言われるとこっちの方が驚いてしまう。え、歌詞って、恥ずかしいのか? どうやら歌詞と聞くと、日記をそのまま世間に見せびらかす、みたいなことを想像する人が多いらしい。だが作詞家の仕事はその感覚とは少々異なる。 また、「歌詞を教えています」と言うとたいてい「歌詞って、教えるものなの?」と聞かれる。「歌詞は教えるものなんかじゃない」というセオリーをお持ちの方もいる。え、歌詞を学んだり教えたりするの、変なのか? わからなくもない。作詞家という仕事は、これだけでもうなんだかミステリアスな世界。この機会に、作詞家の仕事について語ってみようと思う。 ◆『代理店系作詞家』と『身を削る系作詞家』 オーダーに沿って歌詞を組み立て、幅広いジャンルの曲に対応する作詞家は『代理店系作詞家』と呼ぶと聞いたことがある。実際、広告代理店出身の大御所作詞家も少なくないので、そのイメージだろう。全体を伝わりやすく整えたり、曲に応じて言葉を選んで言い替えたり、「心の叫びをあるがまま」からは少し距離を置いた『冷静』な視点。この部分がいわゆる「テクニック」だと考える。 一方、ジャンルとしては特化してやや狭く、「心の叫びをあるがまま」歌詞に投影するタイプをここでは『身を削る系作詞家』と呼んでみよう。日記をそのまま…のイメージが強いのがこちら。伝えたい『情熱』と、その人ならではの「センス」がものを言う。 シンガーソングライターなどは後者が多いイメージがあるが、こういった視点で歌詞を見てみると、代理店系の感覚を併せ持っている人も多くいる。他のアーティストに歌詞提供をしている人などはそうだ。才能として自然にテクニックが身についている、もしくは何かしらの形で身につけてきたのだろう。 ◆作詞家はテクニックとセンスの両方が必要 作詞家にくるオーダーの種類は大きく分けて二つだ。テーマがすでに決まっている場合と、決まっていない場合。テーマが決まっている場合は、センスの部分をあらかた決めてもらっているので、適度にセンスを盛り込みつつ、テクニックで整えてゆく。テーマが決まっていない場合は、センスの部分―――自分の中にある『情熱』の部分と対峙しないとならないので、これは結構しんどいときもあるが、逆にやりがいも大きい。 センスとテクニック。作詞家にはこの二つの視点が不可欠だ。「テクニック」なんて言葉を使うと、機械のように淡々と作詞をこなしているように思うかもしれないが、それだけで書けるほど歌詞の世界は甘くない。テクニックだけでは心に響く歌は書けないし、一方、センスだけでは万人に届かない。 そんな感じで、「自分が体験したことそのもの」ではなくて「自分の中にある気持ち」を乗せつつ、「歌詞を学んだり教えたり」しながら私は歌詞を書いている。 ◆作詞家が作れる必然 自分が「あまりよく書けなかったな」という歌詞は、必ずしっかりとボツになる。それはそうだ。自分が良いと思わないものを他人が良いと思うわけがない。 自分が良いと思ったものを誰かが良いと思ってくれたとき、そこからはじめて歌は生まれていく。そして歌は、いろいろな人に触れながら育っていく。そして時には、作り手も想像しない育ち方をして私たちを驚かせることがある。 『流行は、いくつもの偶然が重ならないと起こり得ない』という趣旨の記事を目にしたことがある。曲がヒットするにも、たくさんの「聴き手」が必要で、そこにはたくさんの偶然が重なって、伝染してくのが想像できる。 しかし、その一番最初、作詞家や作曲家がつくるのは偶然ではなく必然。それは、その曲に対しての『最高』を提供する努力をすること。その必然がなければ、その先の偶然や流行は決して生まれない。 だから作詞家はセンスだのテクニックだの時代感だの、あらゆるものを駆使して、最高の一曲を作ろうとしてあーだこーだ悩む。 なんだかんだ言ってきたけど、 伝えたいことはひとつだけ。 歌詞が、「恥ずかしい」わけ、ないじゃないか。 <昆真由美>

    2020/07/09

  • イチオシ!
    鬼頭明里さんが昇華してくれた大切なテーマ。
    鬼頭明里さんが昇華してくれた大切なテーマ。

    イチオシ!

    鬼頭明里さんが昇華してくれた大切なテーマ。

     今日のうたコラムでは、作詞家・昆真由美さんによる歌詞エッセイを【前編】と【後編】でお届けいたします。歌ネットで歴代人気曲として認定されている、チャン・グンソク「淡い雪のように」や、TikTokで人気急上昇のShuta Sueyoshi「HACK」といった楽曲をはじめ、様々なアーティストの作詞を手掛けてきた彼女。    そんな昆真由美さんが【前編】で綴ってくださったのは、鬼頭明里の1stアルバムに提供した「 Fly-High-Five! 」と「 Star Arc 」にまつわるお話です。【音楽ライブと私】【やっと昇華できたテーマ】【歌作りは、プレゼント選びに似ている】3つのタイトルで明かしていただいた想い、じっくりとご堪能ください…! ~歌詞エッセイ【前編】~ 鬼頭明里さんの1stアルバムに、「 Fly-High-Five! 」「 Star Arc 」の2曲、歌詞提供させていただきました。一枚のアルバムに複数曲提供するのは私にとって初めて。まったく雰囲気の違う2曲について、この場を借りて少し語ってみたいと思います。 ◆音楽ライブと私 「 Fly-High-Five! 」はライブ会場で盛り上がっているところをたくさん想像しながら書いた一曲です。ライブ曲を書くのはとても好きで、今までも色々なアイドルやアーティストさんに“ザ・ライブ曲!”という雰囲気の曲を書いています。 私がいわゆる音楽ライブに初めて行った時期は結構遅くて、大学3年、まだ歌詞を書くなんて考えてもみなかった頃。そこで初めて、こんな大きな空間をほんの数人が鳴らす音で操っている、その感じに感動したのを覚えています。 歌詞を学び始めてからは、「勉強も兼ねて」と、色々なライブに足を運びました。友人に誘われるたびに、イベントが開催されるたびに、あまり知らないアーティストでもとにかく行っていて、ある時期は平均で月1、多い時は月に3~4回行っている時期も。 また、あるアーティストさんのライブレポートを執筆させていただいていた時期があり、ライブに行くとステージから客席、隅から隅までを観察。これは今でも癖になっています。 でも、その後、自分が純粋にハマったアーティストのライブは、勉強のために、執筆のために訪れるライブとは比べ物にならないほどの熱量だと知りました。とにかく無敵感で溢れていて、ずっと頭の中にフワフワ感が残って、翌日仕事にならない、あの感じ。 私にとってライブは、小さい頃から慣れ親しんでたものではなくて、大人になってから知った特別で素晴らしい世界。“ライブ曲”を書く時は、今まで足を運んだいくつものライブで感じた熱を思い出しながら、会場で歌われる場面を思い浮かべながら書いています。歌いながら時に踊りながらノリノリで書いてるので、書いている最中の私はとてもじゃないけれどお見せできません(笑)。 ちなみに、音楽ライブに行く人は幸せを感じやすくなり、寿命が9年延びるという研究データがあるそう。たとえば美味しいものを我慢して長生きするより、よっぽど素敵な生き延び方!ライブ会場に足を運ぶのは、今は普遍的なことでなくなってしまったけれど、ライブ曲を書いたり聞いたりするだけでも、そこそこ長生きできるんじゃないか…なんて思っています(笑)。 ◆やっと昇華できたテーマ 「 Star Arc 」は、曲を初めて聞いた時に、一気に風景と物語が浮かんできた曲です。 実は、 ・流れ星の行方を追いかけて走り出す ・流れ星を見て自分以外の誰かの願いが叶ったと感じる この2つの情景は、ずっと頭の中にあって、作詞家になりたての頃から何度もこのテーマで歌詞を書くチャレンジをしてきました。 だけど、どうしてもそれがただの“表現”にとどまってしまって、歌の“キャラクター”や“物語”に絡んでゆかず、何度もボツに。今回、曲を聞いたときに、「ああ、この曲なら、もしかしたら」と。頭の中にあった2つのテーマが、一緒になって、すごく立体的に浮かんできて、ひと息に書き上げました。 7年熟成したテーマを、鬼頭さんの素晴らしい歌声で昇華していただけたこと。やっとこのテーマを書く資格を与えられた気がしてすごく嬉しかった。とても感慨深い1曲になりました。 歌が世に出ることって、そう簡単ではなくて、奇跡に近いとすら思っています。ボツになったアイデアはもちろん、「作ったけれど世に出なかった歌」を私はいくつも見送ってきているから。 ◆歌作りは、プレゼント選びに似ている。 「自分の書いた歌が聞かれるのってどんな感じ?」なんてたまに聞かれます。歌を作ることは、プレゼントを選ぶことに似ている気がします。これを聞いたらみんなどんな顔をするだろう、喜んでもらえるだろうか、そんなことを考えながら作る。リリースするまで、そしてリリースしてからは本当にドキドキ。 歌を聞いてくれているというのをSNSなどで見ると、そりゃあひとことで言えば「嬉しい」のだけど、その嬉しさって、「よっしゃーやったー!」みたいな感じじゃなくて、「気に入ってくれた?!ありがとう!」という感じ。一生懸命チョイスしたオススメのプレゼントを喜んでくれた時の、じんわりあったかい喜び。 だから、ちょっと自信がなくなったり元気がない時は、作品のエゴサ―チ、してしまいます、やっぱり(笑)。そしてそこから元気とかやる気をもらっていたりします。歌は、幸せを増やすためのツール。歌を届けた後も、私はたくさん幸せをもらっています。 歌に関わってくれた人のポジティブな気持ちがもっとたくさん増えますように。そんなことを想いながら、また今日もプレゼントを選ぶのです。 <昆真由美> ◆紹介曲「 Fly-High-Five! 」 作詞:昆真由美 作曲:中山英二 ◆紹介曲「 Star Arc 」 作詞:昆真由美 作曲:塚田耕平

    2020/07/02

  • イチオシ!
    アーティストが歌詞に好きでよく使うワードは…?【後編】をお届け!
    アーティストが歌詞に好きでよく使うワードは…?【後編】をお届け!

    イチオシ!

    アーティストが歌詞に好きでよく使うワードは…?【後編】をお届け!

     以前、うたコラムで『歌詞で、あえて使わないように意識しているワードはありますか?』という質問に対する、10組のアーティストの回答をご紹介いたしました(記事は コチラ !)。たとえば、ポルノグラフィティの新藤晴一さんは「風」や「空」といった使いやすい言葉。大塚愛さんは“綺麗な言葉”など。ビッケブランカさんは“形容詞”です。    そこで今日のうたコラムでは、反対に『歌詞に好きでよく使うワードはありますか?』』という質問に対する回答を過去インタビューをもとに【前編】と【後編】に分けてお届け!今回はその【後編】です。答える前に「今まで意識したことがなかったけれど、よく考えてみると、多く使っているかも!」とおっしゃっていた方も多々。是非、様々な『好きな理由』にもご注目ください。     <NakamuraEmi> よく使うのは<花>です。自然界のモノが発する力って、目には見えない凄さがあるし、とても儚いものだからこその強さや美しさがあるから、そこに憧れているんです。なので<花>に関するワードはよく使います。 <ちゃんみな> <呪い>…ですね(笑)。なんか好きなんですよね。<呪い>という表現をすればなんでもうまく収まる気がするし。それこそ今作だと「 Can U Love Me 」の<この国にはそんな子は モテない呪いがあるんだ>とか。あと「 Doctor 」の<この時代は情報が溢れる 呪いにかかってます>もそうですね。<呪い>って風習とかそういうのをひっくるめた言葉じゃないですか。日本語にしかないような、不思議な表現だと思います。 <スカート・澤部渡> <窓>とか好きなんですよね。想像がしやすいから。向こう側とこちら側というか。あと【ここにいない・いる】というニュアンスの言葉も多いなと気づきました。とくに今回のアルバムの最後は「 トワイライト 」の<君とここにいないだなんて!>と「 四月のばらの歌のこと 」の<ここにいるのに>と続きましたし、「 花束にかえて 」でも<それでも青い鳥は そこにはいない>って書きましたしね。意識して不在を歌ったアルバムにしたつもりはなかったんですけど、意外とそうだったのかもしれないと後から歌詞を読み返して思いましたね。あー、今の自分のモードはこれだったんだぁ!ってハッとしました(笑)。 <大原櫻子> なんか…温度感。冷たい何か、とか、誰かのぬくもり、とか、そういう温度感が伝わる言葉は好きですね。あと<瞳>かも。「 瞳 」という曲もあるんですけど、この歌は高校サッカーのテーマソングになるということで、実際に大会を観に行きまして。そのとき、私には応援している人たちの目がとても印象的だったんです。生活のなかでも人の目って、すごくよく見ているから、歌詞にも表れていると思います。 <奥華子> “否定形”の言葉。あと<優しさ>というワードがかなり多いかもしれません。デビュー曲も「 やさしい花 」というタイトルですし、私自身<優しさ>についてよく考えるんですね。本当の優しさって何だろうなって。たとえば、何かをしてあげることじゃなくて、何かを“しないこと”も優しさだと思うんです。連絡しないとか。あえて言わないとか。だけど、その“しない”優しさって相手に伝わりにくいじゃないですか。だからそういうところこそ、歌で表現できたらいいなって。 <足立佳奈> ラブソングなら<今すぐ想いを伝えるよ>とか<あなたに歌うよ>というようなフレーズをすぐに書いてしまいます(笑)。私自身が想いを伝えちゃいたいタイプなので。だけど、伝えられない子にとっては共感できない歌詞になってしまうかもしれないので、そのバランスを考えるのは毎回ちょっと大変ですねぇ。自分の恋愛観が出すぎてしまわないように気をつけます(笑)。 <BIGMAMA・金井政人> <運命>とか<神様>とか。自分の傾向です。その言葉を音楽として最も体現できたのが「 神様も言う通りに 」という曲で。僕はお参りをしていて、ふと神様の気持ちを想像したことがあるんですね。「これだけたくさんひとがいて、大変だろうな」って。それで一度、お願いをするんじゃなくて「今年も一年頑張るので、見守っていてください」くらいで帰ったことがあるんですよ。そうしたら、のちに「それが正しいんだよ。お参りっていうのは、自分の名前を伝えて、報告をしに行く場所なんだよ」ということを話してくれたひとがいて。 その真偽作法はいろいろあるとは思うんですけど、僕としてはあのときに自分が思い直したことって正しかったんだなって感じました。仮に、神様が願いを叶える順番をつけるとしても、本当に頑張っているひとから優先させていくんじゃないかなって。すると、また助詞の話に戻りますけど“神様の言う通りに”ではなくて「神様も言う通りに」がいいと思ったんですよね。自分の意志で実現させていくんだという気持ちを<も>という助詞に込めて。だから「抗え」というか「偶然を必然に変えろ」と表現したくて<運命>や<神様>というワードを使っていることが多い気がします。 <阿部真央> う~ん、初期は<Baby>かな。なんか誰かがね、Twitterで「阿部真央の曲は<Baby>出がち」みたいなことを書いていて、たしかにウルフルズさん並みに出ていますね(笑)。というか、ウルフルズさんの影響で<Baby>が好きになって、やたらと使っていました。 <コレサワ> <ちょっと>とか<ギュって>とか、ちっちゃい<っ>が入る言葉ですね!<きっと>とか<やっと>とか<なっちゃう>とか。あと【ちゃちゅちょ】とか【きゃきゅきょ】とかも入れたい(笑)。そういう言葉が可愛くて好きなんです。だって「こぼれちゃった」とか日常会話で言うとブリッ子じゃないですか。でも歌の中だったら「~だもん!」とかも許されるから、いつも自分が使いたくて使えない言葉を使っています。  それぞれのアーティストが大切にしているもの、好きなもの、よく見ているものが自然と歌詞にも表れていることがわかりますね。今回、ご紹介したアーティスト以外にも、あなたが好きなアーティストの楽曲にはどんなワードが登場することが多いか、注目しながら歌詞を読んでみるとまた面白いと思います!いろんな形で歌詞を楽しんでみてください…! 【前編】 はコチラ!

    2020/04/28

  • イチオシ!
    アーティストが歌詞に好きでよく使うワードは…?【前編】をお届け!
    アーティストが歌詞に好きでよく使うワードは…?【前編】をお届け!

    イチオシ!

    アーティストが歌詞に好きでよく使うワードは…?【前編】をお届け!

     以前、うたコラムで『歌詞で、あえて使わないように意識しているワードはありますか?』という質問に対する、10組のアーティストの回答をご紹介いたしました(記事は コチラ !)。たとえば、ポルノグラフィティの新藤晴一さんは「風」や「空」といった使いやすい言葉。大塚愛さんは“綺麗な言葉”など。ビッケブランカさんは“形容詞”です。    そこで今日のうたコラムでは、反対に『歌詞に好きでよく使うワードはありますか?』という質問に対する回答を過去インタビューをもとに【前編】と【後編】に分けてお届け!今回はその【前編】です。答える前に「今まで意識したことがなかったけれど、よく考えてみると、多く使っているかも!」とおっしゃっていた方も多々。是非、様々な『好きな理由』にもご注目ください。 <坂口有望> <いつか>ですかね。この言葉は「いつか~したい」って未来を意味することもできるし、「いつかの~も」って過去を意味することもできる、不思議な目線を持つ言葉やなと思っていて。それをよく歌詞の一番と二番で使い分けたりして遊んでいます。言葉遊びが好きなんですよね。 <スカイピース・テオ> <僕>と<君>だね。二人でよく即興ソングとかも動画撮影するんですけど、やっぱり90%くらいの確率で僕らの曲にはそのワードが入っています。自分たちは今、誰かに伝えたいという想いが一番大きいので<僕>と<君>が欠かせなくなってきちゃうのかな。やっぱり歌詞には嘘をつけませんね。 <絢香> よく使う言葉かぁ…。意識はしたことはなかったんですけど<空>に関するキーワードが多いかもしれない。希望を感じたいときには空を見上げるし、悲しいときには空が泣いているし、昔から自然とよく使ってきました。そういえば、今回のアルバムでも「 センチメント 」の<曇り空をかきわけ>とか、「 365 」の<雨のち晴れのち 曇り空でも>とか、書いていますね。感情を空模様天気で表すことが好きなんだと思います。 <HY> 新里  キーワードはありますね。僕は<風>かな。 仲宗根  あ~、じゃあ私は<あなた>ですね。やっぱり一人の人間のことをものすごく想いながら書くので、自然とそういう風になります。だけど、ヒデに歌わせる曲のときは<君>にするように意識しているかな。なんか、ヒデにバラードを書くときって、いつも不思議な感覚があって。こう…私ではないんだけど、ヒデでもない、中性的な主人公がいるんですよ。その主人公が歌っている。でも、自分がバラードを歌うときは、完全に自分寄りの女性が感情を持って歌います。 <緑黄色社会・長屋晴子> 最近は本当に<愛>という言葉がよく出てきますね。意識的に書こうと思っているわけじゃないんですけど、気づいたら出てくるから、そういう時期なんだと思います。 <Official髭男dism・藤原聡> 語感が気持ちよいからなんでしょうけど<知るよしもない>というフレーズがよく出てくる気がします(笑)。「 ノーダウト 」にも使っているんですけど、今作りかけの仮歌詞にも登場していて、スタッフさんに「聡っちゃん<知るよしもない>って好きだよね~」って言われました(笑)。 <MACO> <夢>かな。夢物語とか、夢の中とか、タイトルも「 朝もお昼も夢の中も 」とか「 二人は夢みるマーメイド 」とか。あと前のアルバムでは「 夢見る私を笑わないで 」って曲もあったし。どうしてだろう、夢占いとか好きだからでしょうか!あとは<今日>ですね。この瞬間を切り取るというか、今日も思っているということを描いていることが多いと思います。 <androp・内澤崇仁> 一番多いのは<光>ですかね。ほとんど“前に進む指針となるもの”を表現するために使っています。でもやっぱり、すべての言葉に対して、人それぞれ感じることって違うじゃないですか。そのなかでもとくに、僕にとってはこの<光>という抽象的なものが、一番大きな存在なんだと思います。 <大塚愛> <雨>は頻繁に使います!雨って、必ず降るけど必ず上がるものであり、周りから自分を消してくれるカーテンでもあり。あと<傘>を差せばちょっとオープンな個室にもなりますよね。だからラブソングは<傘>が登場するだけで、ロマンティックで危ない匂いがする特別な空間になったり。雨に濡れるだけでエロさが増したり、使い勝手が良いんです。 【後編】に続く!

    2020/04/13

  • イチオシ!
    「この人がこのセリフは言わないでしょ」って気づいたりするんです。
    「この人がこのセリフは言わないでしょ」って気づいたりするんです。

    イチオシ!

    「この人がこのセリフは言わないでしょ」って気づいたりするんです。

    俺は曲の中に、その人が生きていて 血が通っていないと嫌なので 最初から最後まで主人公が怒らないような 歌詞を書きたいんですね。 だから血が通うまで書き続ける、頑張る、諦めない。 (back number・清水依与吏)  冒頭でご紹介したのは、以前、歌ネットの 『back number特集!“清水依与吏”インタビュー』 のなかで、依与吏さんが語ってくださった歌詞のこだわりについての発言です。その言葉のとおり、back number楽曲のなかで息づいている主人公ひとりひとりが、自分の心に寄り添ってくれていると感じる方、たくさんいらっしゃることでしょう。  また、同様に各アーティストたちはいろんな想いで歌の“主人公”というものを生み出しております。では、その“主人公”にはそれぞれどのような特徴・性質があるのでしょうか。今日のうたコラムでは、過去インタビューをもとに、様々なアーティストの『主人公の特徴・性質』についての回答を【前編】【後編】に分けて一挙、ご紹介…! ~歌の『主人公の特徴・性質』後編!~ <スカイピース> ☆イニ☆  <僕>は言いたいのに言えない子。そのもどかしい気持ちを書きたくなりますね。さっき「自分はグイグイいける」とか言いましたけど、それは「この子も俺のこと好きなんじゃない?」という両想いの確信があるときのみですからね(笑)。それまでは結構、慎重です。そして<君>は、なかなか振り向いてくれない子を書きがち。ちょっとあっちも気づいているけど、簡単には来ないタイプの子ですね。 テオ  僕は、後悔することが多い主人公だな。伝える前に死んじゃったりとか。みんなには後悔しないでほしいからね。自分の歌を聴いてもらうことで、こういうやつは後悔しちゃうってことを知ってもらって「じゃあ動き出さなきゃ!伝えに行かなきゃ!」みたいな感じで思ってほしいというか。 で、<君>はあんまり自分の想いを言わない子が多いかもしれないですね。強がりの子。たとえば<僕>が「別れよう」と言ったとき、泣いて「嫌だ!」って言ってくれる子ならわかりやすいじゃないですか。でも「わかった、頑張ってね!」って言って、相手の知らないところで泣いているような子を書きがちですね。だから「 僕の夏の恋の話 」とかまさにそう。 <井上苑子> 結構<私>はスネがち(笑)。嫉妬しがち。いつも「なんでこうしてくれないの!?」って気持ちを書いている気がします。そして<君>は“気づかながち”です(笑)。鈍感。そういう二人の物語が一番可愛く見えるんですよね~。やっぱりドラマとか観ていても、そこのズレがもどかしくて良いじゃないですか。本当は好きなのに!っていう。 <ビッケブランカ> 主人公の<僕>は基本パッとしないですね。後ろ向きというより、物事を斜に構えている感じ。きっと“呑んだらえ~やん♪”とは言わないでしょう(笑)。やっぱり自分が核になっているから、どんな場面を描いてもそこまで<僕>の人間性はブレないですね。 で<君>の場合は、理想の女性というより“理想の話に合う女性”かな。その主人公にどう接触して、どう結末を迎えるかということを考えたときに、その物語で自分が「クゥ~!」ってなるかどうか。「良いわ!よくそこでその行動を取った!」って思える<君>を書いている感じですね。 <HY> 仲宗根  私の場合は「 NAO 」のように、主人公や<あなた>のモデルとなる人が実際にいるから、超具体的です。実体験でも、実体験じゃなくても、この人に書いてあげたいと思った“この人”の年齢や性格になりますね。 新里  僕の場合は、ひとつひとつの曲調によって変えているような気がする。たとえば、初々しい曲調だったら、中学生の頃の初恋の気持ちが似合うからそういう物語をイメージしたり。ポップで明るくて若い人に聞いてもらえそうな曲調だったら、20代くらいの記憶を思い出したり。大人っぽいサウンドだったら、今の年齢の自分の恋愛観を入れ込んだり。そうやって主人公が出来上がっていると思います。 <スキマスイッチ> 常田  (とくに初期は)卓弥がイメージしていた歌詞の主人公はこう…男らしかったり、潔かったりという面が強かったと思います。一方、僕が“スキマスイッチくん”に持とうとしていたイメージは真逆で、うじうじ女々しくて、とはいえその弱さを振り切りたいみたいな理想もありました。そういう真逆な僕らから生まれたからこそ“スキマスイッチくん”は一言で言い表せないような人物像なんですかね。 大橋  すごく簡単に言うと、僕の方が現実的だと思います。真太くんの方がもう少しファンタジックというか、それこそ理想的というか。あときっと僕の方がネガティブで、真太くんの方がポジティブ。僕は、他人に見せない弱い部分とか、気を許した人にしか出せないダメな部分とか、そういうものに魅力があると思っていて。それがあるからこそ、普段の一面も輝くし、人間らしいなって。 だから僕の歌詞もまさに「誰かに言いたいけど言えないこと」を書いていく傾向があるんですよ。だけど真太くんの描く主人公は、すごく生き生きと夢に向かっていたりする。もちろんそこに迷いとか苦悩はあるんでしょうけど、どちらかというと優等生というか。でもそれって真太くんそのままではないと思うんですよ。 きっとお互いの理想の世界観が違うからこそ、二人で書くと歌詞に幅が出るんでしょうね。二人してネガティブだったら、ものっすごく暗くて誰も聴きたがらないだろうし(笑)。だからこそ“スキマスイッチくん”を作るにあたって、自分の中のどの辺りを削るかということはすごく意識しますね。自分のこういうところは、スキマで言わなくて良いだろうなとか。逆にソロのときは、スキマで言わないような違う部分を削り取ってみようとか。 常田  結構、卓弥から「そこは言わなくていいんじゃない?」って言われますね。「そこまで言っちゃうとちょっと気持ち悪いよ」とか、昔なんかは「トースターは捨てろよ!」とか(※「 ドーシタトースター 」)。そういう会話はよくします(笑)。僕は全然そういうところを気にしないんですよ。実体験も全然書くし、さらにそこへ理想も乗っけますからね。逆に乗っけすぎて「この主人公はこんなに強くないでしょ」って言われたり。そうやって指摘してもらって、もうちょっと抑えた方法で書いていきます。 大橋  主人公がどんな人物かというディテールを二人で考えるんですよ。歌詞の中には一切出てこないんですけど、この主人公は何歳くらいで、犬を飼っていて、サラリーマンで、結婚はしてないけど好きな人はいる…とか(笑)。そういう人物像が少しずつ出来上がっていくと「この人がこのセリフは言わないでしょ」って気づいたりするんです。 常田  とくに年齢の話はよくするよね。ほぼ全曲、ちゃんと年齢設定はしているくらい。たまに全く認識が違うようなときもあります。「え!そうなの!?」みたいな(笑)。同じ歌詞なんですけど、全然違う人物像とか年齢を想像しているんですよ。そこをいろいろ話し合って、少しずつ主人公を作っていくんです。だから、どちらがたたき台を書こうが、1行ずつ綴っていこうが、最終的に頭からザーッと読んでいって、修正しながらバランスを取って歌詞を作り上げていくのが、スキマスイッチのスタイルですね。  自分に通ずるところがある主人公。伝えたいメッセージから生まれる主人公。聴いてくれるひとを想像するところから生まれる主人公。その特徴・性質は十人十色であるのがわかりますね…!あなたの好きなアーティストの描く“主人公”は、どんなタイプの人物が多いと思いますか? 是非、そんな視点からも歌詞を楽しんでみてください…! 【前編】はコチラ!

    2020/04/02

  • イチオシ!
    自分のなかの女々しさを女性に擬人化しても幸せなひとが出てこない。
    自分のなかの女々しさを女性に擬人化しても幸せなひとが出てこない。

    イチオシ!

    自分のなかの女々しさを女性に擬人化しても幸せなひとが出てこない。

    俺は曲の中に、その人が生きていて 血が通っていないと嫌なので 最初から最後まで主人公が怒らないような 歌詞を書きたいんですね。 だから血が通うまで書き続ける、頑張る、諦めない。 (back number・清水依与吏)  冒頭でご紹介したのは、以前、歌ネットの 『back number特集!“清水依与吏”インタビュー』 のなかで、依与吏さんが語ってくださった歌詞のこだわりについての発言です。その言葉のとおり、back number楽曲のなかで息づいている主人公ひとりひとりが、自分の心に寄り添ってくれていると感じる方、たくさんいらっしゃることでしょう。  また、同様に各アーティストたちはいろんな想いで歌の“主人公”というものを生み出しております。では、その“主人公”にはそれぞれどのような特徴・性質があるのでしょうか。今日のうたコラムでは、過去インタビューをもとに、様々なアーティストの『主人公の特徴・性質』についての回答を【前編】【後編】に分けて一挙、ご紹介…! ~歌の『主人公の特徴・性質』前編!~ <back number・清水依与吏> back numberの主人公の男ってちょっと相手の気持ちにあぐらをかきがちなところある(笑)。「 花束 」もそうだし、「 日曜日 」とか「 光の街 」とかも、すごく冷静な感じにね。ありがたさを忘れるタイプなのかもしれないです。それで「あ、やべ!別れるのかぁ!」みたいなときに急に優しくなりだすみたいな(笑)。そういえばカップルの恋愛最中みたいな歌は楽曲もミドルテンポで淡々としていますね。なんか…ダメな男だと思いますよ。 女性の主人公が幸せな歌は…ない(笑)。(中略) まず俺の歌詞は、よく“女々しい”って言ってもらえるんですけど、「行かないでくれよ~」とか「なんであの子は俺のことが好きじゃないんだ!」とかそういう気持ちが“女々しい”と呼ばれるもので、逆に幸せな感情で“女々しい”ってあんまりないじゃないですか。だから、いくら自分のなかの女々しさを女性に擬人化しても幸せなひとが出てこないんだと思います。 (主人公は) 自分ではないとは思うんですけど、完全に自分でないとは言い切れないというか。半々ですかねぇ。難しいところです。最初は全く俺とは違う人間を描こうと思って作っていくんですよ。でもそのうち「あ~わかるわそれ~!」ってなって、「そうか、俺が書いているんだった!」みたいなことによくなるんです(笑)。まぁいろんな主人公がいるつもりではあるんですけど、大まかに分けると何種類かの人しか出てこない気もするしなぁ…。だからなるべく数えないようにしています(笑)。 <コレサワ> 結構、どの曲も<あたし>はワガママですね(笑)。聴く人によっては「こいつヤバイ奴だ」って感じるかもしれません。でも実際、人ってみんなヤバイやん?って思うんです。それに“ワガママ”って言うと悪く聞こえますけど、何も言わない人の方がめんどうくさいじゃないですか!私はずっと「ワガママってすげーいいやん!めっちゃわかりやすいやん!」って思っていて。その良さをみんなにわかってほしいなぁ。だから、たとえヤバく思われても、何かひとつ強い芯が通っている女の子を書きたいんですよね。ワガママな<あたし>が素敵に伝わる歌を届けていきたい。 <reGretGirl・平部雅洋> 付き合っていたら、なんとなく向こうの気持ちが僕から離れているなぁ…みたいなのがわかるんですけど「まぁいつか時間が解決してくれるだろう!」と思うんですよ。そして別れを告げられてから<気づいていたのに無視をしていた>と気づくわけです。さらに、僕がバカなだけかもしれないですけど、恋愛においては、昔の失敗を気づかないうちにまた繰り返してしまうことが結構あるんですよね(笑)。その結果、いくつも<因果応報、自業自得>な歌詞が出来上がります。 <緑黄色社会・長屋晴子> とにかくあまり自信がないです。きっとどの主人公も。でも、自信はないけれど、何か漠然とした理由で頑張ろうとしているというか。「とりあえず」や「なんとなく」が起爆剤だって良いから、進んでいるというか。そういうガムシャラな主人公が多い気がします。まさに今回の「 sabotage 」もそうですね。 <ACE COLLECTION・たつや◎> 曲を出せば出すほど、(主人公に)自分の恋愛観がボロボロと出ちゃっていますね。歌詞を書いていると、いつも以上に自分の気持ちと向き合うじゃないですか。過去のことでも今のことでも。だから作詞中に初めて自分の気持ちに気づくこともたくさんあります。「あー、あのとき俺ってこういうふうに思っていたんだ」って。 <片平里菜> 好きだからこそ攻撃してしまうところもあるんでしょうけど、(主人公が)優しくないですよねぇ。ラブソングなのに否定的な表現が多いなって自覚はしています(笑)。たぶん、闘う女性が好きなんです。チャンスを待っているだけだったり、今の現状に満足していたりするよりは、そこからもっと先のいろんな景色を見たいという気持ちがいつもありますね。だから強い女性像が自然と曲の中に作り上げられていくんだと思います。 <ゴールデンボンバー・鬼龍院翔> 僕は何かに強く依存している人の気持ちを描くのが好きなんですよ。だから「 燃やして!マイゴッド 」でも主人公の女性が、ひとりの男性を神のように崇めて、周りが見えなくなるほど依存している姿をイメージしました。まぁ僕自身もやっぱりサラッとはしていないですからねぇ。性根がジメジメ、ネバネバしております。すごく引きずるし、基本ネガティブなんですよね。そうじゃないとこういう歌を書かないですもん(笑)。 【後編】に続く!

    2020/04/01

  • イチオシ!
    この春にぴったりな“出会いと別れ”の歌を一挙ご紹介…!
    この春にぴったりな“出会いと別れ”の歌を一挙ご紹介…!

    イチオシ!

    この春にぴったりな“出会いと別れ”の歌を一挙ご紹介…!

    後悔が残るくらいがちょうどいい春あわゆきのほかほかきえる (東直子)  いよいよ3月が終わり、4月が始まりますね。とはいえ今年は、コロナウイルスの感染拡大予防のための自粛により、卒業式や卒業旅行、送別会が中止になったりと、最後の思い出づくりが出来ず、気持ちに終止符を打てないまま、新生活に突入しなければならない方が多いのではないでしょうか。なかにはまだ心に何か“後悔”が残っている方も…。  でも、それでもわたしたちは、新たなはじまりに向かって進んでいかなければいけません。そんなとき、冒頭でご紹介した歌人・東直子さんの短歌が、ほんの少し救いになるような気がしませんか? 後悔が残るくらいがちょうどいい。今はそう自分に言い聞かせ、あわゆきが消える、ほかほかした春のなかをゆくのです。  そして、今日のうたコラムでも、後悔や寂しさを抱える心が少しでも上向きになり、歩き出す力が湧いてくるような、春にぴったりな“出会いと別れ”の歌を一挙ご紹介…! いろんな思い出を振り返りながら、大切な人を思い浮かべながら、未来への希望を描きながら、フレーズや歌詞を読んでみてください! 【春にぴったりな“出会いと別れ”の歌15選!】 恋い焦がれたこと 夢に起きてまた夢見たこと これまでを切り取るように 頭の中を巡る 明日が来ることは解る 昨日が戻らないのも知ってる できれば やり直したいけれど 「 さよならの今日に 」/あいみょん また会おうね 元気でいて 雪深い朝も 星のない夜も 笑いながら 泣きながら 僕らは大人になったね 「 北極星 」/藤巻亮太 あの日君は一瞬で 世界の色を変えてくれた 春が連れてくる あの日の君を もう会えないと知ってるの 春が連れてくる 笑ってる君は あの日と同じまま 「 sakura 」/藤原さくら 青春のフィルター見返して 約束もなしに会えたこと なんでもない日々が特別なんだって 今更気づいた ありがとう、いつかまたね 「 青春のフィルター 」/みきなつみ GOOD BYE MY SCHOOL DAYS たくさんの思い出かかえて GOOD BYE MY SCHOOL DAYS 新しい暮らしが始まっても GOOD BYE MY SCHOOL DAYS きっとみんな忘れたりしない GOOD BYE MY SCHOOL DAYS 今度会う時まで元気でいて もしもさびしさに負けそうな時 もう一度そのままのやさしさで抱いて 「 GOOD BYE MY SCHOOL DAYS 」/DREAMS COME TRUE いまでもまだね 君が好きで 言えるはずもなくて その微笑(ほほえみ)も 寂しさも 強がりも 受け止めてくれる人がいますように 「 車窓 」/flumpool さよなら わたしは忘れはしないでしょう 世界でいちばんあなたのことが好きだったよ もう泣かない もう振り向かない わたしは 明日を生きていく 生きていく 「 さよなら 」/大原櫻子 今 消えてゆく この風景を いつまでも思い出せるように 焼き付けようとしても 瞬きする度に こぼれてしまう 喧嘩の理由が君の優しさだったと 気付けなかった あの日の涙 「 卒業 」/コブクロ やさしい人にしかやさしくできないなんて うそばっか だってわたしは違うから お別れのあとの届かない「ありがとう」 なんでわたし涙が出たんだろうか 「 3 3 4 1 」/坂口有望 君とみた空 君といた季節 戻れない日々ばっかり 輝いてしまう 夢のように浮かぶ 真夜中の虹を 君も見てるかな 真夜中の2時 「 真夜中の虹 」/スガシカオ サクラ 舞い上がれ いま 繰り返す悲しみは もういらない 明日の空へ 幾千もの想いを ずっと この胸に 手を伸ばして掴んだ 空にひとひら 桜ひとひら 「 桜ひとひら 」/MISIA 桜散る桜散る ひらひら舞う文字が綺麗 「今ならまだやり直せるよ」が風に舞う 嘘だよ ごめんね 新しい街にいっても元気でね 桜散る桜散る お別れの時間がきて 「ちょっといたい もっといたい ずっといたいのにな」 うつむいてるくらいがちょうどいい 地面に咲いてる 「 栞 」/クリープハイプ その背中 優しさを忘れない 夢にだけ見た景色が 色褪せてなくなっても この涙 枯れるまで泣きたいの いつか この恋 口笛にかわるまで 今は この恋 口笛にできなくて この恋 口笛にかえるから 「 口笛にかわるまで 」/いきものがかり Blue Daisy Good Morning Happy Day Blue Daisy 大好きだった 哀しみは運命のカーテン 新しい朝 迎えようよ 朝が来ない 夜はないわ 「 Good Morning~ブルー・デイジー feat. aiko 」/東京スカパラダイスオーケストラ だけど僕等一人じゃ生きれずに 愛探し彷徨う旅人で 巡り会い別れを繰り返し 何処へ向ってゆく 涙涙押し寄せないで もう笑って生きていたいから 「 はじまりの唄 」/大橋トリオ  みなさんが新年度、笑って生きていけますように。また、あなたにとってのイチオシのフレーズは、是非 【コトバのキモチ】 コーナーへのご投稿くださいませ。さらに、歌ネットでは現在 『#春は必ず来る~今、あなたに贈りたい“心の免疫力UP”ソング特集』 も掲載中です。こちらもチェックしてみてください…!

    2020/03/31

  • イチオシ!
    28歳までは、ゴッリゴリのイタリア料理のコックさんだった。
    28歳までは、ゴッリゴリのイタリア料理のコックさんだった。

    イチオシ!

    28歳までは、ゴッリゴリのイタリア料理のコックさんだった。

     今日のうたコラムでは、2月に歌詞エッセイを執筆いただいた作詞家・鈴木まなかさんからバトンを受け継ぐ形で、同事務所の作詞家・渡邉シェフさんによる歌詞エッセイをお届けいたします!彼は、クラブミュージックから、歌謡曲まで幅広いジャンルに精通しており、その曲が本来持っている美しい音の響きや、言葉選びを最も重要視しているスタイルの作詞家。提供アーティストのファンやリスナーから多くの支持を集めております。  そんな渡邉シェフさんが今回綴ってくださったのは、所属事務所『Relic Lyric,inc.』のコンセプト、そして事務所設立後の初仕事となった、アイドルグループ“わーすた”の楽曲「グレープフルーツムーン」にまつわるお話です。アルバムリリースより一足先に、この歌詞に込めた想いを是非、ご熟読くださいませ…! ~歌詞エッセイ~ お控えなすって!!!所属事務所『Relic Lyric,inc.』作詞家の渡邉シェフです! 鈴木まなかから、バトンを受け継ぐ形で、今回コラムを書かせて頂く事になりました。ちなみに事務所名は僕が考えた名前です。Relic(歴史の遺物)Lyric(詩)inc(なんか好き)。わかりやすく言えば遺跡の壁画のように後世に伝わる音楽を作れますようにとゆうのと、音楽事務所なので、響きにリズムを感じる言葉をチョイスしました。RelicのHPでロゴをクリックしたら出てくる 「10000年後のあなたへ、僕らの音は響いてますか?」 この言葉が『Relic Lyric,inc.』のコンセプトです。遠い未来ではピラミッドのようにネットを深く深く採掘してるかもしれない。そんな時にRelic Lyricが生み出した音楽が時代を越えて響くのなら、すごいロマンがあるよなぁて感じです。 さて本題ですが、そんなRelic Lyric設立後の初仕事。来たる2020年3月25日にリリース“わーすた”結成5周年記念のBESTアルバムのリード曲「グレープフルーツムーン」の制作時のエピソードや想いを綴ろうと思います。 この曲の依頼が来たのは、クリスマス前。どいつもこいつも浮かれやがって!と拗ねている僕はEazy-Eの“Merry Muthafu××in Xmasを口ずさみながらケンタかモスのどっちを食べるか熟考していた。すると、まなかちゃんからの電話が鳴った。なにかしら?と電話に出てみると「なべさん!仕事の依頼やで!」と…詳しく聞かせてもらおうかと続けてもらうと、 今回はコンペでは無くて決め打ち案件 3月に出るBESTアルバムに収録予定 ふむふむ… かつ!リード曲! サンタさん居るるるぅぅうう!! さっきは乱暴なことを言ってごめんなさい! 詳細は後ほどメールで、と言うことなので急いで 帰宅しチキンをくわえて待つ…来た! 前回のシングル曲で僕とまなかちゃん共作詞の「遮二無二生きる!」に続きエモ路線でアッパーバラード。だが、感動系に寄りすぎずに力強く!遮二無二ではメンバーの今の想いを代弁するような方向性で書いたが、今回のキーポイントの1つでもある“客観性”を持たせながら、わーすたメンバーはあくまでもストーリーテラーのようなポジションで、この曲を聴いているリスナー自身の夢と重ねられるような距離感で書いて欲しいとの事だ。 その為、「グレープフルーツムーン」には一人称も二人称も出てこない。主人公はわーすたでもあり夢を追ってるすべての人達だ。 話は少し逸れるが、僕の作家名は渡邉シェフ。今年の1月に33歳になったが28歳までは、ゴッリゴリのイタリア料理のコックさんだった。5年前には、まさか自分が作詞家になっているとは思ってもなかったしなろうと思った事も無かった。 きっかけは幼稚園からの幼馴染みでもあり『Relic Lyric,inc.』のもう1人の代表でもある作曲家のHiroki Sagawa。中学、高校で一緒に“Soul-273”と言うバンドを組んでいて、ガキの遊びで書いていたくらいだ。 それが5年前の夏、さがわスタジオで歌詞に煮詰まっていたHiroki Sagawaの代りに仮歌詞を書いた事をきっかけにマネージャーを紹介してもらい、コンペに参加させて貰うと、幸か不幸か3回目でラッキーパンチが炸裂し、勘違いした僕はコックさんを辞めて今に至る。夢はときに奇想天外な場面転換をするから面白い。が、とても厳しい! 僕の座右のシーンであるアントニオ猪木氏の「出る前に負けること考える馬鹿いるかよ!」と言う言葉を胸に裸一貫出発したものの、簡単に勝てるはずも無く現実に往復ビンタ一万発喰らったのち卍固めでバッキバキにボコられた。そして奇しくも、わーすたと同じく5年目を迎えてのこの曲。想いが乗らない訳がない! 基本的に僕の作詞スタイルは、静かな真夜中に目を閉じてテーマを頭の片隅に置きながらデモを聴き、脳内PVを再生してそれを言語化する。いつもの事ながら素晴らしく綺麗な岸田さんのピアノが造る世界を言葉にして相性を探りながらメロディにはめていく。そして制作スタッフとの共同作業で何度かの修正を繰り返し、脳みそがちぎれそうになりながらイメージに近づけていく。そうしてやっと出来た歌詞。 空のほとりに立って見上げてる あの頃よりは近いグレープフルーツムーン 手を伸ばせば掴めそうで いつもいつも願ってそれでもまだ届かない 近づくほどに遠くて 流れ星には願わない 叶えてじゃ叶わない まずタイトルでもある「グレープフルーツムーン」 なぜこの言葉にしたか。 僕の幼い頃、夜に車に乗ることがあるとサンルーフを開けて寝転んで空を眺めるのが好きだった。宇宙を飛んでるような気分だった。そして車は月に向かっているのに全然近くならないなぁと不思議に思っていた。この感覚が夢と重なった。 夢の途中で触れそうな場所に近づけば近づくほどに、夢を掴むことの大変さや、そこに到達出来た人の偉大さを感じる。それはとてもほろ苦くて甘酸っぱい。「叶えて」で叶うような簡単なことでは無い!それでもたまに起こる幸せな瞬間や、応援してくれている大切な人の為、なにより自分を信じ続ける限り、心が折れても薄皮一枚でも残っているのなら、たとえ届かなかったとしても本当の意味で生きることができると思う。僕自身も音楽には随分支えられてきた。 だからこの曲を聴いたどこかの誰かの力になれたなら 最高だ!  わーすたもこの曲を聴いてくれた誰かも超がんばれ! 世界が変わるその日まで…… 『世界』を変えてみたいんだ。 <渡邉シェフ>

    2020/02/25

  • イチオシ!
    慰めるために握った手が、気付いたら私の涙で濡れていた。
    慰めるために握った手が、気付いたら私の涙で濡れていた。

    イチオシ!

    慰めるために握った手が、気付いたら私の涙で濡れていた。

     今日のうたコラムでは、人気コーナー『言葉の達人』にもご登場いただいた作詞家・鈴木まなかさんによる歌詞エッセイを第1弾~第3弾に分けてお届けいたします。2011年、17歳にして作曲家としてメジャーデビュー。わーすた、こんどうようぢのサウンドプロデューサーを担当し、SUPER☆GiRLS、私立恵比寿中学などの作詞も手がけている彼女。    そんな鈴木まなかさんが、歌詞エッセイの 第1弾 、 第2弾 に続く、最終回で綴ってくださったのは女性アイドルグループ“わーすた”に提供した楽曲「 いまはむかし 」にまつわる、彼女の実体験。第2弾エッセイの 「つづく」 の先のお話です。是非、最後までご熟読くださいませ。 ~歌詞エッセイ最終回「いまはむかし」10年後のもう1つの物語。~ 以前プロデュースしていたアイドル“わーすた”に提供した「 いまはむかし 」という楽曲は、大好きなお祖父ちゃんが亡くなってしまう物語。歌詞は淡々と書いて、仮歌は泣きながら録音したのを今でも覚えています。実はこの曲はノンフィクションです。 幼少期、祖父と祖母に育てられた私にとって、とても思い入れの強い楽曲となりました。そして、リリース後しばらくの間、自らこの曲を聞くことはありませんでした。私が久しぶりにこの楽曲を聴いた、意外なきっかけをお話させてください ------------------------- 「ねぇ、おばあちゃんは知りたい?」 私は何も知らずに微笑んでるおばあちゃんに問いかけた。察したのか、それとも元々勘付いていたのか、すぐにこう答えた。 「知りたいよ。もうここまで生きれて幸せな人生だったから、何も悔いはないよ。」 そう言い放ったおばあちゃんに、肺ガンから骨転移している末期癌の事、ずっと嘘をついていた事、全てを打ち明けた。おばあちゃんは一筋の涙を流しながら、無理に作った笑顔で、俯く私に話しかけた。 「おじいちゃんと同じ肺ガンだ、嬉しいね」 それからも希望が小さくなっていく日々は続いたが、おばあちゃんは常に希望を失わなかった。奇跡が起こる。そんな予感すらした。 「いつか、トイレに一人で行けるようにリハビリを頑張るね。」 「いつか、寝返りが打てるようになるといいなぁ。」 「いつか、また大声で笑いたいな。」 そんなおばあちゃんが突然私の名前を呼んで、話を始めた。 「早くおじいちゃんに会いたいな。まなかちゃんも、おじいちゃんみたいな人と結婚したらおばあちゃんみたいに幸せになれるからね。」 そう言いながら、おばあちゃんは初めて号泣していた。慰めるために握った手が、気付いたら私の涙で濡れていた。時間を忘れて2人でずっと泣いていた。 「ありがとう、ありがとう」と伝え合いながら。 その晩、おじいちゃんがお迎えに来ておばあちゃんはゆっくりと人生の卒業式を迎えた。 それから1年経った頃、おばあちゃんが大切にしていた一軒家の片付けやリノベーションをすることにした。色んなものが無造作に詰め込まれている棚がある。片付けようと思い、一番手前にあるCDプレイヤーを手にとった。 よく見ると、CDが入ったままになっている。美空ひばりさんが大好きだったおばあちゃんは、どんな曲を聞いていたのか気になって開けてみたら、CDに印刷されていたのは「The world Standard/わーすた」の文字だった。 私が全曲サウンドプロデュースを手掛けたアルバム。胸が熱くなりながらも、片付けを再開したらすぐにわーすたのCDのケースが出てきた。プレイヤーに入りっぱなしだったCDをしまうために開けてみると、歌詞カードが「いまはむかし」のページで裏返しになったまま、しまってある。 久しぶりに歌詞を読んでみたら、滲んでいて読めない部分があった。おばあちゃんは少女のようにいつも笑っていたけど、実はこっそり泣いている事もあったのだろう。 私はCDプレイヤーの電源をいれて、久しぶりに「いまはむかし」を聞いた。おじいちゃんとおばあちゃんの写真が並ぶ仏壇に手を合わせながら。 <鈴木まなか> ◆紹介曲「 いまはむかし 」 作詞:鈴木まなか 作曲:鈴木まなか・宇佐美宏 ★鈴木まなか 『言葉の達人』登場回

    2020/02/17

  • イチオシ!
    久しぶりにこの楽曲を聴いた、意外なきっかけをお話させてください。
    久しぶりにこの楽曲を聴いた、意外なきっかけをお話させてください。

    イチオシ!

    久しぶりにこの楽曲を聴いた、意外なきっかけをお話させてください。

     今日のうたコラムでは、人気コーナー『言葉の達人』にもご登場いただいた作詞家・鈴木まなかさんによる歌詞エッセイを第1弾~第3弾に分けてお届けいたします。2011年、17歳にして作曲家としてメジャーデビュー。わーすた、こんどうようぢのサウンドプロデューサーを担当し、SUPER☆GiRLS、私立恵比寿中学などの作詞も手がけている彼女。    そんな鈴木まなかさんが、歌詞エッセイの 第1弾 に続く第2弾で綴ってくださったのは、女性アイドルグループ“わーすた”に提供した楽曲「 いまはむかし 」にまつわる、彼女の実体験のお話。是非、このエッセイを読み終えたあと、改めて歌詞を読みながら、曲を聴いてみてください。 ~歌詞エッセイ第2弾「いまはむかし」10年後のもう1つの物語。~ 以前プロデュースしていたアイドル“わーすた”に提供した「 いまはむかし 」という楽曲は、大好きなお祖父ちゃんが亡くなってしまう物語。歌詞は淡々と書いて、仮歌は泣きながら録音したのを今でも覚えています。実はこの曲はノンフィクションです。 幼少期、祖父と祖母に育てられた私にとって、とても思い入れの強い楽曲となりました。そして、リリース後しばらくの間、自らこの曲を聞くことはありませんでした。私が久しぶりにこの楽曲を聴いた、意外なきっかけをお話させてください。 ------------------------- おばあちゃんは古くなった家で一人暮らし。孫の私も、おばあちゃん家からすぐ近くのマンションで一人暮らし。仕事を初めてからもずっと祖母離れができず、週に2日ぐらいは夕ご飯を一緒に食べて、休日は大体おばあちゃんの家で過ごしていた。 おばあちゃんは、朝7時に起きて、仏壇に手を合わせる事から一日が始まる。朝ごはんを食べる時も、お昼ごはんを食べる時も、夜ご飯を食べる時も、「あなたのおかげでこんなに美味しいご飯が食べれているよ!いつもありがとう!いただきます!」と、元気に独り言を言い、夜寝る前も、手を合わせて一日が終わる。 そういえばお風呂に入っている時も、「あなたのおかげで今日も幸せな1日でした、ありがとう!」って独り言がよく聞こえてきてたなぁ。 いつも健康だけが取り柄だと、喜んだ時にジャンプをしたり、前屈で勝負を挑んできたり、そんな少女のような可愛らしいおばあちゃんから着信があった。 -Trrrru Trrrru- 「もしもし、どうしたの??」 「それがねぇ、、、、、」 おばあちゃんは、腰を痛めて動けないらしい。なんとそのきっかけは、スキップ。私は呆れながらも、クスッとしてしまった。その日をきっかけにおばあちゃんの家に行く頻度は増えたものの、おばあちゃんの腰痛は一向に治らず、それどころかどんどん悪化していった。 -Trrrru Trrrru- 「もしもし、どうしたの??」 「まなかちゃん、、、、、」 腰痛が急に悪化して動けなくなってしまったらしい。急いで駆けつけ、救急車で病院に向かった。検査を終えて、その日からおばあちゃんは入院することになった。その後、先生から私だけ呼び出しがあり、診察室のドアを開けると、思いのほか深刻な顔をした先生を見て、嫌な予感がした。一通り話を聞いたが、ハッキリと記憶に残っているのは一言だった。 「ガンです。余命3ヶ月です。」 変わりなく思えていた毎日は、すでにカウントダウンが始まっていたのだ。 その後すぐに家族会議をした。話し合いの結果、おばあちゃんには最後まで秘密にすることに決定したが、それで良いのか私一人モヤモヤが募っていた。翌日、複雑な心境の中病室に入ると、おばあちゃんは元気そうに笑っている。 「病院で安静にしていたら、もう治ったみたい!すぐ退院できそうだから、そうしたら一緒にステーキ食べに行こうね!」 その日を境に私は毎日病院へ行くようになった。何も知らないおばあちゃんは、痛み止めが聞いてる間は希望に満ち溢れていた。痛み止めが日に日に増えていることを悟られないように、おばあちゃんに薬を飲ませていたが、それでも、ガンの進行は抑えきれないようだった。 自分が癌だとは知らずとも、痛みが無くなっては薬が切れて激しい痛みが来るのを繰り返すことにより、いつまで続くかわからない闘病生活と共に、だんだんと希望が小さくなっていった。 「退院したら、また自転車に乗れるようになるといいなぁ。」 「退院したら、せめてお散歩はできるようになるといいなぁ。」 「退院できたとしても、車椅子になっちゃうかもしれないから、大きい車をまなかちゃんに買ってあげるね。また一緒にお出かけしたいねぇ。」 おばあちゃんは痛み止めが切れる度に、「なんでだろう?あんなに良くなっていたのに、またぶり返しちゃった、、、」と繰り返し、先の見えない不安に怯えていた。そんな姿を見ていて、私の中でおばあちゃんに伝えたほうが良いんじゃないかというモヤモヤは確信に変わった。 「ねぇ、おばあちゃんは知りたい?」 つづく。 <鈴木まなか> ◆紹介曲「 いまはむかし 」 作詞:鈴木まなか 作曲:鈴木まなか・宇佐美宏 ★鈴木まなか 『言葉の達人』登場回

    2020/02/10

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