今日のうたコラム - 歌ネット|歌詞検索サービス「歌ネット」

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  • さとう。
    人は時に、悲劇に憧れてしまう。
    人は時に、悲劇に憧れてしまう。

    さとう。

    人は時に、悲劇に憧れてしまう。

     2025年3月12日に“さとう。”がミニアルバム『とあるアイを綴って、』をリリース! 今作には、TVアニメ『花は咲く、修羅の如く』エンディング主題歌「朗朗」を含む全6曲が収録。ライブではすでに定番となり、ファンから音源化が待たれていた「アマレット」や「点滅する」など、さとう。の歌の持ち味でもある儚くも美しく、危うささえも感じる蒼い感情が閉じ込められたような楽曲も収録されております。    さて、今日のうたではそんな“さとう。”による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け中。今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 アマレット 」にまつわるお話。この歌はどのように産まれたのか。サウンド面でのこだわり、そして歌詞に込めた想いは…。ぜひ今作と併せて、エッセイをお楽しみください。 2025年3月12日にリリースの mini album『とあるアイを綴って、』から 「アマレット」が先行配信されました!   今までの弾き語りのさとう。と 初めてのバンドサウンドが入り混じった 今回のアルバムの中でも、ギターとチェロという唯一の編成で完成された楽曲 聞いていただけましたでしょうか。   今回のコラムでは、この楽曲について 書かせていただけたらと思います。   さとう。がよく出演させていただいているライブハウスの “題名縛りで新曲を書き下ろす”という企画で この「アマレット」は産まれました。   恋に酔っていただけの女性に、 溺れてしまった男性の想いを綴った歌になります。   ライブでは、 ギターをあえてテンポからずらして弾いて、 不安な波の揺らぎを思い浮かべながら 歌ったりしています。   さとう。は田舎育ちなので 時折、都会の喧騒から離れて 圧倒的な自然の音に触れたくなってしまうのですが、 この曲を歌うたびに夜の海に行けたような気がして、 悲しい恋の歌ではありますが、 何度か救われていました。   ギター1本で表していたさざめきが チェロの音と重なると 海の不安な波や、その重さがより伝わって… とても大好きな作品の一つになりました。   <君は幸せになりなよ> 最後、この詩を歌うときは いつも怒りに似た祈りを込めています。   人は時に、悲劇に憧れてしまう。 綺麗なままでいられるはずなのに、 物足りなくなってしまう。   そうでなくても恋に落ちたり、人を愛したりすることに不器用な私たちは、いつだって綺麗で、汚れていて、愛おしいのに。   揺れるあなたの心が この曲に触れた時 月の光のように優しく照らせたら嬉しいです。   <さとう。> ◆紹介曲「 アマレット 」 作詞:さとう。 作曲:さとう。 ◆mini album『とあるアイを綴って、』 2025年3月12日発売 配信リンク: https://lnk.to/toaruai <収録曲> 1.点滅する 2.朗朗 3.アマレット 4.春一番 5.夕陽になった人 6.Aini  

    2025/02/19

  • 3markets[ ]
    離れてく君と僕との音楽が
    離れてく君と僕との音楽が

    3markets[ ]

    離れてく君と僕との音楽が

     2025年2月26日に“3markets[ ]”がメジャーファーストアルバム『SUPER DUST BOX』をリリース! さらに発売前となる2月5日には収録楽曲のすべてを先行配信いたしました。2025年3月からは全国14ヶ所を回るメジャー初ツアー『ゴミ箱から愛を込めて』も開催予定。メジャーアルバムリリース後の初のツアーとなります。    さて、今日のうたではそんな“3markets[ ]”のカザマタカフミによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾。綴っていただいたのは、収録曲「 出禁 」にまつわるお話です。“歩幅を合わせよう”という意志がないと、だんだんズレてしまう気持ち、どんどん離れてしまう関係…。一緒に生きていくことの難しさを感じているあなたへ。ぜひ、歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 「応援してます!」って言われることがあってさ、 そりゃめっちゃ嬉しいんだけど、悔しくもなるんすよ。   だってWANIMAとかさ、B'zとかにさ、「応援してます!」って言わないっしょ?   バンドってお金をもらってるから、俺としては人を応援する側でいたいし、なにかしらを与えてあげられる存在でいたいんだけど…応援されるってことは気を遣わせてるかもしれないな…ほんと売れないと…   って思うんすけど、 かと言って売れてやんぞ! と思って曲書いたりすると、「違う」みたいになるじゃないですか? きっと応援してる側からすると、好きなように生きてほしい、そのために応援してる、みたいなところがあるのかもしれないんすけど…こっちとしては早く返したい! みたいになって、   なんか無駄なことを俺はしてるのでは?? と思うことがあるんだけど…というかずっと売れたいと思ってはいるんだけど…   なにが言いたいかというと… お前はそれでいいのか!? 後悔しないのか!!?   ということで…ちょっとこの曲の説明はあまり避けたいんだけど… 一緒に生きていくことって難しいよなってなんでも思っていて。   けいちゃん(猫)が亡くなった時に聞いていた心音もそうなんだけどさ、 たとえば人と歩く歩幅もそうなんだけど 一緒に歩こうとしないと人ってものすごくズレていっちゃうんだよなって。   渋谷とかあんだけ人がいるのに、知り合いじゃないとどんどんズレていくんだよ? すごくない?   なんつーか、わかりづらいかもしんないけどそういうこと。 自分だけは自分を見離さないようにしようとあらためて。     いままで書いてきた中で一番わかりづらい文章かも。これが…「余白」ってやつか? メジャーっぽいね。そういうところだぞ。ズレていくのは。   わかりやすく、「変な曲ばっか書いてごめんね」って言え。   <3markets[ ]・カザマタカフミ> ◆紹介曲「 出禁 」 作詞:カザマタカフミ 作曲:カザマタカフミ   ◆メジャーファーストアルバム『SUPER DUST BOX』 2025年2月26日発売 2025年2月5日先行配信 <収録曲> 1 社会のゴミカザマタカフミ 2 アシタカフミ 3 出禁 4 ね。 5 サイゼ 6 底辺の恋(2025 ver.) 7 缶ビールとポテトチップス(2025ver.) 8 ムリ(笑) 9 レモン× 10 パスタラビスタ 11 INTJINTPENTJENTPINFJENFJINFPENFPISTJISFJESTJESFJESTPISTPISFPESFP 12 白紙

    2025/02/18

  • Bye-Bye-Handの方程式
    過去まで丸っと愛せるね。
    過去まで丸っと愛せるね。

    Bye-Bye-Handの方程式

    過去まで丸っと愛せるね。

     2025年2月5日に“Bye-Bye-Handの方程式”がEP『nostalgic lovers』をリリースしました。今作には、自主制作音源を再録&初音源化した全5曲が収録されております。これまでのBye-Bye-Handの方程式を彩ってきた楽曲を最新アレンジでご堪能ください。    さて、今日のうたではそんな“Bye-Bye-Handの方程式”の汐田泰輝による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は第1弾です。結成10周年という節目を迎えるにあたり、芽生えた気持ち…。記憶を遡りながら、バンドの軌跡を綴っていただきました。また、今回は音声版もございます。本人の朗読でもエッセイをお楽しみください。 2025年2月5日に我々の5曲入りの再録EP 『nostalgic lovers』がリリースされた。   1月から東名阪ワンマンをバンドとしては初めて周り、製品盤では先に会場販売はしていたものの、この時代においては配信されてからやっとリリースした気になるのもこの時代ならではの感覚なのかもしれない。   そう、我々は今年で結成10周年という節目を迎えるに当たって次の10年、20年とその先を見据えた時、今の僕らを見てる人たちに過去を知ってもらった上で、この先も一緒に歩んでいきたいという気持ちがどこからかゆっくりと芽生えたのだ。   遡れば16歳の時に組んだこのバンドは、まだ漠然とバンドを続けていく事がどんな事かも分からず、あの当時はきっと、頭の片隅にバンド以外の何者かになる選択肢を持ちながら、何処まで続くか分からないバンドという世界に足を踏み入れたんだと思う。そんな自分もその内の1人だった。   地元のライブハウスに初めてイベント出演した時、数年前に他界してしまった当時のライブハウスのオーナーから、「自分は将来何になりたいか」とメンバー4人それぞれ聞かれた事があった。自分は音楽プロデューサーや作曲家になりたいとその時答えた。   そしたらすぐに返事が返ってきた。   「それならバンドで売れるほうが簡単かもね」   返ってきた言葉はそんな言葉だった。   本当に最初のほんの小さな覚悟がそこで生まれた様な気がした。今思えばライブハウスの人間だからそう言うのも当たり前かと冷静に受け止めてしまうが、ある意味ラッキーだと思った。 まだ何も分からない僕にとってバンドを漠然とやる意味がふわっとそこで生まれたから。   当時は今より、誰が鳴らすより何を鳴らすかを重きに置いていた。だから自分が歌う事への抵抗もかなりあったと思う。   それがよく表れてる例とあげるとするならば、全曲にボーカルエフェクトをかけて当時は歌っていた。テクノなどでよく聴くオートチューン(自動でピッチを正すエフェクト処理)というやつだ。ある意味、本来人の声が持つ温かみとは真逆の用途で使われがちなものである。   自分が作った音楽に自分の技術不足で楽曲の持つ美しさを損いたくないと思った行為だったが、それが逆に楽曲の妨げをしていた事に気づくまでに3年もかかった。そんな過去が固く地層の様に僕らの足元には重なっている。   だからこそ今回の『nostalgic lovers』は あの時の僕らを迎えにいく そんな気持ちがこの先の見知らぬ誰かに届くのかもしれない。それは眩しい光ではなく、温かい光の先に待ってる自分たちとの集合場所の様な音源になったんだと思う。   <Bye-Bye-Handの方程式・汐田泰輝> ◆EP『nostalgic lovers』 2025年2月5日発売 <収録曲> 1 熱帯夜と遊覧船 2 湿恋 3 自論文 4 君と星座の距離 5 Flower Dance

    2025/02/17

  • FINLANDS
    真似したらあなたの気持ちがわかるんじゃないか。と思った。
    真似したらあなたの気持ちがわかるんじゃないか。と思った。

    FINLANDS

    真似したらあなたの気持ちがわかるんじゃないか。と思った。

     2025年2月12日に“FINLANDS”が約4年ぶりとなるオリジナル・フルアルバム『HAS』をリリースしました。コロナ禍の時期も絶えること無くライブ活動を継続し、精力的にデジタルリリースを重ねてきたFINLANDS。今作には、この4年の間に遂げた、さらなる成長の姿を余すことなく詰め込んだ全12曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“FINLANDS”の塩入冬湖による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 ララバイ 」にまつわるお話。<わたし>の誕生日を覚えてくれなかった<あなた>。あなたの気持ちが知りたくて、あなたの真似をしてみて、わかったことは…。ぜひ、歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 続編シーズンの主役はずっと変わらずあなたである。誰と恋愛に似たそれを実行している最中でもあなたが主役の物語の端っこに申し訳なさそうに、それでいて当たり前の顔している通行人役のようにわたしはいる。   あなたがわたしの誕生日を覚えられなかった理由が今ならわかってしまうことで理解に至ったその心の正体に悲しまずにはいられなかったし、冬のコートは煙草の煙と混ぜこぜになった人間の匂いが染み込んでいて頬にあたる度、その匂いが冬の匂いなんだとしっかりと着実に覚えていったし、その匂いがいい匂いかどうかなんてことは問題ではなく、その匂いは無条件に思い出の一端を担うのだから好きに決まっていた。   それくらいにあなたが発するものは思い出となり、それを好きか嫌いかなんて判断する余裕もなく自動的に愛おしい特別としてそこにあった。   わたしは多分傷つけられている。 と何処かでわかっていた。 だから何なんだ。という話であるが。 傷つけられたから、だから、じゃあ、その先に何があるってわけではないのに、わたしも人を傷つけていいんだ。あなたみたいな愛し方とも言えない、その場しのぎの安心の乞い方を寂しさの薄め方をしていいのだ。 と無性に真似したくなった。   真似したらあなたの気持ちがわかるんじゃないか。と思った。   事実わかってしまった。 わたしの誕生日をあなたが覚えない気持ちの正体が痛いほどわかってしまった。   気持ちのいいものではないな。と思った。 真面目に、誠実に。なんてことではなく。 人を傷つけて楽しいことなんて本当に一つもないのである。 四六時中終わらないタスクのように眠る前に、朝起きた時に、あぁ、この人のこと好きでいるべき自分を作らないとと思うなんて健やかな心ではない。   だからもう人に恋をしていると思いたいが故の恋はやめるべきだと思った。   眠る前に話してくれたどうでもいい話をわたしはぼんやり思い出している。 子守唄みたいに、内容なんてない。 どうでもいい話を。 今でも思い出している。     <FINLANDS 塩入冬湖> ◆紹介曲「 ララバイ 」 作詞:塩入冬湖 作曲:塩入冬湖   ◆オリジナル・フルアルバム『HAS』 2025年2月12日発売   <収録曲> 01.ララバイ 02.わたしたちのエチュード 03.東京エレキテル  04.ナイトシンク  05.割れないハート 06.VS 07.ピース  08.like like  09.シルエット 10.キスより遠く 11.CLASSIC 12.HAS

    2025/02/14

  • Little Black Dress
    主題歌は誰かの人生に寄り添える存在でもある
    主題歌は誰かの人生に寄り添える存在でもある

    Little Black Dress

    主題歌は誰かの人生に寄り添える存在でもある

     2025年2月5日に“Little Black Dress”が新曲「PLAY GIRL」をリリースしました。同曲は、ドラマ『マイ・ワンナイト・ルール』主題歌。女が着飾るときには、様々な理由がある。その飾りが自分の心さえも強くしてくれることがある。そんな“型にはまらず、自由なライフスタイルを楽しむ女性”を遼が演じ、歌いあげる1曲となっております。    さて、今日のうたでは“Little Black Dress”の遼による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は第2弾。自身にとって、ドラマの主題歌とはどんな存在なのか。ドラマと主題歌の関係性に感動したとある記憶とは…。ぜひ今作「 PLAY GIRL 」の歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 シンガーソングライター、Little Black Dressです。   「今日のうた」のコラム第1弾は、2月5日に配信リリースした新曲『PLAY GIRL』について書かせていただきましたが、第2弾ではドラマ主題歌について書いてみます。   『PLAY GIRL』は、今(2月13日時点)放送中のドラマ『マイ・ワンナイト・ルール』の主題歌に選んでいただきました。 初めてのドラマ主題歌。毎回絶妙なタイミングで曲をかけていただき、感動してしまいます。 不思議なことに、登場人物たちの心境の変化とともに、『PLAY GIRL』も、“決意を後押しするような強い曲”に聞こえたり、“哀しい叫び”のように聞こえたり、変化しているように感じるんです。   主題歌は、ドラマを盛り上げるための存在であり、登場人物のラブレターのような存在でもあるんですね。   以前も、とある作品で同じように、ドラマと主題歌の関係性に感動したことがあります。 2014年に日本テレビ系列で放送された『明日、ママがいない』です。 児童養護施設を舞台に、まだ幼い子どもたちが、いろんな大人たちと出会い、愛されることや愛することを知っていくドラマ。   今回は、当時の私が作品と主題歌に触れ、感じたことにフォーカスを当てて書きます。   当時、私は15歳、中3思春期。学校での人間関係に悩み、反抗期もあって、心がトゲトゲしていた時期だったのですが、愛を探し求めて一喜一憂する子どもたちや、子どもたちを守ろうとする大人たちの愛情を自分の日常と重ねて、毎話ボロボロと泣いていました。笑 何より、芦田愛菜さんをはじめとする、自分よりも小さな子役の皆さんが、全身全霊でその役を演じられる姿にも心を打たれましたね。   自分自身が多感な時期だったこともあり、 “「私は愛されてないのかも」って思ってしまうことって私だけじゃなくて、実は誰しも起こり得る感情なのかもしれない”とか、 あなたに思いっきり抱きしめてほしいと、本当はあなたを愛していると、 “どうして人って、言うべきタイミングで言うべきことを素直に言えないんだろうか”とか、 そんなことをモヤモヤ考えながら観ていました。 この感情に答えが欲しいよー!モヤモヤするよー!!  そんな中、主題歌コトリンゴさんの 『誰か私を』 が流れてくるんです。   さびしそうね さびしそうね でも大丈夫 今日から一緒って 抱きしめられたい   強くなった気でいた でも勘違いで 言いたい事が何一つ 言えない自分になっていたよ   でも誰か私を 誰か私を そっと愛してはくれませんか   まるで、登場人物たちの心の内のように。モヤモヤした感情を代弁してくれるように。 歌が降り注いできました。 ドラマに寄り添って作られた楽曲が、いつの間にか視聴者である自分に寄り添ってくれていた。そんな瞬間でした。   主題歌は、ドラマを盛り上げるための存在であり、登場人物のラブレターのような存在であり、誰かの人生に寄り添える存在でもあるんですね。   今回ドラマ主題歌に選んでいただいた『PLAY GIRL』も、そんな存在になれていたら嬉しいなと思います。 そしてこの先もし、またドラマ主題歌を歌う機会をいただけたら、そんな存在になれるような楽曲を、愛情込めて作りたいなと改めて思います。   テレ東ほかドラマチューズ!『マイ・ワンナイト・ルール』、原作のなかおもとこさんによる電子コミック『マイ・ワンナイト・ルール』、そしてドラマ主題歌『PLAY GIRL』を、引き続きお楽しみください♪   <Little Black Dress・遼> ◆紹介曲「 PLAY GIRL 」 作詞:遼 作曲:遼 ◆楽曲配信Linkfire https://king-records.lnk.to/PLAYGIRL

    2025/02/13

  • 3markets[ ]
    幸せになったら忘れてね
    幸せになったら忘れてね

    3markets[ ]

    幸せになったら忘れてね

     2025年2月26日に“3markets[ ]”がメジャーファーストアルバム『SUPER DUST BOX』をリリース! さらに発売前となる2月5日には収録楽曲のすべてを先行配信いたしました。2025年3月からは全国14ヶ所を回るメジャー初ツアー『ゴミ箱から愛を込めて』も開催予定。メジャーアルバムリリース後の初のツアーとなります。    さて、今日のうたではそんな“3markets[ ]”のカザマタカフミによる歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、収録曲「 アシタカフミ 」にまつわるお話です。自分も他者も人間はいつか変わってしまうからこそ、大事にしたいことは。一方で、頭ではわかっていてもこぼれてしまう本音は…。ぜひ今作の歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 「お客さんは2年で入れ替わる」   誰が言ったかわからないその言葉は、長いことバンドをやってる自分にとっては信じたくない事実。   バンドマンがよく言う、「ずっとついてこいよ」みたいな言葉が好きじゃない。 お客さんが言う、「変わらないで」もあまり好きじゃない。   なんだかどちらも呪いみたいに聞こえて。   自分だってB'zが死ぬほど好きだったけれど、聴かなくなった。 あんなに好きだったアルフォートだってあんま食べなくなったし。   バンドに限らず、ずっと同じように生きてる人間なんていない。 同じだったら成長しないってことだし。それはつまんない。     だからお客さんも変わっていつか離れていく。   そればっかりはしょうがない。 むしろ新しい音楽や新しい世界にいく人たちを送り出してやるべきなんだ。   少しの間でも自分の音楽を聴いてくれて それが、もしかしたらその人の人生の一部になれたんだとしたら光栄なことなんだ。   特に自分みたいなちょっと鬱屈としたような音楽を離れられるってのは祝福すべきことなんだ。   未来にはもうあなたは聴いていないかもしれない。 だからこそ、今聴いてくれてるこの時間がすべて。 きっと来るだろう未来を嘆いてる暇なんてない。   明日なんてどうでもいい。だから今だけでいい。   いつかあなたがライブも音楽も必要なくなって 全部、忘れてしまってもいい。元気ならそれで。 まぁ、俺は覚えてるよ。別にいいでしょありがとう。   逆にこっちにしてみたらあなたが俺の一部になってんよありがとう。   という気持ちで書きました       なんて 頭ではわかってるんだけどさ。   さみしいもんはさみしいよね、やっぱ。   って曲。     なんてこれも呪いみたいだな。     つーか、曲のタイトルほんとにこれでいいんか??   <3markets[ ]・カザマタカフミ> ◆紹介曲「 アシタカフミ 」 作詞:カザマタカフミ 作曲:カザマタカフミ ◆メジャーファーストアルバム『SUPER DUST BOX』 2025年2月26日発売 2025年2月5日先行配信 <収録曲> 1 社会のゴミカザマタカフミ 2 アシタカフミ 3 出禁 4 ね。 5 サイゼ 6 底辺の恋(2025 ver.) 7 缶ビールとポテトチップス(2025ver.) 8 ムリ(笑) 9 レモン× 10 パスタラビスタ 11 INTJINTPENTJENTPINFJENFJINFPENFPISTJISFJESTJESFJESTPISTPISFPESFP 12 白紙

    2025/02/12

  • 『ユイカ』
    おくすり
    おくすり

    『ユイカ』

    おくすり

     2025年2月5日に“『ユイカ』”が新曲「おくすり」をリリースしました。20歳を迎えた『ユイカ』初の配信リリース曲で、編曲はトオミヨウが担当。従来のバンドサウンドではなく、シンセや打ち込みのビートがメインの爽やかなエレクトロ風なサウンドと、自らを”おくすり”に例えたPOPな歌詞が特徴的なラブソングに仕上がっております。    さて、今日のうたではそんな“『ユイカ』”による歌詞エッセイをお届け! 綴っていただいたのは、新曲「 おくすり 」にまつわるお話です。この歌を書いた3つの理由とは…。自分自身でも大好きと思える新曲への想いを明かしてくださいました。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 元々こうして書いた曲について語るのはすきじゃない、というか、してはいけないと思ってた。 だって私が書いた曲を私が解説したら、聴いてくれてるみんなは答え合わせしちゃって今後曲を聴いてもおもしろくないじゃん!ということで。 今回は曲の解説が欲しいという貴方に向けて書きますので、知りたくない貴方はここでもう読むのをやめてください。 あら、貴方は私の解説が聞きたい変わり者ですね、前置きが長くなっちゃってすみません、それではお話します。   今回「おくすり」という曲を書いた理由は3つ。   1つ目は私にしか書けない曲を書きたかったから。 両親が薬剤師で小さいときからおくすりが身近にあったのと、元々音楽をする前は薬剤師を目指していたから、それは私の個性かなって。   2つ目はちょうどそのとき風邪をひいておくすりの処方箋があったから。 曲を書こうと思ったとき、風邪ひいて曲書けないよ~って思ってたけどなんならそれを逆手に取ってやろうと思って目についたのが処方箋でした。   3つ目は「おくすり」っていう字面がなんかかわいかったから。 これに特に理由はないの、なんかかわいい。 インタビューではかっこつけて1つ目の理由しか言わないけど、ほんとは3つ目がいちばん大きいかも、内緒だよ。   特に今回こだわったのは、見栄を張らないこと。 私はよく曲の中で「自分はできないくせに」みたいなことを書いちゃう。 「恋泥棒。」とか、告白しようとするシーンがあるけど、そもそも私、放課後2人きりの空間とか作れないし、呼び出したりできないし! だから今回は取り繕わない、そのままの私を曲にすることを裏テーマに書いた。 それが1番出てるのは2番Bメロの ご飯は毎回奢らなくていいからね。 交互で払うルールにしよう、 私貴方より食べちゃうかもだから。 の部分。 前の私ならきっと「全部食べる!って言いながら結局食べれないから貴方は少なめに頼んでね」とか書いたと思う。 まあそれもかわいいと思う、たぶん。 だけど私めっっちゃご飯食べちゃうの、食べられちゃうの、ご飯残したくないの!! でも、そんな私も見せていいかなって、この曲を聴いてくれるはずのみんなにはそういうのバレてもいいかなって思って書きました。 その分私はこの曲に共感できるし思い入れがあるしこの曲がすき!   今まで曲のタイトルは曲が完成した後につけるタイプだったけど、今回はタイトルを決めて、テーマを決めて書き始めた。 最初はテーマに縛られすぎて難しいかも…と思っちゃったけど、もうここは縛られまくろうと吹っ切れておくすりにまつわる言葉ぜんぶ詰め込んだ。 楽しかった、曲を書くことがこんなにうきうきしたのは久々だった。 というのも、あまり表で言わなかったけど曲の書き方を忘れちゃう時期があって、自分の書く曲の良さが分からなくて、悩んでた。 私は悩んでるとか、不安だとか、そういうマイナスことを表に出せなくて、どうしても元気な顔をしちゃう。 そんなときに「おくすり」を書こうと思って、自分の書きたいこととか、使ってみたい言い回しとかぽんぽん頭に浮かんで、とても、とっても楽しかった。   今思えば自分にとっての「おくすり」がこの曲だったのかもしれない。 この曲を書けなかったらきっと私はずっと悩み続けてたかもしれない。 だから私にとってこの曲はずっと愛していたいし、みんなにも愛される曲になってほしい。   顔出しをして、活動スタイルも大きく変わっていって、まだみんながそんな私を受け入れきれてないはずのときに出した曲だからちょっといけすかないぜって思っちゃうかもだけど、私はこの曲がだいすきだから、いつか同じようにみんなにも愛してほしいし、愛してもらえるようにがんばるね。   この曲が貴方のおくすりになりますよーに!!   <『ユイカ』> ◆紹介曲「 おくすり 」 作詞:『ユイカ』 作曲:『ユイカ』 

    2025/02/11

  • センチミリメンタル
    手を繋いで海へ
    手を繋いで海へ

    センチミリメンタル

    手を繋いで海へ

     2025年2月5日に“センチミリメンタル”が初のセルフカバーアルバム『for GIVEN』をリリース。今作はCD2枚組のアルバム。DISC1には、TVアニメ『ギヴン』に登場するバンド“ギヴン”と“syh”に提供した楽曲のセルフカバーを全10曲収録。DISC2には、2024年11月に開催されたライブイベント「ギヴン-海へ-」のライブ音源が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“センチミリメンタル”の温詞による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は第2弾。綴っていただいたのは、収録曲「 海へ 」にまつわるお話です。自身にとって“海”とは、どんな存在、どんな場所なのか。それを歌にどのように描いたのか…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。   この世界のありとあらゆるものは、回っているなぁと思う。 日々は朝と夜を繰り返し、12ヶ月の中を回っている。季節も回る。 その中で出会いと別れをぐるぐると繰り返し、いろんな感情が巡り、そんな僕らが生きるこの地球も回り、その地球も太陽の周りを回る。   水の循環、というものを昔授業で習った。きっと誰しもみんな教わったことだと思う。 海などから蒸発した水が上空で雲になる。その雲が雨を降らし、大地に染み込む。湧き出た水は川をくだり、やがて海へたどり着く。   「海へ」というタイトルを目にした時、このサイクルのことを思い出した。   前回のコラムでもあったように、「海へ」という楽曲はアニメ『ギヴン』シリーズの完結編でもある『映画 ギヴン 海へ』劇中歌として提供した楽曲で、原作漫画にすでにタイトルが出てきていたため、そのタイトルに向き合う必要があった。   「海へ」。   昔からなぜか海が好きだった。 泳げないのに。波にも乗らないし、砂浜で肌をこんがり焼くようなタイプでもないのに。ただ、人気のない海に向かってドライブするのが、到着し、静かに海をぼーっと眺めるのが好きだった。   目まぐるしく回る日々で、世界で、 海はひとつ流れ着く場所のような感じがした。 忙しないサイクルの中で、ひと呼吸おける場所。 心を少しだけ休ませてあげられる場所。   潮風に髪をくすぐられ、戯れ合うように頭を撫でられているような気持ちになる。 波音も、柔らかな話し声のように感じる。言葉もない、海との対話。   そんな、憩いのひとときを過ごす。   ずっと海にいられるわけでもないから、帰路につき、僕はいつもの日常のサイクルの中に戻っていく。 何度でも、海に行けたらと思う。 人生の中で巡り逢う歓びや哀しみ、そして大切なものと手を繋いで、海へ。   <センチミリメンタル・温詞>   ◆紹介曲「 海へ 」 作詞:温詞 作曲:温詞   ◆セルフカバーアルバム『for GIVEN』 2025年2月5日発売

    2025/02/10

  • ヒトリエ
    the pillowsが解散してしまった。
    the pillowsが解散してしまった。

    ヒトリエ

    the pillowsが解散してしまった。

     2025年1月22日に“ヒトリエ”がニューアルバム『Friend Chord』をリリースしました。今作には、先行シングル「ジャガーノート」、「オン・ザ・フロントライン」、そして、2024年11月27日にリリースし大きな話題を生んだ、wowakaボーカル、作詞・作曲の未発表曲「NOTOK」を今回、Album versionとしてシノダがボーカルを務めた、全10曲が収録。    さて、今日のうたではそんな“ヒトリエ”のシノダによる歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回が最終回です。今年、35年以上の活動に幕をおろしたthe pillows。彼らへの想い。彼らから受けた影響。そして、奇しくも今の自身の気持ちにフィットする今作『Friend Chord』収録曲の歌詞について、綴っていただきました。ぜひ今作と併せて、エッセイを受け取ってください。 ヒトリエのニューアルバム『Friend Chord』リリースのタイミングでこの場をお借りしてまで書くべきことであると判断したので書かせていただきます。   the pillowsが解散してしまった。   あのどこまでも拗ねて開き直ってを繰り返しながらそんな自分の弱さも全部引っくるめて前へ前へと進もうとする力強さ、そしてユーモアとユニークの間に生を受けたみたいな言語感覚が生み出すあまりに重たいパンチラインで数々のティーンエイジャーをリングに沈めて来た我らがヒーロー山中さわおさんの影響を受けないことは最早不可能で、僕自身の創作にどこまでも深々と根差されちゃってるしそういった人間があまりにも少なくなさ過ぎるように思う。随分と陰気な大人に育った自分でさえも何だか嫌いではなく今も生き続けていられるのは、思わず忘れてしまいそうな程に側にあり続けてくれたthe pillowsの歌に幾度と無く支えられてきたことに他ならず、結局こんな形で気付かされてしまうのだ。   そんな僕だから新しいアルバム『Friend Chord』に書き起こした歌詞からもきっとthe pillowsの影響が何かしら見えてくるに違いない、さてどんなもんかねと今一度読み返してみたらあまりにも拗ねっぱなしでちっとも前に進もうとしない様子にびっくりしてしまった。とにかく基本的に離別してるというか、手を差し伸べようとか全然しないし、歩き出さないし。ずっと部屋に居んなコイツって感じがずっと漂ってて、まあ実際本当に部屋からは出ないしそういう内容になった理由もちゃんとあるしそれを語るべき機会が今なんだろうけど、少しはFUNNY BUNNYのように誰かの背中でもそっと押してみては如何だろうかと思うくらいにはウジウジしていて、ま~でも結局これが僕なんだよな~と思わされる程には良く書けてるじゃんと思ったりもした。   強く憧れたものと比較してそこに到達出来ない自分、みたいのにはもう慣れたし飽きたしそれが当たり前のことだってのもわかったし、僕は僕なりに頭を捻らせて僕からしか出てこないであろう言葉を紡ぎ続けていくだけだし、僕にとってのストレンジカメレオンみたいな衝撃的な出会いがこのアルバムで誰かに起こるのかもしれないし、だからこそ続けていくことには意味があるんだよって言ってくれるのは俺の中のthe pillowsだった。   そのthe pillowsが解散してしまった。   丁度the pillowsが解散したその日原宿に行く用事があり、ゴミゴミした山手線の中で、何でもうthe pillowsが居ないのにこの世界は普通に回ってられるんだろうなと思ったら胸の中に2月の風が吹き込んで来て、とてもじゃないがやってられないような気持ちが少しだけ生まれた。 少しだけだったのは、僕がもうすっかり大人になってしまったからなのだと思う。   きっと、 僕もあなたもこれからまだまだ色んな大切なものを失っていったりするだろうし、もしかしたら人生って思ってた以上に寂しく終わっていくものなのかもしれないけど、奇しくも『Friend Chord』の歌詞はそういった出来事に対する覚悟だったり喪失感だったり取り返しのつかない気持ちだったりが書かれていることが多く、こうして僕達がメジャーの世界を10年間駆け抜けていった矢先に解散したthe pillowsの背中を目の当たりにした僕の気持ちにあまりにフィットするアルバムになってしまい、全然そんなつもりじゃなかったんだけどなあ、でもそうなっちまったもんは仕方ないもんなあ。折角だから大好きな先輩バンドの解散にかこつけてアルバム宣伝するようなそんなセコい真似する自分だって別に嫌いじゃなかったりする、そんな僕だからこそ書ける言葉が沢山詰まったアルバムだと思っていっちょ聴いてみてほしい。   あーあもっと自分の書いた歌詞の話とかいっぱいするつもりだったんだけどそれどころでは無くなってしまった。だって全然心の整理がつかないんだもの。   次はあなたがほんの少しだけでも前を向いて歩いて行く気持ちになれるような歌詞でも書いてみようかな。そんなこと僕に出来るのだろうか。出来なくってもまあ、別にいいのか。   <ヒトリエ・シノダ>   ◆ニューアルバム『Friend Chord』 2025年1月22日発売   <収録曲> M1. 耽美歌 M2. ジャガーノート M3. Quadrilateral Vase M4. ネバーアンダースタンド M5. 月をみるたび想い人 M6. Shadowpray M7. NOTOK(Album version) M8. オン・ザ・フロントライン M9. おやすみなさい M10. ブルースプリングパンク

    2025/02/07

  • Little Black Dress
    その飾りが自分を強くしてくれるなら、自由でいいんだ。
    その飾りが自分を強くしてくれるなら、自由でいいんだ。

    Little Black Dress

    その飾りが自分を強くしてくれるなら、自由でいいんだ。

     2025年2月5日に“Little Black Dress”が新曲「PLAY GIRL」をリリースしました。同曲は、ドラマ『マイ・ワンナイト・ルール』主題歌。女が着飾るときには、様々な理由がある。その飾りが自分の心さえも強くしてくれることがある。そんな“型にはまらず、自由なライフスタイルを楽しむ女性”を遼が演じ、歌いあげる1曲となっております。    さて、今日のうたでは“Little Black Dress”の遼による歌詞エッセイを2週連続でお届け!今回は第1弾。綴っていただいたのは、新曲「PLAY GIRL」にまつわるお話。リアルと想像を交えながら書き上げていったというこの歌。遼が印象的だった女性たちの姿とは…。また、今回は音声版もございます。ぜひ本人の朗読でもエッセイをお楽しみください! 18の時に岡山から上京して、そこからの1年間は雑踏にもまれながら、 夢に向かって必死にもがいていた。 岡山から持ってきた服と、両手におさまる程度のメイク道具。 オシャレに興味はあったものの、ただお店を眺めるだけの節約の日々。   19になって2つのアルバイトを始めた。お店は昼の広尾と夜の丸の内にあった。 同じ平日でも流れる時間が全く違う街。 凛としたワンちゃん達を連れて昼間のカフェテラスで会話を堪能する人たちを広尾で見て、スーツ姿やセミフォーマルな姿でワイン片手にミーティングをする人たちを丸の内で見る。これが東京のエネルギーか…と感動した。   平日の夕方、バイトに向かうために乗り換えで降りた恵比寿駅の化粧室へ向かうと、 人だかりができていた。近づくと、みんな化粧室を利用する方たちだった。 鏡に向かい、マスカラをクッとあげてアイラインを長く引き、結っていた髪を下ろして、 リップを馴染ませ、最後に全身鏡で身なりを整えたら、それぞれの目的地へ向かっていく。 カッコよかった。そんなお姉さんたちの姿があまりにも美しくて歌詞にした。   混みあう駅中の化粧室 男たちを決してだますつもりはない 今夜も泣く恋なんてしない 戸惑うことなく強く濃ゆく マスカラONして   そこから数年後、東京の生活にも慣れてきて、恵比寿に行きつけのお店までできた。 ある日、そのお店でこんな声が聞こえた。 「そのバッグ、何が入るの?!リップも入んないじゃん!持つ意味あるの?!笑」 振り向くと、手のひらサイズほどの小さなブランドバッグを首から下げているファンキーでかっこいい女性がいた。その方はこう返した。 「こういうのは何も入らなくたっていいんだよ笑。お守りみたいなものなんだから!笑」 そうだ。着飾る理由なんて、人それぞれだ。   マイクロサイズ ブランドバッグ 中身のない私みたい? かまわない、欲しいのは 自由だから   お洒落をするということは、自分と向き合うこと。 自分を知って、自分をどう魅せたいかを研究する。とっても美しい努力だ。 気分を上げたいから、なりたい自分になりたいから、相手に気に入ってもらいたいから、 本当の自分を隠したいから、どんな理由だっていい。 その飾りが自分を強くしてくれるなら、自由でいいんだ。   恋愛も同じ。 愛が欲しくて傷つけ傷つけられ、気づけば心身ともにボロボロになっていたとか、 本当の自分を知られたら嫌われちゃいそうで、向き合うことから逃げてしまったとか、 そんな自分の弱さを悟られたくなくて演じてしまったとか、 そんなこともあるけれど――   聞き飽きた口説きセリフ LINEまで教えても かまわない、欲しいのは “あなた”じゃない   愛してみたりして 脱がされてくあたしを 知ってしまいたくないの うちに帰ればひとり 枕をぬらしている ダサいあたしを欲しがるなら あなたを捨てます Bye…     弱い自分を隠すために、着飾ったり強がったりするのも、 自分を愛するため、人に愛されるための努力だ。 それも自分の魅力の一つなのだと自分を信じることができた時、自信となって強くなる。 その強さで、どんな高価な宝石よりも輝きを放ち美しくなる。 するといつのまにか、心から愛してくれる人に出会っていたりする…。   こうしてリアルと想像を交えながら確立していったPLAY GIRL。 歌詞だけではなく、メロディやアレンジ面でも複雑で繊細な女心を表現し、 自分の弱さを悟りつつも自由を楽しむ女性の曲へと仕上がった。     そして今年、足立梨花さん主演のドラマ、テレ東ほかドラマチューズ!『マイ・ワンナイト・ルール』の主題歌に選んでいただいた。 原作はコミックシーモアで連載中のなかおもとこさんによる電子コミック『マイ・ワンナイト・ルール』。 主人公の綾は独身アラサー女性で、彼氏はいないけど性欲はあるから自分ルールを作ってワンナイトを楽しもうとするが、一夜を共にした彼に恋愛感情が芽生えて翻弄されてしまう、恋愛サバイバルコメディ。   綾の悩みや登場人物のキャラクターに親近感が湧くので、 思わず一緒に一喜一憂してしまう。 1話ごとに傷つき傷つけられ強くなりながら自由を楽しむ綾は、まさにPLAY GIRL! 『マイ・ワンナイト・ルール』のおかげで、この楽曲はより一層厚みを帯びた気がする。   ありがたいことに、「何度も聴いていると歌詞の印象が変わった」などのお声もいただく。 このコラムを見かけてくださったあなたも、 ぜひ一度楽曲を聴いてみていただけたら嬉しい。   <Little Black Dress・遼> ◆公開収録イベント タイトル:TOKYO MUSIC SHOW 公開収録&ミニLIVE ~昭和歌謡を愛するオールジェネレーションの仲間たち~ 出演者:Little Black Dress 開催会場:TOKYO FMホール(東京・半蔵門) 開催日程:2025年2月11日(火・祝) 開場:18:00 / 開演:18:30 チケット料金:¥3,500   <イベント詳細> URL: https://www.interfm.co.jp/news/single/tokyomusicshow01282025 <チケット申込サイト> https://ticket.rakuten.co.jp/music/rtififi/   ■楽曲配信Linkfire■ https://king-records.lnk.to/PLAYGIRL

    2025/02/06

  • 鈴木実貴子ズ
    かかってこいよバッドエンド
    かかってこいよバッドエンド

    鈴木実貴子ズ

    かかってこいよバッドエンド

     2025年1月29日に“鈴木実貴子ズ”がメジャー1stアルバム『あばら』をリリース! 今作には、すでに配信済みの「違和感と窮屈」「暁」を含む全12曲が収録されております。アートワークは、メジャー2nd 配信シングル「暁」のMVを手掛けたクリエーターの大川直也が担当し、アルバムのコンセプトを"骨"で表現したポップで目を引くデザインに。    さて、今日のうたでは“鈴木実貴子ズ”の鈴木実貴子による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回が最終回です。綴っていただいたのは、収録曲「 かかってこいよバッドエンド 」にまつわるお話。やりたいことはあるけれど、覚悟もあるけれど、あと一歩が踏み出せない…。そんなあなたへ。ぜひ楽曲と併せて、エッセイを受け取ってください。 やりたい事。 これ、やってみたい!挑戦してみたい!なんか血がうずく!とか、本能がわくわくする事って、だいたい自分だけの本能の信号やから他人にはわかんない。 どれだけ魅力的に感じるか、どれだけの決意かなんて、血族でも恋人でも友達でも100は理解出来ない。愛と関心と経験と心配があるから、だいたいが反対される。   「一応就活しときなさい」も、「卒業してからでいいでしょ」も、「東京に行かなくてもできるでしょ」も、「みんなこれぐらい我慢してるよ」も。   安全を望む、不幸せになってほしくない気持ちはわかるが、この興奮は自分にしか計れないのだ。やりたい事あったらやってみなよ!とかそんな軽い話じゃないし、本能を信じろ!って話でもない。 やりたいと思って周りの反対を押し切ってやるのなら、バッドエンドだったとしても、それをうけいれる覚悟で進め。と言いたい。   絶対成功するぞ、なんて意気込みは漫画やドラマの世界で、現実世界ではリスク管理、100%なんて絶対なんて無い(夢見がちのハッピー脳の人は知らんけど)。   無理だったらどうする? 自分に才能なかったら? だいたいの人が特別な才能なんて無いよ。 最終的にブルーシートに包まれるかもよ、それでも、やれる?   うん、やる。 やらなきゃ自分の命が泣くもん。 たとえどんなバッドエンドでも、かかってこいよ、全部うけいれるから。 だから、この道を選ばせて。   そんな覚悟であってくれ。音楽も人生も、選択には結果が付く。 生半可な気持ちじゃない人ら、覚悟の決まった人ら、決めようと寸前まで来てしまった人らを、私はこの歌で後押しをしたい。崖の手前、あと一歩で落ちる、その背中をこの歌で押す。飛べるかもよ、という純度100の覚悟を持ったあんたに。 飛んでみないと飛べるか、わかんないよ。別に飛ばなくてもいいんだよ。 飛ばない選択する人だってたくさんいるから。 でも、どんな結果でも受け入れる覚悟ができて、飛んでみたいと、体の中から聞こえるんなら、飛んでみなよ。   「かかってこいよバッドエンド」    <鈴木実貴子ズ・鈴木実貴子> ◆紹介曲「 かかってこいよバッドエンド 」 作詞:鈴木実貴子 作曲:鈴木実貴子  ◆メジャー1stアルバム『あばら』 2025年1月29日発売 配信リンク: https://lnk.to/abara <収録曲> 1. かかってこいよバッドエンド 2. 暁 3. 違和感と窮屈 4. ファッキンミュージック 5. 36℃ 6. ベランダ 7. ヘイヘイユー 8. チャイム 9. あか 10. ベイベー 11. 壊してしまいたい 12. 私、天使だっけな

    2025/02/05

  • センチミリメンタル
    ただそれだけのはなし
    ただそれだけのはなし

    センチミリメンタル

    ただそれだけのはなし

     2025年2月5日に“センチミリメンタル”が初のセルフカバーアルバム『for GIVEN』をリリース。今作はCD2枚組のアルバム。DISC1には、TVアニメ『ギヴン』に登場するバンド“ギヴン”と“syh”に提供した楽曲のセルフカバーを全10曲収録。DISC2には、2024年11月に開催されたライブイベント「ギヴン-海へ-」のライブ音源が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“センチミリメンタル”の温詞による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、収録曲「 冬のはなし 」のお話です。「冬のはなし」という言葉と向き合ってみたとき、気づいた思い。そして感じた自身の使命感とは。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。     「 冬のはなし 」という曲の制作を始めたのは2018年のことだった。TVアニメ『ギヴン』の劇中歌として制作を始めた。 そんな中実は、作り始めるにあたってひとつ悩ましいことがあった。 タイトルだけ先に決まっていたのである。 原作に『冬のはなし』とタイトルが記載されているため、詞曲ともにこのタイトルに合う内容にしなければならなかった。   楽曲のタイトルとは言わば人の名前と同じで、そのものを表す大切なもの。考え、飲み込み、馴染ませ、自分のものにしなければ魂や体温の存在する楽曲にならない。なのでこの『冬のはなし』を自分から出てきた言葉と同じくらい理解する必要があった。   今までの僕は自身のアーティスト名の「センチミリメンタル」に準えて、風景描写や季節的な表現よりも、とにかく精神面の表現を色濃く描いてきた。   冬のはなし、という余白のある言葉をどういった捉え方で行こうか、と考えながら、歌詞の断片をいくつも残してあるメモを開くととある言葉が目に入った。   溶け損ねて 日陰にいつまでも残る雪みたいな想いを   昔、車を運転していた時のこと。 温かい日差しの気持ち良い日だな、と思っていたが、よく見渡すと日陰にはかなり雪が残っていた。 それを見た時、思い出す人がいた。 あぁ、もう溶け切ったと思っていた想いも、まだ心の翳った部分に冷たく残っていたのか、と気づいた瞬間だった。その時にメモをした言葉だ。   そのメモを見て、一気に書き上げたのが「冬のはなし」だった。   人は別れを乗り越えて生きていける、いや、乗り越えれなくても、生きていけてしまう。世界中でこの一瞬にも様々な別れが訪れていて、当事者以外からしたらそれは別れが来たのだという、ただそれだけのはなし。 みんな、なんてことない顔をしているように見えて側からは見えない心の日陰に溶けきれない雪を抱えていたりする。   僕はその冷たく残る雪に触れたいと思う。 あなたの抱える、ただそれだけのはなしに耳を澄まし、話相手になれたらと思う。 きっとそれが僕の使命であると、「冬のはなし」を作る過程で改めて教えてもらった気がする。   <センチミリメンタル・温詞>   ◆紹介曲「 冬のはなし 」 作詞:温詞 作曲:温詞   ◆セルフカバーアルバム『for GIVEN』 2025年2月5日発売

    2025/02/04

  • OKAMOTO'S
    Cheep Hero
    Cheep Hero

    OKAMOTO'S

    Cheep Hero

     2025年1月22日に“OKAMOTO'S”がニューアルバム『4EVER』をリリース!15周年10枚目のオリジナルアルバムとなる今作には、10月に先行配信をした「Song 4 You」や、少年ジャンプ原作TVアニメ『Dr.STONE』第三期エンディングテーマ「Where Do We Go?」や少年ジャンプ原作TVアニメ『アンデッドアンラック』第二期エンディングテーマ「この愛に敵うもんはない」の他、新曲を含む全13曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“OKAMOTO'S”による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回が最終回です。執筆はオカモトショウが担当しました。綴っていただいたのは、収録曲「 Cheep Hero 」にまつわるお話。10代の頃、自身を支えてくれたヒーローとは。そして、今の時代だからこそのこだわりと願いとは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 「Cheep Hero」はいつ作った曲だったかな…。たしか個人的に00年代リバイバルブームがキテた時、昔のiPodのCMソングがたくさん入ったコンピレーションアルバムなんかを聴きながら作ったはず。   リアルタイムでCMが流れてた時、俺は中学生で、カラフルなバックに黒い影だけの人物が白いイヤホンつけて踊ってるそのCMとそこで流れてきた音楽に心躍ったものだ。なんかわかんないけど、これはカッコいいぞ!?と、胸にトキメクものがあった。   あの頃、自分がホルモンバランスぐちゃぐちゃな思春期のぬかるみを歩く時、手をとって共に歩んでくれたヒーローがいた。そんなヒーロー達の写真や雑誌の切り抜きを自分の部屋の壁にペタペタと貼った。ラッパー、ロッカー、60年代から00年代までたくさんのヒーロー達に部屋の壁から支えられて俺はどうにか10代をサバイブした。可愛いよね。   その時に俺の心を魅了したヒーロー達は、尖っていて、真っ直ぐ曲がっていて、素直じゃないのに嘘はつけなくて。誰にも媚びず勝手に生きてる姿に憧れた。少し恐く見えるけど、それが俺には優しかったのだ。彼らの音楽に間違いなく救われていた。   近頃は情報がものすごい勢いで飛び交っていて、誰もがそれに晒されているからというのもあるんだろうけど、みんな目も耳も肥えていて超高IQな作品でもしっかり聴いたり読み解いたりして理解できる世の中になっているように思う。   それって素晴らしいことだけど、俺はつい“IQ3しかないヤツ”への愛おしさみたいなの感じちゃうタイプなので、ついつい昔からそういうものにも手を伸ばしてしまう。考え抜かれた伏線もなく、哲学的なアプローチからの深い比喩もなく、アガる!!みたいな理由だけで論理や削ぎ落とされた匠の技みたいなのを完全に無視して作られた、"とにかくやりたい想い"が溢れたB級品にしかないエナジーってあると思うんです。ジャンク味。   ロックのいいところってそういうところに宿ってると思ってて、それをこの曲では体現しました。焼きそばの上にステーキとニンニク、オムライス和えみたいな。iPodのCMにはどこかそういうギトついたジャンクな旨みがあるような気がして好きだったのだ。   大企業が大金叩いて世界中を同じ方向に向かせることも減り、絶対に崩れないと思っていた大きなものがあっという間に崩れる様を見たり聞いたりして、今やそれぞれが自由に生きることが出来るようになろうとしている。素晴らしいね。自由には俺も大賛成!   でも時々、代償として支払われたのは圧倒的な力を持ったヒーローの命なんじゃないかな?と、ふと思うことがある。完璧じゃない、みんなに迷惑をかけながら生きるけど、その背中につい憧れちゃうヒーロー。誰もがその名前を知っていて、理に敵わない生き方をピュアに突き進むヒーロー。R.I.P。   今を生きる人の部屋には誰の写真が貼られているの? 誰が救いに来てくれてるの? きっと今は昔より自由に、それぞれの選んだその人だけのヒーローがいるようになったんだと思います。俺もどうにもならないことと信じられないようなことが、毎日繰り返される日々をもがいて足掻いてるうちの1人でしかないけど、自分が救われた時のように誰かを救えたらいいな、と願っています。きっと今の時代、全員は無理なんだろうと思う。でも、この二本の腕が届く範囲の人たちの力にはなりたいな。   <OKAMOTO'S・オカモトショウ> ◆紹介曲「 Cheep Hero 」 作詞:オカモトショウ・オカモトコウキ 作曲:オカモトショウ・オカモトコウキ   ◆ニューアルバム『4EVER』 2025年1月22日発売   <収録曲> 1.ありがとう 2.4EVER 3.Greatest World 4.Continue 5.Skit 1: Get loaded 6.LOAD 7.Cheep Hero 8.よくないね 9.Where Do We Go? 10.カーニバル(Album ver.) 11.Skit 2: Nothing can challenge this love 12.この愛に敵うもんはない 13.Song 4 You

    2025/02/03

  • ヒトリエ
    さよなら、血まみれのデイジー
    さよなら、血まみれのデイジー

    ヒトリエ

    さよなら、血まみれのデイジー

     2025年1月22日に“ヒトリエ”がニューアルバム『Friend Chord』をリリースしました。今作には、先行シングル「ジャガーノート」、「オン・ザ・フロントライン」、そして、2024年11月27日にリリースし大きな話題を生んだ、wowakaボーカル、作詞・作曲の未発表曲「NOTOK」を今回、Album versionとしてシノダがボーカルを務めた、全10曲が収録。    さて、今日のうたではそんな“ヒトリエ”のシノダによる歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 ブルースプリングパンク 」にまつわるお話。エイトビートの速いギターロックを作ることに高いハードルを感じていた自身が、「書けた」と思えたこの歌。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 とにかくエイトビートの速いギターロックを作るのが苦手である。苦手、というよりもエイトビートの速いギターロックこそが僕にとっての全てで、例えばリンダリンダであるとか赤いタンバリンであるとかダニー・ゴーであるとかシャロンであるとか透明少女であるとか戦場の遠距離恋愛であるとか、そういった弩級の名曲達を聴いて憧れてバンドをやるようになったので、そこに肩を並べられるくらいの名曲を書かなきゃいけないし、聴き手にそれくらいのインパクトや勇気、感動を与えなきゃいけないと特に強く思ってしまう、自分にとってとてもハードルの高い創作になってしまうのである。   なのでかなり勇気を振り絞って、今回のアルバムの最後を飾る「ブルースプリングパンク」を書いた。いやぁ、書けた書けた。果たして上記のような諸々をこの曲でクリア出来たかどうかはわかりませんしそこは聴き手に委ねるしかないのですが、「書けた」と自分で思えることはかなり重要だとは思いませんか皆さん、この場合。ね。   ちなみにこの曲の原型はかなり前から、それこそアルバム『REAMP』を作ってる頃からデモが存在して、それを47都道府県弾き語りツアー「シノ鉄」の、恐らく高知公演でフル尺にして披露したわけですが、レコーディング直前で歌詞を殆ど全て書き直しました。何だかパンチに欠けたので。   そういう年月や工程を何度も経てそれでも残り続けた<さよなら、血まみれのデイジー>という歌詞、意味はさっぱりわかりませんがこれを超えるインパクトを持った言葉は終ぞ出て来ませんでしたし、このワンフレーズが曲中最も炸裂していて大好きです。果たして誰なんでしょうか血まみれのデイジー。きっとかなりピーキーな性格の女の子なんじゃないかと思います。   改めて歌詞を読み直した時にあまりの青さに何だか照れ臭くなってしまい、自嘲の意味も込めて「ブルースプリングパンク」という曲名になりました。僕が高校生だった頃に、メロコアとは違うブルーハーツリバイバルのようなパンクブームが起こり、それらは十把一絡げに青春パンクと呼ばれたりしてたんですが、僕はあんまりそこに傾倒はしませんでした、聴いてて何だか照れ臭かったので。この曲名はその照れ臭さからやって来たものだと思われます。そもそもこの曲パンクじゃないし、青春パンクってこんなたくさん転調しないし。   それはそれとして、これを聴いた人の心の青い部分に引っ掻き傷のひとつでもつけられたら御の字でございます。 <ヒトリエ・シノダ> ◆紹介曲「 ブルースプリングパンク 」 作詞:シノダ 作曲:シノダ ◆ニューアルバム『Friend Chord』 2025年1月22日発売   <収録曲> M1. 耽美歌 M2. ジャガーノート M3. Quadrilateral Vase M4. ネバーアンダースタンド M5. 月をみるたび想い人 M6. Shadowpray M7. NOTOK(Album version) M8. オン・ザ・フロントライン M9. おやすみなさい M10. ブルースプリングパンク

    2025/01/31

  • THE BACK HORN
    作詞について、自問自答スタイルで語ってみようと思います。
    作詞について、自問自答スタイルで語ってみようと思います。

    THE BACK HORN

    作詞について、自問自答スタイルで語ってみようと思います。

     2025年1月29日に“THE BACK HORN”がニューアルバム『親愛なるあなたへ』をリリースしました。オリジナルアルバムとしては、実に2年9ヶ月ぶりとなる今作には、「光と影」というテーマを掲げた“コンセプト・シリーズ”4作のシングル曲を含めた、全11曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“THE BACK HORN”の菅波栄純による歌詞エッセイをお届け。 今回は作詞についてのお話を、自問自答スタイルで綴っていただきました…! 歌詞の軌跡や、歌詞に対するこだわり、作詞法などなど。ぜひ今作と併せて、お楽しみください。 さて今日は作詞について、自問自答スタイルで語ってみようと思います。   Q:作詞は好きですか?   A:好きです。歌詞を考えるのが習慣になっているので、暇な時は頭の中で言葉遊びのようにずっと考えています。良い歌詞ができると良いメロディができた時より嬉しい気がします。   Q:歌詞が完成するのはどういうタイミングですか?   A:感覚でわかります。「あ、できた」と絶対感じます。 最後の一行まで埋まってもその感じが訪れるまでは終われません。自分で必ず答えを見つけなきゃいけないところが、作詞のちょっと怖いところです。   Q:作詞と作曲はどっちが先ですか?   A:自分の場合、作詞は作曲と同時にすることが多いです。メロディや歌のニュアンス含めて、作詞するほうがボーカリストが歌った時の完成系が見えやすいので。10年前ぐらいまではメロディ先行でした。   Q:作詞をやり始めたのはいつ?   A:小学生5、6年生の頃です。ノートと鉛筆があればいつでもやれるところが気に入ってました。慣れれば頭の中でできるので、更に楽しいと思いました。最初に作ったのは「ハンバーグの歌」です。   Q:最初にテーマがあるのか? なにをきっかけに書くのか?   A:タイアップなどでお題がある時は、お題を掘り下げてキーワードとかテーマを見つけて、それを歌詞として面白い形に変形します。 鼻歌がきっかけになることもあるし、感情が強く動いた時に衝動的に書くこともあります。 テーマが100%先にあるわけではなく、書き進んでくるうちに「何を歌いたかったか」がわかってくることも多いです。   Q:作詞で難しいところはどこですか?   A:誰にでも作り始めることができるからこそ、他者が認識できるほどの濃い「自分の味」を出すのがめっちゃ難しいです。   Q:誰でも作詞はできると思いますか?   A:誰でもできるし、いろんなひとが書いた歌詞を読んでみたいです。   Q:自分のことを書くのとフィクションを書くのはどっちが面白いですか?   A:自分に起きたことをフィクションに混ぜて作るのが一番面白いです。   Q:ニューアルバム『親愛なるあなたへ』の歌詞の出来はどうですか?   A:ニューアルバム『親愛なるあなたへ』、めちゃくちゃ良いアルバムが出来たと自負してますので是非チェックしてください!   <THE BACK HORN・菅波栄純> ◆ニューアルバム『親愛なるあなたへ』 2025年1月29日発売

    2025/01/30

  • 鈴木実貴子ズ
    36℃
    36℃

    鈴木実貴子ズ

    36℃

     2025年1月29日に“鈴木実貴子ズ”がメジャー1stアルバム『あばら』をリリース! 今作には、すでに配信済みの「違和感と窮屈」「暁」を含む全12曲が収録されております。アートワークは、メジャー2nd 配信シングル「暁」のMVを手掛けたクリエーターの大川直也が担当し、アルバムのコンセプトを"骨"で表現したポップで目を引くデザインに。    さて、今日のうたではそんな“鈴木実貴子ズ”の鈴木実貴子による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第2弾です。綴っていただいたのは、収録曲「 36℃ 」にまつわるお話。特別なあのひとと自分は一体、何が違うのか…。他人と比べがち、惨めさ感じがちなあなたへ。ぜひ楽曲と併せて、エッセイを受け取ってください。 特別な人間、特別なようにうつる人間。 たとえば、実家が太い、才能がある、顔が万人受け、頭の回転が速い、器用、愛想がいい、だはは!人生イージーモードってか!前世なんの徳積んだ?すげえなあ!いいのぅ~、、って私は、横目でみる。   いやでも考えてみれば、あんなに愛されて死んだあの人、火葬場で会ったらカスカスの骨になっとったなあ、憎まれた人もきっと同じ骨かあ。なんなら犬も似たような骨になっとったな。   生きている人間はだいたい36度、ぬるい、やわらかなかたまり。 死んだ人間はキンキンの冷たさでも無い、常温のコンニャクみたいな感触。   何もかも恵まれていて、何もかもを、最初から持ってそうな人らを、いいのぅ~、、って横目で見てたけど、そりゃ羨ましいけど、それだけの話か。 特別っぽいあの人も、凡人の私も、火葬場入って出てきた姿は同じやんけ。   なんなんやろ、人生、欲、財産、情けないなあーと思う心、みじめやなーって思う心、誰かと価値観揃えて、その物差しの中で生きるという事。 なんなんやろなあ、おなじ骨になるのに、、。 最終的にみんな骨! つまり特別な人間なんていなくて、結果は皆おなじなんや!   この考えでいくと、「なら生きてても仕方ない」とか「頑張ってもどうせ死ぬし、もう頑張らん!」ってなりそうやけど、それをぐいっと裏返せば「何やっても大丈夫」「もはや無敵では」(社会は集合体やで犯罪はだめやし規則やルールは、当たり前に大事ね。何やっても大丈夫、の意味を上っ面の言葉でとられる可能性あるから文字と現代って怖いわ)、「誰かに価値観を合わせる必要なんてない」し「小さな失敗は、ほんと点みたいなもの」「他人と自分は比べるもんじゃないよ、だって一緒だもん」等、生きるステップが、なんだか軽くなる気持ちが生まれてきた。   所詮36度人間、もがきまわり、転がり、行き先は一つ、例外は無い。   私のような、他人と比べがち、惨めさ感じがちの人間には、おまじないのような、お守りになれるうたです。   <鈴木実貴子ズ・鈴木実貴子> ◆紹介曲「 36℃ 」 作詞:鈴木実貴子 作曲:鈴木実貴子 ◆メジャー1stアルバム『あばら』 2025年1月29日発売 配信リンク: https://lnk.to/abara <収録曲> 1. かかってこいよバッドエンド 2. 暁 3. 違和感と窮屈 4. ファッキンミュージック 5. 36℃ 6. ベランダ 7. ヘイヘイユー 8. チャイム 9. あか 10. ベイベー 11. 壊してしまいたい 12. 私、天使だっけな

    2025/01/29

  • 映秀。
    心が動いた瞬間「涙」を頼りに歩んできた軌跡を辿ろう
    心が動いた瞬間「涙」を頼りに歩んできた軌跡を辿ろう

    映秀。

    心が動いた瞬間「涙」を頼りに歩んできた軌跡を辿ろう

     2025年1月22日に“映秀。”がオリジナルアルバム『音の雨、言葉は傘、今から君と会う。』をリリースしました。2022年10月26日にリリースされた「よるおきてあさねむる」、翌年リリースした「幸せの果てに」、さらには2024年リリースされたEP『一寸先の貴方へ』に収録された楽曲などを含め、映秀。の3年の軌跡を辿るような全13曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“映秀。”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 第2弾は、収録曲「 涙のキセキ 」にまつわるお話です。長い旅の途中、行き先を決めて前に進むためにも、過去を見つめ直したいあなたへ。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 「過去を見つめ直すきっかけとなるような、手助けするような、お供となるような楽曲が作りたい」と思いこの曲を描いた。同時に、今の自分に必要な曲だったのだと思う。   高校を卒業し、父が亡くなり、メジャーデビューをしてからの4年間。振り返ることなく走ってきた。そんな自分に、ある転換期が訪れた。大学卒業だ。アーティストとして生きていく自分にとっては、ただの卒業ではなく「テスト・入学・卒業」というレールからの卒業でもある。   これから“道なき未知”を進む恐怖や葛藤、決意の想いは3rd Album『音の雨、言葉は傘、今から君と会う。』のM-5「 黄色の信号 」に綴ったが、進むと決めたとき、行き先がなければ彷徨い、コンパスや目印がなければ迷うことになると思った。だから、人生の支度をするように、心が動いた瞬間「涙」を頼りに歩んできた軌跡を辿ろうと思った。   「捉え方で日々が奇跡にも悪夢にもなること」 「全部乗り越えてここまできたこと」 「涙にしておいてきた感情のこと」 「ありたい姿になりたい姿」   過去を見つめ直すという行為は、踏み出す勇気も受け止める自信も想像する体力も諦めない気力も必要で、決して簡単とは言えない。けれど同時に、たくさんのことを教えてくれた。だから、その一歩を一緒に踏み出すような、一歩の支えとなるような、一歩が少しでも楽しいものになるような曲を作りたいと思い、この曲を描いた。   この曲があなたの旅を豊かなものにしますように。   <映秀。> ◆紹介曲「 涙のキセキ 」 作詞:映秀。 作曲:映秀。   ◆オリジナルアルバム『音の雨、言葉は傘、今から君と会う。』 2025年1月22日発売 <収録曲> 01. まほうのことば 02. 涙のキセキ 03. 瞳に吸い込まれて 04. ほどほどにきぎゅっとして 05. 黄色の信号 06. Boys&Girls 07. 幸せの果てに 08. 星の国から 09. 全部しようぜ 10. My Friend 11. 縁 12. よるおきてあさねむる 13. youme

    2025/01/28

  • OKAMOTO'S
    よくないね
    よくないね

    OKAMOTO'S

    よくないね

     2025年1月22日に“OKAMOTO'S”がニューアルバム『4EVER』をリリース!15周年10枚目のオリジナルアルバムとなる今作には、10月に先行配信をした「Song 4 You」や、少年ジャンプ原作TVアニメ『Dr.STONE』第三期エンディングテーマ「Where Do We Go?」や少年ジャンプ原作TVアニメ『アンデッドアンラック』第二期エンディングテーマ「この愛に敵うもんはない」の他、新曲を含む全13曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“OKAMOTO'S”による歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第2弾。執筆を担当したのはオカモトコウキです。綴っていただいたのは、収録曲「 よくないね 」にまつわるお話。歌詞を書くときに浮かべた<アキラ>と<ユミ>、そして<僕>の物語とは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 アキラの性格がひどく歪んだものになったのは、大学時代に付き合っていた彼女、ユミの影響が大きいと思う。それまでのアキラはどちらかというと女性には奥手なほうで、多分ユミが初めて付き合った女性だったんじゃないか。   僕はアキラとその頃とても仲が良かったから、付き合い出した時の彼の嬉しそうな様子はよく覚えている。ユミとこういう話をしたとか、他の人にとってはどうでも良いことを、生き生きと話している彼はとても純粋で、僕はその様子を見るのが割と好きだった。   が、問題はユミの方だ。二股三股どころの騒ぎではない、彼女はわかりやすいくらい移り気、色々なタイプの男と悪気なく付き合うタイプの女性だった。でも、アキラはそれを知りながらもなかなか彼女とすっぱり断ち切ることができなかった。   それはなぜか?   ーーーーー理由は簡単、ユミが魅力的すぎたからだ。   他の男との関係を全て無くしてくれ、といっても、あなたのことが一番大切だよ? と嘯く。かと思えば次の週にはまた新しい男とデートしている。   そんなユミとの関係に尽力するうち、元々実直で素直な性格だったアキラはだんだんと大学の講義もサボるようになったし、彼女がやっているなら俺も、と他の女とも遊んだりするようになった、要するに荒んでいったわけだ。でもユミのようにどこまでも自由というわけにはいかなかった。心の底ではやっぱりユミのことが忘れられなかったから。   ユミのことなんてどうでも良い、という態度に徹することができずに次の日には必死になって連絡を取ろうとした。   で、さらにまずいのは、僕自身がユミと関係を持ってしまったことだ(これはここだけの話だ)。 アキラがいるのになんでそんなことするの? そう聞いた僕に対して彼女はこう答えた。   「んー、人生短いんだし、色々やった方が楽しくない?」       それからしばらくして、アキラとユミは別れたようだった。大学を卒業して、他の同級生と同じように、二人とも疎遠になってしまった。それから連絡することなく数年が過ぎた。   ある日突然、インスタグラムでアキラが「おすすめ」の欄に出てきた。それで久しぶりに連絡をとってみて、実際会ったりはしてないけど、数ヶ月に一回くらいどうでもいいDM を取り合うような仲になった。ストーリーズに反応するとか、その程度の仲だ。   ある日気まぐれにアキラがフォローしている人を見ていたら、ユミがいた。ユミは結婚してもう子どももいてすっかり幸せそうになっていた。 よくよく見るとそんなユミの投稿にアキラは全て「いいね」をしている。マジか。 すっかりアキラはユミのことは忘れたと思ってたのに一枚一枚全ての写真に「いいね」していてちょっと怖い。結婚したユミの幸せそうな子どもの写真にも。旦那と写っている写真にも。   でも僕は知っている。本当はアキラが今でもユミのことが好きだってこと。 「いいね」を押しているけど、本当はそう思ってなくて、なんで俺のことを見てくれないんだ、俺のことが絶対に好きなはずなのにって思ってることを。 僕はアキラがユミに「いいね」を押しているのをみるといつも思ってしまう。     お前が押したいのは「よくないね」だろ。     …みたいな話を頭で思い浮かべながら歌詞を書きました(汗)。   <OKAMOTO'S・オカモトコウキ> ◆紹介曲「 よくないね 」 作詞:オカモトコウキ 作曲:オカモトコウキ ◆ニューアルバム『4EVER』 2025年1月22日発売   <収録曲> 1.ありがとう 2.4EVER 3.Greatest World 4.Continue 5.Skit 1: Get loaded 6.LOAD 7.Cheep Hero 8.よくないね 9.Where Do We Go? 10.カーニバル(Album ver.) 11.Skit 2: Nothing can challenge this love 12.この愛に敵うもんはない 13.Song 4 You

    2025/01/27

  • ヒトリエ
    わたしだけの感情が貴様にわかるものか
    わたしだけの感情が貴様にわかるものか

    ヒトリエ

    わたしだけの感情が貴様にわかるものか

     2025年1月22日に“ヒトリエ”がニューアルバム『Friend Chord』をリリースしました。今作には、先行シングル「ジャガーノート」、「オン・ザ・フロントライン」、そして、2024年11月27日にリリースし大きな話題を生んだ、wowakaボーカル、作詞・作曲の未発表曲「NOTOK」を今回、Album versionとしてシノダがボーカルを務めた、全10曲が収録。    さて、今日のうたではそんな“ヒトリエ”のシノダによる歌詞エッセイを3週連続でお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、収録曲「 ネバーアンダースタンド 」にまつわるお話です。47都道府県弾き語りツアー「シノ鉄」で生まれたこの歌。自身がとくに気に入っているフレーズとは。そして曲名の由来は…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 平素よりお世話になっております、ヒトリエという昨年メジャーデビュー10周年を迎えたバンドのギターボーカル、シノダと申します。 ヒトリエは新しいアルバム『Friend Chord』を1月22日にリリース致しました。 今回はそのアルバムから一曲、「 ネバーアンダースタンド 」についてつらつらと語らせていただきます。   昨年わたしは47都道府県弾き語りツアー「シノ鉄」というタフなツアーをやっていたんですが、いつからか本番前に新曲を書いてその公演で披露する、という意味わからん負荷を自分に与えるようになりました。   恐らくsyrup16g(僕の宗教)がART-SCHOOLのイベントでいきなり新曲を四曲もやったことに感銘を受けたというか曲解したというか、ライブの初っ端に誰も知らない曲やるのカッコよくね?って思ったのかもしれません。アホなので。その所為で会場入りからサウンドチェック、リハを終えて残った時間は全部作曲にあてるということを各会場で繰り返す羽目になり全然ゆっくりする暇は無かったですし、出来ない時はやばいくらいに出来ないので半ば無理矢理泡沫みたいな曲をでっちあげていざ本番を迎えて歌ってる最中に平気で歌メロを忘れたりして、さも忘れてないですみたいな顔をしたりしてました。そんな調子だったのでファンから、「今日の新曲良かったです」と言われても「どんな曲でしたっけ??」ってなることが多かったんですが、結果的に39曲は書いたらしいです。本当か??????????   「ネバーアンダースタンド」はその混沌の中生まれた比較的ちゃんとしたほうの曲で、どうやら広島で作ったらしいです。 どこで何を書いたとか本当に覚えてないんですがエゴサしたら広島って出て来て、ファンはこういう情報をちゃんとアーカイブしてくれてるのでいつも助かっています。 広島でシノ鉄をやったのは昨年の3月2日みたいです。遥か昔の出来事過ぎて、そんな頃からこの曲はあったのか、と驚いています。 前述したような限りなく焦燥に近いスピード感で歌詞を書いてた割には歌い出しの、   フリーズドライされた輪切りの柑橘を 優しく食むように詩集のページをめくる   この2行がとても綺麗で気に入っています。 それ以降はずっと発狂してるような内容なのですが異様にスムーズに書けた記憶があり、改めて読み返すとあの特殊な状況下じゃないと出て来ない言葉だらけで、負荷が物を言わせてるなあというか、負荷に物を言わされてるなあというか。どっちなんでしょうね。   一番悩んだのが曲名で、サビ中に出て来る<偏執的>という言葉を頼りにgoogleの世界にダイブしたところかなり早い段階で“偏執症”という言葉に辿り着き、英訳するとパラノイアになることを知り、へえ、アンタがあの有名なパラノイアだったのかいとなったわけですがそこからパラノイドアンドロイドを超えられる曲名が思い付かなかったので早々にその線は切り捨て、Bメロに出て来る<6番線>という言葉から○○トレインみたいな曲名が良いんじゃないかと色々考えてはみたものの結局ラグトレインを超えられることなくすっかり困り果てていたわけですが、結局この歌で一番言いたいことってラスト一行の<わたしだけの感情が貴様にわかるものか>に尽きるなと思い、ネバーアンダースタンドという曲名になりました。はーよかったよかった。   <ヒトリエ・シノダ> ◆紹介曲「 ネバーアンダースタンド 」 作詞:シノダ 作曲:シノダ   ◆ニューアルバム『Friend Chord』 2025年1月22日発売   <収録曲> M1. 耽美歌 M2. ジャガーノート M3. Quadrilateral Vase M4. ネバーアンダースタンド M5. 月をみるたび想い人 M6. Shadowpray M7. NOTOK(Album version) M8. オン・ザ・フロントライン M9. おやすみなさい M10. ブルースプリングパンク

    2025/01/24

  • 映秀。
    「きっと君なら大丈夫」という言葉を、今度は僕があげたい。
    「きっと君なら大丈夫」という言葉を、今度は僕があげたい。

    映秀。

    「きっと君なら大丈夫」という言葉を、今度は僕があげたい。

     2025年1月22日に“映秀。”がオリジナルアルバム『音の雨、言葉は傘、今から君と会う。』をリリースしました。2022年10月26日にリリースされた「よるおきてあさねむる」、翌年リリースした「幸せの果てに」、さらには2024年リリースされたEP『一寸先の貴方へ』に収録された楽曲などを含め、映秀。の3年の軌跡を辿るような全13曲が収録されております。    さて、今日のうたではそんな“映秀。”による歌詞エッセイを2週連続でお届け! 今回は第1弾。綴っていただいたのは、アルバム『音の雨、言葉は傘、今から君と会う。』と収録曲「 まほうのことば 」にまつわるお話です。自身をここまで導いてくれた言葉とは。そして、アルバムタイトルに込めた想い、「 まほうのことば 」に込めた祈りとは…。ぜひ歌詞と併せて、エッセイを受け取ってください。 毎日毎日見たくも聞きたくもないニュースが雨のように降り注ぐ。   孤独、 言葉狩り、 才能の有無、 先の見えぬ未来、 社会にとっての価値、 正義と正義のぶつかり合い、 流行のように移り変わる正解、 知らない誰かの幸せと自分の不幸。   これでもかというほど無慈悲に、雨は街を濡らす。そんな止まない雨に隠れ、ひとり泣いていた少年を、ある言葉がぎゅっと抱きしめた。何気ないその一言は魔法のようで、ある時は傘となり、ある時は夢となり、ある時は光となり、少年を導いた。そうしていつしか大人になった少年が今。もらったものを返すように、いつかの自分に語りかけるかように、言葉を紡ぐのであった。   3rd Album『音の雨、言葉は傘、今から君と会う。』のタイトルには "この作品、この言葉達があなたの傘となりますように" という想いを込めました。   また、今日まで僕を導いてくれた「きっと君なら大丈夫」という言葉を、今度は僕があげたい。という想いから生まれたアルバム一曲目「まほうのことば」にはアルバムタイトル同様の想いに加え、“幾千万の人々を通じて紡がれてきた光が、この先もずっと続きますように”という祈りを込めました。   傘を忘れた日には、このアルバムと「まほうのことば」を聴いて欲しいです。   <映秀。> ◆紹介曲「 まほうのことば 」 作詞:映秀。 作曲:映秀。  ◆オリジナルアルバム『音の雨、言葉は傘、今から君と会う。』 2025年1月22日発売 <収録曲> 01. まほうのことば 02. 涙のキセキ 03. 瞳に吸い込まれて 04. ほどほどにきぎゅっとして 05. 黄色の信号 06. Boys&Girls 07. 幸せの果てに 08. 星の国から 09. 全部しようぜ 10. My Friend 11. 縁 12. よるおきてあさねむる 13. youme

    2025/01/23

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