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  • Conton Candy
    私の“東京”
    私の“東京”

    Conton Candy

    私の“東京”

     2024年10月9日に“Conton Candy”が初のフルアルバム『melt pop』をリリースしました。バンド結成からの5年間が詰まった“入門盤”であり“完全盤”ともいえる本作品は、タイトル通り、Conton Candyが抱かれているであろう“pop”な印象を“melt(溶かす)”する1枚に。収録曲は、「ロングスカートは靡いて」、「ファジーネーブル」など、彼女達の名刺代わりである代表曲を中心に9曲、さらに新録6曲の全15曲が収録。    さて、今日のうたではそんな“Conton Candy”の紬衣による歌詞エッセイを3回に渡りお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲であり、映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』主題歌「 急行券とリズム 」のお話。映画の脚本を読み、そして自身の高校生活を思い出したとき、この歌で言葉にして伝えたいと思ったことは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 この曲を書くにあたって初めて映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』の脚本をいただいた時、ただただここに出てくる高校生たちが何色にも染まらず、自分らしく生きていてほしいなと思いました。   いい意味でも悪い意味でも色んなものがあって混沌とした“東京”という街でこの子達は何を思うんだろう、とか、きっと自分は東京で生まれて東京で育った人間だからこそ見落としている部分もたくさんあるんだろうな、とか、彼女たちという鏡に、つい自分を重ねてしまう部分がたくさんありました。そんな想いを言葉にして伝えたいと思ったんです。   私が高校を卒業したのは4年前、高校3年生の時はコロナの影響で体育祭や文化祭ができなくて、卒業式も保護者は1名のみ参加可能など、高校生最後の年はコロナに振り回されたような記憶でいっぱいです。   でも自分にとっての高校生活は勉強、部活、恋愛、友達関係、全てのことに打ち込んでいた3年間だったので今思えばとてもかけがえのないものです。   そして映画に出てくる高校生たちもきっと、何があったとしても高校生活という時間は、私のように1分1秒忘れられない思い出になるんだろうなと思いました。   だからこそこの曲では<愛のない言葉>とか<嫌いだったあの人>とか高校生活の中のキラキラしていないリアルな部分も言葉にしたかった。   あともう一つこの曲の中で意識したことは、この曲を聴いた時に自分の中の学生生活や映画に出演していた日向坂46の4期生の方たちが、撮影期間を思い出して懐かしくなるような感覚になって欲しいというものでした。だからこそ曲の持つ雰囲気として哀愁感とその中にある疾走感によって思い出が駆け巡っていく、そんなニュアンスがこの曲には必要だと思いました。   そんなことを考えながら作ったこの1曲はきっとこの先も忘れることのない、そしてConton Candyとしてもとても大切な1曲です。そしてこの東京という街の持つ力と東京らしさみたいなものはきっと22年間この街で生きてきた私のゼンブです。   この東京という街、みんなにはどう映っていますか? <Conton Candy・紬衣> ◆紹介曲「 急行券とリズム 」 作詞:八島紬衣・鈴木楓華・鈴木彩楓 作曲:八島紬衣・鈴木楓華・鈴木彩楓    ◆フルアルバム『melt pop』 2024年10月9日発売   <収録曲> 01. 相槌 02. ファジーネーブル 03. BABY BABY 04. ロングスカートは靡いて 05. 花びらと生活音 06. 急行券とリズム 07. もっと 08. 桜のころ 09. TOKYO LONELY NIGHT 10. 爪 11. baby blue eyes 12. アオイハル 13. moonwalk 14. my JAM 15. 好きなものは手のひらの中 ◆Conton Candy ONEMAN TOUR 2024 “melt pop” 2024年11月9日(土):北海道・SAPPORO SPiCE 2024年11月16日(土):宮城・仙台MACANA 2024年11月17日(日):新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE 2024年11月23日(土):福岡・OP's 2024年11月24日(日):広島・SECOND CRUTCH 2024年11月30日(土):愛知・NAGOYA CLUB QUATTRO 2024年12月7日(土):香川・高松DIME 2024年12月8日(日):大阪・心斎橋BIGCAT 2024年12月14日(土):東京・Spotify O-EAST

    2024/10/24

  • ゴホウビ
    どうしたらわたしを忘れないでいてくれる
    どうしたらわたしを忘れないでいてくれる

    ゴホウビ

    どうしたらわたしを忘れないでいてくれる

     2024年10月23日に“ゴホウビ”が2nd EP『GOHOBI QUATTRO -spicy-』をリリース! 今作は“スパイシーなゴホウビをお届け!”というキャッチのもと、TVアニメのOP&ED曲をはじめ、未発表3曲も含めて全曲攻めの7曲入り作品となっております。    さて、今日のうたではそんな“ゴホウビ”のスージーによる歌詞エッセイを3回に渡りお届け! 今回は第2弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲であり、TVアニメ『疑似ハーレム』オープニング主題歌「 ブラウス 」にまつわるお話です。大人になればなるほど、自然と傷つくことは避けてしまう。苦しくなるほど誰かを想うことも難しくなる。だからこそ、眩しいものは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 “どうしたらわたしを忘れないでいてくれる”   そんなことばかり考えていた時期があった。 忘れないように刻みこむこと、 それはとても痛みを感じることだと近頃思います。   大人になるにつれ、自身の心身の安全を脅かされるものは自然と避けて通るようになるのが一般的で、   苦しくなるほど誰かを想うって、今の私はもう怖くてできないかもしれません。   だからこそ、突きぬけるほどまっすぐな恋心が眩しいです。   光を放つ痛みもあるんだなと、「ブラウス」を書き終えたとき思いました。この世界の二人はとてもキラキラと輝いている。   現在進行形でまさに恋をして苦しんでいる人が自分自身の状況を俯瞰で見るのはとても難しいと思うけれど、 二度とない奇跡を今手にしているのは確かです。   いつか自分の、そして相手の彩りのひとつとなってゆく。 そして言葉にして伝えることができた想いは、 忘れても消えないのです。     この曲は、今年の夏のTVアニメ『疑似ハーレム』のオープニング主題歌に起用していただきました。とてもポップで、ときにコメディな、見ていて心が明るくなる素敵な物語です。私にとって初めてのアニメタイアップがこの作品でした。   TV放送は終了しましたが、各動画配信サイトで今でも見れるところもあるので、ぜひTVアニメ『疑似ハーレム』のHPをチェックしてみてくださいね!   <ゴホウビ・スージー> ◆紹介曲「 ブラウス 」 作詞:スージー・405 作曲:スージー 配信: https://lnk.to/blouse    ◆2nd EP『GOHOBI QUATTRO -spicy-』 2024年10月23日発売   <収録曲> 01.ぶっとばすからね 02.つまりは 03.ジャンクミュージック 04.ブラウス 05.ヒトリヨガリ 06.MAKUAKE 07.呼吸 ◆EP特設ページ: https://gohobi.site/2ndep/ ◆ゴホウビ ワンマンライブ情報 公演名:GOHOBI ONEMAN LIVE「ゴホウビクアトロ全部のせ!」 日程:2024年11月15日(金) 開場:18:15 / 開演:19:00 会場:渋谷CLUB QUATTRO チケット情報 : 全自由:4,500円(ドリンク代別)  ☆一般発売受付中 受付期間:2024年11月14日(木)18:00まで 受付URL: https://eplus.jp/gohobi/

    2024/10/23

  • harha
    僕の私の歌詞の庭
    僕の私の歌詞の庭

    harha

    僕の私の歌詞の庭

     2024年10月7日に“harha”1st e.p.『未来再来』をリリースしました。彼らは、トラックメイカー・ハルハとシンガー・ヨナべによる音楽ユニット。曲を作ることが好きな男の子と歌うことが好きな女の子、そしてさまざまなクリエイターたちが出会いながらリリースを重ね、活動2周年。その節目に初のe.p.をリリース。結成前夜に二人の未来をテーマに制作された「草縁」を含む、出会いと始まりの5曲入り短編作品となっております。    さて、今日のうたではそんな“harha”のハルハによる歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、今作『未来再来』にも通ずる作詞の軌跡のお話です。中学二年生から書き始めた歌詞。そこから今に至るまでに、自身の歌詞の“軸”はどのように培われてきたのでしょうか…。ぜひ、今作と併せて、エッセイをお楽しみください。 初めまして、harhaのハルハです。今回『未来再来』というEPをリリースしました。沢山聴いてください。そしてみんなの感想待ってるんでDMでもメンションでも好きなだけ送ってください、秒速で見に行くんで!(見落としがなければ)   文章を書くのは難しい。歌詞に比べて行間という隠れ蓑に身を秘められないから、常に語り部が僕自身であることを強制されている圧迫感がある。その点、歌詞や詩は急に一人称が私や俺や拙者に変わったとしてもそれを咎められはしないし、急にカタカナで喋りだしたって構わない。それ故に生まれる意図も存在する。ざっくり言うと、気が楽ってやつです。文章もそれくらいルーズにのらりくらり書けたらなぁ。しみじみ。   そんなおいどんが歌詞を書き始めたのは中学二年生のさむーい冬のこと。 当時、ラップをやってみないかと僕を誘ってくれた仲間と、一緒に曲を作ろうという話になったのがきっかけだった。すぐ家に帰ってその辺のノートを拾って歌詞を書いた。書き方なんて知らなかったが、幸い韻を踏むということだけ考えればよかったから割と手は動いた。   その日から憑りつかれたように歌詞を書いた。授業中に休憩時間、休みの日も常にノートの切れ端を持ち歩いて思いつくだけ、好きなだけ書いた。なぜそんなに夢中になれたのかというと、当時の僕を取り巻く環境にあったと思う。金銭的な事情で家の中は少しギスギスしていたし、友達関係でのいざこざや中学生特有の空気感みたいなものからも逃げ出したかった。   だから「歌詞を書く」という行為は僕の逃げ場であり、だれにも邪魔されない自分だけの言葉と感情の箱庭だった。それがある種の救いで全てのはけ口に出来たから、口に出せなかったことや、思いの丈が自然と歌詞に変わっていった。この前母が、「昔はいつも、もの悲しい歌詞ばっかり書いてたよね」って言っていたことを思い出したが、その当時の僕が心の中ではそういうやつだったってだけなんだよね。これ意外っしょ。   僕の歌詞の根幹は常にそこにあって、今harhaで描く歌詞もその軸があって初めて機能していると思う。ちなみに韻も踏めと言われたら今でも踏めるよ。歌ネット、ブランケット、フラメンコ。ただ、あの当時から変わったのは「逃げたくて何が悪い!!やんのか!!」という刹那的で、欲張りで、自分勝手な感情を愛せるようになったことだ。馬鹿げた夢も高すぎる理想もあり得ない未来も歌詞の中では全て大歓迎。   今回のEPの楽曲達もそんな僕のワガママがふんだんに、ギュウギュウに、お弁当のごとく詰め込まれている。 お弁当で思い出したけどグラタンとかの下に占い書いてあるやつ、やりたいなぁ。   <harha・ハルハ> ◆1st EP「未来再来」 2024年10月7日(月) 配信リリース   <収録曲>   1. おかえり、未来 2.草縁 3.恋はずみ 4.すてきなぼくら 5.現し世      【アーティスト関連リンク】 https://x.com/harha_868  

    2024/10/22

  • 鉄風東京
    僕らの季節に、僕らの恋人達に
    僕らの季節に、僕らの恋人達に

    鉄風東京

    僕らの季節に、僕らの恋人達に

     2024年10月16日に“鉄風東京”がミニアルバム『Our Seasons Our Lovers』をリリースしました。今作には、すでに配信リリースされている「Dazzling!!」、「スプリング」、「Sing Alone」と新曲4曲を含む全7曲が収録。また10月27日(日)札幌SPiCEからリリースツアー「鉄風東京 presents Our Seasons Our Lovers Tour 2024」も開催!    さて、今日のうたではそんな“鉄風東京”の大黒崚吾による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、今作『Our Seasons Our Lovers』にまつわるお話です。春夏秋冬、いろんなことに頭を巡らせ、いろんなひとと別れ、出会ってきたなかで今伝えたい歌は…。ぜひ今作と併せて、エッセイを受け取ってください。 何かが終わる時、また何かが始まる前兆で   なんて使い古された言葉を最近になって共感することが多くなった 当たり前に続くなんて思ってなかったけど それは確かに終わりを告げて、また来世で会いましょうなんて約束をして、無くなっていく きっとこんな歌で別れを告げたのは、一番最後の歌が悲しい歌なんて嫌だったからだと思う。   そうして春が来て漠然とした未来に期待を馳せている。 花粉以外は最高な季節に去年と同じように、理由もなく浮かれているのが嬉しかった 永遠のように感じた冬は終わりを告げて、軽くなった服装と切り立ての髪が風に揺れている   そんなのも束の間、次は夏が来る いつかの非日常が日常になってしまった時、僕らが憧れたライブハウスは奪われて それでも心の中は歌を歌い 体を振り回して音楽に向き合っていた 時間は経って少しずつ取り戻して昔と今の違いに悩みながらライブハウスは形を取り返した   そうして汗をかき叫んだ季節も終わり 次は秋が来る 毎年忘れている金木犀の匂いを嗅いで ただ思い出すと忘れるを繰り返していた香りも その匂いと重なる人が出来て、忘れることを出来なくなった きっと来年になってもこの匂いは忘れないと思う、そうやって今年も新しく握りしめていたいものが増えた   街はどんどんと寒くなってホコリ臭いクローゼットの中を漁り始める 中学生の頃 友達同士でオーラは何色だろう? なんて話をしていた 今でもまだあの子の色は覚えていて 自分が見ている視界は他の誰かより 少し紫がかっている 僕にとっては今を生きる理由はその子がくれた紫色の世界にしか存在できなかった   そうこうしているともう、外は雪が降り始める あの子のことを思い出して 誰もいない部屋でずっとパソコンの画面を眺めている こんな夜に君がいたらなんて思っているけど実際のところは四六時中 隣にいてほしくて  今ではもう話した時間よりも、頭の中でその人を想像している時間の方が遥かに長くなってしまった   私 会いたい 渡し合いたい 話し足りない 離したりしない   こんな言葉がリフレインする     そして今年も終わりを迎える 色んなことに頭を巡らせ、色んな人と別れて、色んな人と出会ってきた   助けを求めたら誰かがいてくれる人間と 助けを求めても助けたくならない人間   僕は悲しいことに後者の人間で、それを受け入れて足をどうにか前に出して続けてきた そんな時に僕を救ってくれたのは憧れの音楽とあの時の記憶で どん底にいた自分に見えたのはなぜか黄色い太陽の光だった これ以上立ち直ることなんて出来ないくらい絶望して書いた歌詞は誰よりもまず先に自分を救ってくれた   あの空の向こう側 黄色い光が見えた 塞ぎ込んだ君と僕は手を取り笑いたい 今がだめなら今を救おう 眩しいほどに光ってたあの光は   そうやって僕は僕を取り戻した 移り変わる季節を愛して 恋しい人たちの言葉と顔を思い出して また何かの終わりを何かの始まりにするべく歩き始める     この音楽がきっと届きますように 僕らの季節に、僕らの恋人達に   <鉄風東京・大黒崚吾> ◆2nd Mini Album『Our Seasons Our Lovers』 2024年10月16日発売 配信リンク: https://teppu.lnk.to/OSOL   <収録曲> 1.Dazzling!! 2.スプリング 3.Sing Alone 4.金木星 5.Purple 6.Remember my snow? 7.Not end,now I run.

    2024/10/21

  • 松室政哉
    聞いた瞬間「ヤイコだーー!」と心の中で叫んだ
    聞いた瞬間「ヤイコだーー!」と心の中で叫んだ

    松室政哉

    聞いた瞬間「ヤイコだーー!」と心の中で叫んだ

     2024年9月18日に“松室政哉”がニューアルバム『LABORATORY』をリリースしました。今作には、BRADIO、矢井田 瞳、堂島孝平&岸本ゆめの(ex:つばきファクトリー)など、様々なアーティストとのコラボ楽曲を中心に全11曲が収録。さらに、音源化が熱望されていた人気曲「フレンチブルドック」などの新曲や、“福耳”の「イッツ・オールライト・ママ」も収録されるなど、バラエイティーに富んだ豪華な作品となっております。      さて、今日のうたではそんな“松室政哉”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第2弾。綴っていただいたのは、収録曲「 Life is Beautiful feat.矢井田 瞳 」にまつわるお話です。自身の憧れであり、音楽的にも大きな影響を受けてきた存在、矢井田 瞳とのコラボ楽曲。その制作の様々なエピソードを明かしてくださいました。ぜひ楽曲と併せて、エッセイをお楽しみください。 今回は3rd Album『LABORATORY』から「Life is Beautiful feat.矢井田 瞳」について書きたいと思う。   矢井田 瞳さん、ヤイコさんは、僕が10代の頃からずっと聴いてきたアーティストであり、その音楽には大きな影響を受けてきた。そんな憧れのヤイコさんと楽曲制作を一緒にできることに、嬉しさと緊張が半々だった。   ヤイコさんは、BRADIOと同じく、僕の対バン企画「LABORATORY」に出演していただいたことがある。その時に感じたのは本当に優しい方だということ。“やっぱり素晴らしい人間性が素晴らしい音楽を生み出すんだ”と感じた。    今回の楽曲コラボも、ヤイコさんは快く引き受けてくださった。対面で打ち合わせをしたときに出てきたキーワードが「Life is Beautiful」。その言葉をもとに、僕は土台となるデモを作ることにした。   最初はトラックの雰囲気だけを作ろうと思っていたが、気がつくとサビまでゴリゴリに作り込んでしまった。特にイントロには、10代の頃に聴いていたヤイコさんのサウンドへのオマージュを込めた。イントロ、A、A’(ヤイコさんパートのためトラックのみ)、サビのワンコーラスをデモとして提出。その時僕のソロパートとサビにはすでに歌詞もあった。   すると、あっという間にヤイコさんの仮歌が送られてきた。それはもう本当に素敵で、最初に聞いた瞬間「ヤイコだーー!」と心の中で叫んだのを覚えている。そこからのやりとりはスムーズで、歌詞やメロディーを作っては送り合う、まるで手紙を交わしているかのような時間だった。    そして、歌詞が完成するや否や、すぐにレコーディングへと進んだ。ちなみに今回のコラボシリーズ全体がタイトなスケジュールで進行していた。ヤイコさんをはじめ、全力でクリエイティブを注いでくれたすべてのアーティストに感謝している。    レコーディングでは、ベースに佐藤慎之介(ZION)、ギターにヤジマレイ(ReiRay)を迎えた。2人のアイデアが湧き出し、打ち込みのビートが生き生きと動き出した。そしてヤイコさんの歌入れ。圧巻のパフォーマンスで、あっという間にレコーディングが終了した。まさにプロの仕事を目の当たりにした瞬間だった。   ヤイコさんの歌のパワーに引っ張られて、僕もいつもよりスムーズに歌を録り終えることができた。こうして完成した曲は、世知辛い今を生きる人々に捧げる、まさにラブレターのような作品。   もし10代の僕がこの曲を聴いていたら、一体何を感じたのだろうか。   <松室政哉> ◆紹介曲「 Life is Beautiful feat.矢井田 瞳 」 作詞:矢井田瞳・松室政哉 作曲:矢井田瞳・松室政哉  ◆ニューアルバム『LABORATORY』 2024年9月18日発売   <収録曲> 1.星屑箱 2.LOVEなシーン with BRADIO 3.2人のコンプライアンス(松室政哉×山崎まさよし) 4.ラ・タ・タ ~すべてはフィーリング~ feat.堂島孝平&岸本ゆめの 5.Breathing feat.MORISAKI WIN 6.ホットミルク feat.井上苑子 7.春のうちに with The Songbards 8.Rewrite(浜端ヨウヘイ×松室政哉) 9.Life is Beautiful feat.矢井田 瞳 10.イッツ・オールライト・ママ(福耳) 11.フレンチブルドッグ

    2024/10/18

  • Gacharic Spin
    今日もあなたのままでいてね
    今日もあなたのままでいてね

    Gacharic Spin

    今日もあなたのままでいてね

     2024年10月9日に“Gacharic Spin”が15周年記念ALBUM『Feast』をリリース! 15周年にちなみ全15曲入りとなる今作には、ライブで披露してきた数々の未発表曲や、インディーズ時代からの人気楽曲「Lock On!!」「JUICY BEATS」「ブラックサバイバル」の2024年再録バージョンに加え、アルバムの為に書き下ろされた「Restaurant・F」「ハレの日」など多数の新曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“Gacharic Spin”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回です。執筆はアンジェリーナ1/3が担当。綴っていただいたのは、収録曲「 No.1!! 」にまつわるお話です。自分の感情に蓋をして、本当の気持ちがわからなくなってしまいがちなあなたへ。ぜひ、歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 こんな時代こそ 飾らない言葉だから きっと伝わる事がある   「No.1!!」は今まで自分が大切にしてきた事を そのまま言葉にしました。 実際に自分がかけてもらって救われた言葉も 沢山綴られています。   落ち込んだり、 マイナスに捉えてしまう事ってありませんか? 私はよくあって、 そんな自分が嫌になる時があります。 だからなんとか蓋をして 楽しいことを考えて 笑えない時でも笑ってみたり…   そんな日々を過ごしていたら ある時、自分は何をしたくて どんな事に悲しんだり楽しんだり 怒ったりするのか 分からなくなってしまう瞬間がありました。     あなたはあなたしかいなくて、 オンリーワンだしナンバーワン!! 自分の心を大切に 自分を愛してあげてほしいです   そんなあなたのことが 大切で大好きな人は必ずいます   楽曲としては、 とっても明るく楽しい曲になっているので あなたの毎日の側にこの曲がいられたら とっても幸せです!!   今日もあなたのままでいてね   <Gacharic Spin・アンジェリーナ1/3> ◆紹介曲「 No.1!! 」 作詞:Gacharic Spin 作曲:Gacharic Spin ◆15周年記念ALBUM『Feast』 2024年10月9日発売   <収録曲> 01. SPEED GAME 02. High Grayinbow 03. Lock On!!-2024- 04. ハレの日 05. JUICY BEATS-2024- 06. Restaurant・F 07. No.1!! 08. 乱心 glow 09. parallel loop 10. Bocchi Fest 11. ブラックサバイバル-2024- 12. カレーアイス 13. where you belong 14. S・w・e・e・t 15. ハーフウェイ、その先へ

    2024/10/17

  • ゴホウビ
    恋ってなんだっけ。
    恋ってなんだっけ。

    ゴホウビ

    恋ってなんだっけ。

     2024年10月23日に“ゴホウビ”が2nd EP『GOHOBI QUATTRO -spicy-』をリリース! 今作は“スパイシーなゴホウビをお届け!”というキャッチのもと、TVアニメのOP&ED曲をはじめ、未発表3曲も含めて全曲攻めの7曲入り作品となっております。    さて、今日のうたではそんな“ゴホウビ”のスージーによる歌詞エッセイを3回に渡りお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲であり、TVアニメ『結婚するって、本当ですか』エンディングテーマ「 つまりは 」のお話です。恋愛真っ只中なあなたも、少し恋から遠ざかってしまったあなたも、ぜひ歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 恋ってなんだっけ。 どうやってするんだっけ。   大人になると経験で丈夫になる一方、 心身ともに柔軟じゃないなと感じる瞬間が増える。   「この人少し気になる」 と頭の片隅で思っても、わずかな柵さえ憂い、踏み出せないまま見送った想い。"傷つきたくないよ、壊れてしまう。"と、恋心は危機と見なして回避する頭。   億劫なものすべてを覆すほどの出会いがあるはず!と、日々期待して生きていても、目の前にはあまりに平凡な生活があるだけ。   夢ないなって言われるかもしれないけど、 自分の世界に色を塗るのは自分自身でしかないから、小さな芽吹きを見落として、踏んづけて潰してしまっては勿体ないよなって最近思うんです。   私たちゴホウビの新曲「つまりは」は、 恋愛真っ只中な人にも、 少し恋から遠ざかってしまった人にも聞いてほしい歌です。   「吐きそうなくらいドキドキする」ではなく、 君のことが知りたいという興味と、 君といると心が凪ぐという安らぎがもたらす恋。   孤独や悲しみをくぐった先に日の当たる場所があり、そこでこの曲が流れていたらいいなと思います。     今作、TVアニメ『結婚するって、本当ですか』のエンディングテーマにも選んでいただきました。様々な人間関係に葛藤しながらも、誰かを大切に思う気持ちに誠実に向き合う主人公たちの姿がとても愛おしい物語です。是非見てみてくださいね!   < ゴホウビ・ スージー> ◆紹介曲「 つまりは 」 作詞:スージー・405 作曲:スージー 配信: https://lnk.to/QUATTRO_spicy   ◆2nd EP『GOHOBI QUATTRO -spicy-』 2024年10月23日発売   <収録曲> 01.ぶっとばすからね 02.つまりは 03.ジャンクミュージック 04.ブラウス 05.ヒトリヨガリ 06.MAKUAKE 07.呼吸 ◆EP特設ページ: https://gohobi.site/2ndep/ ◆ゴホウビ ワンマンライブ情報 公演名:GOHOBI ONEMAN LIVE「ゴホウビクアトロ全部のせ!」 日程:2024年11月15日(金) 開場:18:15 / 開演:19:00 会場:渋谷CLUB QUATTRO チケット情報 : 全自由:4,500円(ドリンク代別)  ☆一般発売受付中 受付期間:2024年11月14日(木)18:00まで 受付URL: https://eplus.jp/gohobi/

    2024/10/16

  • あたらよ
    またきっと来年も同じように秋が来る。
    またきっと来年も同じように秋が来る。

    あたらよ

    またきっと来年も同じように秋が来る。

     2024年9月11日に“あたらよ”がニューアルバム『朝露は木漏れ日に溶けて』をリリースしました。リードトラック「明け方の夏」は、もう戻れないあの頃の2人を思い返して歌ったバラードナンバー。さらに、新曲「少年、風薫る」やスマッシュヒット楽曲「僕は...」を含む全8曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“あたらよ”のひとみによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。綴っていただいたのは、収録曲「 リフレイン 」にまつわるお話です。夏が終わり、涼しい風や寂しげな空気を感じるようになってきたこの時期にぴったりの1曲。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 そろそろ秋が来る。夏の厳しい暑さから解放され、少しずつではあるが過ごしやすくなっていく。これから始まる季節が私は一番好きだ。  夏の陽気な感じとはまた違って、どこか寂しげな街の空気がなんとも心地が良い。   今作の収録曲「リフレイン」は、まさにそんな季節に聴いてほしい。    夏の間、青々と茂っていた草木もこれから少しずつ枯れていく。 私の家の窓からは桜の木が良く見える。毎朝起きてすぐにその木が今日はどんな姿になっているのか確認するのが日課だ。ちなみに今日はなんとも言えない中途半端な姿になっていた。進化途中なのだろう。   夏が終われば秋が来るように、人の記憶も日々新しいもので上書きされていく。 みなさんは昨年の秋がどんなだったかを直ぐに思い出せるだろうか。私は正直、あっという間に過ぎ去ってしまったということ以外はあまり覚えていない。ただでさえこんな状態なのにもう次の秋が目の前まで来てしまっている。もうすぐ塗り替えられるみたいだ。   私はあまり記憶力が良い方ではないので、意識をしていなければこんなにも簡単に忘れてしまう。だからこそ、私は覚えていたい出来事は頭の中で反芻する。何度も何度も。そのせいで例え、事実よりも少しだけ色鮮やかな記憶が生まれてしまったとしても、それはそれとして愛せるようになりたい。   そうやって少しずつ自分の中に落とし込んだ感情や記憶をもとにこれからも楽曲を創り続けていきたいとそう思っている。    粉々に砕けてしまった枯れ葉はもう元には戻らないかもしれない。  だけど季節は巡るし、またきっと来年も同じように秋が来る。   その度にまた思い出せばいい。何度も、貴方を。  <あたらよ・ひとみ> ◆紹介曲「 リフレイン 」 作詞:ひとみ 作曲:ひとみ ◆ニューアルバム『朝露は木漏れ日に溶けて』 2024年9月11日発売   <収録曲> 01 「僕は...」 02 明け方の夏 03 リフレイン 04 realize 05 少年、風薫る 06 君と 07 光れ 08 「僕は...」(Piano ver.)

    2024/10/15

  • Conton Candy
    3分18秒に込めた私の“BABY BABY”
    3分18秒に込めた私の“BABY BABY”

    Conton Candy

    3分18秒に込めた私の“BABY BABY”

     2024年10月9日に“Conton Candy”が初のフルアルバム『melt pop』をリリースしました。バンド結成からの5年間が詰まった“入門盤”であり“完全盤”ともいえる本作品は、タイトル通り、Conton Candyが抱かれているであろう“pop”な印象を“melt(溶かす)”する1枚に。収録曲は、「ロングスカートは靡いて」、「ファジーネーブル」など、彼女達の名刺代わりである代表曲を中心に9曲、さらに新録6曲の全15曲が収録。    さて、今日のうたではそんな“Conton Candy”の紬衣による歌詞エッセイを3回に渡りお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 BABY BABY 」にまつわるお話です。自身を救ったバンド・銀杏BOYZへの想い。そしてこの歌に込めた覚悟とメッセージとは…。ぜひ今作と併せて、エッセイを受け取ってください。 この曲は私がどん底にいた時、音楽とバンドに救われた記憶を蘇らせて書いた曲です。何で今になってその時の記憶を思い返してまでこの曲を書こうかと思ったかというと、この1st Full Albumを出すタイミングで、次は自分が誰かを救ったり支えたりしたいと思ったからです。いちアーティストとして、やっぱりアルバムを出すことは目標の1つ。何となくアルバムを出したいからなんて気持ちじゃ出しちゃいけないものだと思ってます。だからこそこのタイミングでこの曲を作って出したかったんです。   タイトルからも分かる通り、私が救われたバンドは紛れもなく“銀杏BOYZ”。峯田さんが紡ぐ言葉には人の心を動かす力があると思っています。私が救われた歌詞の1つに「GOD SAVE THE わーるど」という曲の<すべてのことが起こりますように>という歌詞があります。私は峯田さんの着飾らない歌詞がとっても好きです。例えば自分の見せたくないところとか、自分の頭の中も全て言葉にする、いい意味ですごくオープンなんです。   <すべてのことが起こりますように>という歌詞を聞いた時、綺麗事じゃないこの言葉にすごく救われました。喜怒哀楽以上のことが日々私に降り注いでいることが何よりも幸せなことであるということ、この曲だけに限らず、峯田さんはそんな日々の出来事で得られる感情たちの尊さを教えてくれました。本当にそのおかげでちょっとずつ生きやすくなったんです。   こんなに大きなインプットをもらったから、今度は自分が自分の音楽を聴いてくれて生き甲斐にしてくれている人たちに対して、アウトプットしようと思いました。まずタイトルに関してはここまで銀杏BOYZの話をしてきたから分かる通り、自分にとってどれだけ銀杏BOYZという存在と音楽が大きいものなのか分かってもらいたかったのと、自分がこんな風に救ってもらったから今度は誰かを救いたいという想いを込めて、銀杏BOYZの代表曲の1つでもある「BABY BABY」と同じタイトルにしました。   色々受け取り方はあるだろうけど、私にとってはこのタイトルじゃなきゃダメだったし、必然的な奇跡みたいなものだったと思ってます。相当な覚悟を持ってつけました。歌詞に関しては自分を救ってくれた、この世界にいてもいいんだと思わせてくれたという経験をベースに書きました。特に思い入れがあるのは、1Bメロ終わりの<"言葉"という魔法を覚えていてね>と、曲の一番最後にある<君の隣で歌うBABY BABY>という2つのフレーズです。   まず1つ目のフレーズについて。私は言葉を魔法みたいに使える人がごく一定数いると思っています。悩み事を相談した時にいつもかけてほしい言葉をかけてくれる人がいたり、何も言っていないはずなのに自分の心を見透かしたように寄り添う言葉をかけてくれる人がいたり、私はそういう人に心底憧れています。そういう言葉を巧みに操って魔法みたいに私に投げかけてくれる、そういう人がいるということ、そんな言葉があるということ、それを覚えていてほしいなというメッセージが込められています。   そして2つ目のフレーズについては、ボロボロだった自分を救ってくれたあの時に聴いた銀杏BOYZの「BABY BABY」が今度は、今目の前が真っ暗かもしれない人の隣で歌う私たちの「BABY BABY」になって救えられたらいいなという想いが込められています。この3分18秒という短い時間に込めた私のメッセージが痛いくらい伝わりますように。   <Conton Candy・紬衣> ◆紹介曲「 BABY BABY 」 作詞:Conton Candy 作曲:Conton Candy   ◆フルアルバム『melt pop』 2024年10月9日発売   <収録曲> 01. 相槌 02. ファジーネーブル 03. BABY BABY 04. ロングスカートは靡いて 05. 花びらと生活音 06. 急行券とリズム 07. もっと 08. 桜のころ 09. TOKYO LONELY NIGHT 10. 爪 11. baby blue eyes 12. アオイハル 13. moonwalk 14. my JAM 15. 好きなものは手のひらの中 ◆Conton Candy ONEMAN TOUR 2024 “melt pop” 2024年11月9日(土):北海道・SAPPORO SPiCE 2024年11月16日(土):宮城・仙台MACANA 2024年11月17日(日):新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE 2024年11月23日(土):福岡・OP's 2024年11月24日(日):広島・SECOND CRUTCH 2024年11月30日(土):愛知・NAGOYA CLUB QUATTRO 2024年12月7日(土):香川・高松DIME 2024年12月8日(日):大阪・心斎橋BIGCAT 2024年12月14日(土):東京・Spotify O-EAST

    2024/10/14

  • 松室政哉
    仮タイトルは「松室 Say Yeah!」だった。
    仮タイトルは「松室 Say Yeah!」だった。

    松室政哉

    仮タイトルは「松室 Say Yeah!」だった。

     2024年9月18日に“松室政哉”がニューアルバム『LABORATORY』をリリースしました。今作には、BRADIO、矢井田 瞳、堂島孝平&岸本ゆめの(ex:つばきファクトリー)など、様々なアーティストとのコラボ楽曲を中心に全11曲が収録。さらに、音源化が熱望されていた人気曲「フレンチブルドック」などの新曲や、“福耳”の「イッツ・オールライト・ママ」も収録されるなど、バラエイティーに富んだ豪華な作品となっております。      さて、今日のうたではそんな“松室政哉”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 LOVEなシーン with BRADIO 」にまつわるお話です。BRADIOと共に行なった楽曲制作の様々なエピソードを明かしてくださいました。ぜひ楽曲と併せて、エッセイをお楽しみください。 BRADIOとの出会いは2019年、彼らの対バンツアーの仙台公演に呼ばれたことがきっかけだった。BRADIOのステージは、観客だけでなく、メンバー自身もライブを楽しみ、音楽を心から感じている様子が伝わってくる素晴らしい時間だった。さらに、BRADIOのファンが温かく僕を迎えてくれたことも非常に印象的だった。   その後、松室の対バン企画「LABORATORY」に出演していただき、ステージではコラボも行なった。この経験を経て、いよいよ楽曲制作へと進むことになる。   制作に入るにあたり、まずはオンラインで集まり、どんな曲にするかを話し合った。僕は、80年代後半から90年代にかけてのニュージャックスウィング的なサウンドを提案。さらに、BRADIOが持つカラフルな印象を取り入れ、「松室政哉を限界突破させてほしい」と頼んだ。ここが僕にとって一番重要なところだった。   すると、あっという間にBRADIO側から土台となるトラックが送られてきた。これが本当に素晴らしかった。グルーヴィーで洗練されたトラックはまさにBRADIOらしいワクワクするものだった。受け取ったトラックにシンセやブラスを重ねていくうちに、どんどん楽しくなり、気づけばモリモリなサウンドになっていた。最初は「やりすぎかな?」とも思ったが、デモを送ると「いい感じ!」と言ってもらえたので、コラボレーションならではのクリエイティブな判断ができた。   ちなみに、この時点でのデモの仮タイトルは「松室 Say Yeah!」だった。完成間近までこの仮タイトルが使われていて、「このままタイトルになるのか…?」と少しドキドキしていたのはここだけの話だ。   その後、ボーカルの真行寺さんとメロディや歌詞をキャッチボールしながらブラッシュアップしていった。お互いのフレーズに影響を与え合いながら進めるこの作業は、まさにコラボレーションの極みだ。中盤で真行寺さんから「LOVEなシーン」のフレーズが出たとき、この曲が間違いなく爆発力を持つ作品になると確信した。   そのままスムーズにレコーディングに突入し、ドラムは松室のライブやレコーディングでは欠かせない存在の坂本暁良が叩いてくれた。彼の正確かつエモーショナルなプレイが、この曲の重要な軸となった。ギターの大山さん、ベースの酒井さんはレコーディング中も多くのアイデアを出してくれた。これによって今聴いてもらっている踊れるサウンドが完成していった。   その日のうちに、真行寺さんと僕の歌入れも行った。別々のブースに入り「せーの」で同時にレコーディング。真行寺さんの熱量に引っ張られて、僕もこれまでにないテンションで歌入れができた。深夜にまで及んだレコーディングも無事に終了。   すべての録音が終わり、エンジニアのいまぜきさんがトラックをまとめてくれていた。その音が、ロビーでリラックスしていた僕たちに聴こえてきたとき、僕が「なぜかこの曲、泣けません?」と言うと、皆が「わかる!」と共感してくれた。キャパシティを超えるほどのHAPPYは、時に泣けてしまうものなのかもしれない。   こうして一緒に楽曲を作り上げてくれたBRADIOに、心から感謝している。   <松室政哉>   ◆紹介曲「 LOVEなシーン with BRADIO 」 作詞:真行寺貴秋・松室政哉 作曲:BRADIO・松室政哉  ◆ニューアルバム『LABORATORY』 2024年9月18日発売   <収録曲> 1.星屑箱 2.LOVEなシーン with BRADIO 3.2人のコンプライアンス(松室政哉×山崎まさよし) 4.ラ・タ・タ ~すべてはフィーリング~ feat.堂島孝平&岸本ゆめの 5.Breathing feat.MORISAKI WIN 6.ホットミルク feat.井上苑子 7.春のうちに with The Songbards 8.Rewrite(浜端ヨウヘイ×松室政哉) 9.Life is Beautiful feat.矢井田 瞳 10.イッツ・オールライト・ママ(福耳) 11.フレンチブルドッグ

    2024/10/11

  • Gacharic Spin
    今日はどんな日だった?
    今日はどんな日だった?

    Gacharic Spin

    今日はどんな日だった?

     2024年10月9日に“Gacharic Spin”が15周年記念ALBUM『Feast』をリリース! 15周年にちなみ全15曲入りとなる今作には、ライブで披露してきた数々の未発表曲や、インディーズ時代からの人気楽曲「Lock On!!」「JUICY BEATS」「ブラックサバイバル」の2024年再録バージョンに加え、アルバムの為に書き下ろされた「Restaurant・F」「ハレの日」など多数の新曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“Gacharic Spin”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第2弾。執筆はF チョッパー KOGAが担当。綴っていただいたのは、収録曲「 ハレの日 」にまつわるお話です。メンバーのyuriが書いてきた歌詞をもとに作詞をしていく際、心をギュッとさせた大切な思いとは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 今日はどんな日だった?     あなたにとって 幸せなものって 愛しいものって何?   忙しかったり 何かに追われる毎日で 見落としがちな幸せ。 愛しいはずのもの。     「ハレの日」   Gacharic Spin15周年のリード曲。   いつも作品を届ける時、 変化球のボールを投げがちな私達ですが この曲はストレートで真っ直ぐなメッセージソング。   TOMO-ZOが作った曲を聴いて、yuriがもってきた歌詞とテーマを元に書いて完成した一曲。     最初、元となるyuriの歌詞を見た時、そこには温かい空気が溢れまくっていて、私にはその感じが眩しすぎて(イメージでいうと、目をずっと開けられない感じ(笑)!?)   yuriのを元に私が書くって出来るの?!って正直不安だった。 というかこの世界観が素敵すぎて、ここからどうしていけば良いのー!?!?!って。     Gacharic Spinは、メンバーで、曲、歌詞、アレンジ、と、その都度振り分け担当があって楽曲が生まれます。 やりとりしながら毎回この感情をこんな形で音で表現するのって凄いなぁって思うことばかり。     リスペクトしあえるメンバーと15周年を迎えられるのが本当に嬉しい。       ほんの1秒。 この1秒が生きていく中でどれだけ大切なものか。 あっという間にその1秒は過去になり 切なくなったり、愛しくなったり。 愛する気持ちやこの瞬間を大切にしたいっていう思い。     胸がギュッとなった。   このギュッとなった気持ちの答えは 私もこの気持ちがあるから、知ってるからなんだなって 「よし!書くぞ!」 と、不安とおさらばして、歌詞書きに気合いが入った。     そうなってくると、物の見方がどんどん変わってくる。 何気なく、見ていた友達家族の日常も。     雨が降った時に、友達の子どもが   「やったー!パパを呼んでくるっ!」て   家の周りにできた大きな水溜まりに向かって長靴を履いてパシャー!って遊んでて。 友達は(その子のママでもあり、私の友達)呆れながら 「勘弁してよぉー」って言いながら見守っている。   その光景を、ケラケラ笑いながら一瞬一瞬を携帯でおさめてる友達の旦那、パパの姿を見て   「あっこれだ!」って!!     雨の日も大切な人と過ごしたら晴れの日みたいだなぁって思った。 いや、むしろ晴れの日よりも晴れてるっていうか、、、(笑)     歌詞の続きが思い浮かんだ。     その日の夜にも、あっこれだっ!て思ったことがあって。 14歳で親元を離れた私は 大人になって、自分でいうのもあれですが、、、ようやく親孝行というものをスタートさせている。   台所に立つのもしんどくなってきた母をなるべく楽させたいし 美味しいものをって、ちょっぴりお高いレストランに連れて行った。   そしたら、お母さんが一言。   「こんな高級なとこじゃなくて家の近くの○○でいいのに(地元民しか分からない飲食店w)。 あなたと一緒に食べれるだけで嬉しいんだよ。」     って言葉を聞いて、私も思い出したことがある。     夢へとガンガン突き進む10代の私が、たまに実家に帰った時、 せっかくだから外食して美味しいものを食べよう!って、お父さんとお母さんは、連れていってくれてたんだけど     「私は、お母さんのご飯が食べたいんだけどなー」て言ったことがある。     それからは 必ず私の大好物のポテトサラダを作ってくれて「おかえり」って言ってくれたお母さん。   どこかへ旅行したとか、プレゼントをもらったとかそういうのじゃなく いつも思い出すのは、そういう日常ばかり。   そんなことを考えていたら 当たり前に食べていた手作りポテトサラダも、当たり前じゃなかったんだって思い始めて その高級レストランでまさかの泣きそうになる私(笑)。     誰にも気付かれませんでしたけどね!!     痩せたお母さんの手を繋いで歩いて、切なさもありつつ、この瞬間もなんだか幸せだなぁって思った帰り道。       思い返せばバンドでも、日常ばかり思い出してしまう。 15年も活動していれば、それはそれはたくさんの思い出や出来事、事件!?が山盛り!!   ありがたいことに   オリコン◯位!! 野音やホールでの大きいライブ!!   嬉しい思い出、忘れられない景色、出来事がいっぱいあるけど、、、     ふと思い出すのは   機材車でギュウギュウになりながらの移動とか スタジオのロビーでたまって何気ない会話とか メンバーの寝顔を隠し撮りして、イタズラしあってケラケラ笑いあったりとか   そんな日常ばっかり思い出す。 そして、そんな日々が一番愛おしかったりするんだよね。       人は、何かと大きな幸せを欲しがったり、誰かを羨んだりしてしまう。 過ごしている今日一日の中で 自分にもたくさんの幸せや愛しいって思える瞬間があるはずなのに。       後から聞いたんだけどね yuriは「ハレの日、ケの日」から、 「ハレの日」ってタイトルを決めたんだって。     特別なハレの日。と、日常のケの日。   でも、当たり前だって過ごしている、日常が毎日こそが特別な日なんだって。     土台となる歌詞をもらった時、 その言葉から感じるもので歌詞を書いていきたいと思って、あえてyuri本人から話をたくさん聞くことはしなかった。   完成した後に、 yuriから「自分が伝えたい気持ちがKOGAさんに伝わって歌詞になっていったのが嬉しかった」 っていう言葉を聞いて、私が一番嬉しかった(笑)     この気持ちを「忘れないようにしたかった」っていうyuriの言葉も印象的だった。     私も忘れたくない。     毎日が特別!!って そんな風に思えない日もきっとある。 でも、この気持ちは少なからずも誰もが経験している、知っていることなんじゃないかなって思う。        あなたにとって 幸せなものって 愛しいものって 何ですか?     忙しかったり 何かに追われる毎日で 見落としがちな幸せ。 愛しいはずのもの。     見つけることが出来たのなら どんな日も   今日も明日もずっと晴れ!     みんなもってる!!知ってる!! 大丈夫!   <Gacharic Spin・F チョッパー KOGA> ◆紹介曲「 ハレの日 」 作詞:Gacharic Spin 作曲:Gacharic Spin  ◆15周年記念ALBUM『Feast』 2024年10月9日発売   <収録曲> 01. SPEED GAME 02. High Grayinbow 03. Lock On!!-2024- 04. ハレの日 05. JUICY BEATS-2024- 06. Restaurant・F 07. No.1!! 08. 乱心 glow 09. parallel loop 10. Bocchi Fest 11. ブラックサバイバル-2024- 12. カレーアイス 13. where you belong 14. S・w・e・e・t 15. ハーフウェイ、その先へ

    2024/10/10

  • アマイワナ
    私たちはずっとおしゃれで、革命的で、未来は自分たちのもの!
    私たちはずっとおしゃれで、革命的で、未来は自分たちのもの!

    アマイワナ

    私たちはずっとおしゃれで、革命的で、未来は自分たちのもの!

     2024年10月2日に“アマイワナ”が2枚組のEP『新渋谷』『新電波』を配信リリース!渋谷系、ニューウェーブ、テクノポップから影響を受けた作品となっており、『新渋谷』は渋谷系のインスピレーションからアマイワナが生み出した個性派の楽曲を収録、『新電波』は『新渋谷』収録曲をテクノポップ、ニューウェーブにセルフリミックスした楽曲を収録しており、それぞれのEPの曲がリンクするユニークな構成となっております。    さて、今日のうたではそんな“アマイワナ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回が最終回。綴っていただいたのは、収録曲「 COVER GIRLS feat. 野宮真貴 」にまつわるお話です。自身の憧れの存在、ピチカート・ファイヴ・野宮真貴への想い。そしてともにレコーディングをしたときのエピソードを明かしてくださいました。ぜひ今作と併せて、エッセイをお楽しみください。 ピチカート・ファイヴの映像をご覧になったことはありますか? おしゃれという言葉はほとんどピチカート・ファイヴに集約されています。 おしゃれといえば、ピチカート・ファイヴ。私の全ての憧れなのです。   野宮真貴さんのファッションやメイクはいつもキャッチーで斬新でキュート。そして、小西康陽さんが書く、ピチカート・ファイヴの曲に描かれている女の子はいつもおしゃれをして、天真爛漫に恋をしています。フランス映画のワンシーンのような世界で愛を歌っているのです。   10代の時から、やたらおしゃれなピチカート・ファイヴのジャケットや、MVを見たり、ライブ映像を見て、いつも大興奮したわけです。 女も男も、老いも若きも、おしゃれであるべき!という私のポリシーはピチカート・ファイヴの影響がかなり大きいわ。 そんな私が、なんと今回、野宮さんとふたりで歌詞を書いて、そして、ふたりでレコーディングをしたのです。   「ワナちゃん!」「ワナちゃん!」 あの、映像の中にいた野宮さんが、目の前にいて、私のことを「ワナちゃん!」と呼んでいるのです。夢ではない! ずっと観ていた憧れの人に、本当に会えるという現象が、なんと私には訪れたのです。   そして、レコーディングしたふたりの声を後から聴き返したら、私の声は意外にも野宮さんの歌い方にすごく似ていて、あまり区別がつかなかったから録り直したのです。 野宮さんのように特徴的な声と、私のような特徴的な声が、並べてみたら似ていたので驚いたわ。ちょっと嬉しい。 野宮さんの歌い方が大好きだから。 私は、ささやかに語りかけるような歌い方が好みなのです。バターみたい。   タイトルは「COVER GIRLS」 私たちはずっとおしゃれで、革命的で、未来は自分たちのもの!という、私のバイブルであるピチカート・ファイヴ精神たっぷりの爽快なナンバーになっているわ。 <アマイワナ> ◆紹介曲「 COVER GIRLS feat. 野宮真貴 」 作詞:アマイワナ・野宮真貴 作曲:アマイワナ・アツムワンダフル  ◆『新渋谷』 2024年10月2日リリース <収録曲> 1.不機嫌なピーチ 2.上海少女(先行配信: https://amaiwana.lnk.to/syojyo) 3.ファーストデート 4.COVER GIRLS feat. 野宮真貴 配信リンク: https://amaiwana.lnk.to/NEWSHIBUYA ◆『新電波』 2024年10月2日リリース <収録曲> 1.無期限のビオラ 2.台湾少女 3.ヴァーチャルデート 4.LOVELY BOY 配信リンク: https://amaiwana.lnk.to/NEWWAVE

    2024/10/09

  • Bocchi
    なぁ、うるさいんだよ
    なぁ、うるさいんだよ

    Bocchi

    なぁ、うるさいんだよ

     2024年8月28日に“Bocchi”がNew Single「ユートピア」をリリースしました。彼らは“貴方の孤独に寄り添う音楽を”をコンセプトに、美しく儚い世界を繊細なサウンドと歌で表現する東京を拠点に活動中の3人組ロックバンド。    今日のうたでは、そんな“Bocchi”のボーカル・まさやによる歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 ユートピア 」にまつわるお話です。様々なものごとに対して積み重なってきた「なぁ、うるさいんだよ」という気持ち。そして、そこから繋がる「孤独」というテーマ。歌詞に込めた想いについて明かしてくださいました。ぜひ今作と併せて、エッセイを受け取ってください。 あの時の自分が、今の自分を作っている。 今の自分が、あの時の自分に歌ってる。     子どもの頃からルールやマナーを守るのが苦手だった。平たく言えば、嫌いだった。更に言えば、誰かが勝手に決めた正義みたいなものはクソだと思った。   時間を守りましょう。給食は残さず食べましょう。規則正しい生活を心がけましょう。etc...   なぁ、うるさいんだよ。   そう思っていたわたしは、毎朝派手についた寝癖の直し方も分からず、母親に頼んで直してもらい、あぁでもないこうでもないとぶつぶつ言いながら、小学校へ向かうのでした。   学校なんて子どもからすれば小さく縮めた社会みたいなもんで、みんなが普通にやってくる宿題を普通にやってこないと咎められるし、みんなが普通に食べるものを普通に食べられないと怒られる。   なぁ、うるさいんだよ。   それをやることって当たり前かもしれないけど、その「普通」って誰が決めたんだろうね。誰がそれを正しいとしたんだろうね。 校長先生? 学習指導要領? 本当はそんなの誰も知らないんだろ。 先生、あなたのお陰で今もわたしは好き嫌いが人一倍多いです。人二.五倍くらい。   今振り返ってみれば、こういう反感を子どもながらに持ってしまったことが、ルールやマナーを嫌いになるきっかけで、自分にとっての原体験だったのだと思っている。     本題に入ります。 つまるところ、「ユートピア」という曲は自分の中で溢れ出した「なぁ、うるさいんだよ」を歌った曲です。 と、端的に説明すればそうなるのだけど、もちろんそこに至るまで紆余曲折ありまして。   ゆい(Ba.)からデモを貰っていたんだけど(ここだけの話、その頃のタイトルはしゃぼん玉)、当初テーマをどうするか悩んでいて、そこでBocchiが扱う大きなキーワードとして「孤独」というものがあるから、歌詞はそれに焦点を当てて作ってみようと思い立ったんだっけな。   20年生きてきて、「なぁ、うるさいんだよ」とこれまで自分が経験してきた様々なものに対する怨嗟と、でもあなたは孤独じゃないし変わり者なんかじゃないよということを、ポップな曲調とメロディーに乗せて歌ったら面白いんじゃないかと思って出来たのが「ユートピア」です。     当たり前のことを当たり前にすることが正しいと思う人もいれば、そう思わない人もいる。自分は後者で、ただそういう人達が、変に周囲から邪険に扱われることが自分の中で許せない節があって。   世間様が大好きなように、みんなMBTI診断気になって聞いてくるじゃないですか。 あんなので人一人の何が推し量れるんだと心底思うけど、そうやって多種多様な性格の人が居ることが分かっているのにも関わらず、自分の中の「当たり前」だとか「正義」みたいなものに抵触する人間は、お構い無しに仲間はずれにしようとする空気感みたいなものを学生時代に周りから度々感じていて。   ただ、そういう現代社会へのアンチテーゼを歌った曲ではなくて、あくまで純粋に自分の中で感じたこと、経験したことについて、「孤独」というテーマのもとに出来上がった曲だなと思っています。 みなさんは「ユートピア」を聴いて何を思いましたか。     P.S. このコラムを書くまで、こういうことは今まで誰かに話したことがなかったように思う。   これまで、周りから「変わってるね」と言われることが多かったが、その度に自分の中では周りと何が、どう違うのだろうと自問自答を繰り返してきた。その言い方が鼻につくことも何度もあった。   自分はマイノリティだと遠回しに言われてるようで、誰かに分かってもらいたい、理解してもらいたい、自分と同じ人を見つけたいと少しずつではあるが、感じていくようになった。中学生くらいの頃からかな。 歌なら、自分を表現できるかな、少しは分かってもらえるかな、と考えたのが音楽を始めた理由の一つでもある。   とは思っていたものの、自分は幾分か天邪鬼な所があって、そんな自分の孤独なんか誰にも分かってほしくない、共感されてたまるか、とも思っていた。   その、誰かにわかってたまるかと思った感情の一つ一つを、 今は誰かに届くように、伝わるように噛み砕いて、咀嚼して歌詞にしている。   昔の自分が聞いたらきっと笑えるよな。     でも、一つだけ違うことは今はそれを受け取ってくれる人達がいることだ。 伝わるかは分からないけど、やり場のない感情をどうにか歌にして、それを聴いてくれる人がいる。自分たちの歌詞に共感までしてくれる。   あの時の自分じゃ想像も出来なかった。 でも、きっとあの時の自分がいなかったら、今の自分もいなかった。   ずっと変わらない。   あの時の自分が、今の自分を作っている。 今の自分が、あの時の自分に歌ってる。   <Bocchi・まさや> ◆紹介曲「 ユートピア 」 作詞:鈴木将也 作曲:三苫由以・鈴木将也 

    2024/10/08

  • あたらよ
    私はそっと扉を閉じた。
    私はそっと扉を閉じた。

    あたらよ

    私はそっと扉を閉じた。

     2024年9月11日に“あたらよ”がニューアルバム『朝露は木漏れ日に溶けて』をリリースしました。リードトラック「明け方の夏」は、もう戻れないあの頃の2人を思い返して歌ったバラードナンバー。さらに、新曲「少年、風薫る」やスマッシュヒット楽曲「僕は...」を含む全8曲が収録されております。  さて、今日のうたではそんな“あたらよ”のひとみによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 明け方の夏 」にまつわるお話です。長く持てば持つほど、愛着が湧いてしまうのに、捨てられない。自身が「壊れたチェキ」までもずっと捨てられない理由は…。 “ほらだから言ったじゃないか 愛着湧いてしまう前に 捨ててしまえばよかった”     私は昔から物が捨てられない。「そんなもの取っておいたってしょうがないのに」と言われるような物でも、いつかどこかで使うかもしれないしなあ。と思って取っておいてしまう。    ところが、私の言う“いつか”なんてものは大抵来ない。   大事にしまっておいた物の大半が再び日の目を浴びることなどないまま、収納棚の奥に眠っている。それらもいつかは捨てなきゃと思うのだけれど、取っておいた年月が長ければ長いほど愛着が湧いてしまってなんだか捨てづらい。    捨てられないものリストの中でも特に「もうこれは流石にいらないだろ」と思う物がある。壊れたチェキだ。場所は取るのに、写真は撮れないただの四角い置物と化している。    それなのにどうしても捨てられない。持っていたってしょうがないことぐらい頭では理解している。どちらかと言うと、折り合いがついていないのは心の方だ。そのチェキは色んな場所に持っていったし、大切なお出かけの時はいつもそばにあった。だからなのか、撮影して手元に出てきた写真の方ではなく、チェキの方に思い出が詰まっているような気がしてしまうのだ。   長く一緒に過ごせば過ごすほど情や愛着が湧いて手放せなくなる。  手放した方が楽になれると分かっているのに。   しかしだ、捨ててしまうのは可哀想だ、なんて捨てられた側の気持ちをこちらが一方的に決めつけるのはあまりにも傲慢なんじゃないか。  そう思ったらこのチェキも捨ててしまえる気がした。     収納棚の扉を開ける。それと目が合う。   私はそっと扉を閉じた。 <あたらよ・ひとみ> ◆紹介曲「 明け方の夏 」 作詞:ひとみ 作曲:ひとみ ◆ニューアルバム『朝露は木漏れ日に溶けて』 2024年9月11日発売   <収録曲> 01 「僕は...」 02 明け方の夏 03 リフレイン 04 realize 05 少年、風薫る 06 君と 07 光れ 08 「僕は...」(Piano ver.)

    2024/10/07

  • Half time Old
    その人は初対面の頃から印象は最悪だった。
    その人は初対面の頃から印象は最悪だった。

    Half time Old

    その人は初対面の頃から印象は最悪だった。

     2024年9月11日に“Half time Old”がニューアルバム『私の風采』をリリースしました。今作には、TVアニメ『シャドウバース』OP主題歌「灯火」、東海テレビ開局65周年記念ドラマ『江戸からきたキラくん』主題歌「革命の音」、「モラトリアムカレソ」「透明(にされた)人間」「stand by me」「トリノフライト」に、新曲4曲を加えた全10曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“Half time Old”の鬼頭大晴による歌詞エッセイを2回に渡りお届け。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 SENPAI NO UTA 」にまつわるお話。自分の“尊敬する先輩枠”にはどうしても入れられない、入れたくない、あのひとのために作った新たな先輩枠とは…。ぜひ今作と併せて、エッセイをお楽しみください。 先輩って何をもって先輩と呼ぶのだろう。   学生時代には部活の先輩達は直接敬える点がいくつもあったし間違いなく先輩だった。 でも、その他上の学年の人達もなんとなく先輩と呼んでいたし、学生時代は歳上=先輩で成り立っていた。 学校という枠組みの中では分かりやすく学年という階級があったからだろう。   バイトを始めた時、先に働いていた同い年は先輩だった。 先に働いていた分仕事を知っていたし、直接教えてもらう機会もあったから同等の仕事ができるようになるまでは先輩の感覚があった。   そんなずっとなんとなくの感覚の中で培われてきた先輩という概念を根本から見直さなければならない時がきた。   どこの誰なのかはこの先も一生言うことはないだろうけど、その人は初対面の頃から印象は最悪だった。 チラホラと他で話を聞くことはあったが、その日初めて直接会って話す機会があった。 最初からタメ口なのに何か違和感はあったが、まぁ歳上だし。ということで気にも留めなかった。でも、そこから先の態度は先に言ったどの先輩達よりも先輩だった。まさしく先輩面。 僕はその人のことを殆ど知らないし、今まで何を成してきたのかを自慢げに話す姿は滑稽にすら見えた。   特技:お酒を呑むこと   みたいなその人のことを何一つ敬えないまま、勝手に僕の先輩枠に土足でズカズカと入り込んできて、胡座をかきながら安酒をかっ食らうような人間を僕の尊敬する先輩枠に居座らせるのはどうしても許せない。ので。新しく用意したfxxkin先輩枠に入れてあげようと思う。   <Half time Old・鬼頭大晴> ◆紹介曲「 SENPAI NO UTA 」 作詞:鬼頭大晴 作曲:鬼頭大晴  ◆ニューアルバム『私の風采』 2024年9月11日発売   <収録曲> 01. フラミンゴ 02. 灯火  03. モラトリアムカレソウ 04. いつかの太陽 05. 革命の音 06. 透明(にされた)人間 07. SENPAI NO UTA 08. ハルアレ 09. stand by me 10. トリノフライト

    2024/10/04

  • Gacharic Spin
    かすかに心が動くその瞬間、を見逃さないで。
    かすかに心が動くその瞬間、を見逃さないで。

    Gacharic Spin

    かすかに心が動くその瞬間、を見逃さないで。

     2024年10月9日に“Gacharic Spin”が15周年記念ALBUM『Feast』をリリース! 15周年にちなみ全15曲入りとなる今作には、ライブで披露してきた数々の未発表曲や、インディーズ時代からの人気楽曲「Lock On!!」「JUICY BEATS」「ブラックサバイバル」の2024年再録バージョンに加え、アルバムの為に書き下ろされた「Restaurant・F」「ハレの日」など多数の新曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“Gacharic Spin”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第1弾。執筆を担当したのは、オレオレオナ。綴っていただいたのは、収録曲「 ハーフウェイ、その先へ 」のお話です。あなたには抱いていた“夢”はありますか? 今、何か“夢”をちゃんと口にしていますか…? ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 気がついたら、大人と言われる年齢になっていた。 そもそも大人とは。 お仕事がバリバリできて、周りからの信頼も厚くて、コーヒーの味もわかって、好きなものは割となんでも買えて、そう、夢だって叶う。というか 夢を叶えているのが大人。 いつかはみんな、自分が描いたものになる、そう思っていた。     10代から20代にかけて、私は映画が大好きで、主人公に気持ちを重ねて、時にはなりきって生活してみたり、進路を決めてみたり。   恋愛ものでそれがバッドエンドだった日には、何度も思い出しては泣いていたり。 日常にスパイスが欲しくなったら、適当に理由をつけて恋人に喧嘩をけしかけてみたり。 映画館で気持ちの昂りを抑えられず、まだ恋人になれてもない人に「今すぐ会いたい!」と電話して断られ、女友達になぐさめてもらったり。 とにかく面倒な生き物だった。   でも、精一杯生きていた。自分の気持ちに正直に。 その自覚はなかったけれど、振り返るとそう言える毎日だった。     もちろん、その頃、夢もあった。 「夢はなに?」と聞かれたら、ちゃんと答えられた。 その時の私はすでにバンドマンだったから、音楽にまつわること、大好きな映画に関わること、そして恋人とハッピーに生きること、全部が私の夢の一つだった。     それなのに、いつしかその夢たちを口に出すことをしなくなった。 実際は、口にするのが怖くなった。 諦めるなんてことをわざわざしなくても、事実として“叶わない現実”が今、ここにある、そんな感じ。     ある時、昔ハマって観ていた『ハルフウェイ』という映画を観た。 今観ると少しこしょばゆいような、かわいい年頃の恋愛模様。 当時はこの映画で心がぐるぐるしていた。 心が敏感だったし、何より自分の気持ちに、想いに素直だったから。 観終わったら、自分に欠けてた何かが少しわかった気がした。     生きていたら、大切なものが変わっていく。それは当たり前で。 いくつも抱えきれないことを知って、くよくよしたり、進んだり戻ったりしながらそれでも生きて。 きっと日常の小さな願いや想いも「夢」と呼んでよくて 夢は大きければ大きいほどいい、なんて呪いみたいな、 どこの誰が言い出したかわからないことに翻弄されなくていい。 かすかに心が動くその瞬間、を見逃さないで。 今、何歳だっていいよ。生きている限りみんな、人生の途中なんだって。   いつかの私へ、いつかの大切なヒトたちへ。私より。   <Gacharic Spin・オレオレオナ> ◆紹介曲「 ハーフウェイ、その先へ 」 作詞:Gacharic Spin 作曲:Gacharic Spin  ◆15周年記念ALBUM『Feast』 2024年10月9日発売   <収録曲> 01. SPEED GAME 02. High Grayinbow 03. Lock On!!-2024- 04. ハレの日 05. JUICY BEATS-2024- 06. Restaurant・F 07. No.1!! 08. 乱心 glow 09. parallel loop 10. Bocchi Fest 11. ブラックサバイバル-2024- 12. カレーアイス 13. where you belong 14. S・w・e・e・t 15. ハーフウェイ、その先へ

    2024/10/03

  • アマイワナ
    なのに、なぜ私は今日もステージに立つのか?
    なのに、なぜ私は今日もステージに立つのか?

    アマイワナ

    なのに、なぜ私は今日もステージに立つのか?

     2024年10月2日に“アマイワナ”が2枚組のEP『新渋谷』『新電波』を配信リリース!渋谷系、ニューウェーブ、テクノポップから影響を受けた作品となっており、『新渋谷』は渋谷系のインスピレーションからアマイワナが生み出した個性派の楽曲を収録、『新電波』は『新渋谷』収録曲をテクノポップ、ニューウェーブにセルフリミックスした楽曲を収録しており、それぞれのEPの曲がリンクするユニークな構成となっております。    さて、今日のうたではそんな“アマイワナ”による歌詞エッセイを3週連続でお届け!今回は第2弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「無期限のビオラ」にまつわるお話です。ライブの帰りに泣くことがお決まりだったあの頃。その涙がだんだんなくなっていった理由とは。そして、今も自身がステージに立ち、音楽を続けている理由とは…。 14才の夏。ひょんなことからライブハウスで初めて弾き語りライブをすることになったの。その日以来、ずっとライブハウスで歌っているわけなのですが、10代の頃は思うように歌えなかったり、演奏も上手くいかなかったりして、ライブの帰りに泣きべそかきながら家路に着くのがお決まりでした。   やはりそれでは悔しいので、練習するのだけど、練習しても思うように歌えず、スタジオでもよく泣いていたわ。こんなに悔しくて、恥ずかしくて、苦しい思いをしているというのに、なぜ音楽をしているの? とたまに考えてみるけれど、これはもう、神様に選ばれたからだとしか言いようがないと思っていたのよ。   当時はアコースティックギターで弾き語るというシンプルなスタイルで、いつもテクニックや歌唱力を求められました。他にも、面白いおしゃべりとか、手拍子とか、コールアンドレスポンスとか。私は全て苦手でした。今でも全部苦手です。なのに、なぜ私は今日もステージに立つのか? それは神様に選ばれたからとしか言いようがないのです。   兎に角、風変わりな曲ばかり作って歌っていたので、かなり人気はありませんでした。ある日のライブ終わりに、「君の音楽はニューウェーブだね」と誰かが言ったので、帰りに「ニューウェーブ」という音楽を聴いてみました。この日から私のニューウェーブな日々が始まったのよ。   私のニューウェーブ熱はとどまらず、その後のアコースティックライブで、コンピューターやらエフェクターを持ち込み、一応アコースティックギターを弾きながらも、打ち込んだビートをバックに踊って歌うという、妙な1人ニューウェーブ弾き語りを開始したのです。アコースティックな弾き語りを期待していたお客さんはキョトンとしていたし、機材は多く、セッティングには時間がかかり、面倒な演者となり、それ以降お声がかからなくなったライブハウスが続出したとか、してないとか。しかし、その頃からライブの帰りに泣くことがだんだんとなくなっていきました。   今は、1人ニューウェーブではなく、サポートメンバーを交えて、より理想に近いライブをしているのですが、あの頃よく泣いていたのは、本来の姿とは何か違う自分が歌っていたからなのかなと、時々思い出すのです。   今回の「無期限のビオラ」は、あの日初めて「ニューウェーブ」を聴いた時のあのジャパニーズニューウェーブの衝撃を再現したものです。これを歌う時が一番私らしいんじゃないかなと思います。そんなこんなをしながら、今でもまだ、相変わらず歌っているわけは、神様に選ばれたからとしか言いようがないと思っているのです。 <アマイワナ> ◆紹介曲「 無期限のビオラ 」 作詞:アマイワナ 作曲:アマイワナ  ◆『新渋谷』 2024年10月2日リリース <収録曲> 1.不機嫌なピーチ 2.上海少女(先行配信: https://amaiwana.lnk.to/syojyo) 3.ファーストデート 4.COVER GIRLS feat. 野宮真貴 配信リンク: https://amaiwana.lnk.to/NEWSHIBUYA ◆『新電波』 2024年10月2日リリース <収録曲> 1.無期限のビオラ 2.台湾少女 3.ヴァーチャルデート 4.LOVELY BOY 配信リンク: https://amaiwana.lnk.to/NEWWAVE

    2024/10/02

  • 詩羽
    生まれてしまったから、どうせなら信じていたい。
    生まれてしまったから、どうせなら信じていたい。

    詩羽

    生まれてしまったから、どうせなら信じていたい。

     2024年8月9日に“詩羽”がソロファーストアルバム『うたうように、ほがらかに』をリリースしました。今作には全8曲が収録、作詞作曲は詩羽が手掛けております。水曜日のカンパネラのサウンドとは異なり、バンドサウンドを軸にした楽曲達を収録。プロデューサーに、ソロ名義の吉田一郎不可触世界で活動する吉田一郎を迎え、ドラムを担当したBOBO、サウンドエンジニアの井上うにと共に詩羽のサウンドを強固に支える作品に。    さて、今日のうたではそんな“詩羽”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、収録曲「 MY BODY IS CUTE 」にまつわるお話です。自分の身体が大嫌い。ルッキズム社会に、時代に、翻弄される。でも、だからこそ、信じたいことを込めた歌…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 私にとって歌詞は、理想で夢で願いだ。 そうであってほしいと信じたいことをわざわざ口にする。 占いみたいなもので、自己啓発本でもあり、ただのカルト。   私の身体は可愛いのだろうか?美しいだろうか? 女で生まれて良かったことってあっただろうか?   自分の身体が大嫌いだ。 クソルッキズム社会に翻弄される。 低い身長も、大きな胸も、柔らかい腕も、太い足と大きな尻も、全部嫌いだ。 短所が長所で長所は短所、それはあながち間違いではない。 だが短所はどこまでいっても短所だったりする。 みんながみんなを評価している。 そのみんなにもちろん自分自身も入っている。 神様みたいなみんな様が、正解をつくり拝め、間違いを咎めバカにする。 気づいたらそんなことばっかりだ。 多様性っていっそギャグだから。 特別なんてない。 普通なんてものも、もちろんない。   そんな時代に生まれてきてしまったから、仕方がないことばかりだ。 時代を変えるより自分が変わる方が簡単だし、終わるより続ける方が楽だ。 でもただ諦めるより、ちょっと悪口を言って小さな抵抗はしていたい。 「MY BODY IS CUTE」は、社会に対する悪口なのかもしれない。 生まれてしまったから、どうせなら信じていたい。 <詩羽> ◆紹介曲「 MY BODY IS CUTE 」 作詞:詩羽 作曲:詩羽  ◆ソロファーストアルバム『うたうように、ほがらかに』 2024年8月9日発売   <収録曲> 01. MY BODY IS CUTE 02. 人間LOVER 03. magichour 04. トワイライト逃避行 05. メリーゴーランド 06. teenager 07. あとがき 08. deny

    2024/10/01

  • あたらよ
    悲しみの先に見つけた一筋の希望のような光を。
    悲しみの先に見つけた一筋の希望のような光を。

    あたらよ

    悲しみの先に見つけた一筋の希望のような光を。

     2024年9月11日に“あたらよ”がニューアルバム『朝露は木漏れ日に溶けて』をリリースしました。リードトラック「明け方の夏」は、もう戻れないあの頃の2人を思い返して歌ったバラードナンバー。さらに、新曲「少年、風薫る」やスマッシュヒット楽曲「僕は...」を含む全8曲が収録されております。  さて、今日のうたではそんな“あたらよ”のひとみによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、今作『朝露は木漏れ日に溶けて』にまつわるお話。タイトルに込めた想い、そして全曲を通じて感じる“光”とは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 2024年9月11日に、あたらよとしては4枚目となるアルバム『朝露は木漏れ日に溶けて』をリリースした。今回のアルバムは一言でいうと、色々なあたらよの顔が見れる1枚になったなと改めて思う。    「朝露」とはその名の通り、朝方に降りた露のことをいう。  一年中発生する現象ではあるが、特に夏から秋にかけての急激な気温の変化が起こった際により一層多く見られるという。まさに今回のアルバム発売の時期にぴったりではないか。と思った。    また、朝の露は消えやすいことから儚いものにも例えられるそうで、歌詞の世界観の中で儚さや切なさを大切にしている我々あたらよにとって、「朝露」という言葉は出会うべくして出会ったような気さえした。    今回のアルバムに収録されている楽曲は共通してどことなく“光”を感じる。  その光は、思わず目を瞑ってしまいたくなる程の眩しい光ではなく、優しくて温かみのあるまるで木漏れ日のような光だと感じた。とても居心地の良い、安心感すら覚えるような優しい光。    朝方に降りた露が木漏れ日に溶けて消えてゆくように、このアルバムを聴く人の心に降りた露を、我々あたらよの木漏れ日のような音楽で溶かしていけたら。そんな願いも同時に込められているアルバムである。    結成から5年が経ち、このアルバムを制作していく中で、あたらよというバンドの枠組みがようやく完成した気がした。だからこそ今回のアルバム『朝露は木漏れ日に溶けて』は、今後のあたらよにとってもきっと、大きな影響をもたらしてくれるのではないかと思う。  「悲しみをべて育つバンド」が悲しみの先に見つけた一筋の希望のような光を ぜひこのアルバムを聴いて感じていただけたらと思う。   木漏れ日の下で貴方に会えることを楽しみにしています。 <あたらよ・ひとみ>   ◆ニューアルバム『朝露は木漏れ日に溶けて』 2024年9月11日発売   <収録曲> 01 「僕は...」 02 明け方の夏 03 リフレイン 04 realize 05 少年、風薫る 06 君と 07 光れ 08 「僕は...」(Piano ver.)

    2024/09/30

  • 矢作萌夏
    へんてこパンのレシピを教えてくれた魔法使い。
    へんてこパンのレシピを教えてくれた魔法使い。

    矢作萌夏

    へんてこパンのレシピを教えてくれた魔法使い。

     2024年9月25日に“矢作萌夏”がEP『愛を求めているのに』をリリース! EPリード曲「死に花に、生命を」はSNSに投稿されたライブ映像が総再生回数約260万回を記録した話題曲。「身内が自死したときに書いた曲」ということを明かしており、リリースを待望する声が多く寄せられていた。独自の歌詞の世界観と透明感ある歌声で、シンガーソングライター・矢作萌夏の新たな魅力が伝わる楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“矢作萌夏”による歌詞エッセイを3回に渡りお届け。今回が最終回です。綴っていただいたのは、収録曲「 死に花に、生命を 」にまつわるお話。自身が初めて「死」を身近に覚えた出来事。そこから「死」に、そして「生」に向き合い、見えてきたこと、気づいたことは…。ぜひ、歌詞とあわせて、このエッセイを受け取ってください。 小学2年生の夏休み。 「ママには内緒だぞう」 って、へんてこパンのレシピを教えてくれたことがある。   8枚切りの食パンを手のひらに1枚乗せたら、 バターを惜しみなく塗って、 マヨネーズをたっぷりかけたら、 そこにハムを贅沢に3枚。   トースターに入れたら、部屋中が美味しいにおいで充満してきて 子どもながらの背徳感というか、へんてこな食べ物がこんなに美味しいんだ、 この人魔法使いかも、とまで思った。大人ってすげ~って思った。 ママにバレないように、2人でこそこそ食べた。     へんてこパンのレシピを教えてくれた魔法使いは、 亡くなった。   自死だった。   身内の死は初めてだったから、なんとも言えない感情に襲われて、 涙は出なかった。   まわりの大人たちは 「私たちはできることはしてあげられたし、後悔ないよね。これでいいよね。」 と、言っていた。     私には笑顔ばかり見せていたその人が、 長い間、一人でずっと苦しんでいたのだ。 気づかなくて、ごめんね。と何回も思った。   でも、何をそんなに責めてしまったんだろう? と、子どもの私は思っていた。       私が「死」を身近に覚えたのは、それからで、 自分の頭の中をよぎったこともあった。   あ~何も残せなかった。 期待に応えられなかった。 そろそろ呆れられたかも。 だめだなぁ。   突然、明日からその先の未来が真っ暗に思えて 今が一番美しいなら、その状態で終わりたいって思った。 誰かが悲しんでくれるなら、それだけで幸せだなあと思った。   ひとは、自分の夢を押し付けあって 争って、勝手に散っていく。 そんな世界に嫌気がさしていた。 魔法使いの気持ちがなんとなく理解できた気がした。     でも、視界をひろげて周りを見渡したら 愛するもの、愛してくれるものが沢山あって。   それらのために、生きなければいけないと思った。   私は枯れてしまった花で、 自分自身で水をやらないと 這い上がれない。   踏み潰されて、ぺしゃんこになっていても 生きてはいける。   亡くなってしまった魔法使いを責めたりしない。 ひとつの覚悟であって、自分が選んだのならそれでいい。 でも、生きていることに意味があること。 生きていることを喜んでくれる人がいること。 死んでしまっては、それを知れないこと。   なんとなく生きてみながら、 感じながら、探していく人生もいいなと思う。   誰しもが心に傷を抱えていて、 適度な嘘で自分を抱きしめながら、 愛情を受けとって、生きている。   そんな思いで書いた「死に花に、生命を」が あなたの救いになりますように。   <矢作萌夏>   ◆紹介曲「 死に花に、生命を 」 作詞:矢作萌夏 作曲:矢作萌夏 ◆配信シングル「わたしごっこ」 2024年8月14日配信   ◆EP『愛を求めているのに』 2024年9月25日発売   <収録曲> 1 : 満たされない 2 : I was born to love you 3 : わたしごっこ 4 : 18歳のわたしへ 5 : 死に花に、生命を

    2024/09/27

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