レモンティーを飲むと、あなたのことを思い出す…。

Anly
レモンティーを飲むと、あなたのことを思い出す…。
誰かの温もりで こぼれおちた雫が また誰かの闇を 照らせたなら この眼を閉ざしても 感じる確かな希望 焼きつくほどに強く 消えない 「この闇を照らす光のむこうに」/Anly+スキマスイッチ= 4月26日に“Anly”が1stアルバム『anly one』をリリース!彼女は、沖縄の離島・伊江島出身、20歳の歌姫です。2017年にはドラマ『視覚探偵 日暮旅人』のエンディングテーマ「この闇を照らす光のむこうに」で“スキマスイッチ”と異色のコラボを果たし、配信サイトで軒並み1位を記録。この話題曲も、もちろん今作に収録されております。そして今日のうたコラムではさらに、ニューアルバムから新曲「レモンティー」をご紹介! レモンティーを飲むと あなたのことを思い出す 水無月 雨がふるふる 甘い雨がふるふる 車にもたれて眺めてる 東の空は黄金に 誰にもわからぬ悲しみは 隠していてもわすれない 姿を変えて 世界を回って それでもあなたは わたしをひとりにはしない 「レモンティー」/Anly Anlyといえば、芯の強い真っ直ぐな歌声が大きな魅力のひとつ。でも、この「レモンティー」のようにしっとりと甘く切なく心に語りかけるような声色もまた素敵なんです。<レモンティーを飲むと あなたのことを思い出す>と、そんなフレーズではじまる歌…。歌詞を読み進めていくと、ただの失恋ではなく、もう大切な“あなた”はこの世にいないのかもしれないという気がしてきます。 ただし、よく「人間は二度死ぬ」と言いますよね。一度目はその肉体が生命を終えたとき。二度目はすべての人がその人のことを忘れてしまったときです。それは残された側も一緒で、その人のことを思い出す限り、まだその人は生きているのと一緒なのです。きっと「レモンティー」の“わたし”にとっての“あなた”も同じ。身体はそばになくとも、心の中には確かに“あなた”が生きているのだと思います。 レモンティーを飲むと 悲しくなってしまうけど 大きくなってく残像に ほほえむこともできるのよ 姿を変えて わたしを守って 夏がくる気配 あなたにもひとくちあげる 天使が好きな飲み物は 甘くすっぱいレモンティー 心の渇きをうるおして キラキラ水滴がひかる レモンティーを飲めば あなたに会える気がしてる たとえそこが心でも 涼しい風が吹き渡る 「レモンティー」/Anly レモンティーが好きだった“あなた”はもういない…。だけど目には見えない天使に<姿を変えて>そばにいてくれるから“わたし”は、どんなに悲しくとも孤独は感じないし、いつだって守られているような気持ちでいられるのです。そしてレモンティーは、その味と共に、あなたがいた頃の大切な記憶や感情も思い出させてくれるもので、“私”の<心の渇き>をうるおし、<キラキラ旅路を>照らし、明日を生きていくための力をもくれるのでしょう。 でもね、不幸ではないです。 好きな人と好きな映画を観た。 短い間だったけど、一緒に暮らした。 たった、それだけです。 その記憶だけで、生きていけるんです。 (宮下奈都『たった、それだけ』より) 作家・宮下奈都さんの『たった、それだけ』という小説にはこのような言葉が綴られていました。<誰にもわからぬ悲しみは 隠していてもわすれない>、<レモンティーを飲むと 悲しくなってしまう>と呟く「レモンティー」の彼女は、決して幸せだとは言えないでしょう。しかし、ご紹介したセリフと同じく、不幸でもないのでしょう。“わたし”の胸の中にはレモンティーと一緒にたくさんの記憶があるんです。だから「その記憶だけで、生きていけるんです」。 …さて、そんな悲しくも愛に満ちたナンバー「レモンティー」をはじめ、ニューアルバムにはアニメ『NARUTO ナルト疾風伝』のオープニングテーマとしてロングヒット中の「カラノココロ」やドラマ『サイレーン刑事×彼女×完全悪女』の主題歌となったデビューシングル「太陽に笑え」など全14曲が収録されております。のどかな南の島、伊江島でギターと歌に没頭していた少女が、東京でプロミュージシャンとして成長してきた軌跡のすべてが詰まったアルバムを、是非ご堪能ください!
























