今日のうたコラム - 歌ネット|歌詞検索サービス「歌ネット」

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    チャイム
    チャイム

    鈴木実貴子ズ

    チャイム

     2025年1月29日に“鈴木実貴子ズ”がメジャー1stアルバム『あばら』をリリース! 今作には、すでに配信済みの「違和感と窮屈」「暁」を含む全12曲が収録されております。アートワークは、メジャー2nd 配信シングル「暁」のMVを手掛けたクリエーターの大川直也が担当し、アルバムのコンセプトを"骨"で表現したポップで目を引くデザインに。    さて、今日のうたではそんな“鈴木実貴子ズ”の鈴木実貴子による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第1弾です。綴っていただいたのは、収録曲「チャイム」にまつわるお話。子どもの頃の美しい思い出と、生活をまわすだけで忙しい今。けれど、ふと思うことは…。ぜひ楽曲と併せて、エッセイをお楽しみください。 小学校の時の思い出ってどれぐらいある?   雨の日、算数で使うおはじきを田んぼに全部落として、友達のアミちゃんと半泣きで拾った。全部が泥だらけ、今思うと美しい思い出。  テストが終わって後ろからプリントを回して回収していく。 後ろの席は橋本君、藁半紙の紙にめっちゃよだれついとるやんけ!汚ねぇ!寝過ぎやろ!  帰り道の公園で子猫を拾った。うちは親が猫嫌いやで絶対飼えやんよな~犬もおるし。でもかわいすぎるから、お兄ちゃんと協力して傘でかくして家に連れて帰る。その夜当たり前にすぐバレて、車で遠くまで猫は連れられて行った。泣いたな~(同じ事2回あったな~)。    今思えば全ての思い出が美しい、きっとそんな事もないんだろうけど。 家に帰ればご飯があった。働かなくてもお小遣いがあって、お風呂は順番に入って、会話があって、声が飛んでいた。 気兼ねのない関係というか、愛の中でただ息をしている。   うちの場合、そこに父はいなかったし、細かい複雑な問題はあるけど、そんなの薄まるぐらい、思い返せば、全てが美しいのだ。   今、一人暮らしの家に帰る。ただいまーと言えば、猫がニャーと鳴く、会話のできる人間はおらず、ご飯を作らなければ食べるものはない、働かなければお金はない。通帳ひらいて、うわーガス代きつー。シンクの生ゴミが少しにおう。ネットかえなきゃなーゴミの日って明日やっけ? え、てか今日何曜やっけ? とりあえずトイレいこ、あ、洗濯機、山やんけ。洗わんかったら着る服は無くなるし、干さなきゃ乾かない。そーいや保険って今どうなってるっけ? 友達の親、入院したっぽいけど結構大変そうやな、大丈夫かなあ。当たり前すぎるこの生活と、なんでもやってもらえた過去の生活とを比べると「あーあ、昔は良かったな」だなんて、ださい言葉が出る。   こんな事言っちゃう自分、歳とったなー。 洗濯が終わり、干しに行く。真っ赤な夕焼け、え、なに、なにこの美しさ。色んな不安と問題をかかえながら生活をまわす、その中で見る夕焼けと、小学生の時、「あ、チャイムなったー!帰ろー!」って言いながらみた夕焼け。変わらない夕焼けなのに、なんかすごいじんわりくるぞ、大人の夕焼けって、、。    なんだあ、この感覚も悪くないじゃんか。未来の事、歳を重ねる事に、やんわりとした希望を感じる17時。ちょっと丁寧にTシャツを干す。    <鈴木実貴子ズ・鈴木実貴子>   ◆メジャー1stアルバム『あばら』 2025年1月29日発売 配信リンク: https://lnk.to/abara   <収録曲> 1. かかってこいよバッドエンド 2. 暁 3. 違和感と窮屈 4. ファッキンミュージック 5. 36℃ 6. ベランダ 7. ヘイヘイユー 8. チャイム 9. あか 10. ベイベー 11. 壊してしまいたい 12. 私、天使だっけな

    2025/01/22

  • iro
    ティンカーベル式自尊心爆上げ法
    ティンカーベル式自尊心爆上げ法

    iro

    ティンカーベル式自尊心爆上げ法

     2024年12月18日にパンクバンド・Wiennersのアサミサエ(vo / key)が、ソロプロジェクト“iro(読み:イロ)”を始動しました。併せて、明るく煌びやかな多幸ソング「charm」と、感情に深く訴えかけるエモーショナルなスピリッツナンバー「幻より」を配信リリース。異なるテーマと雰囲気を持ちながらも、「自分を信じる力」の重要性を伝えるメッセージが込められた2曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“iro”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 第2弾は新曲「 幻より 」にまつわるお話です。日々、自分と対峙する場面が多く、自分と向き合うことに疲れたあなたへ。iroが振りまく“ティンカーベルの魔法の粉”とは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 スマホからの方もパソコンからの方もこんにちは、iroです。   さて、前回はわたくしの1st singleより「charm」という楽曲について書かせていただきましたので、今回は「幻より」について書いていこうと思うのですが、つまるところこの曲は一体なんなのかと言いますと、いわゆる“ティンカーベルの魔法の粉”です。 それは、信じる心をもつと、どこまでも空を飛ぶことが出来るというもの。   例えば、『目を閉じて、自分を見つめてください』と言われたとき、みなさんはどんな自分が見えてきますか? もちろん例外はあるものの、おそらくおおよその人が、鏡を見るように、自分と向き合う姿を想像すると思うのです。が、わたくしはいつからか自分を見つめようとすると、まず自分のつむじが見えるのです。そう、これはつまり上空から自分を見下ろすような視点。   「幽体離脱」   耳馴染みはあるものの、なんとも非現実的なこのワード。 しかしながらわたくしは過去に一度だけ、幽体離脱の経験があるんです。 とはいえ寝ている間の出来事なので、記憶も朧げ。あまり間に受けず、話半分程度で聞いていただけたら幸いです。   もう何年も前の話になりますが、一時期、耳鳴と金縛りに悩まされていて、毎晩のように金縛られ、その度に金縛りを解こうと、体を横に向けてみたり、腕を上げてみたり、しかしながらその努力も虚しく、体を起こそうと力を入れるほど、その倍くらいの力で、グンっと体に引き戻されてしまう。毎回この繰り返しだったのですが、ある日のことです、いつものようスーパー金縛りタイムの時間がやってきたので、「今日こそ…」と意気込んで、体をグンっと起こしたその時、なんということでしょう、体がふわ~っとゆっくりと浮き上がり、天井に背中が当たっているではないか。そして視線の先には眠る自分の姿。 初めての感覚、新たな視点。その後は確か、壁を伝うようにして、なんとか眠っている自分の近くまで行き、無事に融合できたような。   、、、おいおい、頭大丈夫かよ、、、 嘘言ってんじゃねえ、このタコめし野郎   というような声が聞こえてきそうですが、受け止めましょう(タコめし最高)。   この経験を境にいつからか、自分を見つめるときは向かい合うのではなく、上から、より俯瞰してみるという視点が養われたように思います。   まあ、現実逃避だと言われてしまえばそれまでなのですが、思うにですよ、多くの大人たちは日々の生活の中で自分と対峙するような場面が多くあるのではないかと。   朝起きて身支度をするときに鏡を見ることはもちろん。より深層の部分で。仕事をする上での自分のスキル。求められることに対する自分のレベル。仕事に限らず、いいパートナーであるために、いい親であるために、あるべき自分だったり。無意識の中で自問させられるような状況が多く、それはもう十分すぎるほどに、自分と対峙し、地に足をつけて生きているではないかと、私は思うのです。   この「幻より」という曲は、そんな自分と向き合うことに疲れたすべての大人たちに振りまく“ティンカーベルの魔法の粉”。   毎日休む暇もなく、追いかけてくるはチクタクと秒針、早起きは三文の徳と、わかっちゃいるけどやめられねぇ二度寝、昨夜のリールで見た丁寧な暮らしに憧れを抱き、まずは白湯からと改心するも、んなあるわきゃないぜ湯沸かしタイム、そして呼び声響くはお~いお茶。   やりたいことよりやらなきゃいけないことが積み重なり、いつしかワクワクすることだって忘れていたり、いなかったり、、こんな自分でいいのかと、ダメダメじゃないかと、時に思うのです。でもちょっと立ち止まって、目を瞑り浮遊し、自分を上から見下ろしてみてください。   この広ーい世界の中を懸命に過ごしているあなたはとてつもなく愛おしく、尊い存在ではないですか。   私はいつだってあなたがこんなに素敵だってことを証明したい。明日からまた地に足をつけ、胸を張り、より大きく踏み出せるために。そしてこの馴染みのない視点がスタンダードなものとして食い込み、浸透させることができたら、もっと世の中の自分自身に対する想いが豊かになるのではないかな、なんて思うのです。   『自分は高潔で崇高な存在である』   ここが生きる上でのベースで、そこに立ち返るためのアートであり音楽でありライブであると信じて、みなさんとどこまでも、より高く飛び回りたいのです。 ちゃんとお家まで送りますから。共に楽しみましょう。   ちなみに余談ですが、人生の3分の1は睡眠の時間に費やしているなんて言いますよね。3分の1って聞くとなんだか勿体無いように感じますが、しかしながらわたくしはこんなふうに眠っている間の夢や出来事からこうして新たな観点を得たり、思考したりして、楽曲に反映させることができていますから、眠る時間も一つの楽しみなんです。 人生は一度きり。 どうか皆さまがより充実した日々を送れるよう、ゆっくりと眠れますように。 最後に一つだけ言わせてください。     まじできるだけずっと寝てたい。   <iro> ◆紹介曲「 幻より 」 作詞:iro 作曲:iro ◆リリース情報 iro『charm』 2024年12月18日 発売 M1.charm M2.幻より https://iro.lnk.to/charm   【プロフィール】 アーティスト写真 photo by Tatsuya Kawasaki (Instagram:@kawasaki1988)   パンクバンド"Wienners"のVo.Key.アサミサエのソロプロジェクト"iro"。 天性の歌声で独自の世界観を体現する、"iro" 。 かわいらしさと女性らしさを兼ね備えた、芯のある声で、心地よいメロディーラインに乗せて紡がれる言葉は、"現代"を生きる人たちに対するメッセージを感じさせる。 "iro"の由来は、「歌うことは塗り絵のようであり言葉に色をつける感覚であることから。感情は色で例えられることも多く、色が人の真理に影響を与えることから、人の心に色をつけるように歌い、感情を動かしたいという気持ちを込めて。」   ◆Instagram https://www.instagram.com/xxiroxx_official?igsh=MTVya2E0ZjB6bjRiag== ◆TikTok https://www.tiktok.com/@xxiroxxx?_t=8s5f6Z095qE&_r=1 ◆YouTube https://www.youtube.com/@xxiroxx_official  

    2025/01/21

  • OKAMOTO'S
    ありがとう
    ありがとう

    OKAMOTO'S

    ありがとう

     2025年1月22日に“OKAMOTO'S”がニューアルバム『4EVER』をリリース!15周年10枚目のオリジナルアルバムとなる今作には、10月に先行配信をした「Song 4 You」や、少年ジャンプ原作TVアニメ『Dr.STONE』第三期エンディングテーマ「Where Do We Go?」や少年ジャンプ原作TVアニメ『アンデッドアンラック』第二期エンディングテーマ「この愛に敵うもんはない」の他、新曲を含む全13曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“OKAMOTO'S”による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第1弾。執筆を担当したのはオカモトショウです。綴っていただいたのは、収録曲「 ありがとう 」にまつわるお話。この曲を作るとき、目指したもの。そしてハマ・オカモトの休止によって、初めて考えたこと…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 「ありがとう」、この曲には苦戦させられた。何度戦っても勝てない相手みたいで、挫けそうになった。15周年を迎えるオカモトズがどんな歌を作るべきか、次にどんなフェーズに入るべきか、毎回新曲を書く度にその作業は砂漠で砂つぶを一個ずつ拾って確かめていく途方もない作業に思える時がある。   この方向でいいのだろうか? さっき浮かんだあっちへ行ってみたほうがいいんじゃなかろうか? いや、こっちであってるはずだ、メンバーはこの曲になんて反応するかな? 色んな想いが浮かんでは消える。   なんだかんだ言っても直感を信じるしかない!と、まっすぐボールを投げてきた(捻くれ者なりに)わけですが、今回は全部の道を通って確かめてやろうと心に決め、色んなタイプの歌を同じメロディに当てはめて行きました。完成した「ありがとう」からは想像もつかないような悲しい歌、別れの歌、怒りの歌、感謝の歌にも何個も感謝の仕方がある、それも全部全部、とにかく思いつく限り書き殴っていった。自分が想像するだけで歩くのをやめた道に答えがあるかもしれない、そう信じて。   この曲には気の利いたコードがいくつか登場する。それは、うちのコードの魔術師オカモトコウキの考案してくれたものもあるし、かれこれ5年間俺たちのサポートメンバーとして力を貸してくれてるブライアン新世界が提案してくれたもの、サビ前のリフはハマ・オカモトが作ってくれた。それからアレンジメントとプロデュースで入ってくれた佐橋佳幸さんが仕上げに携わってくれ、たくさんの魔法がかかった上で、この曲は非常にシンプルな作りになっている。   それは、俺が最初この曲を作る時、とにかくシンプルを目指していたから。みんなが足してくれた素晴らしいコード以外は非常に限られた要素だけで組み上がった超シンプルロック。オカモトズに今必要なのは、俺たちなりの新しい王道スタンダードナンバーだと思ったからだ。   散々いろんな道を試した上で、俺はシンプルに“出会い”に、そして“思い出”にありがとう!と感謝を歌うことにした。ここに至るまでの様々な試行錯誤があったから、確信を持ってこの歌を書き上げることができた。自分がこれまで出会ってきたもの、初恋の人、良いやつも嫌なやつも、バンドメンバーも、音楽も、俺たちの音楽を聴いてくれたあなたも、その一つでも欠けていたら今の俺はいない、と、心からそう思ったから。   この歌が書き上がってて、歌を入れて、あと一歩で完成というところで、ハマくんがバンドを休むことになった。15年間バンドをやっていて初めて、バンドの歩みが止まった。震災もコロナも、その他小さな困難も含めるといろんな事を乗り越えてきた俺たちだけど、天災や世の中などの外からではなく、内からこんな風に壁に当たったのは初めてのことだった。俺たちはどうなっちゃうんだろう? 先の見えない状況でその時その時できることを精一杯やりながら、また4人で演奏できる日を待つしかなかった。   俺はハマくんが休むまで、考えたこともなかった。俺たちが4人でステージに上がれることがいかに奇跡的なことなのかを。理由は簡単で、15年間どんな時も起きたことを奇跡だと思うほうが難しい。当たり前だろ、さあ一緒にやろうぜ? ってなメンタリティだった。でも違う。毎晩が奇跡だし、それが明日も起きるとは限らない。   俺がやるべきことはその奇跡が起きるように祈ることではない。ずっと続くように願うことでもない。ただ、ライブの度にそれが最後になっても良いと思えるようにライブをすること。今ここで終わっても良いと思えるような歌を作ること。最後になっても後悔がないように自分の気持ちを伝えること。   愛してる人に自分の愛を、ちゃんと伝えてたかな? かっこいいと思った時にかっこいい!って、胸に仕舞わず口に出していたかな? 15年間毎日起きていたことにだって、当たり前だろ? なんて思って良いわけじゃない。それは自分都合のダサいカッコつけでしかないじゃないか。   そう心に問いながら、ハマくんが帰ってきたツアー初日のライブをやった。実に数ヶ月ぶりの4人での演奏。新曲として「ありがとう」も演奏した。   俺はこの感謝の気持ちを、ある種誰もが当たり前に思ったことのある感謝の言葉を、こういう形で曲にすることができていて本当に良かったと心から思った。俺はきっと、この「ありがとう」を伝えられずにバンドが終わっていたら死ぬほど後悔しただろう。   そして、ハマくんが休む前にこの曲を書き上げていた自分にも驚いた。こういうことってあるもんなんだな、不思議。   歌詞はひとつも変えなかった。でも、ハマくんが休む前の「ありがとう」と帰ってきてからの「ありがとう」、俺の中では全然違う解釈が生まれたからこそ、ちょっとワガママ言って歌をとりなおした。シンプルな歌ほどこんなに変わるのか!という良い歌が録音できた。   結果俺たちは、4人で演奏できる喜びを噛み締めながら、ツアーをしている。新曲「ありがとう」とともに、文字通り日本全国を回っている。   この歌があなたの日々の中の埋もれてしまっている奇跡を照らし出してくれますように、そして、つい口に出すのをやめてしまっている感情を伝えるきっかけになりますように。 <OKAMOTO'S・オカモトショウ> ◆紹介曲「 ありがとう 」 作詞:オカモトショウ 作曲:オカモトショウ   ◆ニューアルバム『4EVER』 2025年1月22日発売   <収録曲> 1.ありがとう 2.4EVER 3.Greatest World 4.Continue 5.Skit 1: Get loaded 6.LOAD 7.Cheep Hero 8.よくないね 9.Where Do We Go? 10.カーニバル(Album ver.) 11.Skit 2: Nothing can challenge this love 12.この愛に敵うもんはない 13.Song 4 You

    2025/01/20

  • androp
    僕が言葉を紡ぎ、音楽を届ける理由
    僕が言葉を紡ぎ、音楽を届ける理由

    androp

    僕が言葉を紡ぎ、音楽を届ける理由

     2024年12月11日に“androp”がニューアルバム『hooray』をリリースしました。今作には「 Image Word(New Recording Ver.)」や第一三共ヘルスケア「家族をつなぐ くすり箱プロジェクト」のキャンペーンソング「Tayori feat. 荒谷翔大」、「Massara feat. 井上竜馬(SHE'S)」といった既発曲に新曲5曲を加えた全10曲が収録。アルバムタイトルには、リスナーを応援し、感謝の気持ちを伝えたいという思いが込められております。    さて、今日のうたではそんな“androp”の内澤崇仁による歌詞エッセイを3回に渡りお届け! 今回が最終回です。綴っていただいたのは、今作『hooray』に込めた想い。そして、自身が言葉を紡ぎ、音楽を届ける理由についてです。ぜひ、歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 ・『hooray』に込めた想い   僕にとって音楽とは、届いたときに初めて完成するものだと思う。   書いた歌詞がメロディに乗り、聴く人の耳に届いた瞬間、その言葉は心の中で形を変え、新しい景色を生み出していく。それが音楽の持つ不思議な力だ。   andropとして15年間歩む中で、たくさんの人と出会い、そのたびに支えられてきた。新しいアルバム『hooray』には、「フレー!フレー!」という未来へのエールとしての応援の気持ちと、これまで僕たちの音楽に出会ってくれたすべての人への感謝を込めている。   応援とは一方通行ではなく、巡り巡って自分自身に返ってきて励ましてくれるものだ。このアルバムが、聴く人の心に寄り添い、前向きな気持ちを届けるものであればと思う。   振り返れば、音楽はいつも、迷いや悩みの中で僕自身をそっと支えてくれる存在だった。この『hooray』というアルバムも、聴いてくれる人たちにとって、そんな「支え」や「灯り」になる存在であればと願っている。   たとえ日常の中で立ち止まったり、迷ったりする瞬間があっても、このアルバムがそっと寄り添い、前向きな気持ちを届けてくれるものであれば嬉しい。   音楽は目に見えないけれど、その力で人と人をつなぎ、新たな景色を生み出していく。それを信じて、これからも音楽と共に、出会い、つながり続けていきたい。それが、僕が言葉を紡ぎ、音楽を届ける理由だ。   <androp・内澤崇仁>   ◆ニューアルバム『hooray』 2024年12月11日発売   <収録曲> 01. Sound Check 02. Massara feat. 井上竜馬(SHE'S) 03. Image Word(New Recording Ver.) 04. Vidro 05. Lamplight 06. Bada-bing Bada-boon 07. ICE 08. Story 09. Tayori feat. 荒谷翔大 10. NaNaNa

    2025/01/17

  • bokula.
    欠片のルージュ
    欠片のルージュ

    bokula.

    欠片のルージュ

    2024年12月18日に“bokula.”が新曲「欠片のルージュ」を配信リリースしました。楽曲テーマは「失われた恋愛」と「心に残る未練」。歌い出しが印象的なストレートなミドルロックチューンに仕上がっております。MV監督には、「バイマイフレンド」や「夏の迷惑」など、バンドの人気曲のMVを手掛けたひらさかが担当。別れを迎えた男女のその後を描いた等身大の切なさが表現された映像に。  さて、今日のうたではそんな“bokula.”のえい(Gt./Vo.)による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 欠片のルージュ 」にまつわるお話です。大人になる、とはどういうことなのか。そして他者を、自分自身を受け入れるため、大切なことは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 大人になれば、少しは他人と生きていくという社会性は培われてくるものだ。 「私は大人になった。」と責任を飾りつけるよりも、「なってみた」という楽観的な考え方のほうが、圧迫されず他人を考えてやれる心の空白が出来る。   人は出逢えば、人を受け入れたり受け入れさせたりする。 きっとそれを僕達は愛や恋とかいう名前で分かりやすくカテゴライズする。   1人である事が唯一の居場所だった僕にとっては、 咀嚼するのにかなり時間がかかってしまった。 もう少し大人になれば色々と許せるのだろう。 もう少し大人になれば自分を知れるのだろう。   そんな甘えた考え方が許されると思っていた僕じゃ誰にも愛されないと知って“大人”を知った。   人はいつからか誰かの事を好きになって どこを好きになったのか答えを求め出す。 そのうち好きを疑いだし、自分を信じてあげられなくなった時、 誰かを嫌いになる理由を探し出す。   それは些細で、自分の価値観という食卓の中へ他人に土足で踏み込まれた時、 盛り付けた優しさをうっかり溢してしまう様な感覚だ。   味の知らない優しさに触れた 拾いあげる術を知らなかった そんな時、自分は大人気無いと感じてしまう。   20代なんてどこからが大人なのか曖昧な線引きだらけだ。 だけど、僕の中の一つの答えとして “他人と自分の愛情を照らし合わせない事”なのでは無いかと考える。   失ってしまうも他人の愛情の在り方だ。 得られたのも誰かが心を許したからだ。   だが、何より、愛されるよりも 自分以外まで愛せている自分の感性を素直に受け入れてあげてほしい。   いつかは誰しも“失う”という結末を迎えるが、要は“失い方”だ。 受け入れるというのは、誰にも教わらない、生きてく上で一番困難な独学だと考える。 しかし見方によっては案外平凡で、自分の満ち足りた愛情が干渉された時、 その砕けた欠片を如何に隔たりなく手放す事が出来るかどうかだ。   愛情は満たされているより、 少し欠けているほうが愛そうとした片鱗になる。 傲慢な僕らだ、他人を疑うくせに信じていたいのだ。   <bokula. Gt/Voえい> ◆紹介曲「 欠片のルージュ 」 作詞:えい 作曲:えい 

    2025/01/16

  • iro
    キティちゃんのように。
    キティちゃんのように。

    iro

    キティちゃんのように。

     2024年12月18日にパンクバンド・Wiennersのアサミサエ(vo / key)が、ソロプロジェクト“iro(読み:イロ)”を始動しました。併せて、明るく煌びやかな多幸ソング「charm」と、感情に深く訴えかけるエモーショナルなスピリッツナンバー「幻より」を配信リリース。異なるテーマと雰囲気を持ちながらも、「自分を信じる力」の重要性を伝えるメッセージが込められた2曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“iro”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 第1弾は新曲「 charm 」にまつわるお話です。iroがとある種類のハローキティちゃんに出会ったことで、抱いた感情。そして改めて、キティちゃんを見つめて気づいたことは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 スマホからの方も、パソコンからの方も、こんにちは、iroです。 この“スマホ”という単語を使うたびになんで“スマフォ”じゃなくて“スマホ”なのだろうとつい思ってしまいます。 そんなことはさておき、ついに2025年が始まりましたが皆さま良いスタートは切れましたでしょうか。   わたくしはめでたく、昨年の12月18日に1st singleをリリースし、充実感に満ち溢れながら眠りにつき、気がつけば年が明けておりました。 楽曲の感想や反応も嬉しい声が多く、大変感謝しております。   さて今回はそんな1st single収録曲、「charm」についてあれやこれやと書いていこうかなと思うのですが、、、   みなさん、ハローキティちゃんはご存知でしょうか。   そう、あの体重りんご3個分でお馴染み、猫をモチーフとしたサンリオの人気キャラクターことハローキティちゃん。   わたくしはこれまでハローキティちゃんに対して、全くといって良いほどに関心がなかったのですがね、昨年の夏に日焼けキティちゃんなるものに出会ってしまい、それからもうすっかり日焼けキティちゃんの虜になってしまいました。   というのもですよ、例年夏が来れば、『小麦肌は太陽と自分とのコミュニケーションの証』として肌を焼いているわけなのですが(※日焼け止めが面倒臭いだけです)。やはり世間では美白がよいとされている、そんなふうに見受けられる場面も多く、実体験としても、『すごく肌が焼けていると思ったけど、言っていいのかわからなくて…』なんて言われたこともあり。   自分が良しとしてしていることに対して、ネガティブな印象を抱かれてしまうのはなんだか悲しいなと思っていたところに現れたのがそう、日焼けキティちゃん。   あのチャームポイントといえよう真っ白なお肌を、かまうもんかと言わんばかりにこんがり焼き、りんご5個ぶんのもっちり体型をビキニ姿で露わにするその姿がなんともカッコよく輝いて見えて、わたくしは思いました、『救世主だ』と。   そしてキティちゃんといえば“リボン”ですね。 あのお耳についているおリボンこそキティちゃんの象徴。 誰しもがキティちゃんのイラストを書くときに間違いなく描くであろうあのおリボン。   日焼けキティちゃんとの出会いを果たしたことによって、 自然とプレーンなキティちゃんをも目で追うようになったわけですが、ふと気づいた。キティちゃんはどんな時も欠かさずにあのおリボンをつけているではないかと。 おでかけするとき、企業コラボするとき、お風呂に入ってる時、眠っている時、、、 そう、キティちゃんはどんな時でもおリボンをつけているのである。 つまりあれはキティちゃんがキティちゃんであるためのおリボンであり、そこに他者の視線や意見、感想など関係ないのだ。   わたくしはあのキティちゃんのおリボンは単なる飾りなんかではなく、『いつなんどきも、どんな場面でも、私はかわいい。』という主張でありモットーであり、メッセージなのだと。そう感じたのです。   つまるところ何が言いたいかというと、キティちゃんは例えどんな姿であろうがかわいい。それはキティちゃんがあの容姿であるということももちろんだが、それだけでなく、キティちゃんが常に目の前にあることに全力で取り組み、楽しみ、そしてそんな自分をまるごと愛しているからなのだと。わたくしはキティちゃんにそのような芯を感じ、それが彼女の魅力であり、魔力であり“charm”なのだと、そう思いました。   このご時世、容姿に関するワードや情報が、嫌でも次から次へと耳へと舞い込んでくる、がしかし私は思う。 どんな人も、2~3年で廃れてしまうようなかわいさではなく、キティちゃんのような真のかわいさを手に入れたいのだと。そしてキティちゃんのように末永く愛される存在でありたいと。 きっとキティちゃんを愛する人々の潜在意識にはそのような憧れと希望が詰まっているはずです。   さて長くなってしまいましたが、皆さまにとってのおリボンはなんでしょうか。 大変図々しいながらも、この「charm」という楽曲が少しでもみなさまの魅力を引き出す何かになればと、そう願います。 そしてわたくし自身もこの2025年、キティちゃんのように、確固たる“charm”を見つけるために自問自答し、この先起こりうるすべてのことを楽しみたいと思います。 とてつもなく素晴らしい一年にしましょう。なりますから。   ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。 最後に一つだけ言わせてください。       キティちゃんマジかわちぃ。     <iro> ◆紹介曲「 charm 」 作詞:iro 作曲:mashoe' ◆リリース情報 iro『charm』 2024年12月18日 発売 M1.charm M2.幻より https://iro.lnk.to/charm   【プロフィール】 アーティスト写真 photo by Tatsuya Kawasaki (Instagram:@kawasaki1988)   パンクバンド"Wienners"のVo.Key.アサミサエのソロプロジェクト"iro"。 天性の歌声で独自の世界観を体現する、"iro" 。 かわいらしさと女性らしさを兼ね備えた、芯のある声で、心地よいメロディーラインに乗せて紡がれる言葉は、"現代"を生きる人たちに対するメッセージを感じさせる。 "iro"の由来は、「歌うことは塗り絵のようであり言葉に色をつける感覚であることから。感情は色で例えられることも多く、色が人の真理に影響を与えることから、人の心に色をつけるように歌い、感情を動かしたいという気持ちを込めて。」   ◆Instagram https://www.instagram.com/xxiroxx_official?igsh=MTVya2E0ZjB6bjRiag== ◆TikTok https://www.tiktok.com/@xxiroxxx?_t=8s5f6Z095qE&_r=1 ◆YouTube https://www.youtube.com/@xxiroxx_official  

    2025/01/15

  • 野田愛実
    ささやかな道標
    ささやかな道標

    野田愛実

    ささやかな道標

     2024年10月31日に“野田愛実”が新曲「明日」をリリースしました。同曲は、フジテレビ系10月期木曜劇場『わたしの宝物』主題歌。繊細なピアノとヴァイオリンのサウンド、そして野田愛実の聴くひとを惹きつける歌声が特徴的なバラード楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“野田愛実”による歌詞エッセイを3回に渡りお届け。今回が最終回です。綴っていただいたのは、これまで自身が書いてきた歌についてのお話。ふと不安になるとき、迷子になるとき、自分を引き戻してくれるものは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 こんにちは。野田愛実です。 三回にわたって書かせていただいたこのコラムも、今回で最終回です。 最後は、私が今まで書いてきた歌についてお話しようと思います。   中学生の時に、シンガーソングライターを志し、初めて曲を作った日から今日まで、たくさんの楽曲を作ってきました。 憧れで描いた妄想の恋愛や、等身大のラブソング、夢への決意、友への歌…。いろんなテーマの歌を作ってきましたが、その中でも最近は、自分自身と向き合う歌が増えました。   これまでアーティストとしての活動や私生活で、多くの人に出会い、それなりにいろんな経験もして、とても大切で楽しい時間を過ごしてきました。しかし、長く続けているうちに、今までやってきたことは本当に意味があるのだろうか? 自分は一体誰なんだろうか? 何がしたいのだろうか? と不安になってしまうことがあります。   その度に、私は大好きな歌で“自分”を思い出し、その歌を聴いてくれるみなさんが、迷子になっていた私を引き戻してくれるのです。     愛は無敵だ 私を変える 君の小言は 魔法の呪文 愛せよ、私 らしく らしく らしく もう二度と揺らがない 真っ直ぐに 「 yourself 」/野田愛実     泣いたって 変われやしないけど 掴んだ手 ずっと離さないんだ 迷ったって 君のことを見失ったりしない 私はもう 立ち止まらない 「 hands 」/野田愛実     青い蝶になって 羽ばたいても 嵐はおろか 何一つ変えられないけど ボロボロになった この羽根で ひらひらと飛び続けて 泣いている あなたを見つける 「 butterfly effect 」/野田愛実     明日 これからも ずっと先も たった一つ 大切なもののために 明日 誰かを傷つけてしまっても 痛みも怖さも抱きしめて 生きていくから 「 明日 」/野田愛実     忙しない毎日の中で、自分を見失ってしまうことが、きっとみなさんにもあると思います。 そんな時に、そっと寄り添って背中を押せるような、ささやかな道標になれるような歌を、歌っていきたいと思います。   <野田愛実> ◆紹介曲「 明日 」 作詞:野田愛実 作曲:野田愛実 

    2025/01/14

  • androp
    過去の自分は、この姿を想像できただろうか。
    過去の自分は、この姿を想像できただろうか。

    androp

    過去の自分は、この姿を想像できただろうか。

     2024年12月11日に“androp”がニューアルバム『hooray』をリリースしました。今作には「 Image Word(New Recording Ver.)」や第一三共ヘルスケア「家族をつなぐ くすり箱プロジェクト」のキャンペーンソング「Tayori feat. 荒谷翔大」、「Massara feat. 井上竜馬(SHE'S)」といった既発曲に新曲5曲を加えた全10曲が収録。アルバムタイトルには、リスナーを応援し、感謝の気持ちを伝えたいという思いが込められております。    さて、今日のうたではそんな“androp”の内澤崇仁による歌詞エッセイを3回に渡りお届け! 今回は第2弾です。綴っていただいたのは、今作のため新たにレコーディングをした、デビューアルバム収録曲「 Image Word 」と、新曲「 Lamplight 」にまつわるお話。それぞれの楽曲に込めた想いを受け取ってください。 ・「 Image Word 」と向き合う   新しいアルバムの中で、デビューアルバムに収録された「Image Word」を再び録音することにしたのは、15周年という節目だからこそできることを考えた結果だった。この曲は、andropの原点とも言える楽曲だ。初めてバンドで音を合わせたときの記憶が詰まっていて、僕たちの始まりそのものと言っていい。   再びこの曲を歌うとき、僕は過去の自分と向き合うことになった。<風薫る朝と僕は一人爪弾く>というフレーズを書いたとき、自分の未来をぼんやりとしか想像していなかった。それが15年経った今、この言葉を歌い直している。過去の自分は、この姿を想像できただろうか。たぶん、できなかっただろう。   再レコーディングを通じて、原点を振り返ると同時に、そこからまた新しい一歩を踏み出せた気がする。「Image Word」は、僕にとってandropがどういう存在なのかを改めて教えてくれる、大切な曲だ。   ・音楽と光   僕にとって、音楽はいつも「光」のような存在だった。 暗闇にいるとき、音楽がそっと足元を照らしてくれる。それは、他の何にも代えがたい、特別な存在だ。   「 Lamplight 」という曲を書いたときも、そんな光のことを考えていた。 <冷たい風が吹いても 僕たちは幸せを祈る>という言葉には、聴いてくれる人への祈りが込められていると同時に、自分自身への励ましの気持ちも含まれている。音楽には、聴いてくれる人に光を届ける力がある。でも、その光はまず、自分が音楽と向き合う中で見つけたものでなくてはならない。   自分の中にあるものを掘り下げて見つけた光だからこそ、それはきっと人の心に届く。と、そう信じている。そしてこれからも、その光をそっと届けていきたい。   <androp・内澤崇仁> ◆紹介曲「 Image Word 」 作詞:内澤崇仁 作曲:内澤崇仁 「 Lamplight 」 作詞:内澤崇仁 作曲:内澤崇仁 ◆ニューアルバム『hooray』 2024年12月11日発売   <収録曲> 01. Sound Check 02. Massara feat. 井上竜馬(SHE'S) 03. Image Word(New Recording Ver.) 04. Vidro 05. Lamplight 06. Bada-bing Bada-boon 07. ICE 08. Story 09. Tayori feat. 荒谷翔大 10. NaNaNa

    2025/01/10

  • KALMA
    いつか僕らが光る街
    いつか僕らが光る街

    KALMA

    いつか僕らが光る街

     2024年12月4日に“KALMA”が配信シングル「光る街」をリリースしました。切なさや哀愁を感じさせるメロディと歌詞、そしてロックサウンドをベースにしつつも、KALMA流のアレンジでポップスへと昇華させた新たな挑戦となる楽曲。東京という街に生きるボーカル畑山のリアルな心境が描かれた1曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“KALMA”の畑山悠月による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 光る街 」に通ずるお話です。夢に、バンドに、大好きだった音楽に、心を殺された、その先で気づいたことは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 2024年、夏 東京に来て初めての夏 汗を流すため毎日5回はシャワーを浴びてた 道産子には厳しすぎる夏   僕は、暑さに殺される前に、夢に殺された。   大好きだった音楽に、バンドに、心を殺された   今までも似たような状況に陥ったことはある   その時に出てくる感情はいわゆる“悔しい”だった   それが“諦め”になってしまった   夢に殺された。       16の時に始めたバンド   がむしゃらにバンドをしていた10代の僕らに 偶然たくさんの追い風が吹いた 僕らは右も左も分からないまま 気持ちよく帆を立てて進んだ 順風満帆な人生だった   契約が決まった2020年 見えない勝てない敵が現れた 僕らを乗せた船は思った通りには進まなかった 帆は意味を成さなかった   だけど僕らは風の吹かない大海原を 全身の筋肉を使い大声で叫びながら きっと進んでいると錯覚しながら ひたすら船を漕いだ   確かにその船は少しずつ進んでいた   気付けばたくさんの人が愛してくれていた   仲間もたくさんできた   とびっきりの恋もした       2024年、夏   札幌から東京に来た   すぐに都会の色に染まってしまった   東京に満足してしまった   9年間ただがむしゃらにバンドをしていた僕は 夢を追う理由を考えるようになってしまった   理由なんてほんとはないのに   ただ音楽が好きで 気付いたらギターを始めて 気付いたら友達とバンドを組んで 気付いたら東京で暮らしていた   夢を追う理由がわからなくなってしまった   歌いたいことがなくなってしまった 見たい景色がなくなってしまった 知りたいものがなくなってしまった   叶えたい夢なら ある程度叶ってしまった   東京が悪いんじゃない きっとそーゆータイミングだった 自分が曲を書けなくなったり ライブで上手く歌えなくなったり 結果が報われなかったり そんなことが続いてく中で 「お前はもう十分頑張ったよ」って 誰かにあの時言われてたら 僕はいつでも音楽をやめていたと思う   だけど そんなこと言う人は 誰1人僕の周りにいなかった   みんなして 「まだまだこれからっしょ」って 僕からギターを取り上げようとはしなかった   ずっとわがままに生きてきた 自分の人生だから好きに生きてきた 自分が誰かの役に立てる人間だなんて 1ミリも思ったことがなかった だからわがままに生きてきた   だけど 誰かのために頑張りたくなった   家族、友達、恋人、チームのみんな ライブに足を運んでくれる君   誰かのために頑張りたくなった   飛んだ勘違いかもしれないけど みんな僕の音楽を待っている気がした   僕は音楽を続けたくなった   僕にはもう音楽しかないことに気づいた   とある日の帰り道 井の頭線に揺らされた僕は なんとなく、大好きなとある曲を再生した   “その向こうへ僕を連れてってよ その先を知りたいだけさ”   そうだ   僕よ、僕をその向こうへ連れていってくれ 僕よ、僕にその先を教えてくれ   この街で僕らを光らせてくれ   それができるのは僕らだけだ   2023年のまだ雪が降っていた札幌から ずっと冬眠させていたメロディに やっと歌詞をつけた   この街も 君も 過去も 未来も 諦めかけた夢も その全てを いつか僕は きっと愛せると思った   東京で生きている僕は いつか全てを愛せていると思えることができた     夢に殺された僕は 夢のおかげで今日も生きている   夢があってよかった 音楽があってよかった   そう思える一曲ができた   まだ音楽を続けたい理由ができた   叶えたい夢がまたできた   今の僕には 歌いたいことがたくさんある   <KALMA・畑山悠月> ◆紹介曲「 光る街 」 作詞:畑山悠月 作曲:畑山悠月

    2025/01/09

  • さとう。
    もっと、まだ見ぬ誰かに届けたい
    もっと、まだ見ぬ誰かに届けたい

    さとう。

    もっと、まだ見ぬ誰かに届けたい

     2025年1月8日に“さとう。”がDigital Single「朗朗」をリリース! 同曲は、TVアニメ『花は咲く、修羅の如く』エンディング主題歌。さとう。は原作を熟読し、登場キャラクターの心情に思いを馳せ、ストーリーの鍵となる<朗読>から着想を得て「朗朗」と名づけました。アレンジャーに関口シンゴを迎え、初のバンドスタイルのアレンジとなっている点も大きな注目ポイント。    さて、今日のうたではそんな“さとう。”による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「 朗朗 」にまつわるお話です。今までの自身とは少し異なる想いが生まれてきたからこそ、書くことができたサビのワンフレーズ。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 シンガーソングライターさとう。が1月8日リリースする「朗朗」について、コラムを書く機会をいただきました。本当にありがとうございます!   さとう。初のバンドアレンジ。 そして、TVアニメ『花は咲く、修羅の如く』のエンディング主題歌となっております。 さとう。初のタイアップが、Nコンを目指す放送部の物語というのは、声を生業とする者として大変光栄で、なかなか無い経験をさせてもらえました。 自分自身の声ともう一度向き合いながら、書き下ろした「朗朗」、 ぜひ、エンディングと合わせて聴いていただけると嬉しいです。   今回は主に、その「朗朗」の詞について 書いていきたいと思います。   原作を読み、作品をさとう。なりに解釈しながら曲を書き進めたのですが サビのフレーズ <誰かの言葉でも構わない 伝えるんだ> は、実はさとう。自身の言葉だったのだと、 曲が出来上がった後に気づきました。   今までのさとう。はというと 歌うことが楽しくて、作ることが楽しくて、 “誰にも届かなくてもいい、自分の言葉で歌うんだ”という気持ちがとても強かったと思います。 でも最近、特に2024年は、 そんなさとう。の音楽に出会ってくれる人が沢山増えて… 「さとう。さんの歌が寄り添ってくれたんです」 そう言ってくれる人の顔を見ると毎回胸がいっぱいになります。 ただひたすら、がむしゃらに歌い続けたさとう。の歌を誰かが受け取ってくれた。 その事実が嬉しくて嬉しくて…   それと同時に、 「もっと、まだ見ぬ誰かに届けたい」 と強く思うようになりました。 このフレーズが浮かんだのは、 さとう。の音楽を側に置いてくれたみなさんがいてくれたからです。   これからもちゃんと届けていけるように さとう。の大きな一歩を踏み出せた楽曲となりました。 3月からもまたツアーが始まります。 歌でもライブでも、みなさんにちゃんと ありがとうを伝えにいきたいです!   <さとう。> ◆紹介曲「 朗朗 」 作詞:さとう。 作曲:さとう。

    2025/01/08

  • 野田愛実
    最初のひと声で、いかに心を掴めるか
    最初のひと声で、いかに心を掴めるか

    野田愛実

    最初のひと声で、いかに心を掴めるか

     2024年10月31日に“野田愛実”が新曲「 明日 」をリリースしました。同曲は、フジテレビ系10月期木曜劇場『わたしの宝物』主題歌。繊細なピアノとヴァイオリンのサウンド、そして野田愛実の聴くひとを惹きつける歌声が特徴的なバラード楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“野田愛実”による歌詞エッセイを3回に渡りお届け。今回は第2弾です。子どもの頃からドラマ好きで、いろんな主題歌を聴いてきた自身の、ドラマ主題歌に対する想いは…。ぜひ、ドラマ『わたしの宝物』主題歌「 明日 」と併せて、エッセイを受け取ってください。 その歌を聴くと、瞬時にあの名シーンが思い浮かぶ…。 子どもの頃からずっと聴いてきた、あのドラマ主題歌たちのように、私も、そんな歌を作りたいと思いました。   こんにちは。野田愛実です。 コラムの第一弾は、ドラマ『わたしの宝物』の主題歌「明日」について書きました。 子どもの頃からなかなかのヘビードラマウォッチャーだった私は、このドラマ主題歌のお話を頂いたとき、「まさか自分が、昔から観ていた木曜劇場で主題歌を歌えるなんて、信じられない!嬉しい!」と飛び跳ねながら喜んだのを覚えています。   私は、一昨年「ロスタイム」という楽曲でメジャーデビューしました。ありがたいことに、今まで、ドラマ主題歌を6作品・アニメED曲を1作品、担当させていただきました。 今回は、そんな主題歌を書くことへの想いを、綴ります。   自分が大好きだったドラマを思い出すと、いつもそこには、そのドラマを、よりドラマチックにしてくれた主題歌がありました。 挙げるとキリがないけれど、 小田和正さんの「ラブ・ストーリーは突然に」の冒頭のギターを聴けば、恋が始まるし、 久保田利伸さんの「LA・LA・LA LOVE SONG」の頭サビを聴けば、ドラマの主人公たちのような恋がしたくなる。 Mr.Childrenさんの「HANABI」を聴けば、必死に夢を追いかけながら、懸命に生きていきたいと思えるし、 桑田佳祐さんの「明日晴れるかな」を聴けば、脳内で“ハレルヤチャンス”がこだまします。   ドラマによって、その歌が好きになって、 その歌によって、そのドラマがより好きになる…。 そんなふうに、作品を愛して、作品に寄り添うような歌を書くことが、ずっとずっと夢でした。   実際、ドラマ主題歌を担当させていただくことになって、どうしたら作品と共に愛してもらえるような楽曲が作れるだろうと、たくさん考えました。   私の中で、“ドラマ主題歌のあり方”みたいなものがあるのですが、 「最初のひと声で、いかに心を掴めるか」が大事だと思うんです。それは歌い方、メロディ、歌詞のハマり方、全てにおいてです。   主題歌の入り方で、私が最も衝撃的だったのは、米津玄師さんの「Lemon」が主題歌だった『アンナチュラル』の5話です。婚約者を亡くした男性が、犯人に復讐に行き、それに気づいた主人公が止めようとするんだけど……。ってところで流れる<♪夢ならばどれほどよかったでしょう>が、ものすごく衝撃でした。胸がギュッとなって苦しくなりました。   ドラマを観ている皆さんが、物語にグッと入り込んだ時に、思わずハッとさせられるような、心を掴めるような、そんな主題歌を書こうと思いました。   今まで私が歌ってきた楽曲が、何年経っても、ドラマと共に誰かの記憶に残ってくれたら嬉しいです。   <野田愛実> ◆紹介曲「 明日 」 作詞:野田愛実 作曲:野田愛実 

    2025/01/07

  • 矢作萌夏
    イヤフォンの向こう側にある本当の好きに向き合う
    イヤフォンの向こう側にある本当の好きに向き合う

    矢作萌夏

    イヤフォンの向こう側にある本当の好きに向き合う

     2025年1月4日に“矢作萌夏”がニューシングル「水平線」を配信リリースしました。さらに2月29日にはCDリリースが決定。タイトル曲は、TVアニメ『空色ユーティリティ』エンディング主題歌。シンガーソングライター・矢作萌夏の初の描き下ろしアニメタイアップ楽曲となっております。    さて、今日のうたでは“矢作萌夏”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 水平線 」にまつわるお話です。他人の物差しを気にして、好きなものを好きだと、胸を張って言えない。好きなものにもっと素直になりたい。そんなあなたへ。ぜひ歌詞と併せて、このエッセイを受け取ってください。 最近どうですか。 好きなもの、好きって言えてる?     大人に向かう道を辿っていくにつれて 「これが好き!あれが好き!」 なんて、素直に言えなくなってしまったなあと思う。   簡単なことばなのに言えない、なんていう歌詞にありがちなフレーズはよくいったもので無意識に人の目を気にしたりして、架空の好きを作り上げている気がするのです。       私のみのまわりの話でいうと。 どんな音楽が好きなの? と聞かれたときなんかに 好きの迷いがふわっと現れる。   う~んどうしよう。 なんて答えようか。 好きの迷い、爆誕。 だってどうせ、こうなる。   王道系の人気曲を答えれば、微妙な反応。 尖っているインディーズバンドの曲を答えれば、あ、そっち系ね。みたいな反応。 “SNS発”をうたう新人アーティストの曲を答えれば、新しいもの流行りもの好きのイメージ。 女々しい歌詞を赤裸々に歌うバンドの曲を答えれば、メンヘラなんだ?とまで言われるし。   なんとなくだけど、 人気の曲より、アルバムの7曲目くらいを答えたほうが 正真正銘の音楽好きっぽい印象になったりね。   聴いてる音楽の系統だったりで、 相手のことをすっかりわかろうとする風潮があるよなあ、最近。   その場をのらりくらりとかわしながらも 好きの迷いに揺らされた帰り道には、 良いものは良いやんけ。と独り言をこぼしながら イヤフォンの向こう側にある本当の好きに向き合うのです。   いいじゃん。好きなものは好きで。 人の好きを笑うな、貶すなし。 てか迷うなよわたし。好きに失礼だろ。       とは言い聞かせつつも、   あの人には、こう思われたいから。 あの人には、こう思われたくないから。   そんなくだらない他人の物差しを気にして、 好きなものを好きだと、胸を張って言えてないわたし。   目紛しく変わりゆく日々の中で、 せっかく見つけた好きにもっと忠実に、素直でいたいと思うのです。 凛と胸を張っていたいのです。 その横に仲間がいようとも、誰一人いなくとも。       海はあんなにもだだっ広いのに、今日もわたしはちっぽけなことばかりで一喜一憂を繰り返しています。 すみませんね。海はもっと色々たいへんだよね、毎日ね。地球を抱えてね。 という感じで、自分を保つためには海に同情するくらいがちょうどいいのかもしれない。     空と海が交わる地点はきっと無いだろう。 でも、そこに希望を委ねてみるのも悪いことじゃないと思ってる。 わたしの夢を委ねて、自分の手で描いて、探し続ける。   見えない「水平線」に、あなたの夢も委ねてみてください。   <矢作萌夏> ◆紹介曲「 水平線 」 作詞:矢作萌夏 作曲:矢作萌夏

    2025/01/06

  • TRACK15
    季節と同じで音楽にも不思議な力がある
    季節と同じで音楽にも不思議な力がある

    TRACK15

    季節と同じで音楽にも不思議な力がある

     みなさま、明けましておめでとうございます!『第66回 輝く!日本レコード大賞』や『第75回NHK紅白歌合戦』など様々な音楽番組をご堪能されましたでしょうか。今年はいったいどんな歌詞との出会いが待っているのでしょうか。2025年も歌ネットを何卒よろしくお願いいたします。そして、早速ですが、今年最初の今日のうたをお届け…!    2024年12月4日に“TRACK15”がニューシングル「ふゆのうた」をリリースしました。肌寒くなってきて、ふと誰かに会いたい気持ちが湧き上がってくるこの季節にピッタリの1曲。今日のうたではそんな“TRACK15”の蓮(Vo.)による歌詞エッセイをお届け! 新曲「 ふゆのうた 」の持つ不思議な力とは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 新年あけましておめでとうございます! TRACK15 ボーカル 蓮です。   もう2025年。はやい。はやすぎる。 今始まったばかりですけど、昨年みたくあっという間に過ぎ去ってしまいそうな気がしてるのでエンジンは最初から全開で行こうと思います!   僕は今も大阪に住んでいるのですが、 毎年新年を迎える瞬間は地元の友達と集まってその日のノリで 自転車で京都へ行こう!とか、 車で東京まで行って東京タワーの真下で年越しを迎えよう!とか、 ずっと馬鹿なことをして過ごしてきましたが、 なにがどうなってTRACK15というバンドを組んで、どう成長したのか。 なぜか今はこのエッセイを書かせていただいてます、、笑。   この時期になると家族に限らず、友人、自分の人生に関わってくれてる人みんな、なにしてるかな? 元気にしてるかな? とか考えたりします。   そんな季節と同じで音楽にも不思議な力があると思います。   あの曲を聴くと誰かを思い出す。とか あの頃この曲よく聴いてたな。とか 僕は嵐さんの楽曲を聴くと、喉の奥が、グッと。お腹の底がウッと。これこれ、あの時の、それそれ。と勝手に1人でなります、、笑。   僕はそんな音楽の不思議な力が大好きで、何か分からない正体というか、言葉にできない感情を音楽で表せるなんて素敵だなと思っていつも楽曲を制作しています。   今回リリースさせていただいた僕たちの新曲「ふゆのうた」は、そんな力がすごくあるなと感じる作品です。   言葉にできない音の色? なんやろ、再生ボタンを押した瞬間、その世界に瞬間移動したかのような感覚。音楽に匂いなんてあるわけないけど匂うんです。当時の見えてたものが蘇ってくるというか。 例えば、これを聴くのが真夏の8月でもちょっとだけ寒くなっちゃいそうなくらいのパワーがある気がしています。     少しだけ歌詞に触れると、 自分の気に入ってる箇所は沢山あるけど、んー、、   <サンタの代わりに僕の名前を> ですかね。 現実でもこんな台詞言えたらいいんですけどね、、笑。   僕の書く歌詞は切り取った箇所のみで読み取れる感情があったり、前後のフレーズを通して意味がまた違う風に聴こえたり、1曲通して聴いた後にまた細かいところに注目すると、これまた違う意味に聴こえたり。 そんな風なことを意識しながらツラツラと書いてます。   それぞれ違う人生を生きてるからもちろん、思い出す場面、思い出す人、違うと思いますが、この楽曲を通して音楽の力を存分に感じられる体験をしてもらえたら、これ以上なく幸せだなと思います。 色んな楽しみ方で何度も何度も味わってもらえると嬉しいです。   好きなように「ふゆのうた」をあなたの生活の一部にお邪魔させてあげてください。     よし。 言語化するのがすごい苦手な自分ですが、今回なんとかはじめてエッセイを書かせていただきました。ちゃんと伝わったかな、、?笑。 また機会があれば挑戦したいですね。   それじゃ2025年もTRACK15をよろしくお願いします!!!   <TRACK15・蓮> ◆紹介曲「 ふゆのうた 」 作詞:蓮 作曲:蓮 

    2025/01/01

  • クリープハイプ
    私、お願いしたんです。
    私、お願いしたんです。

    クリープハイプ

    私、お願いしたんです。

     2024年12月4日に“クリープハイプ”がニューアルバム『こんなところに居たのかやっと見つけたよ』をリリースしました。恋活・婚活マッチングアプリ『Pairs』タイアップソング「青梅」、ドラマ『滅相も無い』主題歌の「喉仏」など既発曲4曲をはじめ、長谷川カオナシ作詞曲のフジテレビ×DLE ショートコントアニメ『ぽちゃーズ』主題歌「星にでも願ってろ」他、新曲11曲を含む全15曲が収録されております。    さて、今日のうたでは、そんな最新作を放った“クリープハイプ”の長谷川カオナシによる歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、長谷川カオナシ作詞作曲の収録曲「 星にでも願ってろ 」にまつわるお話です。愛とはどういうものを指すのか。誰かにとっても幸福とは何なのか…。また、今回は音声版もございます。ぜひ本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 私、お願いしたんです。 昨夜はよく晴れました。おかげで星が綺麗に見えました。 その時、愛するあなたのこと、柄にもなくお願いしたんです。   あなたが毎日幸せでいますように。 でもどうか毎晩孤独に寝ていますように。 あなたのお仕事が充実していますように。 でもどうか一人分の買い物をして家路に着いていますように。 あなたのご友人と過ごす時間が笑顔の溢れるものでありますように。 でもどうかその両目の中には決して異性が映っていませんように。   愛するあなた。 愛とは一体どういうものを指すのでしょうか。 ここでは「自身以上に対象を尊重すること」と仮定します。 つまり極めて不可能に近いものだということ。 それは美しいように見えて、実はエゴイスティックな状態です。 まず対象の幸福の所在を正しく理解する必要があります。 では対象の幸福の所在とは。 人生は長く、その中のどの段階でどのような状態にあるのが対象にとって幸福であるのか。 一方的に想像するのは容易ではありません。 困難だからといって、勇み足に仮定してしまうのは危険です。 ややもするとこちらの価値観を押し付けることになってしまいかねませんから。 これこそが先に述べたエゴイスティックな状態です。 結局のところ我々は、我が身可愛さ故の身勝手な振る舞いを体よくパッケージし、 それを愛などと呼んでいるに過ぎないのかもしれません。   少なくとも。 あなたが日々私に提供して下さる生活の記録は 私の日々の生活の糧です。   私、お願いしたんです。 昨夜はよく晴れました。おかげで星が綺麗に見えました。 その時、愛するあなたのこと、柄にもなくお願いしたんです。   あなたの未来が明るいものでありますように。 心身ともに健やかで、夢は叶い、満ち足りたものでありますように。 でもどうかこのままの生活の記録を私に提供し続けて下さいますように。   これが叶わないあなたなら、 私の人生から、どこか目の届かないところに消えて下さいますように。   愛するあなた。 私はせいぜい星にでも願っています。   <クリープハイプ・長谷川カオナシ> ◆紹介曲「 星にでも願ってろ 」 作詞:長谷川カオナシ 作曲:長谷川カオナシ ◆ニューアルバム『こんなところに居たのかやっと見つけたよ』 2024年12月4日リリース <収録曲> 1 ままごと 2 人と人と人と人 3 青梅 4 生レバ 5 I 6 インタビュー 7 べつに有名人でもないのに 8 星にでも願ってろ 9 dmrks 10 喉仏 11 本屋の 12 センチメンタルママ 13 もうおしまいだよさようなら 14 あと5秒 15 天の声

    2024/12/30

  • 平野莉玖
    君の嫌いな香りはいつかいつか消える。
    君の嫌いな香りはいつかいつか消える。

    平野莉玖

    君の嫌いな香りはいつかいつか消える。

     2024年12月18日に“平野莉玖”がメジャー1stアルバム『Just The Way We Are』をリリース! 音楽・演技・ファッション、そしてインフルエンサーとしてマルチに活躍する平野莉玖、初のアルバムリリースとなります。アルバム「Type-A」には新曲を含めた全16曲が収録。アーティストとしての新たなスタートを切る意欲的な作品に仕上がっております。    さて、今日のうたではそんな“平野莉玖”による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回が最終回。綴っていただいたのは、収録曲「 Re:Love 」にまつわるお話です。失恋後、想いを引きずってしまう心模様をどのように描いたのか。そして歌唱時のこだわりについて明かしてくださいました。ぜひ楽曲と併せて、エッセイをお楽しみください。 平野莉玖です。   さぁアルバム『Just The Way We Are』からの曲紹介も今回で3回目、そして最終回です。   最後を飾るのは、「Re:Love」。 失恋引きずり系ラブソングなので、Re→Love。 うーん、女々しいですねぇ(笑)。   正直、この曲、めっちゃ気に入ってます(笑)。 ただ、息継ぎがなかなかできなかったり、歌うのがめっちゃ難しい曲でもあって(汗)。 まだライブで披露できてない(皆さんがこれを読んでくれてる時にはもう歌ってるはず)ですけど、とにかくボーカリストとしての力量が問われる曲です。   まずTrackは、かなりの時間をかけて作り上げてもらいました。   ピアノ・ギター・ストリングス、っていう王道バラードな楽器構成にしてもらっていて、同じくアルバムに収録されている「細胞レベルで恋してる」と似たタイプの曲なんだけど、「Re:Love」の方がよりJ-POPというか。 分かりやすさ・キャッチーさ、に重点を置いた、恋愛系の定番曲にしたかったんです。   コーラス(ハモりとか)もかなり多め(細胞レベルで恋してる、も多め)に考えてもらって、 アルバムの収録曲の中で、抜群に切ない曲に仕上がってると思っています。   歌詞は、特に2番がお気に入り。 タバコの煙が嫌いな(元)彼女に、「煙は消えて、そのうち匂いもしなくなるから戻ってきて~」って言ってるんですけど、 ここの歌詞、めちゃ駄々をこねた感じに仕上がってます(笑)   男の子あるあるというか、いつまでも引きずる感じを、あえてタバコで表現した、ということですね。   曲の後半では転調(キーが上がる)するんですけど、その前の<「さよなら」だよね>っていう歌詞。 ここはTrackが静かになるので、歌のニュアンスをものすごく意識しました。 少し弱く歌って、その後の転調で一気に感情が爆発するような、そんなイメージで歌っています。   実は「Re:Love」が、アルバム収録全16曲の中で、一番最後にレコーディングした曲なんです。 自分で言うのもなんなんですが、このアルバムのレコーディング期間に、歌がどんどん上手くなったと感じていて。 その集大成が、この最後の部分になるので、是非注目して聴いてみてください。   3回に渡って書いてきたこの楽曲解説シリーズ、ついに完結です。 ライブやテレビや雑誌では、あまり具体的な音楽の話はしていないので、そういう話を中心に書かせてもらえて、とても嬉しかったです。   本当は全曲書きたいくらい(笑)、それぞれの曲に想いがあります。 でも音楽って、作者がどうのこうの、というより、聴いてくれた人が何を感じたか?っていうことが重要だと思ってます。   記録より、記憶に残る。 そして聴いてくれた人の心を動かせる。 そんな音楽を、これからもたくさん作っていきますね。   またどこかで会いましょう!   <平野莉玖> ◆紹介曲「 Re:Love 」 作詞:Kenji Kabashima・Nu CANdY 作曲:Kenji Kabashima・HIDEAKI“H$D€”IKAWA・Woodruff・Nu CANdY   ◆メジャー1stアルバム『Just The Way We Are』 2024年12月18日発売   <収録曲> Intro feat.JUN from BANTY FOOT Stupid Just The Way We Are Re:Love Not yet Silence 君しか見えなくて 逢いたい feat.Crystal Boy VISION LIFE Doubt it 名古屋 Delight Cry Baby feat.SEAMO 細胞レベルで恋してる 逢いたい(リクOnly) Play Ball

    2024/12/27

  • 野田愛実
    たったひとつ大切なもののために「明日」を生きていく。
    たったひとつ大切なもののために「明日」を生きていく。

    野田愛実

    たったひとつ大切なもののために「明日」を生きていく。

     2024年10月31日に“野田愛実”が新曲「明日」をリリースしました。同曲は、フジテレビ系10月期木曜劇場『わたしの宝物』主題歌。繊細なピアノとヴァイオリンのサウンド、そして野田愛実の聴くひとを惹きつける歌声が特徴的なバラード楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“野田愛実”による歌詞エッセイを3回に渡りお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「 明日 」にまつわるお話です。ドラマ側からのオーダーを受け、作品を読んだ上で、抱いた感情。そしてこの歌に込めた想いは…。歌詞への様々なこだわりも明かしてくださいました。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 <何故 人は叶わなかった夢に 執着してしまうの>   どんなに毎日を楽しく、笑顔で過ごしていても、 そうして過去を悔やんだり、迷ってしまうことがあると思います。 そんな自分の弱さや揺れ動く心を、繊細に描きたいと思いました。   こんにちは。野田愛実です。 冒頭の歌詞は、フジテレビ系10月期木曜劇場『わたしの宝物』の主題歌「明日」という楽曲です。 今日は、その「明日」への想いを、ここに綴りたいと思います。   制作のきっかけは、ドラマ『わたしの宝物』主題歌のオファーを頂いたことから始まります。 このドラマは、夫以外の男性との子どもを、夫との子と偽って産み育てる“托卵”をテーマにした作品です。 同じく木曜劇場『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』『あなたがしてくれなくても』の流れを汲む、夫婦の関係性を描いたドラマの第三弾として放送されました。   「主人公・美羽の声にならない想い、葛藤を、代わりに歌が語ってくれる、そんな主題歌をお願いします」というのが、頂いたオーダーでした。   最初にこの作品を読ませていただいたときに抱いた感情が、冒頭にも触れた、「人は何故、叶わなかった夢や、手に入らなかったものを、欲しがってしまったり、執着してしまうのか」というものでした。   わたし自身も、日々を過ごす中で、何度もこういった感情に襲われて、苦しくなることがあったし、きっと誰しも一度は経験したことのある感情なのではないかと思います。 だからこそ、主人公の気持ちが痛いほどわかってしまう。だけど、主人公のしてしまったことは決して肯定できることではないから、人の弱さやずるさを美化することなく、綺麗事にすることなく、責任や覚悟を持って、この楽曲を書こうと思いました。   さて、歌詞を書く際に、比喩や情景描写などを使って、感情を表現するという手法があります。 「明日」では、2番でそれを使いました。 1番では、シンプルで直接的な言葉を使ったのに対し、2番では名前をつけることができない感情を「空」に置き換えて書いています。   私たちが日々見ている空には、時間帯によって名前があって、「明日」で描いたのは、“薄明”という空でした。 薄明は、夜明け前と夕焼け後の、ほんの僅かな隙に訪れる、あたり一面が青い光に照らされて見える現象のことです。地平線の下に隠れている太陽の光が、空の高いところにあたり、より散乱しやすい青だけが空に残り、深い青に見えるのだそうです。 目の前の道を進むことも戻ることもできず自問自答する、そんな言葉にできない想いを、<明けていくのか 暮れていくのか>わからない“薄明”という空になぞらえました。   1・2番とも、AメロBメロでは、迷いや葛藤を書いてきましたが、サビではそれを受け止めて生きていく覚悟を、しっかりと表したいと思いました。 タイトルにもなっているサビの冒頭の「明日」という部分は、この曲で一番最初に作ったフレーズでした。私たちの生活の中であまりにもありふれた言葉で、その意味をわざわざ考えることなんてなかなかないけれど、改めて「明日」という言葉に向き合って、希望や決意を感じました。   何度も何度もこのフレーズを歌うことで、わたし自身も強くなれる気がします。 自分の選択によって、これから先、誰かを傷つけてしまうことも、自分が傷つくことも、きっとあるでしょう。 その責任や痛みを忘れずに、たったひとつ大切なもののために「明日」を生きていく。これからもずっと先も、覚悟を持って、この曲を歌っていきたいです。   <野田愛実> ◆紹介曲「 明日 」 作詞:野田愛実 作曲:野田愛実 

    2024/12/26

  • 森大翔
    「6人目の登場人物として歌詞を書いてほしい」と
    「6人目の登場人物として歌詞を書いてほしい」と

    森大翔

    「6人目の登場人物として歌詞を書いてほしい」と

     2024年10月30日に“森 大翔”がニューアルバム『Let It Grow』をリリースしました。今作には、ドラマ『マイダイアリー』挿入歌「群青日記」、2024年2・3月度TBS系『よるのブランチ』エンディングテーマ「アイライ」、そのほか真骨頂のハイエナジーなRock/Popナンバーやバラッドのみならず、アルバムならではの新ジャンルにも果敢にチャレンジした全14曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“森 大翔”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、収録曲「 群青日記 」にまつわるお話です。ドラマ『マイダイアリー』挿入歌として書き下ろしたこの歌。自身を6人目の登場人物として、脚本を読んでみたとき、溢れてきたもの。そして、自身の経験とリンクしたものは…。ぜひ改めて、歌詞と併せてエッセイを受け取ってください。 「群青日記」は、ABCテレビ・テレビ朝日系10月クールドラマ『マイダイアリー』挿入歌として書かせていただきました。ドラマの挿入歌を担当させていただくのは初めてでした。   プロデューサーさんとお話をした際、「6人目の登場人物として歌詞を書いてほしい」と言っていただき、脚本を読んでみました。   すると、登場人物それぞれ、優しさ故の不器用さがあったり、見えない傷を抱えていたり。そうやって悩みながらも、互いに真っ直ぐ向き合い、信じ支え合う姿がとても温かくて。登場人物たちが自分の心の中に居るように感じて、今まで蓋をしてきた感情が共感と共に溢れてきたのを鮮明に覚えています。   僕は昔から、心で思ったことを打ち明けて言葉にするのが得意ではなく、15年育った地元を離れた時からずっと、正体不明の孤独みたいなものがありました。ただ、弱さは悪いものだという思い込みが強かったこともあり、誰かにその悩みを打ち明ける事はなく、忙しい日々で紛らわす事を続けて、“ひとりが怖いのに ひとりが怖いと言えない”というもどかしさのなか、ずっと独りで戦っていた気がします。   そんな僕が2年前に上京した際、奇跡的に地元が同じ同級生の友達が近くに住んでいて、週2くらいで一緒に夜ご飯を食べて銭湯に通っていました。(その銭湯は去年惜しくも閉店…)。   直接抱えていた悩みを話さずとも、一緒に美味しいご飯を食べて笑い話をしていると、自然と悩みや痛みが和らいで忘れていく温かく不思議な感覚を知り、そんな経験がドラマの物語とリンクして曲と歌詞が生まれました。   僕にとって、素直でありのままでいられる存在が友達でしたが、それは別のものでも言えると思います。たとえば、音楽や作品。『マイダイアリー』もまた、心に寄り添って、ずっと居場所の様な存在になってくれる優しいドラマだと感じました。そんな作品に関わる事ができて本当に嬉しいです。   初めてドラマの中で自分の曲が流れた時は、自分の中から生まれ、作り上げていった曲がとうとう旅立ち、ドラマの世界で流れている実感がなくてドキドキだったのですが、回を増す毎に、物語や登場人物の心情に曲が馴染んでいってくれて、ドラマと共に沢山の人に届いていると実感しました。それは僕の音楽人生の中でかけがえのない経験でした。   「群青日記」はこれからも大切に歌い続けたい一曲です。   <森大翔> ◆紹介曲「 群青日記 」 作詞:森大翔 作曲:森大翔    ◆ニューアルバム『Let It Grow』 2024年10月30日発売   <収録曲> 01.I thank my self (for all of me) 02.アイライ (Let It Grow Ver.) 03.Chaotic世界 04.夏の落とし物 (Let It Grow Ver.) 05.大都会とアゲハ 06.mom 07.雪の銀河 08.きっと上手くいくよ 09.悲しみの空の果て 10.群青日記 11.VSプライドモンスター 12.Crybaby Fly! 13.ラララさよなら永遠に 14.光の風になって  

    2024/12/25

  • 十明
    革命
    革命

    十明

    革命

     2024年12月11日に“十明”がファーストフルアルバム『変身のレシピ』をリリースしました。全12曲に加え、デビュー前にTikTokで公開されていた人気曲「人魚姫」をボーナストラックとして収録。ちょっと気が強く、ある種異端的な考えを持ちながら、理想の自分へ向けて「変えたい」「変わりたい」とひた生きる女の子たち。そんな主人公像に寄り添いながら、鮮やかな歌声で13篇の物語を彩ります。    さて、今日のうたでは“十明”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回が第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 革命 」にまつわるお話。アルバムのラストにこの歌を入れた理由は。そしてやっと口にすることができた気持ちは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 この曲は、今の私を曝け出しての宣戦布告である。   シンガーソングライターとして生きていく。 表現者として生きていく。   私の決意の一曲だ。     この曲が形になるまでには、随分と時間がかかったように思う。ワンコーラスのみの原型が生まれたのが2年ほど前。サビ前半のメロディーと歌詞は原型からほとんど変わっていない。しかし当時のテーマは、参政権を得たり、働きに出たりするようになった昭和の女性だった。   そこから、私のボイスメモで長い間眠り、『NEW ERA』制作時に掘り起こされた。1年ほど前だろうか。この頃に今の「革命」のベースとなる曲が出来上がる。当時は戦場に出向いた女性、ジャンヌ・ダルクをイメージして曲を作っていたが、だんだんと聖女とは思えないような気持ちが沸々と言葉になってきたため、一旦「革命」というタイトルとテーマを設けて曲を作り直した。しかし、『NEW ERA』とどことなく被ってしまいまたお蔵入りに。   そして私の初めてのフルアルバム『変身のレシピ』の最後、どんな曲でこのアルバムを締めくくればいいのか悩んでいた時、「革命」を思い出した。このアルバムの前半はリリース順になっていて、私が変身していく過程を届けたいと思った。ならば、最後に来るべきは"今"の私だ。『NEW ERA』で歌った"アーティスト・十明"の理想の姿ではなく、もっと泥臭くて生身の私の歌を作ろうと決めたのである。   ただ、この曲を世に出すのはとても怖かった。ギリギリまでアルバムに入れるか悩んだ。素直になれず、自分の皮肉さを盾にするような生き方ばかりしてきたのだ。 「ミュージシャンはお金にならないから、趣味程度が丁度いい」と言われても、ヘラヘラと「そうかもね」なんて笑っている私だった。   素直になるのは難しい。 頑張っている、頑張りたい、と口にすること。 わかってもらえなくても、自身の生き様を美しいと信じること。   やっと、言えた。   「革命」 このアルバムの最後にて宣戦布告。 敗者復活戦。 どんなに負けても、何を言われても、 私はシンガーソングライターとして戦うことをここに誓う。 <十明> ◆紹介曲「 革命 」 作詞:十明 作曲:十明 ◆ファーストフルアルバム『変身のレシピ』 2024年12月11日発売   <収録曲> 1 灰かぶり 2 Discord-disco 3 僕だけが愛 4 メイデン 5 NEW ERA 6 夜明けのあなたへ 7 Dancing on the Mirror 8 蜘蛛の糸 (変身のレシピ mix) 9 るららのワルツ 10 君のヒーロー 11 魚服記 12 革命 13 人魚姫

    2024/12/24

  • MIMiNARI
    我々MIMiNARIはどの線を選択したのか。
    我々MIMiNARIはどの線を選択したのか。

    MIMiNARI

    我々MIMiNARIはどの線を選択したのか。

     2024年12月11日に“MIMiNARI”が4th EP『クランシック』をリリースしました。タイトル曲「クランシック feat. 北澤ゆうほ」はTVアニメ『魔王様、リトライ!R』エンディングテーマ。ヒロインであるルナ・エレガントとイーグルが人種の違いによって引き離されてしまい、迫害されていたイーグルをルナが助け出しにいく物語から想起した楽曲となっております。    さて、今日のうたではそんな“MIMiNARI”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、今作『クランシック』にまつわるお話。制作スピードが落ち、ボツにしたデモも多かったというこのタイミングだからこそ、辿り着いたひとつの結論とは…。ぜひ今作と併せて、エッセイを受け取ってください。 さぁ次はどんな曲を書こうか。 そんなディスカッションからいつも制作がはじまる。   有難い事に早くも今回で4枚目のCDリリースとなった。 1枚目『初期衝動』 2枚目『スキルも多少あがり新しいことに挑戦したい欲で乗り切る』 3枚目『一つの完成形が見える』   いわゆるCDリリースのタイミングで俗に言われているアーティストの心境が、 大凡こんなところだろうか。 カードゲームで言えば手札がなくなる。 そんな感覚に陥りそうになるのがこのタイミングなのかなと思う。 原点回帰なんて事も多いだろうが、線の薄い選択肢が蜃気楼のように拡がる4枚目。   我々MIMiNARIはどの線を選択したのか。   制作スピードはかなり落ち、自分達でボツにしたデモも過去一多かった。 そんな試行錯誤の末、辿り着いたのは“とにかくシンプルに”という至って簡単な結論だった。   歌詞やアレンジにこれまでなかったストレートさを出す意識と同時に、 バンドサウンドを追求する曲もあれば、 初期衝動以前のルーツに迫る楽曲にも挑戦できた。 らしさを追いかける事も出来た気もする。   そして、背伸びせず等身大の制作を心掛けた結果とは裏腹に、 組み合わせで進化するカードをいくつか発見する事ができた作品となった。   1小節だけテンポが変わるドラマー泣かせな楽曲もあるし、 レジェンドバンドの一節をオマージュした楽曲もある。   もし聴いていただける機会があれば、そんな所にも着目していただき MIMiNARI4枚目のEP『クランシック』の着地点を確認してもらえたら嬉しいです。   冒頭に書いたようなテンプレ心境をフル無視し、 名曲を連続してリリースする素晴らしいアーティストが日本には沢山います。 彼らを志しながら、自分の凡人さに腹を立てながらも自然体の音楽を届けれたらいいなと、今宵もデスクに向かい、弦を揺らしている。   さぁ次はどんな曲を書こうか。   <MIMiNARI nari, sham> ◆4th EP『クランシック』 2024年12月11日発売 <収録曲> 1 クランシック feat. 北澤ゆうほ 2 醒めない feat. WaMi 3 sus feat. 9Lana 4 あこがれ feat. Myuk

    2024/12/23

  • 平野莉玖
    名古屋弁と英語の響きを組み合わせて、聴いたことのないラップを。
    名古屋弁と英語の響きを組み合わせて、聴いたことのないラップを。

    平野莉玖

    名古屋弁と英語の響きを組み合わせて、聴いたことのないラップを。

     2024年12月18日に“平野莉玖”がメジャー1stアルバム『Just The Way We Are』をリリース! 音楽・演技・ファッション、そしてインフルエンサーとしてマルチに活躍する平野莉玖、初のアルバムリリースとなります。アルバム「Type-A」には新曲を含めた全16曲が収録。アーティストとしての新たなスタートを切る意欲的な作品に仕上がっております。    さて、今日のうたではそんな“平野莉玖”による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第2弾。綴っていただいたのは、収録曲「 名古屋 Delight 」にまつわるお話です。名古屋がテーマのドラマ『令和の三英傑』挿入歌として書き下ろしたこの曲。名古屋弁を全開で使ったラップの難しさとは…。ぜひ楽曲と併せて、エッセイをお楽しみください。 平野莉玖です。   前回「Just The Way We Are」に続いて、今回もアルバムに収録した曲のお話をさせてもらいます!   今回は「名古屋 Delight」について。 僕も“森 大空(もり そら)”役で出演させていただいた、中京テレビのドラマ『令和の三英傑』挿入歌になっています。   この曲は、最初からドラマの為に作りました。 観ていただいた方は分かると思いますが、名古屋がテーマのドラマになっていまして、台本の時点で、それはもうすごい量の名古屋弁(笑)が。   名古屋弁って、僕たちの世代だと、聞いたことはものの話すことはあんまりないんですけど、 東京弁、関西弁とはまた違った庶民感があるというか。 「みゃーみゃー」言うので猫っぽくもあり(笑)。 とにかく特徴的な、味わいのある響きの方言です。   ドラマのテーマでもある、名古屋弁を使った曲を、というリクエストをいただき、曲の制作がスタートしました。   堤監督のイメージを伺い、Trackは元気の良いファンキーな雰囲気が良さそうだなぁと思ったので、早速Nu CANdYに依頼。 デモを聴かせてもらいながらやり取り進めて、すんなりとイメージ通りのものが出来上がりました。   でもここからが大変で(汗)。。   名古屋弁を全開で使ったラップって、実はそんなに多くないんです。 どこかコミカルに、でもカッコよくしたい。   それを僕だけで実現するのは無理だと判断して、Nu CANdYのチームに、名古屋の某ラッパー(誰でしょう?笑)に参加してもらえないかオファーをすることに。 快諾してくださり(やったー!)、ディスカッションスタートです。   特に意識したのが、名古屋弁と英語の両立でした。 東京弁(標準語)と英語の組み合わせっていうのは、もはやオーソドックス。 だからこそ、名古屋弁と英語の響きを組み合わせて、聴いたことのないラップをしてみたい!という想いで書き進めていきました。   組み上がっていくラップ。 韻は「みゃぁ」などの名古屋弁が全開、クールな英語で切り返し。 予定通りの仕上がりに。   しかーし、歌ってみると、これが難しいのなんの(汗)。 日頃話さない名古屋弁と、さらに話さない(話せない(笑))英語の組み合わせのラップが簡単な訳なかった(笑)。   カッコよく聴こえるようになるまで、色々なイントネーションやニュアンスを試しまくり、 ついに完成したのが、この「名古屋 Delight」でございます(笑)   この曲が、名古屋弁ラップの代表曲、と呼ばれたら嬉しいなぁ。 そうなれるように、もっと練習して、頑張って歌っていかないとなぁ、と決意を新たにしたところで、今回のお話は終わりでーす。   さぁ次は最終回、「Re:Love」についてです。 お楽しみにー!   <平野莉玖> ◆紹介曲「 名古屋 Delight 」 作詞:Nu CANdY 作曲:Nu CANdY ◆メジャー1stアルバム『Just The Way We Are』 2024年12月18日発売   <収録曲> Intro feat.JUN from BANTY FOOT Stupid Just The Way We Are Re:Love Not yet Silence 君しか見えなくて 逢いたい feat.Crystal Boy VISION LIFE Doubt it 名古屋 Delight Cry Baby feat.SEAMO 細胞レベルで恋してる 逢いたい(リクOnly) Play Ball

    2024/12/20

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