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  • 矢作萌夏
    18歳のあなたはどんな子でしたか?
    18歳のあなたはどんな子でしたか?

    矢作萌夏

    18歳のあなたはどんな子でしたか?

     2024年9月25日に“矢作萌夏”がEP『愛を求めているのに』をリリース! EPリード曲「死に花に、生命を」はSNSに投稿されたライブ映像が総再生回数約260万回を記録した話題曲。「身内が自死したときに書いた曲」ということを明かしており、リリースを待望する声が多く寄せられていた。独自の歌詞の世界観と透明感ある歌声で、シンガーソングライター・矢作萌夏の新たな魅力が伝わる楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“矢作萌夏”による歌詞エッセイを3回に渡りお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 18歳のわたしへ 」にまつわるお話。これから18歳を迎えるあなたも、今まさに18歳であるあなたも、18歳を振り返るあなたも、それぞれの“わたしの18歳”を思い浮かべながらこの歌詞とエッセイを受け取ってください。 この度、2nd EP『愛を求めているのに』をリリースさせてもらいました!   今回は、4曲目に収録されている「18歳のわたしへ」について。       さて。 18歳のあなたはどんな子でしたか?   常に人の真ん中にいて、笑いを作る子。 端っこで、自分の世界をもっている子。 なんとなく、流されてる子。   わたしは、なんとなく流されてる子だったかなぁ。 自分じゃわかんないけど。   制服のタイムリミットが近づいている18歳。 まだ3年しか着ていないのに、白いセーターは以前よりも縮んで、ほつれてる。 学生時代の頑張りの象徴だとおもう。   鬱陶しく感じる校則でさえ、 卒業してしまったら恋しくなるのだろうか。   冬に近づいていくにつれて 推薦の子たちは泣いたり笑ったりで、 一般受験の子たちは即帰宅。   教室のコルクボードに書いてある  「受験まで」のカウントダウンが、1日ずつ減っていく。 オレンジ色に枯れていく放課後も減っていく。 学校帰りにいつものお店でだべる日も減っていく。   私は、高校3年生というターニングポイントで 大学受験よりも夢を選んだ。 みんなが参考書を読んでいる時間に、私は作曲の本を読んでいた。   笑顔で応援してくれる友人たち。 応援の寄せ書きで埋め尽くされた裏表紙。 私の不確定な未来と、大学に入れば安定だという先生のことばたち。   このまま夢が白紙になったら、どうなっちゃうだろう。   でも、これで良かったんだよ~。わたし。 選んだ道で、ちゃんと頑張って笑えてるよ。 あのとき、夢に人生を預けた18歳のわたしに、そう伝えてあげたい。 そんな思いで書いてます。       恋をした時には I was born to love you を。 一息つきたい時には わたしごっこを。 愛が分からなくなった時には 満たされない を。 生きることが怖くなった時には 死に花に、生命を を。 自信がなくなった時には 18歳のわたしへ を。   1曲1曲に捧げられる自分がいるのって、大人になっている感じがしていいね。   女の子、男の子、お姉さん、お兄さん、おばさん、おじさん、おばあちゃん、おじいちゃん   みんなの思い出に飛び込むきっかけとなるEPになりますように。 たくさん愛してくださいなー!   <矢作萌夏> ◆紹介曲「 18歳のわたしへ 」 作詞:矢作萌夏 作曲:矢作萌夏 ◆配信シングル「わたしごっこ」 2024年8月14日配信   ◆EP『愛を求めているのに』 2024年9月25日発売   <収録曲> 1 : 満たされない 2 : I was born to love you 3 : わたしごっこ 4 : 18歳のわたしへ 5 : 死に花に、生命を

    2024/09/26

  • アマイワナ
    それが私たちの夏の目標であり、上海デートの始まりなのだから。
    それが私たちの夏の目標であり、上海デートの始まりなのだから。

    アマイワナ

    それが私たちの夏の目標であり、上海デートの始まりなのだから。

     2024年10月2日に“アマイワナ”が2枚組のEP『新渋谷』『新電波』を配信リリース!渋谷系、ニューウェーブ、テクノポップから影響を受けた作品となっており、『新渋谷』は渋谷系のインスピレーションからアマイワナが生み出した個性派の楽曲を収録、『新電波』は『新渋谷』収録曲をテクノポップ、ニューウェーブにセルフリミックスした楽曲を収録しており、それぞれのEPの曲がリンクするユニークな構成となっております。    さて、今日のうたではそんな“アマイワナ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作から先行配信されている収録曲「 上海少女 」にまつわるお話です。主人公の<私>の目に映る景色、思い出す記憶、揺れる感情…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 それは夏の日の上海。私は街を散歩していました。昨日、君の踊りを見ながら、私は気を抜いてしまったのです。いつものように帰る途中、こないだ逃したチョコレートの出来事を思い出して、なんとなく不貞腐れて、帰宅してすぐに眠りについたのです。   次の日、私はお気に入りの、ミニスカートのワンピースを着て、思い立って再び散歩に出かけました。思いがけず、君が好きだと言っていたチャイニーズカバーガールが主演の映画を見つけ、最終日に滑り込んで観たのが事の始まりでした。   暗い映画館を出て、白い雲を眺めたとき、いつも傘を持たない君のことをふと、思い出していました。   私は、夏がすぐに終わることを知っているのです。夏はすぐに終わると、事あるごとに言い聞かせるのは、夏が終わったときの寂しさを少しでも和らげる方法なのです。 ようやく私は、指先が示す方角に進んでいくことを決めました。それが私たちの夏の目標であり、上海デートの始まりなのだから。   その夜、私たちは迷うことなく、ディスクジョッキーのイカした選曲に身を任せて踊りました。眼差しを交わし合う私たちは冷めることを知らず、上海の夜に浸りました。   やはり、君と踊ると、私は気を抜いてしまうようです。お酒が回り始め、なんだかそろそろ夢見心地になっていました。そのせいか、君が秘密にしていたはずの、次のバースデーのプレゼントを口走ってしまったことも、時々、鈍臭いところも、余計に胸がドキドキと高鳴ってしまいました。   明日も、私たちは迷うことなく、渦巻く流れに身を任せて踊り続けましょう。眼差しを交わしながら、丸いテーブルを囲んで、ぐるぐる回しても冷めないぐらいの、熱々のお料理を食べましょう。相変わらず、私は、あの日からずっと小籠包が食べたかったのですから。   <アマイワナ> ◆紹介曲「 上海少女 」 作詞:アマイワナ 作曲:アマイワナ ◆『新渋谷』 2024年10月2日リリース <収録曲> 1.不機嫌なピーチ 2.上海少女(先行配信: https://amaiwana.lnk.to/syojyo) 3.ファーストデート 4.COVER GIRLS feat. 野宮真貴 配信リンク: https://amaiwana.lnk.to/NEWSHIBUYA ◆『新電波』 2024年10月2日リリース <収録曲> 1.無期限のビオラ 2.台湾少女 3.ヴァーチャルデート 4.LOVELY BOY 配信リンク: https://amaiwana.lnk.to/NEWWAVE

    2024/09/25

  • コレサワ
    私はそれでいいしそれがいい。
    私はそれでいいしそれがいい。

    コレサワ

    私はそれでいいしそれがいい。

     2024年9月4日に“コレサワ”が新曲「元彼女のみなさまへ」を配信リリースしました。ジュークボックスから流れてくるような乾いた質感と、カントリーぽさを感じる軽快なサウンドに、“全部、君に出会うためだった”と出会った全ての人に感謝する、珠玉のコレサワ流ラブソングとなっております。    さて、今日のうたではそんな“コレサワ”による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は第2弾。綴っていただいたのは、新曲「 元彼女のみなさまへ 」の反響について。そして冬のホールツアー「コレシアター05」への想いです。ぜひ今作と併せて、エッセイを受け取ってください。 前回は新曲「元彼女のみなさまへ」について書きましたが、みんな元カノ聞いてくれた? 最近そのMVが100万回再生を突破しました! とても嬉しいです、観てくれた皆さんありがとう!   先日、ラジオのキャンペーンで大阪と名古屋に行ってきました。この曲についての感想を、たくさんのラジオパーソナリティさん達から聞けて面白かったです。SNSのコメントでも、いろんな意見があるのが興味深い。   曲を出すたびに、自分と同じ考え方の人からは感謝と共感の言葉をもらい、違う考え方の人からはちょっと引かれる時もある。私はそれでいいしそれがいいんです。世の中はたくさんの素敵な音楽で溢れているから、こういう音楽がひとつくらいあってもいいと思っています。   冬にホールツアーがあって、4カ所周ります。とても楽しみなライブです。「コレシアター05」このショーは映像と音楽で、コレサワ楽曲の世界に浸ってもらうショー、6年ぶりの開催です。   元々は映画の主題歌をやるのが夢で、でも全然叶わなくて、だったら映画みたいなライブしたいなー、エンドロールで自分の曲流したいなーと思って企画したのが始まりでした。今は絶賛準備中です。アートワーク担当のウチボリシンペと、バンマスのひぐちけいちゃんと何回も打ち合わせをして、やっと完成のイメージが見えてきました。もうこれやったら、しばらくコレシアターはできないかなって思っています(とか言ってすぐやったりしたらごめん)。それくらい想いをたくさん詰め込みたいなって。   私自身、お気に入りのショーになるんじゃないかなとワクワク、ソワソワしています。きっとコレンズも気に入ってくれると思うけど、どうかなぁー!すごい緊張してきた!!!遊びにきてね!   <コレサワ> ◆紹介曲「 元彼女のみなさまへ 」 作詞:コレサワ 作曲:コレサワ 

    2024/09/24

  • Half time Old
    初めてエレキギターをアンプに繋いだ日。
    初めてエレキギターをアンプに繋いだ日。

    Half time Old

    初めてエレキギターをアンプに繋いだ日。

     2024年9月11日に“Half time Old”がニューアルバム『私の風采』をリリースしました。今作には、TVアニメ『シャドウバース』OP主題歌「灯火」、東海テレビ開局65周年記念ドラマ『江戸からきたキラくん』主題歌「革命の音」、「モラトリアムカレソ」「透明(にされた)人間」「stand by me」「トリノフライト」に、新曲4曲を加えた全10曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“Half time Old”の鬼頭大晴による歌詞エッセイを2回に渡りお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 フラミンゴ 」にまつわるお話です。初めてエレキギターをアンプに繋いだ日、初めてスタジオに入った日、バンドの楽しさを模索し続け、今たどり着いた思いは…。今作と併せて、エッセイを受け取ってください。 バンドの楽しさをずっと模索し続けてきた。 初めてエレキギターをアンプに繋いだ日。 何が弾けるわけでもないのに、ただ大きな音が鳴るだけで全身に衝撃が走った。   バンドを組んで初めてスタジオに入った日のことは今でもたまにメンバーで話したりする程鮮明に覚えている。 周りは怖そうなバンドマン達、如何にもバンドマン風の見た目をした店員さん。受付を済ませてコソコソしながら部屋に入り、なんだかよく分からないままミキサーのフェーダーを上げた。 初めてのことばかりで戸惑いながら、家にある初心者用の小さなアンプの数倍大きなアンプに感動しながらセッティングした。 徐に「やってみるか…」なんて誰かが言ったと思う。 今じゃ聴くに耐えないような演奏だっただろうし、音もデカくて歌が全然聴こえないなとか思ってたと思う。 でも心が震えた。音が重なるのが楽しかった。   それから現在までバンドを続けてきて、できることも増えた。 楽しいことを探して常に進化し続けることを意識してきて、今行き着いたのはバンドを始めた高校生当時、感じていたその“楽しさ”でした。   あの頃の衝動を完全に再現するのは不可能だけど、あの頃にはなかったものが今は沢山ある。 だからこそ、このシンプルなバンドサウンドと歌詞が腑に落ちたんだと思う。 こういう音がずっと僕の味方だったし、そんなふうに自分自身なりたいと思って始めたバンドだった。 この先何人が僕達の音に出会ってくれるかは分からないけど、出会ってくれた一人残らず味方でいたい。   <Half time Old・鬼頭大晴> ◆紹介曲「 フラミンゴ 」 作詞:鬼頭大晴 作曲:鬼頭大晴    ◆ニューアルバム『私の風采』 2024年9月11日発売   <収録曲> 01. フラミンゴ 02. 灯火  03. モラトリアムカレソウ 04. いつかの太陽 05. 革命の音 06. 透明(にされた)人間 07. SENPAI NO UTA 08. ハルアレ 09. stand by me 10. トリノフライト

    2024/09/20

  • 優河
    誰かのために歌うって、難しい。
    誰かのために歌うって、難しい。

    優河

    誰かのために歌うって、難しい。

     2024年9月4日に“優河”が4thアルバム『Love Deluxe』をリリースしました。今作には、6月にデジタルリリースした「Sunset」、7月にデジタルリリースした「Don’t Remember Me」など全10曲を収録。2023年8月にリリースした「遠い朝」の2024mixも収録。全篇、岡田拓郎がプロデュースを手がけ、魔法バンド、つまり岡田拓郎(Gt)、千葉広樹(B)、谷口雄(Key)、神谷洵平(Drs)というお馴染みメンバーと共にレコーディング。    さて、今日のうたではそんな“優河”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。綴っていただいたのは、収録曲「 泡になっても 」にまつわるお話。大切なひとを想いながら、自分にできることを探しながら書いた曲。でも、しばらくして気づいたことは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。   誰かのために歌うって、難しい。 あの子のためや、あなたのために歌おうと思って曲を書いても結局、自分のための曲になっていたりする。   こころがぺしゃんこになって、空気を入れても入れても抜けていく。どんな言葉も風のように抜けて、どんなに美味しいものを食べても味がしない。人間生きていたらきっとそういう辛い時もあると思う。私も数年前そうだったように、自分がなんのために生きていて(生かされていて)誰のために何をしてるのか分からなくなる。   私がそういう状況から抜けて、今こうしてまた歌えるようになったのは、何がきっかけかは今でも分からない。でも、その心の回復までの間には誰かの眼差しや、誰かの温もりや笑顔、太陽の光を受けて輝く緑があり、頬を撫でる優しい風があった。   こころ萎んでぺしゃんこになっている大切な友人を目の前にして、私は想いを巡らせていた。   自分だったらどういう言葉を聞きたいか、自分だったらどういう風に一緒に居てほしいか。でも、いくら一生懸命考えても、その子が何を求めていて何を必要としているかを知ることは出来ない。自分の口から出る言葉が全てその子の足元に落ちて、パリンパリンと音を立てて消えていくようだった。   自分は無力だと思いながらも、どうしたら、あなたはあなたで居るだけで価値があって、私にとっても、たくさんの人にとっても、あなたは大切な存在だよと伝えてあげられるのか。私が見てきた美しい景色や生活、心に残った尊いものを全て集めてガラスの玉に詰めこんでその子に差し出せたなら。生き続けていけたなら、この何倍も何十倍も素晴らしいことがあなたを待っているよ、と伝えられたなら。   泡になってもいい。 空になってもいいよ。 ただそこに居て欲しい。     その子を想いながら、自分にできることを探しながら書いた曲。   でも出来上がってしばらくしてふと自分の歌を聴き直していると、これはその子のために書いてるのではなく、自分のために書いた曲なのだと気付く。 その子がいなくなる世界が怖くて、また大事な友人を失うのが嫌で嫌で、不安な気持ちを落ち着かせるために歌っているのだと気付く。   誰かのためと思っていても、それは結局自分のためなのかもしれない。でもそこは紙一重なんだとも思う。   自分のための曲になってしまったけれど、その子を思う気持ちは変わらない。歌うたびにその子の笑顔が目に浮かぶ。 自分の中にある愛情は、ここまでは自分のもので、ここからはあの子のものと区切りをつけるものではないのかもしれない。   誰かのために歌うって、難しい。   この曲が私のものであるように、この曲が誰かのものになっていったらいい。誰かのものになっていったら、嬉しい。 私を慰めてあの子を愛するように。   直接は何もできないけれど、あなたの手を握るように、この曲があなたの温もりになるように、ただただ願うしか出来ないけれど。   <優河> ◆紹介曲「 泡になっても 」 作詞:優河 作曲:優河    ◆4thアルバム『Love Deluxe』 2024年9月4日発売   <収録曲> 01. 遠い朝 - 2024 mix 02. Don’t Remember Me 03. Petillant 04. Love Deluxe 05. Lost In Your Love 06. Mother 07. 香り 08. Tokyo Breathing 09. Sunset 10. 泡になっても

    2024/09/19

  • コレサワ
    元彼女のみなさまへ
    元彼女のみなさまへ

    コレサワ

    元彼女のみなさまへ

     2024年9月4日に“コレサワ”が新曲「元彼女のみなさまへ」を配信リリースしました。ジュークボックスから流れてくるような乾いた質感と、カントリーぽさを感じる軽快なサウンドに、“全部、君に出会うためだった”と出会った全ての人に感謝する、珠玉のコレサワ流ラブソングとなっております。    さて、今日のうたではそんな“コレサワ”による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は第1弾です。綴っていただいたのは、新曲「 元彼女のみなさまへ 」にまつわるお話。みなさんは、恋人の元恋人が気になりますか? それを恋人に聞いたり調べたことはありませんか…? ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 お久しぶりです、コレサワです♡ 先日「元彼女のみなさまへ」という新曲をリリースしました。   これを読んでるあなたは、恋人の元恋人がどんな人だったのか、恋人に聞いたり、こっそり調べちゃったりしますか?    私はする。全然する。なんか彼の部屋を何気なくみてたらプリクラとか見つけちゃったりして、なんでまだ持ってんの? とか思ったり、ヤキモチを妬いたりしちゃう。当たり前にする。どこにデート行ってたのかなー、二人で初めての場所にたくさん行ったりしたのかな、つら。すごく可愛い子だな、なんで今あたしと付き合ってるんだろ。って思ったこともあった。   全く知らない人なのに、過去には敵わないというか、おそく出会えば出会うほど、初めてが減っていくし…そういうマイナスな考えしかできない時があったの。   でも、今隣にいる恋人が素敵だって思えるのって、過去のいろんな経験や出会いがあったからこそだと思った。付き合う人が違ってたら、そもそも出会ってたかもわからないし、それは自分にも言えることだよね。   私も過去の恋人のおかげで、携帯をみたら何もかも破滅することを学んだし、いくらラブラブでも、ありがとうとごめんねをおろそかにしたら長続きしないことも学んだ。今までのつらい失恋は、運命の人に出会った時に永遠の愛を手に入れるための修行だ!って言い聞かせてる。全ての過去に感謝できるような人でありたいなと思います。   元彼女のみなさまへ、ぜひ聴いてみてね! <コレサワ> ◆紹介曲「 元彼女のみなさまへ 」 作詞:コレサワ 作曲:コレサワ  ◆New Digital Single「元彼女のみなさまへ」 2024年年9月4日 配信リリース 各主要ダウンロード配信サイトおよび 定額制音楽聞き放題(サブスクリプション)サイトにて配信中! URL: https://lnk.to/Dear_ex-girlfriends   ◆LIVE:コレサワ ワンマンショー 2024 コレシアター05 11月1日(金)愛知・日本特殊陶業市民会館ビレッジホール 開場17:00 開演18:00 問:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(12:00?18:00) https://www.sundayfolk.com/   11月4日(月祝)大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ 開場16:00 開演17:00 問:清水音泉 06-6357-3666(平日 12:00?17:00) info@shimizuonsen.com   11月22日(金)北海道・札幌サンプラザホール 開場17:00 開演18:00 問:WESS info@wess.co.jp https://wess.jp/   12月15日(日)東京・東京国際フォーラム ホールC 開場16:00 開演17:00 問:DISK GARAGE https://info.diskgarage.com/   チケット代(一般):¥6,900(税込)  チケット代(U-18):¥5,900(税込) 入場制限:未就学児童入場不可 入場制限:U-18チケットに関しては18歳以下のみ入場可能(入場時要身分証確認/※販売数制限あり) 枚数制限:4枚 券種:全席指定 企画:RECO RECORDS 制作:ハンズオン・エンタテインメント    

    2024/09/18

  • 坂口有望
    そうだ、私はずっとこんな曲が書きたかったんだ。
    そうだ、私はずっとこんな曲が書きたかったんだ。

    坂口有望

    そうだ、私はずっとこんな曲が書きたかったんだ。

     2024年9月4日に“坂口有望”が新曲「アンババババランス」を配信リリースしました。世界平和をテーマに、時代と共に変わりゆくもの/変わらないものの対比をポップに表現。一度聴いたら頭から離れない、気が付いたら口ずさんでしまう中毒性のある作品が完成。坂口の楽曲をいくつもプロデュースした柿澤秀吉(秀吉)が編曲を担当し、思わず踊りだしたくなる、民族楽器で彩るアップテンポでキャッチーな楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“坂口有望”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 アンババババランス 」にまつわるお話です。自分は平和を歌うだけの器を持ち合わせていないと考えていた自身が、この歌を完成させるまでの軌跡とは。そして込めた想いは…。ぜひ、歌詞とあわせて、エッセイを受け取ってください。 実に、この一行目を綴るのは3回目で、ある程度書いては白紙に戻すを繰り返している。こんなにセルフライナーノーツに苦戦するとは、自分でもびっくり。やはりこの新曲、爆発的に生まれただけに、「こういう歌なんですよ!」と説明するのが難しい。広くは世界平和の曲とカテゴライズされているけれど、私が思う理想の社会を語るのもなんか違って、拙い言葉でも素直に、自分はどうこの曲を解釈しているかを記していくことにする。   上京して4年が経った頃、私は意図的にテレビを見なくなった。悲しいニュースを目にすると、胸がざわざわして、映像が頭から離れず、本当に寝れなくなったりする。思えば、昔からそういう体質だった。小学校の授業で、地球温暖化の影響でツバルという国が沈みかけていると習った時は、毎日毎日ツバルの家族や恋人たちを想像して、布団の中で泣いた。   最近では、それが心から人に共鳴できるという長所だと肯定するようにしているが、まあ厄介なもので、SNSでも絶えず、ショッキングな情報を避けて利用しなければならない。今でこそ「繊細さん」というわかりやすい言葉で括られるそうだが、小さい頃は、自分はもうただの憂鬱人間なのだと落胆していた。   もちろん、争いごとは大の苦手で、心の平穏を保持するために一人でいることも多い。それくらい、私の人生は、平和を渇望していたし、いつ曲のテーマになってもおかしくはなかった。しかし、心のどこかで、自分には平和を歌うだけの器を持ち合わせていないと考えていた。マザー・テレサのような人格者じゃない限り、また、その分野に精通した人ではない限り、通用しないのかなときっと不安だったのだ。   5月のこと。突如<アンババババランス アンバランス>という陽気なフレーズを思いついて、そこからはまるで歌詞にされる機会を待ち焦がれていたように、言葉が次々と紡ぎ出された。そうだ、私はずっとこんな曲が書きたかったんだと思った。平和を願うのに資格は要らない。それどころか、このアンバランスな私のままで表現できることが嬉しかった。そして、弾き語りの状態でスタッフチームに聴かせたところ、最短スパンでこの曲を発信しようと動いてくれた。   アレンジを担ってくれた秀吉さんとは、何度もやり取りをしてサウンド面でも、メッセージを込めて仕上げた。ここだけの話、モチーフになった某国の民謡、使われている楽器。現代社会ではありえないコラボだけど、この音楽の中でだけは融合させている。本当の意味でのハーモニー。私はそれらの上で舞いながら、歌うことができた。改めて、この作品に携わってくれた全ての人に感謝を伝えたい。   世界の平和を一緒に祈ろうなんて大それたことを言うつもりはなくて。ただ、この曲を聴いて、「自分が幸せになりたいのと同じように、みんなにも幸せであってほしい」という、優しい気持ちになればなぁと思う。ふざけたタイトルで申し訳ない。でも、いい曲だから聴いてほしい。荒れたグラウンドに光を。   <坂口有望> ◆紹介曲「 アンババババランス 」 作詞:坂口有望 作曲:坂口有望

    2024/09/17

  • reGretGirl
    きっと季節が移ろうたびにこの日を思い出すのだろう。
    きっと季節が移ろうたびにこの日を思い出すのだろう。

    reGretGirl

    きっと季節が移ろうたびにこの日を思い出すのだろう。

     2024年9月4日に“reGretGirl”が新曲「ロスタイム」をリリースしました。愛する人を失った絶望を受け入れられずにもがき苦しむ心情を歌い上げた楽曲。“もう居ない相手”にすがり続け、現実を受け入れた時には「この世の終わり」と嘆く感情をリアリティ溢れる言葉で表現しております。また、サウンド面ではSUNNY氏をサウンドプロデューサーに迎えており、疾走感あふれるロックサウンドに。    さて、今日のうたではそんな“reGretGirl”の平部雅洋による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 ロスタイム 」にまつわるお話です。別れを告げられた日、蘇ってくるふたりで過ごした記憶、そして今の自分が抱く絶望…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 この度、9月4日にnew digital single 「ロスタイム」をリリースいたしました。今回はreGretGirlが得意とする“切ない歌詞”に“キャッチーなメロディ”を合わせた爽快なナンバーになりました。 今回もこのうたコラムに文章を掲載させていただく事、誠に感謝いたします。 いつもありがとうございます。     部屋に脱ぎ散らかしたままの靴下。流し台に溜まった食器。これらを咎める人はもういない。 ひとりで眠るダブルベッド。よくわからないまま使っている化粧水。空になった歯ブラシ立て。惰性で流れるYouTube。二つずつある食器。飲み終えていない安いワイン。埃の溜まった姿見。半分扉の開いた靴箱。半分になった生活。全てが詰まっていた暮らし。   嗚呼、また涙が出てきた。   あの時、僕は走馬灯を見た。 別れを告げられ、君を目の前にふたりで過ごした記憶がすごい速さで脳内を駆け巡った。今となっては死を感じるほどに、鮮烈で悦に入るはずの甘い記憶。その中のふたりはよく笑っていた。いつこうなってしまったのだろうか。もう取り返す時間はないのだ。「なにか言わなければ」と思えば思うほど、言葉に詰まり、そのうまく言えない言葉はジワジワと涙に変わり目からこぼれ落ちた。   程なく沈黙が続く。ふたりで過ごす間に沈黙を恐ろしいと感じたことは無かったのに、今はこの静寂に戦慄してしまいそうだ。俯いて黙ったままただ時間だけが過ぎてゆく。君がぽつりぽつりと別れる理由を話す言葉は殆ど耳に入らず、どうすればこの場所に留まってくれるのかをずっと考えていた。   まだ息はあがっている。いなくなった事への焦燥感で、あの日々を追いかけても意味はないのに。前に歩み出そうとしている君と、少しでも時間を遡ろうと反対方向に走っている僕とでは、うまく交わらないわけだ。冬を少しずつ運ぶ夜の風が頬に刺さる。きっと季節が移ろうたびにこの日を思い出すのだろう。   コンビニの前。人目を憚らず泣いた。でもそんなことはどうでもよかった。もう君はそばにいないから。   <reGretGirl・平部雅洋> ◆紹介曲「 ロスタイム 」 作詞:平部雅洋 作曲:平部雅洋 

    2024/09/13

  • 優河
    私は何度も小さな光に救われてきた。
    私は何度も小さな光に救われてきた。

    優河

    私は何度も小さな光に救われてきた。

     2024年9月4日に“優河”が4thアルバム『Love Deluxe』をリリースしました。今作には、6月にデジタルリリースした「Sunset」、7月にデジタルリリースした「Don’t Remember Me」など全10曲を収録。2023年8月にリリースした「遠い朝」の2024mixも収録。全篇、岡田拓郎がプロデュースを手がけ、魔法バンド、つまり岡田拓郎(Gt)、千葉広樹(B)、谷口雄(Key)、神谷洵平(Drs)というお馴染みメンバーと共にレコーディング。    さて、今日のうたではそんな“優河”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 Petillant 」にまつわるお話。この歌が生まれたきっかけとは…。何度聴いても何度歌っても、愛おしく思うある夜のことを明かしてくださいました。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 私たちは日々に散らばる小さな光に救われている。以前この歌ネットへ寄稿した際も多分同じようなことを書いた気がしていて、また同じことを言っていると思われるかもしれない。 でも私は何度も小さな光に救われてきた。新曲「Petillant」で書いたのも、まさにその体験のことを歌っている。   去年の8月のある日、私は落ち込んでいた。側(はた)から見たら、漫画でよくあるような青い線が4、5本、空から私に落ちていたと思うくらいには落ち込んでいた。心に溜まるモヤモヤしたものを抱えながら、友達のほのちゃんと馴染みのお店で微発泡ワイン(Petillant)を飲んでいた。ワインもご飯もとっても美味しかったし、ほのちゃんにこんなことがあって悲しい、こんなふうに言われて腹が立っている、と愚痴をこぼしながら相談に乗ってもらったので待ち合わせた時よりもだいぶ心は落ち着いていた。   私はもともと夜が弱く、友達と飲みに行っても2軒目3軒目と行くことはほぼほぼないのだけれど、その日はほのちゃんも珍しく、家でもうちょっと飲もう!と誘ってくれた。私もなんとなく家に帰る気持ちにならなかったし、まだ飲み足らない気がしたので、帰りにまたワインを買ってほのちゃんの家に向かった。   リビングで最初は色々なことを小声でしっぽり話していたのだけれど、突然どちらかが発したなんでもない一言に二人で笑いが止まらなくなってしまった。気持ちの良いお酒と、深夜すぎの時間帯が相まって変なスイッチが入ってしまい、そこからどれだけ笑っても笑っても抜け出せない。椅子から床に転げ落ちて、二人で床を這いつくばいながら、呼吸も苦しいくらいだった。お腹も背中も破けてしまいそうで、笑い涙も止まらなかった。   今でもその時の一言は覚えている。でも今口にしてみても全く何にも面白くない。なのにその時はおかしくて可笑しくてたまらなかった。その言葉は面白くもなんともないけど、その時の私とほのちゃんの状況を思い返すと吹いてしまう。   笑いのツボからようやく抜け出して、命からがら元いた椅子に座り直す頃には、その日自分が抱えていた悩みなんてどこかへ消えてしまっていた。   私たちが元気になるには、大きな出来事は必要ないのかもしれない。心許す友達との時間、それが私にとって必要な小さな光だったのだと思う。   私たちの周りにはきっと小さな光が散りばめられていて、それはいろんな形をしている。街角に落ちる夕陽だったり、誰かの美しい微笑みだったり、愛情のこもったご飯だったり、猫の寝息だったり、暖かいブランケットだったり。   悩みがある時はその悩みに支配されてしまって、周りのことなんてどうでもよく思えてしまうけど、でも少しその悩みから一歩引いて毎日を見渡してみると、私たちは常に気持ちを入れ替えるチャンスを与えてもらっている気がする。悩みを頑なに握りしめていると、肩も凝るし息もし辛くなってくる。でも、私たちのいる場所には風が吹くし太陽が当たる。雨も降れば植物が潤う。   生きていたら、どうしようもなく落ち込む日はあるけれど、それと同じくらい小さな光が至る所に散りばめられている。   あの日は苦しかったけど、あの悩みがなかったら、伝説的に笑い転げた夜は起きなかったかもしれないし、何度聴いても何度歌ってもあの夜のことを愛おしく思うことはできなかったかもしれない。私はこの曲を歌う度に、あの夜と、ほのちゃん、そして小さな苦しみを讃えたいと思う。   <優河> ◆紹介曲「 Petillant 」 作詞:優河 作曲:優河・岡田拓郎  ◆4thアルバム『Love Deluxe』 2024年9月4日発売   <収録曲> 01. 遠い朝 - 2024 mix 02. Don’t Remember Me 03. Petillant 04. Love Deluxe 05. Lost In Your Love 06. Mother 07. 香り 08. Tokyo Breathing 09. Sunset 10. 泡になっても

    2024/09/12

  • ミセカイ
    僕は夏が苦手だ。
    僕は夏が苦手だ。

    ミセカイ

    僕は夏が苦手だ。

     2024年8月30日に“ミセカイ”が新曲「泡沫少女」をリリースしました。今回のイラストは“熊谷のの”自身が2021年に発表したオリジナル小説『夏の呪いー透吾の日記ー』がもとになって描かれたもので、2枚のイラストを並べることでそこに描かれた少年少女それぞれの時の経過が表現されております。色彩豊かな情景が浮かんでは消えていく、夏の爽やかさと儚さを感じるサマーバラード。    さて、今日のうたではそんな“ミセカイ”のアマアラシによる歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 泡沫少女 」にまつわるお話。夏は苦手、だけど、夏の空気感は好き。そんな自身が今作で真正面から“夏らしさ”と向き合い、ぶつかった壁とは…。また今回は音声版もございます。ぜひ本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 僕は夏が苦手だ。   嫌な思い出があるとかではなく、 単純に暑いこと、街中に人が増えること、湿気や汗、それを覆い被せるような香水の匂いが空気に入り混じること。 元々眼も肌も、長く陽の下にはいられない体質なので体と心の相性がたまたま合って良かったな。とは思う。   けれど、夏の空気感はとても好きだ。   暑いからこそ、まるで冬の澄んだ空気のように感じられる時折の涼さ 吹き抜けた風に乗った磯や緑の匂い 時間の流れがコマ送りのように感じられる木漏れ日 分厚く表面の陰影がより立体的に見える雲 龍が現れることを期待してしまうような、深くも薄明るい空の色を連れてくる突然の豪雨 相容れない筈の、かまびすしい蝉の鳴き声と静かに響く風鈴の音が綺麗に交わる田舎町   数分考えただけでこれだけの夏の景色を思いつくことができた。   今回、8月にリリースすることが先に決まった後、熊谷ののさんの夏にぴったりのイラストを元ビジュアルとして使わせていただけることとなり、 曲ごとに世界観を表現してきた僕たちにとって時期・イラスト共に夏の空気を纏わせないという選択肢はなかった。 そして去年「藍を見つけて」という、同じ夏をテーマにしている中で、秋口や夏の夜にフォーカスした曲をリリースしていたこともあり、 今回はいよいよ“夏らしさ”と向き合うしかないという状況だった。   しかし、冒頭でもお伝えした通り、僕は夏が苦手だ。 苦手を克服する為には先ず相手を知る所から始めないといけない。 それに何事も自分の色を出したいのならば誰よりもインプットをすることが大切だと思っているので、所謂夏曲と呼ばれる音楽を聴き漁った。 作曲者本人が夏の曲と謳っているものは勿論。リスナーが夏に聴きたくなる曲として作ったプレイリスト等も片っ端から調べて再生し続けた。   結果、自分の中でなんとなく想像していただけの“夏らしさ”に繋がる楽器や構成、ビート感を改めて認識して種類分けすることができた。 それと同時に、自分の表現したい方向の夏曲が特段少ないことに気がついた。 勿論世間的に求められている夏曲と僕の好きな夏曲が離れているという点もとても大きいと思う。 そして夏に“合う”音楽を作ること自体は種類分けされたパーツを組み合わせていけばそれらしくはなるけれど、 先ほど僕が挙げたような夏の空気感を“表現”することは実はとても難しいのではないかと大きな不安が過ぎった。   そして制作を初めてみて、その不安は的中した。   どれだけ作っても“それらしい”ものしか出来ず、 元ビジュアルとして作品を使わせていただいている身としてはとても世に放つには失礼な、自分の色・個性の足りないものばかりできては壊してをくり返した。   ミセカイを始めた当初は自分の中で作品の良し悪しが分からない状態でもメインボーカルである千鎖の声を乗せた途端化けるなんてこともあったけれど、 1年半一緒に音楽をやってきて誰より彼女の声を聴いている今では、大きな諦めと少しの淡い期待の乗った自信のない曲の仮歌を頼んでも、化学変化は起きず想像の中に収まることばかりだった。 没案が増えれば増える程、心から自信を持っている相方の声も活かしてあげられない、元イラストの熱量と空気感を表現しきれないという現実が、 自分の才能が無くなっている感覚と繋がり何度も逃げ出したくなった。 死にたいとかではなく、消えたくなった。   そういった感情はミセカイの音楽を創る場面においては正直珍しくはない。逃げ出さず向き合う為に、僕はピアノ単体の音楽を聴いて自分を落ち着かせることが多い。 そしてその時ふと、久石譲のSummerが脳裏に浮かんだ。 直ぐにネットで楽譜を買い弾いてみることにした。 ただ弾くだけならば決して難しい訳ではないけれど、ピアノの音一つ一つに意味があって本当の意味で弾ける様になるのはとても難しい音楽。   生ピアノではない、DTM上のピアノの音を気持ち良く聴こえるように微調整し続け、 原曲の空気感を少しでも表現しようと楽譜と向き合った時間が、自分の表現できる夏はなにかを再認識するのにとても大切だった。 そうして改めて楽曲制作と向き合い、泡沫少女のイントロが出来上がってからはあっという間だった。   「泡沫少女」という真っ直ぐな表題をつけることも、季節をそのままの意味として歌詞に入れることも、僕にはとても勇気のいることだった。 けれどその一歩を自ら進んで踏みしめられるくらいには、シンプルな中に想いも工夫も織り交ぜられたと思っている。 サカナクションに「ミュージック」というタイトルの楽曲があるが、山口さんほど音楽に対して想いの強い方が自分の楽曲にその名前をつけた覚悟は計り知れない。 自分もそんな覚悟が持てる音楽が描けたらなと、この曲が完成した時に改めて強く思った。   いつか“これ以上に良い曲は作れない”と思える曲が描けるまで、この曲のように自分の可能性を少しずつ広げて音楽と向き合っていきたいと思う。   それぞれの時間の経過が表現された二枚の対イラストだったからこそ生まれたこの曲が、あなたの綺麗で儚い夏の記憶をきっと彩ってくれると信じている。   <ミセカイ・アマアラシ> ◆紹介曲「 泡沫少女 」 作詞:アマアラシ 作曲:アマアラシ 

    2024/09/11

  • ケプラ
    人は極端にはなれない生き物だ。
    人は極端にはなれない生き物だ。

    ケプラ

    人は極端にはなれない生き物だ。

     2024年9月4日に“ケプラ”が1st Major Single「キセキ」をリリース! 彼らは今作で、ユニバーサル ミュージック内のEMI Recordsからメジャーデビュー。6月23日に恵比寿LIQUIDROOMにて開催された全国ワンマンツアー「ニュートン ワンマンツアー」最終公演内でメジャーデビューと今作のリリースが発表されました。    さて、今日のうたではそんな“ケプラ”の柳澤律希による歌詞エッセイを3回に渡りお届け! 今回が最終回です。綴っていただいたのは、自身の歌詞にも通ずる、“人間”と“生き方”にまつわるお話。ときに白黒つけすぎてしまう、極端になりすぎてしまう、そんなあなたへ。今作と併せて、このエッセイを受け取ってください。 こんにちは。前回、前々回に引き続き第3弾です。今回も読んでいただきありがとうございます。 第3弾まで読んでいる人は相当な物好きだと思うので、第1弾、第2弾とは少しテイストを変えて書くことにしました。 よろしくお願いします。   僕はラーメンが好きだ でもお腹がいっぱいだと「いらない」って言う 「いらない」って言ったら、それしか聞いてなかった人達は、僕はラーメンが嫌いだと思うだろう 僕はパソコンを使うのが苦手だ でもなんだか凄そうなことをパソコンでしているような動画を載せたら、みんな、僕はパソコンを使うのが得意だと思うだろう 人は素直で残酷なんだ   僕は暑いと夏が嫌になる でも、ゆっくり沈む夕陽を眺めていると 夏が好きになる 沈んで消えると寂しくなる 僕は寒いと冬が嫌になる でも、空に上がる白い息を眺めていると 冬が好きになる 何処かへ消えると寂しくなる 虫がたくさん出てくると僕は秋が嫌になる でも、葉が色付き始めると 秋が好きになる 道が落ち葉で見えなくなると寂しくなる 花粉でくしゃみが止まらないと僕は春が嫌になる でも、花が咲き始めると春が好きになる 花が枯れると寂しくなる 人はわがままで自分勝手なんだ   今嫌いだと思っているものも、好きになる瞬間があるかもしれない。そしてまた嫌いになるかもしれない。決め付けは時に自分の首を絞める。 人は極端にはなれない生き物だ。 そうやって探り探りこっそり自分の居場所を見つけて、誰にも共有せず、ひっそり生きていくのも悪くないと僕は思う。   読んでくれてありがとうございました☆   <ケプラ・柳澤律希> ◆1st major digital single「 キセキ 」 2024年9月4日release 作詞:柳澤律希 作曲:柳澤律希 

    2024/09/10

  • ケプラ
    それまでの納得いかなかった曲と「デイズ」は何が違ったんだろう。
    それまでの納得いかなかった曲と「デイズ」は何が違ったんだろう。

    ケプラ

    それまでの納得いかなかった曲と「デイズ」は何が違ったんだろう。

     2024年9月4日に“ケプラ”が1st Major Single「キセキ」をリリース! 彼らは今作で、ユニバーサル ミュージック内のEMI Recordsからメジャーデビュー。6月23日に恵比寿LIQUIDROOMにて開催された全国ワンマンツアー「ニュートン ワンマンツアー」最終公演内でメジャーデビューと今作のリリースが発表されました。  さて、今日のうたではそんな“ケプラ”の柳澤律希による歌詞エッセイを3回に渡りお届け! 今回は第2弾。綴っていただいたのは、歌詞を考えるときに大切にしていることのお話です。初めて自身でも歌詞に納得できた、とあるタイミング。それまでとは一体何が違ったのでしょうか…。ぜひ今作と併せて、エッセイをお楽しみください。   こんにちは。前回は、メジャーデビュー曲「キセキ」について話させてもらいました。読んでくれた方、ありがとうございました。今回は、僕が歌詞を考えるときに大切にしていることを書いていこうかなーと思います。 よろしくお願いします! 伝わりづらくても許してね☆   歌詞を書き始めたのは今から約5年前、高校の軽音楽部に入ってからです。それまでは曲も歌詞も作ったことはありませんでした。 この5年間で、ボツになった曲も含めてだいたい40~50曲くらいは作ったような気がします。もちろんその全ての歌詞に自信があるわけはなく、特に最初の方に書いた歌詞なんか忘れたいほどに自信がないです…。   いいじゃん!って初めて思えた曲がケプラの「デイズ」です。 じゃあ、それまでの納得いかなかった曲と「デイズ」は何が違ったんだろう。答えは思ったより簡単で、それに気づいた時から次々と納得のいく歌詞を書くことができるようになったんです。   単純に、曲を作ることに慣れてきたっていうのはあると思います。語感や歌いやすい言葉を見つけるのが得意になったとか。でもそれだけじゃなくて、自分は何を伝えたいのか、それを明確に歌詞の中で表現した瞬間、ビビ!!ってなりました。もちろん、100%伝わっているのかなんて分かりません。でも、これなら100%伝わるはず。そう思えることが大切です。   例えば「 デイズ 」では、高校生の上手くいかない日々もきっといつかは報われるだろうという思いを伝えようとしました。 それを明確にした上で、語感や歌いやすい言葉を経験から無意識のうちに繋ぎ合わせていったら、なんかいい曲!って思えました。   他の曲もそうです。悲しいって気持ちを誰かにわかってほしいのか、それとも誰かの悲しみに寄り添ってあげたいのか、そういうのを明確にするだけでだいぶ変わりました。   まぁ今回話したことはあくまでも僕が大切にしていることなので、ケプラを普段から聴いている人や、もし歌詞をこれから書き始めたいと思っている人は参考程度に! 読んでくれてありがとうございました♪   <ケプラ・柳澤律希> ◆1st major digital single「 キセキ 」 2024年9月4日release 作詞:柳澤律希 作曲:柳澤律希   

    2024/09/09

  • ケプラ
    何故僕は今日もケプラでいるのだろうか。
    何故僕は今日もケプラでいるのだろうか。

    ケプラ

    何故僕は今日もケプラでいるのだろうか。

     2024年9月4日に“ケプラ”が1st Major Single「キセキ」をリリース! 彼らは今作で、ユニバーサル ミュージック内のEMI Recordsからメジャーデビュー。6月23日に恵比寿LIQUIDROOMにて開催された全国ワンマンツアー「ニュートン ワンマンツアー」最終公演内でメジャーデビューと今作のリリースが発表されました。    さて、今日のうたではそんな“ケプラ”の柳澤律希による歌詞エッセイを3回に渡りお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「 キセキ 」にまつわるお話です。自身がケプラでいる理由、そしてメンバーやバンドへの気持ちを書くことができた、この歌の完成までの軌跡は…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 今はなんでもお仕事に出来ちゃう時代だと思います。別に音楽しかないわけでも誰かに強制されているわけでもないのに、何故僕は今日もケプラでいるのだろうか。その答えがやっと曲として書けた気がします。思えばメンバーやケプラというものに対しての気持ちを歌ったのはこれが初めてでした。   今年の3月。メジャーデビューして1曲目となる曲の制作期間中でした。当時の僕は“明るくて、万人受けするような曲”という固定概念に縛られて、中々納得できる曲が作れませんでした。   休憩がてらテレビをぼーっと見ていたら、コマーシャルが流れた辺りで、ふと歌詞が降りてきました。   あのさ、強がりもいいけど カッコつけもいいけど ずっと友達でいてね   すぐさまテレビを消してギターを取って曲を作り始めました。 2時間もかかってないと思います。あっという間に完成しました。   固定概念に縛られていたこともあり、まさかメジャーデビュー曲になるとは思っていなかった僕は“次のツアーで披露できたらいいな”くらいの気持ちで、スタジオでメンバーに聴いてもらいました。   するとメンバーからは「この曲が1曲目なんじゃない?」「いい曲だね」と意外と好印象でした。思い返せば、スタジオで直接メンバーに新曲を聴いてもらうことなどほとんどなかったので、心のどこかでこの曲に自信があったのかもしれません。   気付けば、デビューに相応しい曲はこれしかないとまで思えてきて、急いでアレンジが始まりました。 ドラム、ベース、ギター、何度スタジオで合わせても納得がいきませんでした。 元々僕がこの曲にイメージしていたものは“4人での歌唱”でした。楽器を持たず、4人並んで歌う。一見馬鹿げているけど、この曲の良さを引き出すにはそれしかなかったのだと思います。正解も不正解も音楽にはないのだなと改めて思わせてくれた曲です。4人が出逢った奇跡、4人で歩んできた軌跡、そんな意味を込めて「キセキ」というタイトルをつけました。   ケプラというものがどんな存在なのか。是非、歌詞や4人の声に注目して聴いていただきたいです!   <ケプラ・柳澤律希> ◆1st major digital single「 キセキ 」 2024年9月4日release 作詞:柳澤律希 作曲:柳澤律希  

    2024/09/06

  • 優河
    自分は誰に一番愛情を注ぎたいかと自問してみた。
    自分は誰に一番愛情を注ぎたいかと自問してみた。

    優河

    自分は誰に一番愛情を注ぎたいかと自問してみた。

     2024年9月4日に“優河”が4thアルバム『Love Deluxe』をリリースしました。今作には、6月にデジタルリリースした「Sunset」、7月にデジタルリリースした「Don’t Remember Me」など全10曲を収録。2023年8月にリリースした「遠い朝」の2024mixも収録。全篇、岡田拓郎がプロデュースを手がけ、魔法バンド、つまり岡田拓郎(Gt)、千葉広樹(B)、谷口雄(Key)、神谷洵平(Drs)というお馴染みメンバーと共にレコーディング。    さて、今日のうたではそんな“優河”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 Love Deluxe 」にまつわるお話。この歌詞を書くにあたり、どんな歌にしようか、今の自分が誰に一番愛情を注ぎたいか考えてみたとき、見えてきた答えとは…。ぜひ歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 私は家族や友人にも恵まれ、何不自由なく暮らしてきた。 幸い日本には戦争がなく、私には安心して眠ることのできる家があり、食べるものがある。周りには私を大切にしてくれる人がいるし、愛情に包まれていると日々感じる。 それにも拘らず私は自分自身を愛することが長年出来ていなかったように思う。というより、自分を愛する方法がわからなかった、と言った方がいいのかもしれない。   今の時代、自分を大切に、とかセルフラブの重要性は、至る所で目に耳に情報として入ってくるけれど、そうは言ったものの、みんなそれぞれの人生で忙しいし、自分や他人を一生懸命愛そうとしていて。ではどのように自分のことを愛するか、というHow Toまで教えてくれる暇はないのだと思う。   私の場合、有難いことにザ・健康優良児!という体で生まれ、物心がつくまで元気玉のようにあっちこっちを全力で走り回り、イタズラしてきた男の子に仕返しをするのに大声で「待ちやがれ~!」と叫びながら、学校でPTAの会議に参加している母に恥をかかせたこともあるほど、とにかくエネルギーの塊だった。   それから子どもから大人へと少しずつ成長して心も身体も変化していくにつれ、同級生や先輩(主に男の子/人)から放たれる、容姿を批判するような一言二言に傷つき始めるようになった。自分を誰かと比較したり自分には魅力がないという気持ちがだんだんと増えて、自分の姿を鏡で見た際に誰かに言われた言葉を自分にまたさらに投げかけてしまうことが癖になっていったように思う。   そこから十数年経っていて、その言葉を放った本人はもうきっとそんなことすっかり忘れているだろうし、私もその子たちを憎んでいるわけではない。自分も無意識のうちに誰かを傷つけてしまったこともなかったとは言えないし。   でもやっぱり思い込みの日々の刷り込みというのは怖くて、それは容易になくせるものではないのだとこの肌を持って痛感した。もう遠い昔の話なのに、思春期にどこかの誰かに言われた一言が頭の中にこびりついて、鏡で自分の姿を見る度、誰かに写真を撮られたりする度に自分を批判する言葉しか出てこないのだ。そういう言葉を自分に言うことが癖になっているから、誰かと楽しく話をしていてもつい自分の容姿を自虐してしまったりそれで笑いに変えた気になっていた。自分の心に傷をつけているのを見て見ぬふりをしながら。   それでも歌を歌うようになって人前に立つようになってから、少しずつ自分のマインドは変わっていって、とにかく日々一生懸命に生きて、周りの人を愛し、嘘をつかずに生きていたら、内面から人は美しくなるだろうという希望を持ち始めることができるようになっていった。外見はとりあえず置いておいて自分の内面にフォーカスし始めた。そういうマインドになってからはだいぶ気持ちが楽だったし、地道に嘘なく生きていくにつれて自分の顔が“良い人間の顔”になっていく感じがした。   今回リリースした「Love Deluxe」という曲の説明に辿り着くまでに大分長くなってしまったけれど、この曲の歌詞を書くにあたって、どんな歌にしようかと思い巡らせていた。誰かのための歌にしようと書き始めたけれど、なかなかハマらない。悩みながらふと目を瞑った。   今この瞬間、この時に、自分は誰に一番愛情を注ぎたいかと自問してみた。そして思いがけず浮かんだのが自分の姿だった。   屈託なく笑うまだピュアな子どもの頃の私の姿。誰かに批判された時に深く傷ついた思春期の私の姿。そして自分の歌を聴いて救われたと誰かに言ってもらった時の私の姿。 思い返すとたくさんの人と出会い、その中で良いこと悪いことを経験しながら積み重ねてきた自分自身の姿に一人胸が熱くなった。   簡単に画面越しに誰かと比較できたり、乱暴な言葉を受け取ってしまったり、自分で自分を蔑むことが容易にできてしまうこの時代に、私は私の言葉でこの曲を書いて世に出すことがとても大事な気がした。   初めから自分を愛することはもしかしたら難しいかもしれない。だけれども自分は自分でしか生きられないし、自分は自分で、自分自身を育てていくことが出来るのだ。 どう生きていくか、ということが本当の自信に繋がっていく。よく頑張って生きてきたねと自分を褒めて抱きしめて、愛することが出来るようになっていく。自分が自分でいて心強くなっていく。   家族や周りにいる友人、仲間に導かれながら、自分の魅力を発見していく。自分のリズムで自分の言葉で、生きていく。それは誰かの放った言葉よりももっとずっと強く、確かなものでそれこそ、自分の中に留めておくべき宝物だと私は思う。   誰かの決めた美しさ、醜さは、その人だけのもの。あなたの美しさは、あなただけのもの。 誰かに奪われるようなものではないと、私は思う。   自分が自分に言ってきた言葉も全部含めて、私は私を許したい。 そこからまた、愛を深めて生きていきたい。   <優河> ◆紹介曲「 Love Deluxe 」 作詞:優河 作曲:優河・岡田拓郎 ◆4thアルバム『Love Deluxe』 2024年9月4日発売   <収録曲> 01. 遠い朝 - 2024 mix 02. Don’t Remember Me 03. Petillant 04. Love Deluxe 05. Lost In Your Love 06. Mother 07. 香り 08. Tokyo Breathing 09. Sunset 10. 泡になっても

    2024/09/05

  • COPES
    何者でもない根暗な僕がヒーローになる瞬間
    何者でもない根暗な僕がヒーローになる瞬間

    COPES

    何者でもない根暗な僕がヒーローになる瞬間

     2024年7月31日に“COPES”が1st FULL ALBUM『FORTH』をリリースしました。トーキョーメロディックシーンのニューカマー、男女ツインヴォーカルでフロアを踊らせる彼らの、初全国流通盤アルバムには全11曲が収録!ライブハウスで歌って、踊って、嫌なこと、憂鬱を吹き飛ばすハッピーチューン満載。現時点でのベスト的1枚となっております。    さて、今日のうたではそんな“COPES”のしいなゆうきによる歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、自身の書く歌詞の特徴についてのお話。さらに、今作のタイトル曲「 forth 」に込めた想いを明かしてくださいました。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 皆さんどうもこんにちは、COPESベースボーカルしいなゆうきです。 この度、我々COPESは7月31日に初の全国流通盤 1st Full Album『FORTH』を発売することが決定しましたー!!いぇい!!! 初めてエッセイとか書くので一旦まず「エッセイ 書き方 コツ」で調べました。 何書こうかめちゃめちゃ悩むのですが頑張ってみようと思います。   COPESの歌詞を見たことある方はわかると思うんですが、僕が書く歌詞とか曲は基本的に元気な感じだったり、前を向いていたり、未来を歌っていることが多いんですよね。今回のアルバムに入ってる「E・I・E・I・O」なんかは僕朝起きるのが苦手なので寝坊しちゃったどうしよう、、、まぁいいや遊ぶか!みたいなノリの歌詞になってるし前向きすぎですよね笑。   個人的な話なんですけど、リアルな恋愛の歌とか、一回聴いただけじゃあんまり理解できない難しそうな内容の歌とか苦手で、一回聴いたら歌えるような、ポップでキャッチーで踊り出したくなるような曲がだいすきなんです。だから自ずと僕から出てくる曲はそういうのが多いのかもしれませんね。   でも僕自身、実はあんまり明るい人間ではないんですよね。外では明るく振る舞うことが多いけど、常日頃から何かしらの不安なことを考えていて、お金もないし、将来も何が起こるかわからないし、友達も少ないし、たまーに泣きたくなる日もあります。あ、あとすぐお腹下すし、足臭いし笑。   今回のアルバムのタイトルにもなってる「forth」っていう曲は誰かの背中を押そうと思って作った曲じゃなくて、こういう考えの自分自身の背中を押そうと思って作った曲でした。書いた時は何かいろんな限界を迎えていたんじゃないかなあと思います。そんなこんなあって「forth」は僕にとっての応援歌になっています。   この曲を聴くとまた前を向いて走りだせるって思うし、僕と同じような人とか何かを頑張ってる人の応援歌にもなってほしいってめちゃくちゃ思うので、是非聴いてみてください。そんでCOPESのライブに来て嫌なこと一緒に忘れましょう。忘れさせます。   9月からツアーも始まるので遊びに来てください。何者でもない根暗な僕がヒーローになる瞬間みんなに見てほしいです!沢山の人に届きますように! <COPES・しいなゆうき> ◆紹介曲「 forth 」 作詞:しいなゆうき 作曲:しいなゆうき ◆1st FULL ALBUM『FORTH』 2024年7月31日発売 品番:CSRD-10001 価格:定価:\1,980(税込) <収録曲> 1.song  2.forth  3.E・I・E・I・O  4.remember  5.crazy  6.ウォーアイニー 7.will  8.place  9.proof  10.winner 11.NEET (CDのみ収録) ◆ツアー情報 COPES 1st Full Album FORTH Release Tour  9/13 (金) 新宿 ACB w/ OwL 2MAN 9/18 (水) 高松 TOONICE w/ PAIL OUT, CHINESE HOODIE, WET DREAM 9/19 (木) 神戸 太陽と虎 w/ PAIL OUT, CHINESE HOODIE, カライドスコープ 10/4 (金) 仙台 FLYING SON w/ THE JAPANESE PRIDE, ジ・エンプティ, FUNNY THINK 10/15 (火) 福岡 Queblick w/ and more 10/21 (月) 横浜 F.A.D w/ and more 11/14 (木) 千葉 LOOK w/ and more 11/29 (金) 心斎橋 BRONZE w/ and more 11/30 (土) 名古屋 R.A.D w/ and more 12/9 (月) 渋谷 Spotify O-Crest w/ and more   チケット一般発売中▼ http://w.pia.jp/t/copes-forth/  

    2024/09/04

  • ナナヲアカリ
    “大好きな人が大好きと言ってくれる私が生きている日々”
    “大好きな人が大好きと言ってくれる私が生きている日々”

    ナナヲアカリ

    “大好きな人が大好きと言ってくれる私が生きている日々”

     2024年8月21日に“ナナヲアカリ”がニューシングル「ブループリント」をリリースしました。タイトル曲は、TVアニメ『ダンジョンの中のひと』EDテーマ。また、CDには共通収録曲として、ボカロPのハイノミとナナヲアカリが共作した楽曲「キュートフィクション」、新鋭のトラックメイカーでもある原口沙輔がRemixした「ブループリント (Sasuke Haraguchi Remix)」が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“ナナヲアカリ”による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、タイトル曲「 ブループリント 」にまつわるお話です。ずっと自分や人生に自信を持てず、「なんてなんて」病を抱えていた自身が、音楽活動を続けていくなかで見つけた気づきとは。そしてそれによる変化とは…。ぜひ今作と併せて、エッセイを受け取ってください。 歌ネットさんにてはじめましてのコラムです。 はじめまして、ナナヲアカリです。2024年8月21日にニューシングル「ブループリント」をリリースしました。   この楽曲はTVアニメ『ダンジョンの中のひと』エンディングテーマにもなっており、この作品の主人公2人の関係性から、自分のなんてことない日常に変化をもたらしてくれた大切な人について歌おう、と思ったのです。   少し前までわたしは自分自身や人生に自信のない側の人間でありました。表向きの自己肯定感は高い方ではあるかもしれませんが(笑)。実のところは「自分が過ごしている日々なんて」「自分ごときなんて」など“なんてなんて”ばかり考えていました。どんだけネガティブやねん、と言われてしまいそうですが私自身としては、これはただのネガティブではなく、俯瞰して自分を見た時の然るべき評価だったわけです(普通にネガティブ説)。   ナナヲアカリとして活動を始めてしばらくはどんな作品を作っても、歌っても、ライブをしても、この考え方が変わることはありませんでした。褒められることがあっても前述の「なんてなんて」病が邪魔をして素直にその賞賛を受け入れることができません。   しかし活動を続けていき、たくさんの人と出会い、別れを繰り返していく中で、変わらずずっと私を信じてくれている存在があることに気づきます。彼らは私が絶好調な時はもちろん、絶不調でなにをやってもダメな時でさえ寄り添い、ただそこにいてくれたり、時には斜め上方向の励まし方をしてくれたりします。そして私は単純で大きな感情を抱くのです。   「待って大好きすぎ!!!!!!!」と。   そこに気づいてからは、日々にどんなモヤモヤがかかっていても、鬱々としていても、晴れる時が訪れるようになりました。“私が生きている日々”自体には相変わらず自信はないけれど、“大好きな人が大好きと言ってくれる私が生きている日々”には少し自信が持てるようになったのです。   「ブループリント」の歌詞に<不格好で 綺麗な>や<頼りない 揺るがない>などの相反する言葉が並んでいるのにはそういった心情が表れているということですね。   いまだに自分の人生の正解はわからないし、手探りで生きているような日々だけれど、なんとか私なりの大好きが伝えられる状態ではありたいと思う次第です。この先にどんな未来があっても笑い合えるように。   <ナナヲアカリ> ◆紹介曲「 ブループリント 」 作詞:ナユタセイジ・ナナヲアカリ 作曲:ナユタセイジ  ◆ニューシングル「ブループリント」 2024年8月21日発売   <収録曲> 1. ブループリント 2. キュートフィクション 3. ブループリント (Sasuke Haraguchi Remix) 4. ブループリント (Instrumental)

    2024/09/02

  • みゆな
    きこえるまで
    きこえるまで

    みゆな

    きこえるまで

     2024年8月7日に“みゆな”が新曲「きこえるまで」をリリースしました。2023年11月にリリースした「追いかけて」以来、約9ヶ月ぶりとなる新曲。抱きしめられたときのような温もりを感じられる1曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“みゆな”による歌詞エッセイを2週連続でお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、新曲「 きこえるまで 」を作るにあたって、自身の頭の中でイメージした物語。<あなた>と<私>の心模様を、歌詞と併せて、受け取ってください。 「苦しいな」 あなたが震えながら小さくこぼした言葉を私は今日もきいている。 「....」 そして、あなたにかけてあげられる言葉を私は今日も見つけられなかった。 まるで都会の雑踏に分かりやすく立ち尽くすあなたを見つけられずに邪魔だと思いながらすれ違う様な、そんな冷たさだと思った。 「元気になってほしい」なんてただの私の願いでその願いという名の糸をあなたに縫い付けて無理に元気な顔をつくってほしくはなかった。 なのに私は常套句ばかり浮かんできて、それに伴って動こうとする舌を切ってしまおうかと思う夜もあった。 私は、傍観者じゃないか。 このままでは言葉の責任を恐れ、 あなただから逃げたくせに優しい人とは思われたい。ただの偽善者にすぎない。 あなたが私に話してくれた時に 私とあなたは同じ重さでいなくてはならないのに。 あなたが私を見つめてくれた時に 私とあなたは共犯者にならなくてはいけないのに...。   「もうダメかもしれない」 きいたことのない言葉がきこえた。 弱々しい声になぜか生命を感じた。 私にできることはなんだろう。 私があなたにしてあげられることはなんだろう。 必死になって考えた。 もう時間がないのだと、 あなたの生命に迫られている。 難しい言葉など考えていられない。 今、私が思っていること。 私のためなんかじゃなく 無条件の愛を、あなたに、! 「ねえ、大切に思ってるよ」 私は強く抱きしめた。 サボテンのようなあなたは、 きいたことのない言葉に動揺して私に棘を刺し続けた。 それでもあなたを抱きしめ続けた。 それは少し柔らかくて傷をつけられない棘だった。 臆病で、でも優しくてあなたらしいと思った。 「ありきたりな言葉だよね。だけどこれが私の精一杯の想い」 今までこの言葉を伝えたかった。 ありきたりでも良くて、 ありきたりだから良いんだ。 私の言葉があなたの心に入っていくのがわかる。 シンプルな形だからこそあなたの疑心を通り過ぎていく。 あなたが力を緩めて 安心しきった顔で寝た。 その顔は疲れでもなく、とても優しい顔をしていた。     「あなたの心にきこえるまで 届けるから。」   ーーーーーーーー   長いだけの駄文かもしれません。 ただ、「きこえるまで」を作るにあたって私の頭の中でイメージした物語です。 読んでくださってありがとうございました。   この歌があなたの心に届きますように。   <みゆな> ◆紹介曲「 きこえるまで 」 作詞:みゆな 作曲:みゆな

    2024/08/30

  • THE GOOD KIDS a.k.a
    人生は予想より輝いてるかもしれないぜ。
    人生は予想より輝いてるかもしれないぜ。

    THE GOOD KIDS a.k.a

    人生は予想より輝いてるかもしれないぜ。

     2024年8月21日に“THE GOOD KIDS a.k.a”が 1st Album『WE ARE THE GOOD KIDS』をリリースしました。辣腕ミュージシャン達によって結成された噂の新人バンド・THE GOOD KIDSのリーダー・原広明によるソロプロジェクト。今作には、原が“THE GOOD KIDS a.k.a”名義で、ライブでも披露しているナンバーをレコーディングしたメジャー・ファーストアルバムとなっております。    さて、今日のうたではそんな“THE GOOD KIDS a.k.a”の原広明による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、1st Album『WE ARE THE GOOD KIDS』をリリースした今の想い。そしてアルバム収録曲「 U 」にまつわるお話です。大変なことも嫌なこと、失敗も絶望もあるけれど、それでも上向きに生きていきたいあなたへ。今作とエッセイを受け取ってください。 THE GOOD KIDS a.k.a としてアルバムを出せた。 その前にTHE GOOD KIDS という自分にとっては 最高のメンバーでバンドを組めた。 ここに至るまでには本当に様々な幸運な「偶然」がたくさんあった。   2年前にはバンドを組んでライブをやってアルバムを出すなんて 想像すら出来なかった。   3ヶ月で15曲くらいの新曲を作った。 初ライブに向けて懸命に歌詞を覚えた。   私は自分の歌詞を説明するのが苦手というか、 聞いた人の解釈こそが正解だと思っている。   100人いれば100通りの歌詞の解釈があるだろうし、 そもそも洋楽なんかは歌詞なんか分からず聴いている。   「U」という曲は1回目のライブが終わってすぐに、 まるでどこかにあった曲を書き留めるように出来た。   そう、よく聞かれる「どこかから降ってきた」感じ。 そんな曲は滅多に出来ないんだよね。   いつも必死になって絞り出して考えて、 パッと閃いたものに助けられる感じ。   「U」の歌詞は良いことも悪く思えることも 結局は全て良いことなんだと言いたかったのかも知れない。 これも聴く人の解釈に任せるけどね。   生きていれば大変なことも嫌なことも、失敗することも絶望することもたくさんある。   それでも生きてさえいれば世界は思うよりいい場所かも知れない。   人生は予想より輝いてるかも知れないぜ。   きっと。   <THE GOOD KIDS a.k.a 原広明> ◆紹介曲「 U 」 作詞:原広明 作曲:原広明  ◆1st Album『WE ARE THE GOOD KIDS』 2024年8月21日発売 配信リンク: https://lnk.to/wearethegoodkids <収録曲> 1. DANCE YOUR MIND (Intro) 2. WE ARE THE GOOD KIDS 3. U              4. FRIED VEGETABLES (Interlude) 5. SOMEBODY 2 LOVE 6. DISTANT RADIO (Interlude) 7. NO WAR NO MORE 8. BRAND NEW WORTH 9. FAINT LIGHT (Outro) 10.うーとーとぅ feat.ネーネーズ (WOO TO TO feat.NENEZ)

    2024/08/29

  • 藤田麻衣子
    朝月夜について
    朝月夜について

    藤田麻衣子

    朝月夜について

     2024年8月28日に“藤田麻衣子”が新曲「朝月夜」を配信リリースしました。タイトルは、夏の終わりから秋にかけての、空に白く月が残っている明け方の様子。想いの届かぬ相手への不安や葛藤、弱気と勇気、抑えきれない愛おしさなどの心の揺れを、美しくも切ないメロディーに乗せ歌った“これぞ藤田麻衣子の真骨頂”といえる作品となっております。    さて、今日のうたではそんな“藤田麻衣子”による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、新曲「 朝月夜 」にまつわるお話です。夜、無性に切なくなるこの季節にぴったりのラブソング。どのように生まれたのか、どんなところにこだわったのか。MV撮影秘話も明かしてくださいました。ぜひ歌と併せて、エッセイをお楽しみください。 「お盆を過ぎると一気に涼しくなるで」は、毎年決まって母が言う言葉だ。   さすがに近年はお盆が終わっても猛烈に暑いけれど、今年のお盆を過ぎた頃に夜窓を開けたら、虫の声がして涼しかった。夏から秋になっていくんだなと感じて、毎年恒例の「お盆を過ぎると一気に涼しくなるで」を思い出した。   涼しくなってくるこの季節、特に夜は無性に切なくなる。記憶に残っているのは、10代の時にこの夜の涼しさを感じて「なんだこの気持ちは」と思った時のこと。恋をした時に人は切なくなるけれど、逆に恋でもしないとなかなかこのキュッとした症状は現れない。夏の終わりや秋の夜にだけは、恋をしなくてもキュッとなれるのだ。   わけもなくキュッとなる時に恋でもしていたら、好きな人を思うたびに切なさMAXだと思う。そんなふうに、とにかく私は子どもの頃からときめきと切なさが大好きなのだ。   「朝月夜」の歌詞は何年も前から書いてあった。好きな人のことを考えていたら眠れなくて、気づけば明け方になっていた。明け方の空はまた特別だったりする。現代の私たちにも時々そんな夜があるし、遥か昔の人もきっと同じように空を見上げて切なくなっていたんだと思う。   1コーラスと最後のサビだけができていて未完成のまま、自分の中でとても大事な歌になっていた。このタイミングで形にしたい、と思う時がようやくきて、とても短い形でこのまま完成にするか、書き加えるか迷ったけれど、一度書き加える方向で挑戦してみることにした。   和風な楽曲なので、普遍的な情景で時代を感じない歌にしたいという思いもあり、いつの時代でも重なるような言葉を使った。   MVには月と湖を映したくて、群馬県に行き明け方に撮ってもらった。湖には無数のトンボがいて、頭や服、指先いろんなところにとまってくれた。天気予報でも現地についても雷雨だったけれど、明け方に撮影が始まると雨が上がってくれた。いいタイミングでトンボも指にとまってくれた。撮影はみんなのがんばりが報われた日になった。   音でも映像でも、この大切な「朝月夜」をみなさんに届けられることに心から感謝したい。   <藤田麻衣子> ◆紹介曲「 朝月夜 」 作詞:藤田麻衣子 作曲:藤田麻衣子

    2024/08/28

  • 矢作萌夏
    わたしって、ごっこ遊びなのかも。
    わたしって、ごっこ遊びなのかも。

    矢作萌夏

    わたしって、ごっこ遊びなのかも。

     2024年9月25日に“矢作萌夏”がEP『愛を求めているのに』をリリース! EPリード曲「死に花に、生命を」はSNSに投稿されたライブ映像が総再生回数約260万回を記録した話題曲。「身内が自死したときに書いた曲」ということを明かしており、リリースを待望する声が多く寄せられていた。独自の歌詞の世界観と透明感ある歌声で、シンガーソングライター・矢作萌夏の新たな魅力が伝わる楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“矢作萌夏”による歌詞エッセイを3回に渡りお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、今作から8月14日に先行配信された新曲「 わたしごっこ 」にまつわるお話。自分よりもひとを大切に生きてきたからこそ、ふと浮かぶ「わたしが本当に好きなものってなんだろう」という問い…。みなさんもいつのまにか“わたしごっこ”をしていませんか? おはようございます。   毎日、同じような時間に猫と起きて ベッドメイキングもしないまま 買い溜めておいた“おつとめ品”のフルーツを胃に入れる。 最近流行りの、木みたいな匂いのディフューザーが香っている。 これは調子のいい日で、それっぽく、 自分にとって良いことをしてるんだろうなぁ、と思えるんだよね。   だからこそ、万札で楽しむテーマパークだとか、始発で帰るときの電車に詰め込まれたサラリーマンたちを新鮮に感じるのかも。住めば都? 日常の刺激てきな?   そんなことを考えながら、昨日の枕によって造られた寝癖をシャワーでほどいて、 目も鼻も口もひとつしかないのに、わんさか集まった化粧品の精鋭たちでかわいくなる。 紫外線をこれっぽっちも入れまいと閉め切ったカーテンの隙間から、窓の様子をうかがう。 湿気やば。低気圧。と呟いて、せっかくまっすぐにした髪の毛をくくってしまうのかぁ、というちょっとばかしの悲しみをこめてポニーテールをむすぶ。   朝の寝起きの自分はゴミ箱へ捨てて、いつもの私。これが私。   いつでも、自分よりもひとを大切に生きてきた。 どういうことかというと、とても気負いやすく、気遣いやすく、気疲れしやすいということ。 だから、ひとと逢うときには、その人のファッション性だったり、その人の身長を考えて靴をえらぶ。 その日は、スニーカーを履いた。       ふと、わたしの日常を振り返ると、不思議がたくさんあった。   みんなが持ってる流行りのものに埋め尽くされていて、 それって、ほんとうに私が好きなものなのかな。他人が決めた好きじゃないのかな。 誰かが求めてるわたしを演じたい。ならないといけない。というか、なりたい。 常に嫌われたくなくて、おいていかれたくもない。飽きられたくもない。 でも、わたしが本当に好きなものってなんだろう。   わたしって、ごっこ遊びなのかも。   誰かが良いと言っていたから、それっぽいから、という理由で集めたものではなく、 わたしが選んだ好きで日常を埋め尽くしたい。自分で答えを探したい。 歳をとって、最期に振り返ってみたわたしが、わたしになるように。   でもまだきっと、わたしもあなたも、わたしごっこ中。   ぜひ、たくさん聴いてください。   <矢作萌夏> ◆紹介曲 配信シングル「 わたしごっこ 」 2024年8月14日リリース 作詞:矢作萌夏 作曲:矢作萌夏  ◆EP『愛を求めているのに』 2024年9月25日発売   <収録曲> 1 : 満たされない 2 : I was born to love you 3 : わたしごっこ 4 : 18歳のわたしへ 5 : 死に花に、生命を

    2024/08/27

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