過去から託された大切なメッセージを歌にして未来へと手渡していく。

半崎美子
過去から託された大切なメッセージを歌にして未来へと手渡していく。
メジャーデビュー5周年を迎える“半崎美子”が、2022年4月6日にニューシングル「蜉蝣のうた」をリリース。タイトル曲の作詞作曲を手がけたのは森山直太朗。儚くも力強いメロディーと、忘れ得ぬ思い出を慈しむような歌詞となっており、「言葉にできない思いを歌う、声なき声を聴く」半崎の音楽活動にもリンク。歌い手として新たな表現が生まれました。 さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“半崎美子”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 地球へ 」に通ずるお話です。歌手・本田美奈子.が自然との共生を願い書き記した散文からメッセージを受け取り、半崎が書き下ろしたハートフルなバラード。そこに込めた想いとは…。 影響を与える才能と影響を受ける才能。 私は間違いなく後者の才能があると薄々気づいていました。 アーティストであるならば、影響を与えてこそと思われるかもしれませんが、よくよく振り返ってみると、歌手という夢を強く意識した時も、北海道から上京を決意したときも、自分で曲を書き、歌い始めた頃もずっとあらゆる人に、事象に、音楽に、影響を受け続けてきました。 自分で楽曲を書いていても自分で書いているような気がしないのは、誰かの思いを歌にしているからであり、その人に書かせてもらっているような感覚があるからだと思います。 自分の思いを表現するのではなく、あなたの思いを歌にする。 託された言葉を歌にする。 自己を手放すことで表現する、それが私の自己表現であると。 私自身は器となって、出会った方達の大切な声を、声なき声を受けとっていきたい。 一昨年、そんな思いをまた一つ形にする機会に恵まれました。 歌手の本田美奈子.さんの思いを引き継ぐ活動「LIVE FOR LIFE」が、毎年開催している本田美奈子.さんのメモリアルコンサートで歌うテーマ曲の制作依頼です。 本田美奈子.さんが生前に遺されたいくかの散文の中にあった「地球へ」に触れた時、どこか予言的であり、祈りにも似たこのメッセージを歌にしたいと強く思いました。 地球という一つの星、地球という一つの命の声を聴く。 きっと本田美奈子.さんの受信力は万物に対して働いていたのだと思わずにはいられない。 森のささやき、海の祈り、山の便り、空の願い、鳥や虫たちの声を、聴くことができる人であったのだと。 多言語を聞き取れるというのは、なにも外国語だけに限らない。 親が赤ちゃんの言葉を理解できるのは、側にいて常に気にかけているからであり、何を求めているのかわかるようになっていく。 共に暮らすペットの言葉もきっと聞き取れる。観察し、気にかけることで変化に気づける。 言葉を介さずともみんな語っている。 そこに対話が生まれる。 亡き人の声も聞こえてくる。 耳を澄ますことで聞こえてくる小さな声を、私も受け取れる人でありたいと常々思う。 一人一人がそういう気持ちでいたならば、本田美奈子.さんの願う形の共生が、いつか叶う日がくるかもしない。 過去から託された大切なメッセージを歌にして未来へと手渡していく。 「地球へ」がまた何年後かの未来で誰かに受け取ってもらい、手渡されていくことを願いながら。 <半崎美子> ◆紹介曲「 地球へ 」 作詞:半崎美子 作曲:半崎美子 ◆ニューシングル「蜉蝣のうた」 2022年4月6日発売 <収録曲> 1.「蜉蝣のうた」 2.「地球へ」 3.「私に託して」 4.「地球へ 合唱ver.」















